プリント基板パターン設計の虫 2号店

DREAM-CAD 現在はgenmaiという名前の
CADの紹介 基板設計者の現場の声などを書いています

EAGLEとDRM

2021-08-25 09:31:31 | Weblog
暇な時 EAGLEを勉強
まずはDRMで出来ることがEでも出来るのか
Eの詳細はいろんな人がWebで公開している
自分も随分お世話になった
同じことを書いても仕方ない

DRMで出来てEに出来ないこと
0.5ミリピッチBGAの内層での配線引き出し
Dでは 全貫通VIAで対応できる
勿論 PADonVIAにして VIA径0.35φに
なるだろうか
Eの場合 ビルドアップ基板にしないと出来ないようだ

何難しいことをと言われるだろうけど
10年以上も前の 0.8ミリピッチBGAの載る基板設計でも
一部の引き出し Eでは無理だったかも
Dは出来ました だから今がある
0.5ミリBGAも何年も前から設計に出てくるようになりました

その他 配線の引き回しは Eのほうが楽かも知れない
でも Dで使っていた配線の裏技は Eでは使えないことが
判り がっかり
良い面もあれば悪いところもある
仕方ないかあ

EのWebを見ると 小さい基板しか出てこない
理由は判る 個人で作った基板しか公開出来ない
仕事で請け負った基板画像は出せないのが普通
俺もそうだ

でもな ボカシて貰っても良いので この位の基板もやりましたよ
とか 部品数1000点 抵抗、コンデンサなど含めて
などの情報は見なかった

Eは回路図と基板が密接に絡んでいる
基本的に1台のPCで完結する仕組み
じゃあ 自分みたいなAW専門業者はどうするか
従来 責任分界線として 回路図はお客さんの責任
フットプリントを含む基板設計は 自分の責任 と
分かれていて それはお客さんも同意している

Eで回路図を描くということは フットプリントまで
回路側で作りこまないといけない
責任の範囲がずれてくるわけだ
それなら AW業者に出す必要なくなるよね が将来の姿

でも 回路設計者にAW設計者の知見を取り込むのは
本来要らない作業

従来の方法で出来ないだろうかと自分とお客さんで模索
違う形式のネットリストを貰い 今まではテレシス
つまり Eの回路図無しでも 基板を起こせるところまで
持ってきた

ここで仕組みとしての安全性を考える
小さい基板 部品数10数個程度なら良いが
100、1000個になる場合
お客さんの提供してくれる部品表とEの部品との整合を
如何に取るか 1/1000の部品違いを見つけ出す
イコール 品質保証だけど それを考える

支給部品表を1画面に広げ
Eをもう1画面に出し 1個ずつ見比べる は駄目
Eの出す部品表と客先部品表の比較する仕組み=ソフトだけど
これを考える

ネットリスト
回路図無しでの基板図の場合 ネットの追加は出来る
ピン単位でのネット削除は まだ判らない
部品の追加、削除も出来る
Dで言うところの逆ネットリストも出る
じゃあ 新旧でのネット比較が必要だ
今見ている段階で ネット比較なる機能が見当たらない

回路図から基板作成で1セットなので ネット比較の意味が
無いのだろう 基板固定穴にランドを付けてFGに落としたい場合
それも回路図に組み込む必要有り
今までなら やってちょんまげ で対応していた
客先回路図のネットリストと実際の基板での接続は
違うのも有り 基板として動けば良い

Eの場合 例えば拡張PAD付きFETの場合でも
回路図に組み込み フットプリントにも同様にしなければいけない
ここまで書いて思う
DはAW業者に優しいんだなと
Eも悪くはないけど ちょっと大変

Eの勉強する理由 3Dに対応させるため
これに尽きる
Dを使って仕事を完結させている ほとんどのDREAM-CAD
ユーザーは本当 幸せだと思う 
本当に幸せな環境にいると思います

今日書いた記事の10倍くらい いろいろあったんだけど
いずれ書くといいながら どうでも良くなってしまいます

コメント
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