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一枚の写真『お前はバカだ!』

2022-08-25 11:45:24 | 一枚の写真
『上から目線・・でものを言う』
「国葬をしないのはバカだ」(国葬に反対している国民はバカだ)と自民党の幹事長が発言・・・
いやはや 自己満足、自己主義、独走体制・独裁政治に走り始めた恐ろしい日本
(写真提供:Bbmail)

パンデミックでなすべきことは自己対策、国には頼れず『火定』

2022-08-25 07:38:37 | 歴史から学ぶ
感染病、パンデミックに対する藤原時代の官民の動き。現代と変わらず、国を司る医事薬事等は病人から退避、健闘するのは庶民の医者と看護する下働き者だけ。現代で風で言うならば国から補助金をもらっている医療機関はほんの一部が治療するだけで、国民が頼れるのは民間の医者と看護婦だけ。さらに最終的な感染病に対する処方箋は「自己予防対策」しかないと言うことだ。
出自、コネで出世、後は競合他者を排除すれば例え学がなくとも頂点に立てるのが現代社会の出世の道だ。周りには生まれた時から大臣などと言われた輩もいるだろうが果ては中身の無い薄い出世欲しか無い人間になるだけとなる。 現代、政治家を見ているとまさに経験・専門知識が全くない輩が大臣級に上り詰めドタバタするだけで何も発信できない無策状態となっている、将来の日本は危うい、と感じているのは私だけだろうか
『火定』澤田瞳子
「概要」藤原氏が設立した施薬院の仕事に、都を阿鼻叫喚の事態へと陥らせる“疫神(天然痘)”の前兆が起こる。我が身を顧みず、治療に当たる医師たち。しかし混乱に乗じて、病に効くというお札を民に売りつける者も現われて……
ー庶民の為の施薬院、実際は藤原氏の実力を魅せるための施設、に天然痘が発生。庶民が高熱で瘤のようなものが皮膚にあわられて集まってきた。だが特効薬も無く、解熱剤と痛み止め程度で対処するが死者が増え、死体は近くの河原に山積み放置していくしかなく、悪臭と蛆虫と野犬等が荒らす場と化す。
ー宮城で薬事をしていた有望な内薬司の諸男は仲間医事の罠に嵌められ投獄、瀕死の状態を経験し、昔の仲間医事と世間を恨む。やがて天災や疫病での天皇からの恩赦でか釈放となり、獄中で知り合った男と疫病が治ると言う札を販売、バカ売れする。やがて天然痘の由来は異国からのものだと異国人やお屋敷を急襲し、だが仲間も失う。
ー施薬院で下働きをしていた名代は異国での流行病の処方箋、書物「備急千金要方」を見つけ出し新たな薬で処方していくと鎮まりだす。
ー諸男は自分の犯した事を償うため多くの骸を土に埋め、弔いをしているとそこに名代が子供の遺体を運んでくる。互いに憎み合うがそもそも憎むのは流行病であり、それを本当は治そうと諸男は躍起になっていたのだ。
ー話の結末として諸男を陥れた医事が病で倒れたことで処方することになる。倒れた医事は葬ったはずの男が処方することで恐れる事を狙った。
「人間、死ねばそれまでだ、せめて生きているうちに、自分達は何をすべき事を見つけなければならぬ。無惨な死を遂げた人々の記録は、後の世に語り継がれ、やがてまた別の人々の命を救う。ならば死とは、ただの終わりではない。むしろ死があればこそなお、この世の人々は次なる生を得るのではないか。だとすれば彼らの死は決して、無駄ではない。この世の業火に我が身を捧げる、尊い火定だったのだ」