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曖昧な言葉の成り行き『曖昧な会話はなぜ成立するのか』

2020-09-15 07:47:05 | 人生を「生かす」には
@「曖昧さ」は相手によって誤解を招く。最近の文章は簡潔で理解しやすくしている、筈だが、逆に簡潔が誤解を招いている例もネット社会では多く見受ける。それは相手の状況(環境・情報さらに人の理解力)など均等ではなく「セッカチ」な社会では混乱を生み出していると感じる。と言って日本のように時間をかけ親切丁寧が逆風を生んでいることも多い。理解力を得るためには文書力(読解力)が必要で、そのためには多くの文献・書籍などに興味を持つことが必要な社会になる。新首相の会見も質問に対する即答はほとんどない。如何様にでも取れる答弁は政治家の特権のような物だ。
『曖昧な会話はなぜ成立するのか』時本真吾
『概要』日常会話は遠回しな表現でみちているにもかかわらず、聞き手は話し手の意図を直ちに理解する。なぜ言葉になっていない意図を推測できるのか? なぜ推測はほどほどでおさまるのか?
・科学的根拠等の推測から謎に迫る、それは哲学、言語学、心理学、脳科学まで展望した人のコミュニケーションの謎に迫った書だ。
言わないことが伝わる不思議
    ロボットのとの会話では通じない、人の会話・文脈
    会話の例題「コーヒー飲む?」に対し「明日ね、出張で朝が早いんだ」
        結論:人はコーヒーはいらないと理解する
        理由:ほどほどに心を読むことが可能
   会話の例題「君の味噌汁を毎朝飲みたい」(昭和の頃のプロポーズ台詞)
        結論:プロポーズだと判断する
    ことわざの例「風が吹けば桶屋が儲かる」
        連想:風・埃・失明・三味線・猫皮・ネズミ・桶
        結論:推理を連動することで意味を得る
・人間は無駄が嫌い
    話し手の意図にたどり着く手は「量・質・関係・様態・方法」(グライスの協調原則)
    私の時間とあなたの時間の理解(利得を考えた会話)
    危険度=距離(話し手・聞き手)+力(聞き手・話し手)+負荷度
        距離=話し手との聞き手の社会的距離
        力=聞き手と話してに対する力
        負荷度=ある文化における行為xの深刻さ
    結論:うやむやにした方が得
        ゲーム理論と戦略的話者の理論を提案
   ゲーム理論=理解が対立する人やグループがそれぞれの利益が最大になるようにする行動する状況において、人がどのように行動し、意思を決定するかを説明する理論
現代人の大きなストレスの原因は人間関係
    権力・地位・自律・支配
    相互依存・交換・公正