星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

かろうじて親子丼

2016-12-19 | 五七五
正論を言ったつもりで眉寄せる 銀杏散っては枝寒し街
 
 間違いを指摘された時、それが的を射てる場合は、より怒る人がいる。ということを、久しぶりに思い出した。言っても無駄だと人は言うけど、言わなければ自分が前に進めない。しかし相手に伝わらないとどうしてだんだん眉間に皺が寄るのかしら?自分は今日きっととても醜い顔をしていた。

美味しいわ 親子丼食べる母 優しくないと意味無き日々に
 
 時々真面目になって「生きていてもしょうがない」という母の、生きるスイッチを確実にonにする食べ物は、今のところ親子丼。優しい言葉には優しい言葉が、きつい言葉にはきつい言葉が返ってくる、という人間関係のイロハみたいなことを、なぜ母親相手に検証しているのかと自分で思う。なかなか優しい言葉をかけられないエラそうな一人娘は、いまだに母に甘えているのかもしれない。あくまで娘であることで25年後の自分と向き合うことを避けようとしている。


シクラメン モンロワールのチョコサンタ 金のリボンで日記をとじる
 
 いただき物の多い日、信州から蜜林檎も届いた。

「人が天国に持っていけるものは、他人に与えたものだけなんだよ」

と、いつか誰かが私に言った。
無信仰の私だけれど、今日誰かのために何かできたか考えてみる。

そうだ、親子丼は、天国に持っていけるかもしれない。次はもっと美味しくつくろうっと。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 六甲ミーツアート2016 | トップ | 次の色 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

五七五」カテゴリの最新記事