「顔」の入った川柳は数多く詠まれていますので、その中から、ほんの少しを載せます【ブログの性格上、あまり多くは載せられません】。
そのため笑顔や母の顔のように句の中に母の入ったのも載せません。
参考になるかどうか?
顔
（朝顔は除く）
笑顔（３９） 母と顔（６）
花粉症わが顔ながらしまらない
無精髭顔の皴とも仲がいい
影武者に徹して素顔を覗かせず
苦吟中涼しい顔がにくらしい
縄張りを地主の顔で歩くミケ
まずくても美味しい顔で全部食べ
寒暖のチェンジに秋の顔がない
冬の雲なんで寂しい顔をする
ワンテンポ遅れほっこりした素顔
胡麻好きで八十路に見えぬ顔の艶
野地蔵の顔に豊かな海がある
靴下を脱いで自分の顔になり
黒い顔よくも揃った二学期目
言い勝った顔に尾を引く影がある
口よりも鼻から飲んだ下戸の顔
いつからか妻が城主の顔をする
顔のシワ拡大鏡が指摘する
大損害与えた海は知らん顔
涙ですいや汗でした顔洗う
対案の華やぎ父の涙顔
涙ですいや汗でした顔洗う
両手で触る もうすぐこれがデスマスク
これからの顔を極める受精卵
どの顔も犯人に似る免許証
涼しげな顔でトップの棒グラフ
教科書を開くと浮かぶ友の顔
突然の客に素顔の慌てぶり
素顔でも奉仕の笑みは忘れない
人間の素顔見えてる黄信号
赤い羽挿して善人の顔になる
父の日の似顔絵ひげが顔一面
政局に名もない党首顔を出し
絵日記にしわ一つないバアの顔
税金で食ってる顔は艶がいい
留守電に顔が見たいと母の声
ピカソ展出てから顔を撫で直す
どの顔も晴れ晴れ見える健診後
もしもしと言っても亀は知らぬ顔
絵画展歪んだ顔が人気取る
蕗のとうが女神の顔で待っている
壇上に立つと自信が顔を出す
日日暮らす家族の顔は見飽きない
尽してもまだ足りないか妻の顔
ソクラテスの顔で砂漠を行く駱駝
顔洗い今日の元気を確かめる
メールより声が聞きたい顔見たい
煽てたり真顔で健康売りに来る
プレゼント喜ぶ顔が目に浮かぶ
漫画家の目に平凡な顔はない
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