サルバトール・だれ?  by 澁澤寅彦

笑いは地球を救う。
妻Rは足下をすくう

WTC

2001-09-13 02:23:54 | Weblog
今朝はなんとなく会社に行きたくなくて、ベッドでぐずぐずしていて、家を出るのが遅くなり、さらに地下鉄も20分も来なかった。
終点の、World Trade Center 駅に着いたときは、9時5分前で、ぎりぎり遅刻しない時間かなと思っていた。
駅からはそのまま地下を経由して、Two World Financial Center (WFC2) に向うのだが、爆発があったと言われて、別の地上への出口に誘導された。
地上に出て驚いた。
目の前のWorld Trade Center(WTC)が燃えている。燃えているのが、WTC1 なのか、WTC2 なのかわからない。
火事なのか、爆弾なのか、よくわからない。
最近支店のディーリングルームが、WTC2から、WTC1に移ったところなので、どちらにしても、同僚の安否が気になる。
パトカー・消防車がどんどん集まる。野次馬も集まる。
しばらくボーっと燃えるビルを見ていたのだが、そのうち、窓から人が飛び降りたのが見える。
野次馬からも悲鳴があがる。
一人、また一人と、飛び降りていく。
先日の歌舞伎町の火災とは違い、飛び降りる人は60-70階の高さから飛び降りていると思う。中が熱くて、苦しくて、わずかな可能性にかけたのだろうが.....
見ているのが辛くなったのと、自分の無事を会社・家に伝えなければと、ビルを後にした。電話を見つけないといけない。近辺の公衆電話は行列だったので、出来るだけ遠くに行かないといけないな。と思いながら、わき道にそれた。その時、大きな爆発音と、悲鳴。振り向くと、二つ目のビルの真ん中から火が出ている。
目の前の道は、両側のビルのガラスがショックで割れて、地面に散乱している。
みんな走り出した。第三・第四の爆発があるかもしれないと、走り出した。
散乱しているガラスの上で転ぶ人もいる。
現場は西側なので、東に逃げる。風が煙を南に追いやっていたことと、家が北にあることから、北東に向う。
中華街の途中で、ようやくあいている公衆電話を見つけ、自宅に電話。無事を告げる。会社からまだ僕が来ていないと電話を受けて、テレビで爆発を見たので、妻は心配していた。
中華街のあたりでは、何が起きたのかわからずに見ている人達。
通りかかったバスに乗り、家に向う。
バスの中では、逃げてきた人が何人かいた。携帯電話はつながりにくくなっているようだ。
ラジオを聞いている人が、爆発したビルの一つの上部が崩れたとみんなに伝える。
救急車と消防車で混雑する道を1時間かかってようやく家に着いた。
ハイジャックされた飛行機がビルにぶつかっていったと言っている。
テレビでは、WTC2が崩れていく場面を映している。
あっというまに、マンハッタンの南側が煙に覆われていく。
あのまま野次馬で見物していたら、煙・ほこりに巻き込まれていただろう。
会社に電話したが誰もいない。無事に避難しただろうか。
シカゴに電話したら、避難命令が出ているSears Tower の隣のビルで、まだ仕事をしている。
アメリカのマーケットはクローズになったのだが、欧州が開いているので、避難命令を無視してミニマムの人数で業務を継続しているのだそうだ。
ようやく、こちらの同僚にも連絡がついた。彼も会社に来るのが遅かったので、そこから社長宅に避難。
社長と他の人達は、マンハッタンの南のスタッテン島に避難して無事とのこと。しかし、WTC1、WTC2の人達の情報は入ってこない。
まだハイジャックされた飛行機が4台飛んでいると言っている。
滞在先の隣は、World Wide Plazaという結構高いビル。
物音がするたびに、飛行機かと思って緊張する。
東京のニュースでは、うちの銀行の生存者の確認が遅れているようだ。
気分が悪くなって、横になった。

マンハッタン南部の電話は混乱しているようだが、ここは大丈夫。
日本とアメリカの間の電話もつながりにくいようだが、電子メールは大丈夫。



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