@世の中の矛盾を正当化したい、と一心に最後に自分の命を犠牲にする映画だ。怖いもの知らずの若い、未成年、だが無法者を野放しに出来ない。如何に懲らしめるか、その最高の手段を選んだ。現代でも多くの世の矛盾が存在するが、どちらかというと「沈黙」「触らぬ神に祟りなし」で黙秘し誤魔化している。 特に日本の社会は告発、密告する人種ではないことが矛盾を蔓延する社会を作っているのも頷ける。
『グラン・トリノ』
戦争を経験した老いた男ウオルト(クリント・イーストウッド)が礼儀を知らない若者を嫌っていた。隣のアジア系家族と親しくなると成らず者の若者が隣の青年を虐め過激となりその娘も傷つけられる。その事で成らず者の若者を思い知らせるために一人で出向くと、若者が逆鱗に触れ無抵抗で丸腰のウオルトを殺害する。全員が逮捕、終身刑となる。