大宮喜三郎の腹黒徒然草  下巻

     沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し

親の願いは海に注ぎて波となり絶ゆることが無い

2012年03月12日 20時03分24秒 | 日記
 That's awesome!

 最近、あちこちで見かける『つるし雛』。
 ここ伊豆稲取地区の、『雛のつるし飾り』が発祥の地です。

 パンフレットによると江戸時代、雛飾りを購入できない貧しい家庭で、手作りの雛飾りで子供や孫の初節句を祝ったのが起源だそうです。
 それぞれの雛細工に意味があり、『我が子が、豊かで健康で幸せになります様に』との、願いがこめられています。
 特に唐辛子の雛細工には、可愛い娘に悪い虫が付かないようにとの願いがこめられているそうなので、切ない親心に涙が出ます。

 思い起こせば、子供を授かった時は「男でも女でも良いから健康で」って願ったはずでしたが・・・。
 産まれれば「這えば立て、たてば歩め」でとなり、成長すると「才長けて、見目麗しく、情けあり」と 、願いがエスカレートして行きました。
 最近では、親はいつまでも生きている訳では有りませんから、「娘には良縁を」って願っている有様です。

 いつの世も親の願いは、寄せては返し絶ゆることの無い、海の波のようです。
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