ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

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一枚の写真『苦労してやっているのに文句』

2022-08-27 11:54:56 | 一枚の写真
『苦労して時間割いているのに文句言われ・・・』
コロナの全数検査把握、日本のデジタル化の遅れはここにもある。日本の医療デジタル化は世界に比較しても相当出遅れている。マイナンバー利用などなぜ横の繋がりも含めて活用できないのか不思議な省庁間の利権争いは治らない
(写真提供: Bbmail)

滅びる少数民族の遺した者『熱源』

2022-08-27 07:45:30 | 歴史から学ぶ
時代は第一次から第二次世界大戦へと移る時代に生きた数少ない樺太・サハリンに生きた先住民アイヌをフォーカス、同じくロシアから囚人としてサハリンに送られ後に歴史学者、欧州のポーランド・エストニア独立を目指した兄弟の物語だ。両者とも「弱肉強食」(人間社会の摂理)の時代に「滅びゆく弱い者」の民族・生活文化・習慣を尊び未来に遺そうと活躍、生き抜く姿を描いた感動の小説だ。「失われる民族・文化」を如何に守り抜くか、高度文明社会が占領し埋め尽くしていく様を時代を追って描いている。「熱源」とは変わりゆく地にも昔、偉大で熱く燃えた民族・文明の史実があり、そのおかげで現代に至っている事を我々はもっと知るべきだ
#142熱源
川越宗一2022年8月
「概要」樺太(サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。一方、ブロニスワフ・ピウスツキは、リトアニアに生まれた。ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られる
日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。
文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く
樺太の厳しい風土やアイヌの風俗が鮮やかに描き出され、
国家や民族、思想を超え、人と人が共に生きる姿が示される。
金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた。