星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

犬モ歩ケバ

2008-04-09 | 持ち帰り展覧会
「ちょっと、君たち、どこ行くの~?」
と思わず声をかけたくなるワンちゃん達が
兵庫県立美術館の「コレクション展Ⅰ~たんけん!はっけん!美術館」会場にいる。

        

壁から出てきて壁の中に入っていく、等身大ワンちゃん達の行進。
顔はそうでもないが、足の運びがとても可愛い。幼稚園児のようだ。
この「犬モ歩ケバ」は、藪内佐斗司さんの1989年の作品。
平城京遷都1300年マスコットキャラクター、鹿角童子の作者である。
仏様が鹿男になってると怒る方もいるけど、私は、神仏習合の地、奈良らしいなぁと思う。ただ、この「犬モ歩ケバ」はずっと見ていられるけど、あれは長い間直視できない。マスコットという点でいえば、はばタン(兵庫国体マスコット)の刺繍入りハンカチは使っても、あれは要らないなぁ、と思うところがポイントかしら?

今回のコレクション展は、子ども達よ、美術館に来てね、という意図がしっかり伝わる面白い展覧会。
清水登之さんの「テニス・プレーヤー」にもボールを追いかけるワンちゃんが登場する。

         

絵の中の人物の台詞を考えたり、一筆書きの顔を描いたり、ジグソーパズルで遊ぶコーナーなど、楽しい展示が続く。
子ども達が美術館に来て、面白かったーという展示は大人も面白い。

この美術館の絵の中に、子ども達の心象風景の中に、いつのまにか、そっと入ってしまう絵があるんだろうなぁ、と思うと、なんだか楽しくなる。

しかし、この「犬モ歩ケバ」のワンちゃん達はいったいどこへ行くのかしら?
もしかしたら、揃ってお花見かな?

…夙川のお花見にはワンちゃん連れが多い。
日曜日は、暖かかったので、子供も犬も川の中で遊んでいた。

夫が高校生の頃、いっしょにかき氷を食べていたチロさんにそっくりのワンちゃんとも出会った。

                

赤い舌が元気なレナちゃんに挨拶して別れた後、川べりにシートひいて、この日のために準備した湯布院のさくら蕎麦のお弁当をさあ食べようとしたら、川の向こう岸、ちょうど真向かいに、レナちゃんご一家が座ってお弁当を食べている。「チロさんは何でも食べたけど、あのこはお蕎麦食べるかな?」などと、桜には関係のない花見の会話が続く。

お花見を楽しみにしているワンちゃんはたくさんいるに違いない。
来年も会おうね。


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2 コメント

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Unknown (shibako)
2008-04-18 10:18:30
このわんこの幼稚園児のような行進、、、可愛いっす。

>子ども達が美術館に来て、面白かったーという展示は大人も面白い。

これ、とても共感です。イギリスのモダンアートの美術館は、子どもたちも一緒に展示を楽しんでいます。ああいう場所で子どもを殆ど見かけたことがなかったので、ちょっと新鮮でした。将来が楽しみだなー。

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shibakoさん (ラミーチョコ)
2008-04-22 09:15:58
今度、手で触れて形を確かめる美術展のお手伝いをしようと思っています。子ども達もいっぱい来て欲しいなぁ。

*セキュリティを更新したら、PCの調子が悪くなり
しばらくお休みしていました。
やっと、なんとか動くようになりました。
(と、思いたい)
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