@さまざまな世界での発見・発想はやはり実践してこそその価値がある。最近は中国の特許出願が一気に増えているらしいが半分以上は特許許可が出ない状態という。(中国では2015年特許出願数288万件中、許可は120万件)ちなみに中国に次いで出願率が多いのは米国(約58万)、日本(約31万)、韓国(約21万)らしい。日本の出願率は前年度比で2.2%減。人口比・経済発展から言っても中国はこれからダントツに伸びるのは間違いないが、模倣もまだまだ多い国がらで、解決するには時間がかかるだろう。さてでは「如何に発想するか」がこのテーマであり幾つかの仕法が記述されている。参考になる仕法も多い、中でも[Edison's Note],[Serendipity cards],[Ohno Method] & [Disney's Brinstorming]はいつでも使えて便利そうだ。後は一番大事であり、一番リスクもある「実践」に移すことだ。だが最近はネット上でも「アイデア売ります」代理人に任せてロイヤリティーを回収する、また資金をネットで公募「Found Rising」「クラウドファンド」という至ってローリスクの商売も出てきた。発想には限界がない=いつでも、だれでも、どんなに歳をとってもできる点では、これからの新規事業・経済活性化の可能性は大であり、そこに「明かり」が見えてくる。
発想法:人間の知的営為の原点
- 新しいアイデアは縦横の繋がりから生まれる
- 実践してこそ価値がある
- 「Bug Listing」
- 10分間で不愉快なこと、嫌いなことを書き出す
- 「Focusing」
- 楽な姿勢で目を閉じて「何かに質問する」状態を作る
- 5つほどのイメージを思い浮かべる
- 「Edison’s Note」1300の発明を3500冊に
- なんでも思いついたものをノートに記録してゆく
- その後、それを読み返し、さらに書き加える
- (レオナルドダビンチは40年間で5千ページを残した)
- 「Random Stimulation」
- 問題とは無関係な刺激を選び自由に連想する
- (ダーウインの進化論)
- 「Excursion」
- アイデアテーマを決め、無関係なものをリスト化、繋ぐ
- 「Serendipity Cards」
- カードを用意していつでも書き出せるようにすること
- 記入年月日・テーマ・仮説
- who/what/when/where/why/how
- 結果
- 「Kipling Method」
- 5W1Hの繰り返しを行う
- 「Finke’s Ambiguous Parts」
- さまざまな形から想像力をつける
- (形:球・半球・立方体・円錐・チューブ・十字・リング等)
- 「Situation Appraisal」
- 気になることを思いつく限り列挙し、関心事を評価しておく
- (重要性・緊急性・影響性=高・中・低=優先順位)
- 「Space/Time Grid」
- 表に横軸には時間軸と自分を中心とした世界
- 時間軸:今日・1日後・1週間後・1ヶ月後・1年後等
- 自分軸:家族・友人・地域・職場・日本・世界
- 「Cases/Codes Matrix」
- 文章・記事・アンケート記録等からキーワードを摘出、繋ぐ
- (テキストデータをセグメント・コード化、マトリックス)
- 「Ohno Method」
- 「それはなぜか」と自問自答を5回繰り返す
- (トヨタ・改善方式)
- 「Concept Fan・Problem analysis」
- 紙の真ん中に「テーマ」を書き、放射線状に「なぜ」「解決法」
- Yes/Noの問いを提示して問題分析をする
- 「Assumption Busting」
- 検討したい問題から情報を図解、状況・前提・破壊を想定する
- (状況から前提を提案、新たな観点・捉え方を考える)
- (1990年代のBPRの考え方が基盤)
- 「Problem Reversal」
- 問題・課題を一部否定形や対義語に置き換える(逆転解決法)
- 「How would Lubitch have done it」
- 彼・彼女・あの人であればどう考えるかを導き出す
- (ルビッチとは映画・監督・プロデューサ)
- 「Disney’s Brainstroming」3 persons idea=親・大人・子供
- Dreamer-vision(夢想家)
- Realist-action(実務家)
- Critic-logic(批判家)
- 「Hall of Fame」
- テーマから賢人を思い浮かべ、引用句・名言を書き出す
- 「Osborn’s Checklist」
- 9つの質問を定義し、答える
- 転用・応用・変化・拡大・縮小・代替・再配列・逆転・結合
- (Put to other uses, Adapt, Modify, Magnify, Minify, Substitute, Rearrange, Reverse and Combine)
- 「Cherry Split」
- 課題を簡潔に「XXをYYする」または「XXなYY」
- それぞれに属性をつけて分析する
- (懐中電灯:懐中できる電灯=小さい・軽い・光源)
- 「Morphological Analysis」独立変数の組み合わせ
- 問題を立方体(縦横高さ)に書き出し、結びつける
- 「Dialectical Thinking」
- 場所・時間差で矛盾・対立が共存できる可能性を探る
- 否定の否定を探る
- 「Evaporation Cloud」
- 対立しあう行動や状況を確定し前提条件を作る
- 前提条件についての必要条件を書き加える
- 共通目的を加える
- 「Gordon’s Anlogies」
- 擬人的類比・直接的類比・象徴的類比・空想的類比
- 「NM Method T Type」
- QK(keyword):どうなればいいのか
- QA(analogy):〜するもの・何があるのか
- QB(background):そこで何か起きているのか
- QC(concept):何かの役に立たないか
- 「Thesaurus Paraphrase」
- キーワードを2語で表す(名詞+動詞・形容詞)
- 部屋が汚い:片づける・始末する・放棄する・整理する