けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

お手上げ

2012-12-23 14:34:23 | football
マラガ 3-2 なんか白いの

(大きいのにリンク)


言葉もないですねえ…2週続けて。

とりあえず試合の内容。前半は、まったく満足できるような内容じゃないですが、ゴールチャンスは作り(クリスチアーノ、1点目決めていたら…)、相手にゴールチャンスは与えなかった。ですが、ボール回しの流暢さは圧倒的にマラガの方が良かった。マドリーは、アロンソが急造のディフェンスラインを心配したのか低い位置からなかなか出てこないし、アロンソがボールを持つとマラガがすかさずプレッシャーをかけて自由なボール出しをさせないようにしていた。ケディラもエッシェンのサポートを意識したのか、なかなか前へ出てこない。ということで前も攻めたくてもサポートが薄く、1つチャレンジしてボールを失うと相手方にボールが渡ってオワリ、という単発的な感じ。しかもなんで右ラテラルをエッシェンにしたんだろう…。せめて右はいつも慣れているアルベロアにしていたら、右はもう少し滑らかだったんじゃないだろうか。右も左もラテラルがぎこちなくてモタモタ、ラテラルにボールが出ると絶望感しか感じず、クロスもロクなものが入らず。マルセロ~。
後半以降は…あんま記憶にないです。たとえイケルが出ていても結果はたいして変わらなかったかもな…3点目は防いでくれたかな、イケルなら。でもまあひどい試合には変わりなかっただろうなあ…。
なかなか上がらないピボーテも含めて、失点しないことを念頭に置いた采配のつもりだったのか(3失点…)。最後はアルベロアとアロンソも外して……点取りにいったつもりにしては、ミスパス連発で攻撃の役に立ちもしないエッシェンはフル出場。このあと休暇なんだから、ディ・マリアを売り切れるまで使い切ったって良かったんだし、モラタはまだベンチに残っていたし。モウには、納得させられる采配もよくあるけれど、今日のは本当に謎だった。辞めたいのか、本当にもう。

しかも、こんなショック療法的な采配(先発、交代とも)が当たらず裏目に出て、残ったのはひたすら後味の悪い敗戦と、クリスマス休暇の間のニュースを余裕で持たせられるくらいの不協和。モウリーニョは、「アダンがイケルより良いと思ったからだ、監督の判断(a una decisión técnica、直訳だと技術的判断ですが、負傷以外の監督の判断による采配はこう言う)だ」としか言っていませんが、マスコミもファンも誰も、イケルへの懲罰采配だろう、ラジオMARCAの記者に情報を漏らしていたのはイケルだと見たんだろう、とそういう取り方ばかり。
ちなみに、マドリーを何年か見ていますと、いつの時でも、「なんでマスコミがそんな情報知ってるんだよ…」と呆れるようなことは珍しくなく、選手やスタッフが特定の記者と仲が良くなって、悪意の有無にかかわらず情報を漏らしてしまう、ということはあっただろうと思います。外にいる人間には真偽の判断はまったくわかりません。今回の件がイケルかどうかも、イケルが外されたのがそれが原因かも、まったくわかりません。単に一番ショッキングな方法を取ろうとしただけなのかもしれない。
ASによると、選手たちにイケルが先発を外れることが伝えられたのが、当日の昼。一方でアダンは、実は火曜日から、この試合で先発することを知らされていたのだとか。またラモスも、試合後に「イケルが先発を外れたことには驚かされた」とコメントしていますが、22日の昼ごろのMARCAの記事(つまり試合前)では、この試合でマドリーの選手たちがビラノバを応援するTシャツを着るだろうという内容と同時に、土曜日にモウリーニョはラモスとこれまでにないほど長く一緒に話をする時間を取っていた、という一節が。なので、ラモスは事前に、この試合での心構えなども伝えられてたんじゃないかと……まあこれも推測ですが。
でもついでに、ちょっとだけ便乗してイケルについて。今回のベンチ行きはショックだっただろうし、モウへの不満もあっただろうと思う。こんな状況で気持ちを上げていくなんて無理かもしれない。でもベンチで、失点するたびに落ち込み、俯いていくカピタンというのは(参考:AS動画)、私としては残念でした。無茶言ってるかもしれないけど、あそこで手をたたいて「バモス」くらい叫んでほしかったです。前にいたカピタンたちみたいに。

で、こんなものすごく不穏な空気の中、ものすごく不穏な気持ちをため込んでいるであろうOBたちが集まって、本日、イケルが中心となっている「Partido x la ilusión」が行われます。イケルを慰める会というか……報道管制しっかり引いた方が良いと思うな。