けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

2度あることは

2008-06-22 08:10:13 | football
EURO2008 Quarter Final-2
クロアチア 1-1 (PK:1-3) トルコ

クロアチアの得点:クラスニッチ(119)
トルコの得点:セミフ・シュントゥルク(120+2)

絶句するしかない試合。ありえない~、と思わず声に出してしまうようなありえない試合でした。90分の試合では明らかにクロアチアに勝機があり、クロアチアはただゴール前を固めているトルコを攻撃し続けた。決め切れなかったのが悔やまれます。延長に入って盛り返してくる不屈のトルコ。延長後半、試合終了まであと1分+ロスタイムなんて時間に失点したら、たいてい心が折れてしまうものだろうに、最後の最後で追いつく。ペナルティに臨む時点で、クロアチアとトルコの間には、メンタル面に大きな差ができてしまいました。
あと、最後まで交代準備しながらタイミングを失し出場できなかったうち(=モナコ)のレコが少々哀れでした。

試合終了後、ミュンヘン在住の友人から電話がかかってきました。
「トルコ人が大騒ぎしてる~」

あの展開で大騒ぎしないでいられる方が不思議ですからね。でも次(=ドイツvsトルコ)、もっと大変よ。



EURO2008 Quarter Final-3
オランダ 1-3(Ex.) ロシア

オランダの得点:ルート・ファン・ニステルローイ(86)
ロシアの得点:パブリュチェンコ(56)、トルビンスキ(112)、アルシャヴィン(116)

1位抜け敗退、3ヶ国目でございます。余裕で通過した1位抜けの国が揃って敗退。ええと、ス、ス……

とはいっても、この試合では一貫してロシアの方が優位に試合を支配していたと思います。オランダは攻撃が中に集中し停滞。グループリーグであったようにパスで崩すこともなく、ポストでボールをキープするルートへのフォローもほとんどない。ペナルティエリアの中に入る手段を見失い、エリア外からミドルシュートを連発するしかない、という感じでした。なぜロッベンを入れてサイドを広げなかったんだろう。交代しても停滞感がなくなるでもなく(むしろカイトがいた方がサイドを使えていたのでは)、守備と前線との距離が伸びてロシアの攻撃を受けるたびにバタバタする。次第に足が止まり、攻撃も動けなくなってパスの出しどころがなく、やっぱりミドルシュートかセットプレイしかない。ミドルはスネイデルがよく打っていましたが、今日はあまり枠に飛ばない日だったようで残念。でもスネイデルが打たないことには、シュート数が増えなかっただろうと思います。オランダ唯一の得点は、スネイデルのプレースキックからルートのヘディングでした。ナイスゴール。
延長に入る前のマッサージでルートが痛そうな表情をしていまして、ちょっと心配。膝か足首か、脚が攣っている状態なのか。とにかくお疲れ様でした。ゆっくり休んでください。

ロシア。強い。サイドをえぐっての折り返し、縦への突破、と何度でも攻撃のチャレンジを繰り返し、それが最後には実を結んだ。攻撃も守備も集中が切れず、最後まで驚くほどよく動いていたと思います。
で、ふと思ったのがロシアの武器のひとつは、選手のほとんどがロシアリーグ在籍という点にあるのではないかと。ロシアリーグは春開幕の秋閉幕なので、開幕から3、4ヶ月が経過した今というのは、開幕当初の調整不足もなければ疲労の蓄積もない、理想的なフィジカル状態にあるのではないかと思います。翻ってオランダ。リーガ、プレミア、ブンデス、エール・ディビジ……ほとんどの選手が長いシーズンを戦い終えて集合した状態、しかもCLやUEFA杯に出場するようなクラブ所属の選手も多いわけですから、疲労の蓄積は比べ物にならなかったのではないかと思います。3戦目はメンバーを入れ替えて主力は1週間程間が空いていたわけですが、それでもフィジカルの差は歴然でした。先日のFOOT!で(というか以前から)、リーグ戦で休んでいた選手が活躍する旨、こうたにさんが言っていたと思いますが、やはりこの時期の大会は疲労やシーズン中に負った負傷や不具合との戦いでもあるんだな、と感じた次第です。