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里山人雑記

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mocking bird

2024年03月02日 01時11分48秒 | ふつうの日記
我が子が誕生する前までは、ときどき足を運んでいた落ち着く場所。いわゆるオーセンティックなスタイルで、バーテンダーの方々も修行を積まれた職人気質の素敵なところ。
昨年の年末ごろから久しぶりにまた足を運ぶようになったが、数年のブランクがあったにも関わらず、マスターは私を覚えてくれていた。
この日は余力があったので、はじめからショートカクテルを。たまには色鮮やかなものも口にしてみたいと思い、2杯目、いや3杯目だったか…?鳥に絡めたものとして、Mocking birdをオーダーした。
Mocking bird、すなわちマネシツグミは、日本で見られる鳥ではなく―そもそもマネシツグミ科の鳥も見られないが、その鳥が見られる行ったこともないメキシコの地を勝手に妄想しながら、ペパーミント特有の香りとベースのテキーラの風味を楽しんだ。

新型コロナウイルスによる感染拡大が始まったあの年、我が子の誕生に備えて念には念を入れ、私は不特定多数の出入りがある場所を避けるようになっていた。お酒を嗜める場所も同様で、その間に行きつけだったお店の中にも閉業されてしまったところが数件あった。私程度の来店頻度では大した助けにもならなかっただろうが、少し、罪悪感のようなものを感じて後味も悪かった。申し訳ないと思ったし、何より悲しかった。
しかしここは、幸いなことに今もあった。私のお酒の師匠は大学時代に出会った教授で、ここもその方に連れて行っていただいたところ。特に思い出深い場所でもあり、今なお存在していることに嬉しさを感じた。
今回は再び足を運び始めてから4回目の訪問だったが、こそこそせずにカメラを出して撮影したのは初めてかもしれない。このようなところでカメラを取り出して撮影するのは少しマナー違反のような気もしていて、今までは仮にカメラを持っていたとしても、それを積極的に撮影することは避けていた。しかし、カウンターに置かれる美しいいくつものカクテルを目にし口にしながらも、それを残せないことが非常に惜しく感じていたため、今回はバーテンダーの方に了承を得て撮影させていただいた。ありがたかった。

写真を見返すと、思った通りの美しさだった。私が今も大事にしているとある書籍の写真には到底及ばなかったが、その美しさを写真という形で手元に残せたのは嬉しかった。
また、撮影が、写真が、観ることが楽しくなった。

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO

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最近のミラーレスにはだいたい備わっているサイレントシャッター。いわゆるローリングシャッターですが、こういう場面で音を鳴らさずにシャッターを切れるのはとても良いですね。シャッター音が鳴ると確実にお店の雰囲気を壊してしまいますから、撮らなかった。

OM-1ではかなり素早い被写体でない限りローリング歪みもほぼ見受けられないため、最近は生き物も人も全部サイレントシャッターで撮っています。飛んでいる鳥、採餌中の鳥、そのような動きの中の鳥のカットでも、今のところ歪みと言うほどのものは目についていないので、機材の進化はすごいなと感心してしまう次第です。
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撮れなかった被写体

2024年03月01日 00時46分33秒 | ふつうの日記
あそこにあるのは知っていた。いつも撮りたいと思っていた。ただ、被写体の持つインパクトが強すぎた。私の腕ではうまく撮れる自信もなく、結局撮れなかった。そんな被写体が、モノクロのファインダーを通して観ることで撮れるようになった。

この被写体は、まさにそんな被写体のひとつ。色を排することで質感や光、そして影が際立つ。色に紛れて見えなかったディティールが見えてくる。

"ここって、こんな質感だったんだ。見えてきた。撮れるかも。"

いくつか撮った。撮れて良かった。

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
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1日1枚モノクロを

2024年02月29日 00時55分41秒 | ふつうの日記
観察も研究も写真も、続けなければ衰える。それを避けるためにも毎日観る、考える、撮る。これまではなんとなくそんな風に感じていて、おそらくそれはある程度正しいんだけど、ある種の強迫観念のようなものとして付きまとっていた。結果的に、それらを続けることができていたので"結果オーライ"ではあったが、背景にある面白い、楽しい、興味深いなどの肯定的な感覚が、それらに覆われていっていたようにも感じる。

極めて最近は、とりわけ撮影に関して、その強迫観念のようなものが消えてきて、肯定的な感覚を主な原動力として取り組めるようになってきた気がします。
そのきっかけは、何より最近の展示で出会った写真を生業とされる方々の存在のように感じます。今回の出会いは特に印象的で素敵なものでした。

外に出て生き物を観察したり撮影したりする時間はほとんどとれない。それがこれまでは私の中で非常に大きなストレスとなっていたように思いますが、最近の出会いも1つのきっかけに、"撮りたいと思えるシーンは身の周りにあふれていて、その撮影をしたくて仕方がない"、そんな心持ちに変わってきました。撮影って楽しいですね。今のマイブームはモノクロスナップ。日々量産する鮮やかでまぶしい我が子の写真に交じって、気づけば1日1枚は撮っています。

さて、前置きが長くなりましたが、今日のカットはエアコンの風にあたって揺蕩う10連ハンガー。片づけるのが面倒でぶら下げたままのシャツやカーテンが背景にあり、ハンガーが揺れるとそこに映った影も揺れ、なんだか不思議なシーンが創られていました。思わず見入ってしまった。うるさく感じられることもある色を極力排し、光と影の面白さを浮き立たせられるのもモノクロの魅力なんでしょうか。モノクロには奥深く様々な魅力があるようです。

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO

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写真の見やすさを優先し、試験的にテンプレートをブラックに変更しました。
文章が読みづらい、写真が見やすくて良い、前のテンプレートの方が好きなどご意見がありましたら、よろしくお願いいたします。
個人的には、"もうほんのちょっと明るめの黒に近いグレー背景 + 白に近いがチラチラしない程度のグレー文字"が良いのですが、テンプレートがないもので…
とはいえカスタムテンプレは面倒だし…という感じです
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モノクロスナップと視点の発見

2024年02月28日 00時57分39秒 | ふつうの日記
我が子を寝かしつけている間に私も眠ってしまっていた。
少しして目が覚めたときには、部屋中に美味しい香りが満ちていた。
立ち上がってカウンター越しにキッチンを覗くと、妻の扱うフライパンから、沸き立つ湯気と共にその美味しい香りが広がっている最中だった。

私は最近、モノクロスナップを始めました。このカットは、そんな初心者の私が撮った、モノクロ数枚目の写真です。仕事や生活の状況から、撮影や編集にかけられる時間もないので、撮って出し。撮って出しでもいいから撮ること、出すことを続けなければ、もともと拙い腕がさらに落ちるし視点も狭まると感じてここに投稿した次第です。

私がモノクロスナップを始めたのは、畏れ多くも仕事の関係で人に写真に関することを教える立場となってしまい、自身の写真に対する技術や世界を観る視点を問い直す必要があると感じたからです。他者の表現に口を出すなど本当におこがましく、教えるなど本当に身の程知らずも甚だしいことですが(教えるってなんだ偉そうに)、その立場になってしまってから実は4年が経過しました。関わった人たちから、コンテストに入賞する人が複数出たり、写真でお小遣いを稼ぐ人や個展やグループ展で自身の作品を世に出す人も出たりして、少し報われるような気にもなりつつ、初心者の域を脱し得ない私が、個々の表現や世界に多少なりとも干渉することへの抵抗は拭えません。

ただ、経緯はどうあれ、モノクロスナップを始めて良かったと感じています。ロジックはわかりませんが、これを始めてから、身近なものを観る視点が変わったように感じます。何気ない風景、毎日目にする風景の尊さはこれまでも長らく感じていましたが、その中に、写真として撮り留めたい瞬間がいくつもあること、そしてそれをただ記録するのではなく、多少なりとも作品に近い形を目指して試行錯誤できること、その過程で様々な気づきが浮き上がってくることを実感できたからです。最近、ある人から金言をいただきました。要約すると…
「人は僅かな水平の狂いも敏感に感じ取る目を持っている。そしてその目で毎日ものを見ている。そんな目を持っているのだから、人は誰しもものを観る達人だ。写真はものを観ることに始まるのだから、そこにプロもアマもない。」
生物を撮影するとき、私は自身に"あくまで観察者であることを忘れるな"と言い聞かせてきました。だから、カメラだけ持って双眼鏡を忘れたりするとすごく落ち込むしすごく反省する。それにも関わらず私がこの言葉にハッとさせられたのは、生物以外の様々な被写体の撮影に、観察者である視点を持ち込めていなかったからだと思います。

今回、キッチンから沸き立つ湯気とその風景をスナップしたときに、撮って出しであること以前に技術的な完成度は低いものの、視点の再発見ができました。これからはこのブログに、生物のことに加えてこのようなスナップの投稿が増えていくかもしれません。それもいいなと思われた方は、今後もお付き合いいただけると嬉しいです。

深夜テンションで長くなりました。あとから削除するかも(笑)

OM SYSTEM OM-1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO

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このスナップ、出したはいいけど、"手前のショドウもうちょい持ち上げたいな"となんだか居心地悪くなってます。好きなんだけど、せめて簡易ワインオープナーの金具付近はね、もうちょい見せときたいというかなんというか…目に入ったときにこれがいいと思ったからこれでいいか…
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家庭と仕事と研究と

2023年12月25日 20時09分03秒 | ふつうの日記
ご無沙汰しております。
鳥の観察に出たのっていつだっけ。もう記憶の彼方です。
家庭のことに充てる時間以外はほぼすべて仕事に消えていく日々。帰宅後も休日も、なかなかに辛いものがありますね。そろそろ渡りの時期でしょうか。
そうそう、そういえばこんなステッカーを作りました。

↑Bait-fshingをするササゴイをデフォルメしたものです。嘴の先にBaitを咥えていますよね。また多めに刷る予定もあるので、欲しい方は直接お会いしたときにでも言ってください。材料費価格でお渡しいたします。ササゴイ、研究…
ブログ書いてる暇があったら研究してえ…とどこかの水曜日には聞こえてきそうですが、ここはここで大事だし、そんなに時間もかかりませんからね。どちらも頑張りましょう。

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実はこの数ヶ月の間に、一度研究内容に関して講演させていただけました。ありがたかった。それはそうと、社会人学生としての博士後期にはほとんど時間を費やせておらず、研究室にも家計にも迷惑をかけるだけの状態で、指導してくださるボスや家庭には申し訳ない思いと感謝とが入り混じった思いであります。はい、頑張ります。
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家の中で撮り撮り

2022年12月25日 22時50分18秒 | ふつうの日記
愚痴ってばかりでは芸がないので、ボディの特色を生かして家の中にあるものを撮っています。
そう、この日は久しぶりに珈琲を淹れたんです。
消化器官やその周辺の諸々が弱いもので、普段はどちらかと言うと控えているのですが…
香りも風味も良いですね。豆は妻が専門店で仕入れて来てくれたもの。ありがたや。

↑とりあえずRAW撮りしてボディ内で細かくいじりながら現像。
普段は実物をそのまま写しとり出力することに重きを置きますが、今回は忠実さよりも雰囲気を重視してちょっと遊んでみました。
はい。楽しいですね。

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わけあって仕事でも写真に関わることが多かった下半期。
取材力も含めて腕を上げたい今日この頃です。
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40-150 f/2.8 pro が故障

2021年11月28日 19時03分53秒 | ふつうの日記
く、ここで修理とは…
諸々の理由により出費が多くて懐が厳しい今日この頃。
先日職場でやむを得ず使っていたレンズでは、レンズ認識のエラー表示が出るようになってしまいました。
なんてこった。畳みかけてきますな…

↑ボディとレンズ、原因がどちらか定かではなかったため、両方修理へ。
M1mark2は最近になってときどき調子が悪いこともあったので、ちょうどいいタイミングではあったのかもしれませんね。

宝くじでも当てて、M1Xと150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROを導入できれば、気になるところも解決するし、必要な機能も満たされて最高なんですけど、それはとらぬ狸の何とやらで。

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実は今使っている主力のノートパソコンも、USBを認識しなくなったり、バッテリーが力尽きたり、モニターがある一定のごくごく限られた角度でしか表示されないなど、これまた畳みかけるように不具合が目白押し。やばい…出費がやばい…このままではまずい…笑
そういえば、合わせて体調もおかしいんですよね。
毎日全身の至る所で筋肉がぴくぴくっと付随意に動くのです。この前なんか1時間で20回超えだったので、3分に1回はどこかがぴっくとしている感じでしょうか。電解質もとるようにしているし水も飲んでいてこれなので、そろそろどこか病院に相談した方が良いのかも。しかし何科だこれ…
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観察に便利なロードバイク

2021年11月13日 22時36分01秒 | ふつうの日記
はい。今日は生き物ではなくロードバイクです。
直近で乗ったのは8月末。ツバメの塒入り状況を観察するために漕ぎました。
軽くて速くて融通が利く。日没時間帯の限られた時間内で広く細かく観察するにはうってつけ。ありがたい存在です。

↑ちなみに私のはAnchorのロード。当時友人の影響で自転車のレースを見まくっていた私は、大学1年生の時にいろいろと頭を悩ませて、ジオメトリーの面で比較的身体に合わせやすかったAnchorを選びました。
たしかRA6のEQUIPEだったはず。RA6にはいくつかラインナップがありましたが、当時はTIAGRAが9速だったため105のセットになるEquipe一択でした。
今はもうTIAGRAも10速ですもんね。
そうそう。そういえばこの前、タイヤを履き替えたんです。しかし、それ以降は乗っていない…早く乗りたいところです。
みなさんも自転車いかがです?笑

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最近はもっぱら、ポセイドン・石川さんのライブ映像を見ています。
「あんたがたどこさ」がおすすめです。YouTubeで検索して見て頂きたい。
フュージョン寄りなアレンジなのがなおさら良い。
私、今でこそHank JonesにTommy FlanaganにDuke Jordanに…と言う感じですが、幼少の頃からBob JamesやLee Ritenour, Larry CarltonにNathan Eastなどが参加した音楽をよく聴いていたのです。そのため、フュージョン寄りのアレンジは特にテンションが上がってしまうのです。
あー…生音聴きたい…
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GoProを てにいれた!

2021年11月08日 22時09分00秒 | ふつうの日記
今日はただわくわくしているだけの内容です(笑)
だいぶざっくり、いつも以上に雑に書きました。まさに雑な記。

さて、調査研究撮影と、様々な用途が考えられるアクションカメラ。
代表的なものだけでも、GoProシリーズにDJIのOsmoシリーズ、insta360シリーズなどなど、今や多種多様。どれもそれぞれに魅力的な機能を備えており、購入を考えると悩ましいところですよね。私も、使いたい場面がいくつかあったので、前々から購入を考えつつ悩んでいたのです。
そんな中、特に気になっていたDJI Osmo Actionの後継機であるDJI Action2が発表され、ようやく決心がつきました。私が選んだのは、

GoPro HERO 10 Blackです。
DJI Action2じゃないんかい。と思われたかもしれませんが、Action2は勝手に期待していたものとはずいぶん違うものになってしまっていたんです。もちろん、良い製品だろうとは思いますが、水回りで使う頻度が多そうな私にとっては、ちょっと心配なところが多くて。その点こちらは、その心配なし。私が使いそうなシチュエーションでは基本的にハウジングいらずで、バッテリーもSDもどんどん交換して使える感じ。Action2は、カメラユニット単体であればハウジングいらずですが、バッテリーを拡張したりSDを交換したりしようとすると、どうしても非防水の別ユニットが必要で、そのユニットを取り付けた状態だと防水性が損なわれ、要ハウジングになってしまうんです。

へへへ。マウントなどに固定するためのフィンガーも本体格納式。公式にはフォールディングフィンガーと呼ばれているようで、文字通り折りたたんだり引き起こしたりできます。昔のGoProと比べて非常に便利になりました。

水面撮るなら、PLもしくはC-PLフィルターは欲しいところ。そこで写真のようなサードパーティ製のものを購入しました。これはレンズカバーに被せる感じで使うやつ。純正品にあるような、カバーを取り外して取り付けるタイプではありませんが、多少のフレアはどちらにしても出るでしょうし、収差も気にはならない程度でしょうからまあ良し。車内で使ってみたところ、効果はありそうでした。

へへへ。楽しみ。

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実は遅めの誕生日プレゼントでした。ありがたやー。
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Happy New Year

2021年01月01日 21時17分15秒 | ふつうの日記
あけましておめでとうございます。
昨年もたくさん見に来てくださってありがとうございました。
昨年の鳥撮り納めは、

オオバン Fulica atra でした。
オオバンがいればとりあえず楽しいですね。
今や身近な水辺の鳥の代表格。ぜひ、身近な水辺で探してみてください。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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