ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

会社への忠誠心か、不正を訴えるべきか。 犠牲を覚悟、勇気ある女性の行動『スキャンダル』⭐️5

2020-03-02 08:11:14 | 映画から見える世の中の動き
権力を盾に「やり放題」、誰も「NO」とは言えない。独裁的な権力を持つ経営者の「セクハラ・パワハラ」に対する勇気ある女性たちの痛快だが、自己犠牲を伴う映画である。「NO」と言えない組織を作り上げるのはトップである経営者であり、絶対的な権力を持つ独裁者の傲慢な奢りだ。訴えた場合仕事を失い、会社仲間を失い、家族を不安にする、いわゆる弱い立場の人間への脅迫=矛盾を無理やり認めさせるのだ。最近の日本でも残念だがその傾向が見えてきた。それはトップの政治家による官僚・関係部署への威圧である。 犠牲は覚悟の上、「人の正しい道」を選ぶ、諦めないで勇気を持った正しい方法がここにある。 最終的に「会社」が全責任を果たすことになる結果は米国ならではの結末だ。

『スキャンダル』Bombshell 2019
主演アカデミー賞受賞者シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、ジョン・リスゴー、マーゴット・ロビー、2016年7月、FOXニューズ社の創設者でCEOのロジャー・エイルズが女性キャスターたちからセクハラで告発されたスキャンダル映画だ。メーガン(ニコール)が人種差別発言で司会を務めるニュース番組「Megyn Kelly Today」を降板・解雇されるところから始まる。解雇の理由は「無言」。メーガンは単独で「セクハラ」訴訟に挑む。その後数名の元女性社員がセクシャルハラスメントを受けたと訴え、さらに社内の22名も告発、単独で立ち上がったメーガンの訴訟は勝利する。 映像には、現大統領トランプ氏の女性差別発言などの実画像などFOXの経営者ロジャー・エイルズは権力を傲慢に利用し女性たちを言いなりにさせた。 実際2016年7月和解し、退社、翌年5月にロジャーが死亡する。 FOXは$50mを被害者達に、さらに過去の貢献度と退社を条件にエイルズとオライリーに$65mを支払った。