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集合知の落とし穴

2015年10月04日 | 雑談
【スペースデブリ】という言葉があります。

これは人工衛星を打ち上げたりしたときの破片や、
耐用年数が終わって放置されたものの、回収されないで宇宙空間を漂っているもので
『宇宙ゴミ』とも呼ばれています。

これまでの宇宙開発の歴史の中で発生してきた無数の小片は増える一方ですし
無重力空間では速度も下がらず、その速度たるや個体差は大きいものの平均的でも時速約36000キロという途方もないものだそうです。

ちなみに大型ライフル弾の初速が秒速800~1000mくらい、戦車砲の初速が秒速1600~2000mくらいだそうですが、
スペースデブリのスピードをこれと同じ秒速/mに直すと約10000mととんでもないですし
大きさも色々ですが携帯電話くらいのサイズも万単位で飛び交っているとか・・・

恐ろしい話ですね。

一方、
ネットがもたらした革命の中に『集合知』というものがあります。

いろんな人が多方向から知識を持ちあい、
結果的に幅広い知識がまとまっていくという現象です。

これは一面では非常に良い面もありますが
悪い面としては狭い世界で間違った知識が広まっている場合に
間違った知識ばかりが集まっていくという現象も起こります。

交通違反に関する都市伝説も結構この現象が起きていて、
人間心理として『自分で見つけた(と思っている)情報は正しい』と思い込む傾向があります。
しかしそこに働くのは『正しい情報よりも希望通りになる情報、都合のいい情報を信じる』という現象です。

そして発見した情報が間違ったものだったりしたら、
自分に都合のいい間違った情報を真実という前提で、自分だけが知っている情報として発信してしまいます。

そうなると
同じ情報源の間違った情報がいろんな人から提示されることで
間違った情報なのにやたら沢山の『項目』が増えてしまいます。

すると今度は『色んな人が同じことを言ってる』ことによって
別方向からの信憑性も上がってしまいます。

すると階層的情報源と考えた場合、
浅い情報をみんなが見つけて発表し合うことで、ますます表層の集合知は固着化して
『間違った常識』にまで消化してしまいます。

まさしくスペースデブリのように
危険な情報がネットの世界に漂ってしまうということです。

だからこそ
僕も専門家として正しい情報を提供しなければいけないなと自戒する次第なのです。

ちなみに、
ガンなど難病の民間療法もそういう面が大きいと思います。

現代医療では治せないような段階に入ってしまうと
非科学だからこそ信じてしまう逆転現象が生じてしまったり
治療よりも満足感が目的になってしまうこともあるような気がします。

そこまでいけばある意味宗教のようなものですので
死の恐怖を和らげるものなら、それ自体無意味とは言えないかもしれませんし、
命の使い方は人それぞれですので本人の満足感が一番重要かもしれません。

ただ、それをネタにして金儲けをしてる連中がいるのが
何ともやるせない感じです。


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