@「幸せに生きる極意」とは、過去の自分から未来の自分を作り出すこと。 夢・希望をもち、実現させようと『今』を大事に未来を見つめていく姿を描いて生きること、だろうか。人には様々な悩み、苦難、事故、災難が降りかかるが、人は生きて行かなければならない、生かされている以上、今まで生きてきた苦労と経験から知恵を出し、工夫し、それに周りの協力を得て、乗り越えて生きるのが本当の「人生の楽しみ・幸せに生きる極意」なのかもしれない。 退屈で虚しい人生とは、どん底からの楽しさが味わえないことなのかもしれない。 人生を楽しくするもう一つは大声で笑える「笑顔」をいつでも持っていたい。
『大事なことほど、小声でささやく』森沢明夫
- 身長2メートル超のマッチョなオカマ・ゴンママ。昼はジムで体を鍛え、夜はジム仲間が通うスナックを営む。名物は悩みに合わせた特別なカクテル。励ましの言葉を添えることも忘れない。いつもは明るいゴンママだが、突如独りで生きる不安に襲われる。その時、ゴンママを救ったのは、過去に人を励ました際の自分の言葉だった。笑って泣ける人情小説。「著書データブック出典」ここに出てくる一癖も二癖もある様々な登場人物の人生の悩みをゴンママのアドバイスで解決する愉快で、涙もろくなる小説だ。
- 「本田宗一の追伸」取り柄も特徴もないサラリーマン45歳の「退屈な人生」悩み、家族からも疎外
- 退屈な人生をスポーツクラブに通い始めてその仲間の元気をもらう
- ゴンママの一言「言葉ってのはね、大事なことほど小声で囁くものなの。その方が相手の心の奥までしっかり届くんだから」
- 「家族で時には傷つけあってもいいの。仲直りした時に、それまで以上に深い絆で繋がれるんだから、だって、それが家族でしょ」
- 娘のフランス料理留学に反対したが、アルバイト先で見つけた娘に感動、支援することを決める
- 「娘の夢を応援することにしました。パパも娘とデートするために筋トレ励みます」
- 「井上美玲の解放」漫画家で年中忙しく休みも取っていない、実家の両親にもずいぶん会っていない
- 「一番騙しやすい人間は、すなわち自分自身である」
- 「娘なんてものは、実家に帰ってお母さんの手料理を食べて喜んでればいいのよ。それだけで家族は嬉しいんだから」母の手紙には「たまには実家に顔を見せて、お母さんの手料理でも食べにおいで」とあった。
- ジムで漫画家の命である指を骨折、連載漫画ができなくなってしまうことで悩む
- 「人生に大切なのはね、自分に何が起こったかじゃなくて、起こったことに対して自分が何をするかなのよ。起こったことなんて、そのまま受け入れればいいの。どうせ過去は変えようがないんだから。起こったことをチャンスに変えることはできるの。」
- 長期休暇をとり実家に帰る「決まってるでしょ。お母さんの手料理を食べに帰ってきたんだよ」
- 「国見俊介の両翼」父一人と高校生の2人暮らし、いつも孤独で誰も相手にしない、されない、だから恋もしない悩み
- 「誰かと分かち合った喜びは大きくて長持ちするけれど、ひとりぼっちで味あう喜びは、小さくてすぐに消えてしまう」
- 昔の女の同級生がジムで会う、何となく興味を持つが一言が言えない片思いとなる
- 「誰かを愛して誰かを失った人は、何も失っていない人よりも美しい」
- 周りのみんなが協力、得意の紙飛行機に、自分の思いを書き飛ばす
- 「愛した人を失わないように努力した人だけが、きっと美しい。最初から諦めていた人は、たとえ愛する人を失ってもそんなに美しくはないはず」
- 「四海良一の蜻蛉」歯科医師の夫は、数年前5歳の娘を癌で亡くし、夫婦とも会話のない生活に
- 娘は悪戯と死を覚悟していたのか家の至る所に落書きをしていた。その落書きを見つけることで夫婦の慰めとなっていた。がしばらくどこにも見つからないで夫婦の会話も途切れていたが歯医者に置いてあった絵本の最後のページに娘の最後のメッセージを見つけた
- 「はっぴいのときどき いっぱいだったよ ぱぱ まま ありがとね」
- 娘の質問「人間はどうして生まれてくるの?」返答は「人はね、人に喜ばれるために生まれてくるんだよ」そうしたら娘は「だからパパとママは私を喜ばせてくれるんだ」
- ゴンママは「人間は悲しい時には泣けばいい、不安な時には無理に喋らないで、そのまま不安がればいいんだ」と。
- 「末次庄三郎の謝罪」広告零細企業の社長は独り身の70歳に近い、ゆとり世代の部下が苦手
- 「でも」をよく使う根性なし、人の話は聞かないし、敬語もろくに使えない
- 「他人は変えられないが、自分は変わることができる」が先、目の前の他人が鏡の自分
- 「未来は減る一方で、過去は増える一方」の古い世代
- 正直者の部下に仕事を任せることで、部下を信じる(自分が変わる必要性)
- 「権田鉄雄の阿吽」スナックひばりのマッチョママ、権田は一生一人かもしれないと悩む
- 荷物運びで階段から転落、2日間の入院でお店もおやすにしようとするが、カオリちゃん、振られて一人寂しく「笑いを忘れた少女」の姿に声をかけて保護、バーテンダーとしての仕事をしている、が「みんなが心配するからお店は一人で開いて元気なことを説明しておく」と言ってくれた。
- カオリを保護した時の言葉は「幸せに生きる極意とは、やり直すことのできない過去を悲しんでいたら、せっかく生きている『今』が不幸になる。まだ来てもしていない未来を不安がっても仕方がない、「今」をつまらなくするだけ。だからこの瞬間だけをしっかり味わって行きなさい」
- 「阿吽」とは阿は50音の始まりで「吽」は終わり、この世の全てを表す禅の言葉、だから「一瞬の今を大切に生きる」を教えた。
- カオリに言った言葉「夢はね、必ず叶えなくっちゃダメなの。叶えるとね、あら不思議、あなたの過去が変わるのよ」「私のこれまでの人生は、今日、この日のためにあったんだって。」