ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

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10年前の事件の「階段」を求めて再捜査「受刑者を救う」『13階段』

2023-04-23 07:58:07 | ミステリー小説から見えるもの
@この小説は定年間近の刑務官が「犯罪者を更生させたい」と言う気持ちから殺害事件で記憶喪失した被疑者の罪を晴らすべく、前科を負った仮出所男と捜査する複雑なミステリー探偵小説だ。10年以上前の事件、大金の報酬による匿名の依頼者、被疑者の記憶にある「階段」など疑問絡みの捜査だ。因みにこの小説で思うのは、死刑反対論者と賛成論者の立場の違い、無実でありながら死刑を受ける被疑者の心身の変化、また「一事不再理」の原則(一度確定判決を受けた被告人は、二度と同事件で裁かれる事はない)など法の矛盾と法務省・大臣等の人間の裁きは正しいのか等疑問を持った
『13階段』高野和明
「概要」犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。2人は、無実の男の命を救うことができるのか
ー2人は殺害現場からの徹底した捜査をした。その中には通帳、印鑑、そして凶器を埋めた場所を探すべく3キロ4方を虱潰しに歩き回ったが何の手がかりも見つからなかった。
ー唯一被告人の記憶にある「階段」を捜すべく現場の家宅も見たが平屋で階段は見つからず呆然としたが、殺伐としてテーブルには手紙の山があり、その中に三上が正当防衛で殺した息子家族の名前が見つかった。が、保護士の保護観察者記録が見当たらなかった。だが、数年前に土砂崩れで潰れた廃寺の敷地を見逃していた。
ー事件解決の依頼者から「青年三上を外して欲しい」との意外な依頼と、保護士が豪華な屋敷を構えた事を疑問に思い、廃寺跡地を最後の望みをかけて堀漁る。
ー法務大臣の死刑執行承認は概ね議員解散の前に起こる場合が多い


AI技術は日本に新たな投資(仕事)を見つけ出せるだろうか

2023-04-22 11:53:16 | 世界の動きから見えるもの
@FobesのChatGPTに関する記事『仕事の破壊こそが経済成長の強力なきっかけということだ。なぜかというと、経済成長には投資が先行するものであり、投資とはより少ない労働力でより多くの商品やサービスを生み出すことだからだ。逆説的な現実ではあるが、仕事の機会が最も多いのは、仕事が最も急速に破壊されている場所なのだ。仕事の創出は仕事の破壊から生まれる。新しい仕事は、古い仕事の形態を消し去る投資から生まれるのだ。つまり、投資によって生まれる進歩が、新しい働き方を発掘してくれるのだ』
日本の政府等はいつも出遅れ、先送り主義が多いから新たな投資、仕事もすぐには生まれてはこない、のが現状だろう。 岸田内閣は最新で話題のものに飛びつくのは良いがその先を考えての議論がないのが、国民の意見を聞かないまま、現状維持するだけに見える。


「テトリス」の成功への道『テトリス』⭐️4.0

2023-04-22 08:06:30 | 映画から見える世の中の動き
「テトリス」は、任天堂とのハンドヘルド(ゲームボーイ版)利用権を得ることで知名度を更に広めたが、その背景にある社会主義国での多難さを一人の男が家族をも犠牲に「情熱と勇気」で成功に導いたことは今まで知らなかった。が、ここに異国からのライセンス規制の厳しさとそれに国、組織等更に群がる組織の行動を知った、「大金儲け」となると「人間の欲」は昔も今も変わらない、「人間の習性」を垣間見ることになる、を知った。
『テトリス』Tetris
ゲームソフト「テトリス」の成功、実話に基づいたサクセス・ストーリー映画である。
「テトリス」は、世界で最も人気のあるビデオ ゲームの 1 つで、どのようにして世界中の熱狂的なプレイヤーを獲得したかという映画だ。 ヘンク・ロジャーズ (タロン・エジャトン) は 1988年に 「テロリス」を発見し、危険を覚悟して「冷戦下」のソビエト連邦に旅し、発明者の アレクセイ・パジトノフ(ニキータ・エフレーモフ) からのライセンス取得に奔走する。国と組織、競合他社が絡み複雑となるが、最終的にアレクセイと協力してゲームを大衆に広めることになる。 事実:2014年ヘンクの娘がテトリスの会社のCEOに就任。


いよいよメカからバイオによるAIが登場か

2023-04-21 16:15:24 | 最新技術(IT)で変わる事
@『培養脳細胞で「ChatGPTを超える」AI開発 豪スタートアップが13億円調達』と言う記事は、驚愕される。それは、培養した人間の脳細胞とコンピューターチップを組み合わせた新しいタイプの人工知能(AI)を開発するオーストラリアのスタートアップ、Cortical Labs(コーティカル・ラブズ)の登場だ。それは将来、ChatGPTを超えた意識を生み出すこともできる可能性があるからだ。


画像認識のAIーLLaVAも優れものだ

2023-04-21 12:10:41 | 最新技術(IT)で変わる事
写真画像を認識して高性能チャットAI「LLaVA」が何を意見するか聞いてみた。 人の意見と比べAIの意見は創造以上の内容がある。
実際に写真を載せて質問すると(自動翻訳で日本語にしてみた)

さらに画像についてチャット形式でやりたい場合はhttps://minigpt-4.github.io/
のサイトが面白い



「才能」は「努力次第」と言うこの書『才能の科学』

2023-04-21 08:01:16 | 人生を「生かす」には
「才能」とは「努力」である、と言うこの書。様々な意見、評価、立証等が載っているが「才能は結局努力次第」とある、が果たしてそうだろうか。天才などもって生まれた才能は努力ではなく「環境と他人が、家族が見出した結果」でもあると思う。一般的な「才能」とは「努力」も大きな要因だが、体内・脳内に潜む持って生まれた「天性」が必ずやある(才能=特技)と私は思う。スポーツのできない人に「努力」でスポーツ選手になれと言ってなれる人はいないと同じで、人間には「天性」があり、それは人それぞれの「才能」が隠れているだけだと信じたい。「天性」があるから「努力」でその才能が伸ばせるのだと、信じたい。ゴルフプロの双子(岩井姉妹)の優勝は、そんな背景があると信じたい。
『才能の科学』マシュー・サイド
「概要」才能とは「努力」である、と言うこの書。
ー才能という幻想・能力主義の幻想
    バイアスと家庭、家族、恩師、コーチ、企業等の出会い+「機会」+「幸運」
    練習する時間の違い(目的を持った時間の使いから・努力)
    「傑出するための『近道』はない」プロになるための練習の重要性
    マルコム・グラッドウエル「成功する人々の法則・1万時間ルール」
    「成功の鍵を握るのは才能ではなく練習なのだ」
フィードバックの重要性
    知識の獲得へと駆り立てるロケット燃料であり、これがなければどれだけ練習を積んでも境地には達しない
ー目的性訓練の必須
    誰もが利益を得られる分野では、目的性訓練はほとんど無視されている
    モチベーション(動機付け)と継続(やればできる、と言うマインドセットを持たせる
    できる人への言葉「簡単すぎたから時間を無駄にしてしまったんだね」
    (決して直に褒めてはいけない、自尊心を高めること)
プラシーボ効果    
    言葉での思い込みを抱かせる仕法(薬が効くと思わせるような)
    言葉「君は勝てる」「君は勝つ!」
ー「才能があってもそれに溺れずに努力することが必要」
    全ては努力と練習量=「才能」として評価される



釘を使わない継ぎ手の仕組み『木工上達継ぎ手テクニック』

2023-04-20 08:06:29 | 人生を「生かす」には
日本の長寿企業は1000年を超える「宮大工」である。宮大工の極秘を「継ぎ手・組み手・接合」のテクニックをこの書で見られる。書にある「51選」には「四方鎌継ぎ」なる木組があるがパズルのように巧みに入り込んだ組み手をなっている。その他唐招提寺宝蔵・校倉の仕口、法隆寺五重塔・心柱継ぎ手なるものなど神社仏閣で利用されている「釘を使わない木組み」は素晴らしい。その一つ写真を載せる。一つの考え方:物不足で知恵が出る



好奇心・仮説から真理を求める『氷菓』

2023-04-19 07:51:52 | ミステリー小説から見えるもの
一つの疑問に四人の仲間が加わり、33年前の古い資料の当時の経緯(事件と出来事)と文脈から様々な仮説を立て、疑問を呈して謎を解き、一つの真理に導いていく、面白い推理小説的なストーリーはなかなか面白い。謎解き、仮説から事実確証へのプロセスは現代でもビジネス上と刑事事件などでも活用していることもあり読んでいても楽しいものだ。一つの謎(種明かし)文集の表題『氷菓』(アイス・クリーム=I scream=私が叫ぶ・悲鳴をあげる)
『省エネ人間』はなかなか面白い表現だ、政治家に多い気もするが・・・
『氷菓』米澤穂信
「概要」何事にも積極的に関わらないことをモットーとする奉太郎は、高校入学と同時に、姉の命令で古典部に入部させられる。さらに、そこで出会った好奇心少女・えるの一言で、彼女の伯父が関わったという三十三年前の事件の真相を推理することになり――。
「古典部」で発見した文集「氷菓」、33年前の古典部での出来事(学校での文化祭)が一人の学生(女学生の叔父)が巻き起こした事件(犠牲になった)だっだ。
ー四人の部員がそれぞれ文集から仮説を立て重い思いの感想意見を言い、真実を発見し行くストーリーである。それは何故33年前にこの叔父が退部しなければならなかったのか、そしてな何故表題「氷菓」と言う名前になったのかを探し求めていく推理諸説的小説だ。
「省エネ人間」面倒なこと興味のないことには動かない主義の人間


今年の夏の暑さ対策必須?『タイ・中国の異常熱帯』

2023-04-18 11:55:58 | 世界の不思議・出来事
「タイで45.4度 国内最高気温を7年ぶりに更新」「中国でも記録的熱波」、と既に最近の記事を見ると日本での熱波、熱帯夜対策が今年の夏は必須かもしれない。 さらに記事は『今年夏にはエルニーニョ現象が発生する恐れがあるためです。このため今年2023年は、過去5本の指に入る暑い年になるだろうと専門家は予想』




最後まで出筆を夢見た作家『夫・遠藤周作を語る』

2023-04-18 07:57:13 | 歴史から学ぶ
映画「深い河」、著書「沈黙」は力作となり、特に「母と宗教の絆」には多くの想いがあったのかそのエピソードが多いなど、病魔に体が侵されていても最後まで執筆していた姿は想像し難い。周作の「永遠の別れは無い、死は終わりじゃないんだ」(復活)という言葉、そして周作の妻の言葉「治してあげれなくてごめんね」が強烈に記憶に残る。
『夫・遠藤周作を語る』遠藤順子
「概要」「私が遠藤のファン第一号です」 この妻なくして、作家遠藤周作はありえなかった。苛烈な闘病生活、最期のメッセージ、母との絆…。今、明かされる感動のエピソードの数々。
「転生」とは大切にに思う人の中で、生き続ける、復活の意味、だという。
ー病魔に襲われた周作は「俺はお袋にも兄にも会えた、もう光の中に入ったぞ」と言うメッセージを遺した。(臨死状態でみる夢)
周作のメッセージには「永遠の別れは無い、死は終わりじゃないんだ」絆は繋がっている、と。
ー周作がよく使う「母なるもの」とは人間の存在を超えもっと大きな存在があると言う意味
周作は結婚後40年のうち4分の1くらいは病院での生活、カトリック教徒、「沈黙」の書が教会を揺さぶることにもなる。病院では3度の手術(結核・肺炎・腎臓病)、最後には苦しい闘病生活後、延命治療も拒否し73歳で逝去する(息子からの腎臓提供を断固拒否している)
ー周作の性格
    大病のせいで優しく人と付き合える人
    パチンコ屋と寄席には頻繁に足を運んだ
    人を楽しませるのが好きだった
    仕事は狭い暗い部屋に篭って出筆するのが好きだった(カーテンを閉め、音楽を流す)
    音楽はバッハ、その他バイオリンソナタが大好きだった
ー周作の1日
    10時半ごろ起床、お昼過ぎから夕方まで仕事、本はジャンルと問わず2冊ペースで読破
ー旅が好きで多くの諸外国を訪問している
    ドイツ・アウシュビッツ、イスラエル、インド、イタリヤ、フランス、ロンドンなど
    チベットではお寺で3年間の修行もしている(前世の母の思い出を思い続けた)


これが近未来のChatGPTアンドロイドだ『EMMAエマ 人工警察』⭐️4.0

2023-04-17 08:07:06 | 映画から見える世の中の動き
まるでエマとの会話は今騒がれているChatGPTが組み込まれたアンドロイドと話している様で近未来のヒューマン・アンドロイドの姿を見るようだ。あらゆる情報が頭脳に組み込まれたエマは即座に判断、行動できる事が人間社会にとって今後良い方向に向くだろうか。 近々のChatGPT議論の結末も予測したい所だ。
「EMMAエマ 人工警察」
人間の感情まで読み取れる様に進化したヒューマロイド美人警察官エマのSFディテクティブ映画だ。 だが実直すぎて曲がったことには理解できず、人間性に欠けることでぎこちなくなるが、事件は思った以上に早期に解決する。