ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

「学ぶ」は教えを探求することで進歩する

2018-01-05 11:01:54 | 経営・リーダーシップに必要な事

@大東流合気柔術者、合気を極めた佐川幸義の生涯から得た学びは「日々の努力」=「教えは自らも研究し、追求すること」(教えてもらうことで満足することでは進歩がない)教える人(上司・上役)はその上の、または前の上司からの経験、知識、知恵等であり過去の情報が基になっている。何事もそのままの教訓・教示だけでは自分を進化させること、強いては新たな社会の未来はないと思った方がいいかもしれない。技術の進化はいつでも現存の技術の否定から始まる。自分の今までの生き方をどこかで否定し、一歩前に出る変化を生み出さなければ「進歩」はない。俗に言う、「拾うことよりも捨てることが重要」過去の捨てる殻を見つけ出し、学ぶだけ、守るだけから一皮剥けた年にしたいものだ。

  • 合気を極めた男・佐川幸義(師範武田惣角・植芝盛平)
  • 武田先生の師匠は会津藩家老の西郷頼母(保科)、相弟子が「三四郎」西郷四郎であった
  • 大東流合気柔術佐川氏は前人未踏の合気の境地をさらに深め、際限もなくあらたな技を編み出していく生活を選んだ(世俗の名声とか地位などには全く興味を感じない人だった)
  • 変化の技「体の合気」は2884手を独学で編み出した
  • 武田先生の教えは勝手に覚えろという思想で昔の武芸者を見習った
  • 技を盗み、体得していく、見て考える教育だけだった
  • 先生の鍛錬は2〜3時間で棒振り1000回、腕立て伏せ500回、大ハンマー200回、四股500回。弟子のトレーニングは2kgの棒を300回・4分、5kgのアレイ2個を300回13〜14分かけて持ち上げる
  • 人間は鍛錬すれば70歳までは筋肉がつく、70歳以降でも鍛錬すれば筋肉は落ちないという
  • 絡みつかれた相手は、手を抜き放す事ができないという、抵抗しようとした手は骨折し、筋肉を断ち切られる
  • 先生の力は相手の100に対しせいぜい5くらいの強さで相手の体制を崩し、倒す
  • 佐川先生の鍛錬
  •             意志の弱い人間はだめ。鍛錬は継続が大切
  •             鍛錬なしには見ただけでは極意は身につかない
  •             体をいつも動かすこと、頭の働きも同じで頭を使い考えること
  •             体を鍛えないと技もできるようにはならない
  • 佐川先生は武田先生から合気についての教示を一度も受けたことがなかったという。全国を巡遊し、講演会を開き、いくつもの術技を披露するだけで説明は一切なかった
  • 佐川先生の言葉「あなたたちは、何でも教わろうとするから進歩しないんだ。自分で研究するという意識がまるでない。私はあなたたちに合気を教えるつもりは毛頭ないし、合気はこのまま墓場に持って行くよ」
  • 「人間は他の動物より優れているところは頭脳であり、たとえ八方ふさがりになり、絶望的な状態になっても、考え続けているとやがて道が開けてくるのである。考え続けていることが武術向上の秘訣で、そうするうちに考えが閃いてくる、武術は閃きである」
  • 92歳の佐川先生の鍛錬で日常使っている物に鉄下駄、鉄槌、鉄棒、鉄パイプ、槍、全てが相当に重い。下駄も3種類あり8kg。
  • 非常に高齢でありながら頭脳明晰なのはこの鍛錬のおかげだという
  • 「気力というのは表に出すものではない。内に秘めておく。表に出していくと最初の動きを外された時そこで発散してしまう」
  • 「瞬時に相手の手をくっつけて体制を崩すこと」「力はいらない。力を抜くこと、皮膚の下の筋肉の動きで、合気は相手を無力化する技術である」
  • 「合気は口で説明を受けても分かるものではない。技をかけられた時の感触を繰り返し体内に蘇らせ、様々に推測を重ね、我がものをする糸口を探っていく他に修得の道はない。」
  • 「大きいものは足に弱点がある。上から一箇所急所を攻撃すると伸びてしまう。足さばき、足の位置にある。敵が突いて来る時の手を伸ばし、腰を入れてくる距離に対して、敵の攻撃が当たらないところに原理がある。爪先で動くこと。」
  • 「腰や背骨は大切で練習はやりすぎてはいけない。 木刀振りもまっすぐ、大きく振る。肩に力が入っては絶対にいけない。手首に力をつけることが合気の技につながる。四股も体を柔らかくすることが一番の目的」
  • 「合気のコツはちょっと引いてパッと出せばいい。武術の心得は1に目、2に足、3に技」
  • 「技は人間の骨格、運動の原理から割り出しており、単純な動作であり、中学で学ぶ物理学の知識で十分「力学の原理」テコの作用である
  • 佐川先生は平成10年3月24日95歳で亡くなる。
  • 著書「合気修得への道・佐川幸義先生に就いた20年」=「透明な力」