ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

3 セクシーソムリエベロニカ 83ページ目

2009-11-09 22:47:56 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【83ページ】


ベロニカは、少し前かがみになって真中のワインに手をやった。バリーから胸元が

見えるように誘った。


ベロニカ   このワインですね?

バリー    はい。

ベロニカ   バリーさんは、このテイスティング対決に報酬としていくらもらう

       の?

バリー    ノーコメントです。

ベロニカ   私は、一億円もらったわ!


バリーは、オレンジから微かな香水の香りが出ているのに気づいた。それも一種類

の香水ではない。数種類?いや数十種類の香水の香りが混じっていた。


ベロニカ   バリーさん、いやらしい!

       私の香水の香りを嗅いで、私の裸の想像をしていたのでしょう?

バリー    そ、そんなことはない!

ベロニカ   ワインを抜栓しますね。

       さあ、テイスティングしてください!


バリーは、ベロニカの言葉の攻撃に動揺し、又オレンジの小さな穴、クローブを

抜き取った穴から立ち上る香水の微かな香りが気になり、ワインの香りを自信を持

って嗅ぐことができなかった。


バリー    テイスティングすると若いヴィンテージだと判りました。

       香りは、バラの香りを強く感じたので、このワインも2005年

       です。