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グローバル社会が求める「個人化」『『これからの世界を生きる君に伝えたいこと』

2020-09-12 07:53:16 | 世界の動きから見えるもの
「個人化」とは個々の思考体系にあった選択肢ができる時代、だからこそ「協調」が必要、だというこの書。世界では日本人の「空気を読む」が誤解されがちだ。個々の意見等を討論・議論しない「平和的」同調をとり、他の場所で往々に異見していることだ。都合の良い言い方で言うと「本音と建前」、表と裏で丸見えの逆行動をすることだ。日本人には判らない外国人の視点だ。
『これからの世界を生きる君に伝えたいこと』ウスビ・サコ
不確実で多様な社会で自分の“変化”を恐れるな。学び、働き方、コミュニケーション―「新世代」のための生き方
・「グローバル化」と「国際化」
    「グローバル化」とは人・モノ・金・そして情報が国境をこえて自由に行き来する事
    「国際化」とは国と国あるいは一国対複数国の関係を示すモノ
    いずれも中心になるものが私たちの「個」となる、個々の繋がりから共生して行く事
    「個」が多様な文化を持ち、様々な考え方を持つ事が重要
    「自分が何をしたいか」ではなく、「自分は何を求められているのか」が重要
        「個人化」で本能的な恐怖感を覚える様になってきている
・日本の幸福度ランキングは世界58位、だが、日本の教育(国が主導するナショナリズム)によって日本は発展途上国との格差から先進国だと勘違いしている
    日本人の不足なのは多様な意見・発想をぶつける討論をしない事(議論スキル不足)
    偏見や先入観で評価していて、実際の言動から相手の性格や性質を見る目が持てない
        学歴評価は「大学名」(学校歴)で評価、決して個人の学問研究科目ではない
        外国語会話は逆に語学を最初からしていないほうが早い
・「学び」と「学習」
    学びとは自発的に行動を起こす人間性の向上
    学習とは一方的に誰かから教えてもらう、反復行為によるスキルアップ
・「哲学」=こだわり
    無意識のうちに取っている行動やこだわりが事態が自分の哲学
    無意識のこだわりを意識化する事、自分の声に意識を向けて相手に発信する事
    日本人の「空気を読む」は、主張しない事だと勘違いしている
    同調があっても協調にはつながらない
        「意見を出したら最後まで責任を持たないといけないので面倒くさい」
        「職場の会議でも決して核心をついた発言はせず、同調した態度が平和的だ」
・必要な事
    多種多様な経験を積み重なる事が重要、その為には自分に疑問をかけてくる人と付き合う
        価値観を持った「学び」をする事
    「誰かが声をかけてくれれば行きたいけれど、なければいけない」(脆弱・孤独)
        「個人化」から何かを共有する社会との繋がりを持つ事
    「きっかけ」を作る仕組みを考える
        シェアするものを増やす事
    自ら何もしなければ、面倒はない。だが友もできないし理解し会えない。
        自分の足元を十分理解する事、一声かける(挨拶からでも)
        一言の重みが変わる時代となる(SNSでの発信)
        ネット上での反応等で相手に依存し続けることは自立は難しい