
↑いやぁ~、いい空です(笑)
ここ数日天気が安定せず、曇ったり雨が降ったり、ビミョーに晴れたりと、すっきりしませんでした。
が、今日、やっと晴れ間が見えました。
そこで、久々に坪井川緑地に行ってきました。

↑到着すると、早速
カワセミが登場!!急いでカメラをセットして撮影しました。
この個体、くちばしの下の部分がオレンジ色なので、幼鳥かメス個体です。成熟したオス個体は、くちばし全体が黒色になりますから。
ただ、この個体、くちばしの下のオレンジ色の部分が少なめなことと、羽の色がやや暗いことから、オス個体の幼鳥である可能性も考えられます。
このような、識別ポイントがきわどい個体は、判断が難しいですね…

↑水で湿ったところには、
アオスジアゲハが集まっていました。
ここでは、水を補給すると同時に、どんどん排出しています。
なぜ補給した水分をすぐに排出するのかと言うと、そうすることで体内の水をどんどん入れ替え、体温を調節するためなんです。
単に"水を飲んでいる"だけではないんですよ-。すごいですよね!!

↑交尾しているシオカラトンボです。もう産卵の時期なので、交尾している個体を多く見ました。ちょっとした水辺でも、多くの昆虫の繁殖地となる、重要な環境なんです。身近な環境にも想像以上に多種多様な生物が生息しているので、ぜひ観察してみて下さい!!

↑
アオビタイトンボのオス個体です。腹を上に向けて止まるこの姿勢が、ひとつの特徴です。また、名前の由来は額(複眼と複眼の間)にある、メタリックブルーの部分です。"額"が"青い"ということで、"アオビタイ"なんです。
もともと沖縄など南の方に生息していた種らしいのですが、生息域を北に広げているそうです。そのため近年、ここでもたくさんの個体を確認するようになりました。立田山でも多数確認しています。
リュウキュウベニイトトンボの進出にも言えますが、南方系の種が、より北の地域で繁殖できるようになってきたという事実があることを考えると、温暖化の影響は、身近な生き物にとっても大きなものであると言えそうですね…

↑
アオビタイトンボのメス個体です。交尾している個体も見たので、ここでの繁殖も確実でしょう…

↑
オオヤマトンボが飛んでいました。縄張りのパトロールのため、似たようなルートを巡回していました。
ここからは、飛びものにチャレンジ!!ということで、飛んでいるトンボの写真が多くなります(笑)
飛んでいるトンボをまじめに撮影するのは初めてだったので、ちょっと苦戦しました…

↑
ギンヤンマも、同じくパトロールです。接近してきたトンボを、容赦なく攻撃していました。
以下、ギンヤンマの写真が続きます。

↑旋回して帰って来るところです。この類のトンボは、飛翔能力が特に優れているため、かなりアクロバティックな飛び方をします。見ていて面白いです。

↑パトロールの最中に、頭をかいたりしていました。飛びながらアゴを掃除したりしているようですね。

↑この写真から、前後の羽を別々に動かしていることがわかると思います。こんなことができるからこそ、あのアクロバティックな飛行ができるんですね!!

↑交尾・産卵している個体もいました。この水辺は、ほんとに重要ですね!!

↑
ナミアゲハです。
よく見て下さい!この写真のナミアゲハも、飛んでいます。飛びものを撮るのは面白いですね~♪

↑ここで、現役の生物部員+αの4名が登場!!
帰ろうとしていたときだったのですが、やっぱり一緒に調査したくなって、帰らないことにしました(笑)

↑
コフキトンボです。粉がふいて体についているので、写真のような感じになるんです。
このような小型のトンボも、しっかり縄張りを持っていますよ。

↑
モノサシトンボの未成熟個体です。
同じ種類のトンボでも、色や模様にバリエーションがあって、識別は大変です。

↑
クロイトトンボです。アオモンイトトンボが増えまくっているこの池で、まだなんとか生き残っています…
アオモンイトトンボは、自分と同じくらいの大きさまでのイトトンボの仲間を捕食し、その数を激減させてしまうため、もともと生息していたイトトンボの仲間にとって脅威です。

↑最後に、
クビキリギスの幼虫です。そろそろ、秋の虫の鳴き声も聞こえるようになってきました。
これから、どんどん増えてくるでしょう。
以上、久々の坪井川緑地でした。