ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

3 セクシーソムリエベロニカ 82ページ目

2009-11-08 23:01:42 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【82ページ】


ベロニカ   うーん、なんとも言えない芳香!

       ブルーベリー、バラ、白トリュフ、ナツメグ等の香りを感じるわ!

       そして10年程熟成している舌ざわり!

       
そして、ベロニカはブローチを触る仕草をした。リッチ兄は、バリーと顔を見合わ

せた。バリーは、首を横に振った。


ベロニカ   ヴィンテージは1999年だと思います。

リッチ弟   兄さん、正解?

リッチ兄   正解だ!

リッチ弟   兄さんとバリーは何か気にしていたね?

       ベロニカの香水の香り?

リッチ兄   いや、何でもない!

リッチ弟   この部屋には、自然の芳香剤として、おしゃれな食器にクローブの

       刺したオレッジが置かれています。

       バリーのテイスティングの邪魔になるようだったら、移しましょう

       か?

バリー    テイスティングには全く影響ないです。


リッチ弟は、手に持っていたオレンジの載った食器を元に戻した。その時刺さって

いたクローブを抜いた。


リッチ弟   バリーさん、3本のオーパス・ワンから1本選んでください。

バリー    真中のワインで!