等長処理 という言葉があります
だいたい どんなCADでもパターンの長さは測定できるのですが
それは物理的な長さである場合がほとんであります
このCADもそうです
しかし高周波になると 物理的な距離と電気的な距離とは
違うという事が出てきまして
いわゆる波長も基板上では違ってきます
外層と内層では 物理的に同じ長さのパターンでも
到着時刻が違うんです
そこで どうするかと言うと 条件を合わせて逃げる訳
外層だけを使って 引き回す
そうすれば 到着時刻は同じになります
つまり言い換えると 知りたい物を 他の要素で推測しているという事に
なります
知りたいというのは 時間ですね
でっ おおよそ概略ですけれど
そのパターン長から 信号到達時間を計算するようにしてもらい
外層と内層の区別をして トータルで表示するように
してもらいました
パラメータは環境設定で変えられる予定です
しかし安易に使ってはなりませぬ
TOP1,BOT1パターンは直下にプレーンが必要です
内層パターンは ストリップである必要があります
この計算には それらを前提としています
見方にも 勉強が必要です
信号立ち上がり時間が解ったのなら
その半分の時間でパターンが引けたなら 集中定数回路 と
考えましょう
それ以上なら 分布定数回路です
時間には当然 パターン長によってバラツキが有ります
その範囲を幾つにするかは 回路設計者との相談です
信号種別で到達時間のもつ意味も違ってくるでしょう
パラメータの数値は自分が計算しました
それほど間違ってはいないと思う
パターン幅などで若干変わってきます
誘電率や単位C、単位Lからもとめるので
周波数でも若干変化していくし 絶対的なものではありません
この項目 将来 書き換えをするかも知れません
他のCADベンダーの話では 未だ対応してないとの事
それは考慮すべき要素が多すぎて 手詰まり状態だからだと思います
とりあえず自分は半歩前に出てみました
風を見て 引っ込めるかも知れません
追伸
等長(時間)だけ合わせて 良い基板ができる訳ではありません
過信されぬよう 重々申しておきますよ