ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

3 セクシーソムリエベロニカ 91ページ目

2009-11-19 22:23:07 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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ベロニカ   わー、うれしいわ!

       とても素敵なソムリエナイフね?

       柄の部分の二つの宝石はダイヤモンド?

大使     人工ダイヤを2個埋めている。

       そのソムリエナイフを使って、このワインを抜栓してくないか。

       このワインは、和さんにテイスティングを挑む3本のワインの

       内の一つだ!

       和さん、香りを嗅ぐだけで、このワイン名とヴィンテージを当てて

       ください。

和音     テイスティング対決の始まりということですね?

大使     はい。



 ベロニカは、包み紙に覆われたワインを手に取り、抜栓の動作を始めた。

ベロニカと挨拶した時、微かに香水の香りを感じたが、ワインの邪魔をしないよう

に気遣っていると思っていた。

 しかし、ソムリエとしての立ち振る舞いで、彼女が体を動かすと何十種類もの香

水の香りが漂い始めた。


ベロニカ   和さん、ワインの準備ができましたので、この目隠しをつけてくだ

       さい。


 和音は、目隠しをし、ワイングラスを受け取った。そしてゆっくりグラスを鼻に

近づけた。