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日本の「常識」から離れる思考

2018-01-27 08:47:07 | 歴史から学ぶ

@「六月火雲飛白雪」=夏の雲が雪を降らせる・世の中の常識というものに囚われてはいけない。もともと「常識」は人が作り、人が守り、人の思いのままと言うことにもなる。現代では日本の常識は世界の非常識とも言われることが多くなった。次世代を担う人がこの世界で非常識を覆し、世界でも認められる常識を構築(世界に共通する認識を持つ)する時代になり始めている。それにはまず世界を知ることが必要だ。そこで漸く日本の「非常識」の真髄を発見できる。日本は鎖国開放(江戸末期)からまだ150年しか立っていない一部未熟で融通が効かない国とも評価されている。グローバル化は正に世界を観て(生活してみることが一番)、その上を行く舵取りをすることが必須であり、その世の中に合った「日本の常識」も世界に認めてもらう努力も必要だ。

  • 薩摩藩の貧乏郷士、中村半次郎秀抜な美男子、示現流、25歳は西郷吉之助と出会い西郷に付いていく。村では「唐芋侍」と呼ばれたが武士としての剣術を独学で鍛錬、喧嘩決闘も多く、母、妹を心配させた。
  • あるとき城下の侍4人と決闘となり「同じ薩摩者がこげなつまらんことで刀を抜き合い、命をかけて争うということは誠に下らん、馬鹿馬鹿しいことごわす。斬った者は罪を受け、斬られた方も死ねばそのまま。こげな一大事にあたり我が薩摩藩は殿様はじめ家来一同、力をあわせ徳川将軍家を助けて国難に当たらねばりもはん。」を西郷がたまたま聞き半次郎と出会った。これは25歳同年の武士、佐土原英助から学んだ売り言葉だった。
  • 西郷の言葉「他人がいうた言葉でも、おはんがそれを信じておるなら、それはもう、おはんの言葉ごわす。」
  • 薩摩島津藩御家騒動、斉彬擁立派とお由羅が押す久光の対立。結果斉彬を退けることになりその関係藩士30余人が切腹、最後には斉彬が藩主に(43歳)その後わずか8年藩主を務める。斉彬没後は、久光の子、忠義が藩主になるが、久光が実権をつかむことになる。
  • 久光が江戸幕府に訴え実現したことは参勤交代を3年に一度に、江戸に詰めている期間を100日に短縮、妻子はすべて領国に連れ戻す。
  • 「唐芋侍」半次郎の剣術は久光の京都護衛から頭角を表し、宮様を守る清蓮院衛士となり、商人の娘を助ける事件で法秀尼と出会う。法秀尼から読み書きを学ぶ。公務と勉強を寝ずの努力で人の3〜4倍の時間をかけ必死に学んだ。(明治に日本最初の陸軍少将となる)
  • 「六月火雲飛白雪」=夏の雲が雪を降らせる・世の中の常識というものに囚われてはいけない。自由自在な機能を持つ人になる。常識というものの中にある馬鹿馬鹿しい考え方から離れて事に望むことも、時には必要なのだという意味。
  • 京女とは表面はおとなしやかで、内面はしんねりと強い。陰気で冷たい性格の女が多いと悪口を言われる。
  • 半次郎は故郷の薩摩に幸江という恋憧れた女子(半次郎の子を妊娠していた)を出世後に妻にすることを夢みた、便りもなく3年も経ち幸江は他に嫁ぎ、その子は幸江の兄の夫婦に引き取られた。 京では事件で助けた商人の娘を憧れたが法秀尼との交際を見られ片思いに終わる。法秀尼の京都に戻ってみると既にものけのからでこれも逃してしまう。
  • 西郷は腹芸ができない性格で、火の玉のような熱情のまま動く人で考え方も深く、軽挙妄動をするわけではないが、一旦こうと決めたからにはテコでも動かなぬという強情さも持っていた。
  • 半次郎は西郷と京都藩邸との機密連絡役も兼ねた。それは半次郎の剣術による力量の発揮とすぐれた感性による隠密活動での成功による。
  • 半次郎の剣術は多くの敵から狙われ「人斬り半次郎」となるが、一方その剣術で立身した武士となる。和泉守兼定(関の太刀)法秀尼贈答
  • 長州藩は伊藤俊介と井上多聞をイギリスに密航させる。藩の重役周布政之助は資金を横浜にある金貸し兼貿易商の大黒屋六兵衛に依頼した。