大宮喜三郎の腹黒徒然草  下巻

     沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し

プルースト効果

2010年07月05日 19時22分37秒 | 日記
 久しぶりに、友人のガレージを訪ねました。

 XS-1は、同爆のエンジンが下ろされ、ラバーブーツの頃の最も古いエンジンに乗せ換えられていましたが、キャブが不調で修理中でした。

 中古も新品のキャブも沢山持っているのに、交換せずに根性で修理しようとするところが、相変わらずです。

 
 たまたま、庭にDT-250が出ていたので、勝手にエンジンをかけると、大昔の2サイクル独特の排気音と、オートルーブの白煙が辺り一面を覆いました。
 
 あぁぁ・・・。

 これは、大昔のオートルーブ(赤缶)の焼けた匂いだ!。

 もう、一瞬で16歳の夏にタイムスリップです!。
 
 この現象を、プルースト効果って言うみたいです。

 友人も同じ事を思ったようで、こちらを見てニヤニヤしています。

 お互い、いい歳のジジイですが、この白煙の中に居る間は、高校生のままです(笑)。



 蛇足

 プルースト効果とは、マルセル・プルーストの代表作『失われた時を求めて』から来ているようです。

 この本が説く、「時間は記憶の中に存在し、現実は記憶の中に作られる」って考え方が好きです。
コメント (2)
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