ユーロな日々

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ピルロはイタリアを救い、デルピエロはムードを最高にした [ドイツ-イタリア 0-2 準決勝]

2006年07月05日 | Germany 2006
イタリアが勝つだろうと思っていた。
そのとおりに序盤で、前半はイタリアのポゼッションが高かった。
が、スリリングな場面は作れなかった。
理由は、トッティがほとんど仕事をしなかったからだ。
後半、時間ととにドイツのペースになっていった。あわやというシーンもあった。
早くトッティにかえてデルピエロを入れるべきだと思った。
しかしリッピはトーニーをジラルディノにかえる疑問の采配。

ともにディフェンスの集中力は高く、延長戦。
後半頭から、リッピはイヤキンタを入れたが、下げたのはトッティでなくカモラネージュ。
ドイツが勝つような気がしてきた。

延長14分にやっとデルピエロ。
しかしここでも下げたのはペロッタ。
直後にデルピエロが左をえぐってペナルティエリア内に侵入、ドイツを脅かし、後方方のトッティに回した。
トッティはファウル欲しさにこけるという、よくやる間抜けなプレー。チャンスをつぶしてしまった。

ドラマは後半13分に起こる。
ピルロが意を決したように駆け上がり、ものすごいシュートをうつ。
レーマンがなんとか弾いたが、CKからもつれ、またピルロにボールが渡る。ピルロはシュートコースを探したがあきらめ、ブロッソに出した。
それをブロッソが叩き込む。
ブロッソはすばらしい。しかしイタリアを救ったのはピルロだ。

そしてその2分後、ゲルマン魂の反撃をとめ、イタリアお家芸のカウンター。
トッティがジラルディノにロングパス。
トッティが今日やった唯一の仕事がこれだった。
ジラルディーノはシュートコースを探してしたが、デルピエロが駆け上がってきたのを見るやパス。
デルピエロのカーブをかけたボールはゴール右上に吸い込まれた。
ゲルマン魂の選手たちは泣き崩れ、へたり込んだ。

解説の井原はリッピの采配があたったと言っていたが、そうは思わない。
もっと早くトッティを下げてデルピエロを入れていたら、延長戦にもつれこむことなく、勝負を決めたはずだ。

しかし、イタリアがこれで最高のムードになったのは間違いない。
デルピエロのゴールのあとのガッツポーズ、それを称えて盛り上がる選手たちの姿がそれを物語っている。

ポルトガル、フランス、いずれが相手でもイタリアが勝つような気がする。
ぼくとしてはポルトガルに勝ってほしいのだが。

[ドイツ-イタリア 0-2 準決勝]