@歴史長編ドラマ(全86話)司馬懿の人生は忍耐「我慢」、だが最後には牙を剥き出し魏の安定を図るべく野望を持った輩とその親族関係者を尽く葬る。歴史が物語る「人の恨みは3代も続く」謀反、反乱、殺戮を防ぐ為にやり遂げたことは一部自分の家族をも巻き込んだがやり遂げる執念は圧巻だ。
『三国志 第二部 虎嘯竜吟』 第44話〜第86話
亡き曹操後、司馬懿は役職を解かれ故郷で畑仕事につく。だが曹操後の曹丕(文帝)も40歳にして亡くなり、曹叡が即位すると曹丕の遺言で曹真、曹休、陳羣、司馬懿の4人で曹叡を補佐することになる。 曹叡は義理の母を恨み、補佐役の4人が敵対視する。そこに敵方諸葛亮が戦いを仕掛けて来る。司馬懿を嫌い、司馬懿の策を退けると魏の曹真は諸葛亮の策に嵌り大敗、蜀の諸葛亮は司馬懿との策略対決となる。
・諸葛亮が司馬懿との戦いで諸葛亮に蜀の陛下から撤退命令が来たときに言った言葉「朝廷が不安定なままでは大業成就は困難です。これからは小人に惑わされてはなりませね」と幼い陛下を叱咤する。戦場を知らないものに惑わされて判断するのは致命的なると教える。
・五丈原での戦いを前に諸葛亮は「20年間私は占術に長けると言われてきたが、実際は兵法を用いているに過ぎぬ。地形を調べ天文を知り人の心を読んでいるだけで、近道など無い」諸葛亮の戦略戦術にはそれなりの理由があるからだと説明する。 仲達は曰く「死せる孔明、仲達を走らす」と孔明の亡くなったことを知り五丈原へ向かう。「天才の奇才なり 孔明は臨終に及んでも整然として跡を濁さず」と孔明が采配を配った、それは屋城の机にも埃が無かったことだった。「無欲でなければ志は立たず寧静でなければ遠くへ至らずこの水は汚れなく清らかだ淡にして寧静なり孔明一生の如し」と孔明を弔った。
・司馬懿も役目を終えた事で小心者の陛下は司馬懿家族に厳しく当たり始め、司馬懿は死ぬまで「出る杭は打たれる」となると悟り、老い60歳を超えても戦場に出向いた。 だが、72歳にして「死ぬ前にする事」で最後の闘志を剥き出す。
ー司馬懿の最後の務めは牙を剥き出し法に従い謀反者同族一切を残さぬ事と悟り、王陵関係者を殺伐させた。その奥に潜めた意味は未来の司馬家の親族に恨みが残らぬ様にしむけたのだ。陛下には長男の司馬懿師が司馬懿に代わり
今後補佐すると願った。 73歳没。