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里山人雑記

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見慣れないコウモリ

2020年03月22日 23時53分36秒 | Field Note<調査>
とある渓流。
日没間際に飛び始めたのは、見慣れないコウモリ。
目にする機会の多いアブラコウモリとは、シルエットも飛ぶスピードも違ってみえました。
そして少しだけ大きめ。

↑こんな姿です。日没間際で暗かったので、これが限界でした。

↑別のカット。爪がずいぶん長く見えます。

機材:OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII + M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20 + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
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仕事終わりからの

2020年02月07日 20時56分28秒 | Field Note<調査>
雨ですね。
2月ですね。
こんな夜はフィールドに出なければ…笑
今行かずしていつ行く 第二弾です。

ということで、今からちょっと離れたフィールドに、ダメ元で足を伸ばして参ります。
金曜だし。明日仕事ないし。
今日ちゃんと働いたし。
最悪朝までに帰れば大丈夫だし(笑)

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写真はスマホで撮った写真。
うん。まあ、そこそこイケますね(笑)
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シルエットじゃないチョウゲン

2020年02月05日 23時01分38秒 | Field Note<調査>
最近の記事を見返していたら、
チョウゲンボウ、全部シルエットじゃん…笑

ということで今日は、シルエットではないチョウゲンボウを。

チョウゲンボウ Falco tinnunculus

見ての通り、ハヤブサに近い種。
巧みに飛び、餌となる生き物を探し捕らえます。
際立つのは、ホバリングとも呼ばれる飛び方。
小さく羽ばたきながら空中の一点に留まり、上空から餌となる生き物を探すのです。
別名、停空飛翔などとも呼ばれますよね。

主な食べ物は、バッタをはじめとした昆虫のようですが、スズメなどの小さな鳥を捕えることもあります。
以前、庭の木に集まっていたスズメの群れにチョウゲンボウが突っ込み、見事に狩りを成功させたこともありました。
すごいやつ。

尚、チョウゲンボウは、草原をはじめとし、ある程度以上の広さのある耕作地などで見られる鳥です。
意外と身近なところにもいたりします。
探す際には、そういった場所で、電柱などを簡単にチェックしてみるのがおすすめです。
近所に思い当たる場所があれば、すぐにでも行ってみましょう~

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冬眠暁を覚えず…眠い…
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冬鳥がぼちぼち…

2011年11月13日 19時48分10秒 | Field Note<調査>
更新が随分遅くなりました。
度々見て下さってた方には申し訳ないです…


↑11/7に、調査を行ってきました。

ヒドリガモです。800個体以上が観察できました。この時期にしてはまぁまぁの個体数です。

↑泳ぎながら水を飲んでいました。これもヒドリガモです。今の時期は羽が生え換わる時期にあるため、このようにいろいろな模様の個体がいます。生え換わりの段階に応じて、模様が変わるためです。ここで挙げた2個体とも、まだまだ生え換わり途中です。
ちなみに、このように生えかわりの時期にある個体を"エクリプス個体"といいます。覚えておくと、どっかで役に立つかもしれないです…

↑羽繕い中のコガモです。生え換わりが進めば、オスであったらもっと違う模様になります。この個体は…メス?ちょっと自信ないです。しっかり観察すればよかったです…

ハクセキレイです。冬鳥ではありません。尾羽を上下に振りながら歩いているところをよく見かけます。

↑こっちはセグロセキレイです。ハクセキレイと見比べてみて下さいね。

↑コバネイナゴを捕らえたモズです。この時期、活発に行動しています。"はやにえ"でも有名ですね。

↑そしてなんと、レンカクが来ていました。レンカクって、足がすごく大きいんですよ!

↑ほら。こんな感じです。この広い足で、水草や浮草の上を歩いて採餌するんです。

↑コイが水草に乗り上げてくると、レンカクの餌であるエビの仲間がたくさん跳ねるようで、レンカクも近づいていきます…
そしてしっかり食べていました。エビの触角が嘴の隙間から飛び出している写真もあったのですが、小さく表示しても分からないので今回はアップしません。

↑実は、2羽いました。渡りの途中で通過するので、ここではこの時期に見られることが多いです。

サワガニです。こいつは、RE型……?じゃなくてDA型だっけ…ド忘れしました(ありえないです)…
思い出したら書き直しときます…

↑調査終了後に撮影。オギです。今日の調査ではいろいろトラブって、想定外の時間がかかりました…

↑そういえば、最近たくさんのミゾソバ(?)が咲いています。

以上、遅くなりましたがちょっとした報告でした。
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熊本県初の正式記録!!

2011年09月25日 01時42分24秒 | Field Note<調査>
9月15日のことです。
坪井川緑地で、アメイロトンボを確認・撮影・捕獲しました!!
熊本県初の正式記録だそうです。ラッキー(笑)

↑これです。シャッタースピード遅すぎで、ブレブレです。ま、もっと良い写真が済々黌生物部にあるので問題ありません。
羽の部分にある水色の斑紋が特徴的ですねー。動きがとてもトリッキーで、捕まえることが出来たのは超マグレのお陰です(笑)
もともとこのトンボは八重山諸島などで多く見られるトンボだそうですが、温暖化の影響か、近年どんどん生息域を北に広げているそうです。
もうすでに、高知などでも確認されているようで、高知県ではそれが新聞記事になっていました。
アオビタイトンボといいリュウキュウベニイトトンボといい、南方系トンボ北進中です。
身近な環境も、観察回数を増やすほど、いろいろな発見があって面白いですね。

これからもいろいろ探してみます!
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坪井川緑地も秋…?

2011年09月15日 22時19分41秒 | Field Note<調査>
最近は立田山漬けだったため、今日は坪井川緑地に行ってきました。
高校の生物部と一緒に調査をしました。
生物部の大会は10月23日、もうすぐ1か月を切りますね…

↑曇ってて、明らかに写真は撮りづらい天気ですね…
まぁ、仕方ないです…写真がへぼいのはご容赦ください…

コムクドリのオス個体です。今日は数百羽見ました。坪井川緑地でも、秋の鳥が確認できるようになってきました。ちょっと神経質で、物音や人のちょっとした動きにも敏感なような気がしました。旅鳥(春・秋に観察できます)としてこの近辺に入ってから間もないからでしょうか…

↑こっちはコムクドリのメス個体です。顔の模様の有無や、肩羽・翼の色でオス個体と識別できます。
ムクドリとは、大きさや模様などいろいろ違います。ま、似ているので、細かいポイントはそのうち解説…した方がよいですか…?
写真が撮れたら解説作ってみます。

マユタテアカネです。これまで気づかなかっただけだと思いますが、一応、高校の生物部がここでトンボの調査を始めてからの初記録です。

ベニイトトンボです。この時期ここでは、イトトンボの仲間はアオモンイトトンボとベニイトトンボしか確認できません。アオモンは、年に何度も発生しますし…

↑調査終了!夕焼けはきれいでした。ま、この写真じゃ全然表現できてませんけど…

↑もう暗くなってきたのに、虹も出ていました。久々に見た気がします。

実は今日の調査で、ちょっとした発見がありました。
もしかすると、県内でのそれなりに重要な記録となるかもしれません。
ま、現時点では不確定要素ですので、今後確認をとってから、都合が悪くなさそうなら掲載したいと思います♪
いやほんと、ラッキーでした(笑)
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ちょっとだけ天気が回復

2011年08月24日 21時48分59秒 | Field Note<調査>

↑いやぁ~、いい空です(笑)
ここ数日天気が安定せず、曇ったり雨が降ったり、ビミョーに晴れたりと、すっきりしませんでした。
が、今日、やっと晴れ間が見えました。
そこで、久々に坪井川緑地に行ってきました。

↑到着すると、早速カワセミが登場!!急いでカメラをセットして撮影しました。
この個体、くちばしの下の部分がオレンジ色なので、幼鳥かメス個体です。成熟したオス個体は、くちばし全体が黒色になりますから。
ただ、この個体、くちばしの下のオレンジ色の部分が少なめなことと、羽の色がやや暗いことから、オス個体の幼鳥である可能性も考えられます。
このような、識別ポイントがきわどい個体は、判断が難しいですね…

↑水で湿ったところには、アオスジアゲハが集まっていました。
ここでは、水を補給すると同時に、どんどん排出しています。
なぜ補給した水分をすぐに排出するのかと言うと、そうすることで体内の水をどんどん入れ替え、体温を調節するためなんです。
単に"水を飲んでいる"だけではないんですよ-。すごいですよね!!

↑交尾しているシオカラトンボです。もう産卵の時期なので、交尾している個体を多く見ました。ちょっとした水辺でも、多くの昆虫の繁殖地となる、重要な環境なんです。身近な環境にも想像以上に多種多様な生物が生息しているので、ぜひ観察してみて下さい!!

アオビタイトンボのオス個体です。腹を上に向けて止まるこの姿勢が、ひとつの特徴です。また、名前の由来は額(複眼と複眼の間)にある、メタリックブルーの部分です。"額"が"青い"ということで、"アオビタイ"なんです。
もともと沖縄など南の方に生息していた種らしいのですが、生息域を北に広げているそうです。そのため近年、ここでもたくさんの個体を確認するようになりました。立田山でも多数確認しています。
リュウキュウベニイトトンボの進出にも言えますが、南方系の種が、より北の地域で繁殖できるようになってきたという事実があることを考えると、温暖化の影響は、身近な生き物にとっても大きなものであると言えそうですね…

アオビタイトンボのメス個体です。交尾している個体も見たので、ここでの繁殖も確実でしょう…

オオヤマトンボが飛んでいました。縄張りのパトロールのため、似たようなルートを巡回していました。
ここからは、飛びものにチャレンジ!!ということで、飛んでいるトンボの写真が多くなります(笑)
飛んでいるトンボをまじめに撮影するのは初めてだったので、ちょっと苦戦しました…

ギンヤンマも、同じくパトロールです。接近してきたトンボを、容赦なく攻撃していました。
以下、ギンヤンマの写真が続きます。

↑旋回して帰って来るところです。この類のトンボは、飛翔能力が特に優れているため、かなりアクロバティックな飛び方をします。見ていて面白いです。

↑パトロールの最中に、頭をかいたりしていました。飛びながらアゴを掃除したりしているようですね。

↑この写真から、前後の羽を別々に動かしていることがわかると思います。こんなことができるからこそ、あのアクロバティックな飛行ができるんですね!!

↑交尾・産卵している個体もいました。この水辺は、ほんとに重要ですね!!

ナミアゲハです。
よく見て下さい!この写真のナミアゲハも、飛んでいます。飛びものを撮るのは面白いですね~♪

↑ここで、現役の生物部員+αの4名が登場!!
帰ろうとしていたときだったのですが、やっぱり一緒に調査したくなって、帰らないことにしました(笑)

コフキトンボです。粉がふいて体についているので、写真のような感じになるんです。
このような小型のトンボも、しっかり縄張りを持っていますよ。

モノサシトンボの未成熟個体です。
同じ種類のトンボでも、色や模様にバリエーションがあって、識別は大変です。

クロイトトンボです。アオモンイトトンボが増えまくっているこの池で、まだなんとか生き残っています…
アオモンイトトンボは、自分と同じくらいの大きさまでのイトトンボの仲間を捕食し、その数を激減させてしまうため、もともと生息していたイトトンボの仲間にとって脅威です。

↑最後に、クビキリギスの幼虫です。そろそろ、秋の虫の鳴き声も聞こえるようになってきました。
これから、どんどん増えてくるでしょう。

以上、久々の坪井川緑地でした。
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羽がいっぱい

2011年08月13日 23時20分24秒 | Field Note<調査>
今日は、調査で山の方に行ってきました。
調査の内容はおいといて、調査中に出会った生き物たちの写真などをアップします。

↑森林の隙間から見えた風景です。眺めがいいです。

ヤマアカガエルです。たくさんいました。やっぱりカエルの顔は面白いです(笑)
ところでこのカエル、県カテゴリーで準絶滅危惧に指定されています。県カテゴリーでの希少種指定は、環境省カテゴリーと比べて、より現場の状況を反映しています。なぜなら、環境省カテゴリーでの希少種指定は、日本全体の生息状況を平均しているため、地域によってはムラがあるからです。一地域に多くて、他の一地域で少なくても、平均して"普通"の個体数と計算されちゃいますよね(ちょっと単純に書きすぎました?)。

ベッコウシリアゲです。名前の通り、おしりを上にあげていますね。長い口吻も特徴です。

ヤマキマダラヒカゲです。この模様は特徴的ですね。以前アップしたツマグロヒョウモンなどと一見似ていますが、実際模様は全然違います。比べてみて下さい。

ヒグラシです。"カナカナカナカナ…"て鳴くやつです。どうもメス個体は、木の根元付近(下草に隠れるところ)に止まっていることが多いようで、歩くたびに地面付近でバタついているのが見えました。セミって木の上にいるようなイメージがあったんですが、意外でした…
ところで、ヒグラシとツクツクボウシは雰囲気が似ていますよね。でも、背中の模様で簡単に識別できるんです。8月7日の記事にアップしたツクツクボウシの写真と見比べてみて下さい。違いがわかると思います。

ハナイカダです。以前、南阿蘇ビジターセンターでの観察会で撮影したものをアップしましたね。花が葉っぱの真ん中に咲くため、この名前が付きました。葉っぱを"いかだ"にたとえ、それに花が乗っているように解釈したためです。今日撮影したこの写真では、もう花ではなく実になっていますね。

オオヨツスジハナカミキリです。体色変異がいろいろある種類らしいです。真っ黒な個体や、名前通り、ちゃんと筋が4つある個体もいるとのことです。

今日の調査中に、羽をいくつか拾ったので、ここからは、拾った順にその話を…

カケスの羽です。部位は初列雨覆のようです。綺麗ですね♪
しかし、当のカケスは木の茂った所をちょこちょこ移動するため、簡単には見れません。声はよく聞きますし、カラスの仲間なので体も大きめですけど…
よく目を凝らして探してくださいね。

アオゲラの羽です。部位は次列風切のようです。白い斑点と、写真上側のオリーブ色が特徴です。アオゲラっていうのはキツツキの仲間の鳥で、立田山などにもいます。2011年4月10日の記事でアオゲラをアップしているので、興味のある人はバックナンバーから見て下さい。

アオバトの羽です。部位は、大雨覆のようです。アオバトっていうのは、木に止まっているとき、翼が赤っぽく、胸から頭にかけて黄緑色の、きれいなハトです。立田山などにもいます。群れで海岸(主に磯など)まで飛んで行き、海水を飲むことがよく知られています。目的は、ミネラルなどを一気に補給するためなどと言われています。実際どうなのか知りませんけど…
また、補足澄んだ声で"アォ~、アォ~…"と鳴きます。昔は、その声が山奥などで聞かれると、不気味だとして恐れられていたそうです。確かに、その気持ちは少しわからなくもないです…

↑再びカケスの羽です。こっちは次列風切のようです。やっぱりブルーが綺麗です。

コジュケイの羽のようです。部位は肩羽?それとも三列風切?…ちょっとわかりません…
初めはヤマドリのもののような気がしたのですが、イマイチはっきりしませんでした。

↑このように、メインの羽の後ろにもう1枚羽がくっついているのが、キジの仲間の羽の特徴です(注意:ない部位もあります!!)。正式には、メインの羽を"正羽"、後ろについてる少し小さめの羽を"後羽"と呼ぶようです。覚えておくと便利です。

ヤマドリの羽のようです。部位はお腹?のようです。はっきりしませんけど…

このように、たくさんの羽が見つかって驚きました。また、綺麗な羽がいっぱいだったので面白かったです。
見つけた羽のうち、持ち帰ったものはアルコール消毒して標本にします。雑菌などがついていると考えられるので、もし羽を持ち帰る際には、しっかりアルコールなどで消毒してください。ちなみに、石鹸などで洗ったらだめですよ。羽のたんぱく質がアルカリ性の石鹸にやられますし、羽をより綺麗に整えている油のようなものがとれて、余計に羽がバサバサになってしまいますから。
以上、調査中に見つけた調査対象外の生き物たちを紹介しました。羽も。
野外で観察する時は、足元にも注意してみて下さいね♪
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一緒に調査は1か月ぶり

2011年07月29日 23時09分46秒 | Field Note<調査>
今日、テストの山を越えました…
結果は、もう知りません(笑)

↑今日の帰り道に、坪井川遊水地で後輩たちを見つけました。この暑い中での調査、お疲れです。

↑見つけた時には、もうギンヤンマを捕まえていました。

↑しかも、2匹。幸先良さそうです!!

↑自分は、網を借りてウチワヤンマを捕まえました。尾(?)の先端にある"うちわ"のような部分が名前の由来で、ここに黄色い模様があることがウチワヤンマの1つの特長です。ちなみに黄色い模様がなければタイワンウチワヤンマです。

トノサマガエル初確認!!熊本県では準絶滅危惧種に指定されています。主に里山環境の変化・消失などが原因で数が減っているためです。こういった種が存続していける環境を残すことが、豊かな生態系を維持し、生物多様性を保全することにつながるんです。

↑こんな感じで、調査しています。みんな元気です(笑)

↑Y本君が、よくわからん魚を捕まえました。見た目から魚食魚であることは容易に想像できますけど…完全に陸封の池で調査しているため、種はいくつかに絞られ、結果、ライギョの幼魚のような気がしてきました。ひれのつき方、動き、アゴの位置など、それっぽかったです。今度詳しく調べてみます。

以上、調査の一部を紹介しました。この後自分は帰ったのですが、後輩たちはまた他の池に調査に行ったようです。熱中症に気を付けて頑張って!!

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稚魚・幼魚が多いです

2011年06月22日 22時26分53秒 | Field Note<調査>
最近更新していませんでした…
少し晴れたので、坪井川遊水地(これまで坪井川緑地と言ってきましたが、これは野鳥の会での情報整理のためであったので、このブログでは、僕自身が呼び慣れている名前"坪井川遊水地"に修正しました)に行きました。しかも途中で、調査に向かう後輩たちと会ったので一緒に行きました。彼らは、中間テストが1週間後に迫っているにも関わらず調査。ほんと頑張ってくれてます。ついでに今日の気温は最高33℃で、汗がハンパじゃなかったです。制服で調査している彼らは尊敬に値します(笑)

↑小さな(5cm以下くらい)フナの仲間が多いです。モツゴ(この写真のフナの上に乗っかっている、体の中央に線がある奴)の稚魚も大量にいます。繁殖期の真っ最中であるため、小さな魚が増えてくるのは当然ですね。ちなみに、稚魚や幼魚はすぐ弱ってしまうため、すくって確認したらすぐに逃がすよう気を付けています。

↑今日1番大きかったフナの仲間の幼魚です。といっても5cmくらいです。この時期は、やっぱり小さな魚が多くて、イマイチ識別ができません。

ヨシノボリの仲間です。こいつも識別できませんでした。ただしこのヨシノボリは成熟個体のようです。ヨシノボリの仲間は、陸封型(一生淡水域で生活)か否か、また地域による個体変異も大きく、識別が難しいので仕方ないです。さらに坪井川遊水地のヨシノボリは体長が3cmくらいでも成熟個体になっているため、余計に識別し辛いです。ちなみにこのヨシノボリ、以前は橙色型とか暗色型などとして分けられていただけで、あくまでヨシノボリという魚は1種とされていました。今はトウヨシノボリ(かつての橙色型)、クロヨシノボリ(かつての暗色型)など、いくつもの種類に分けられています。

タニシの仲間です。タニシの仲間もわかりません。無難に識別すれば、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)かなぁ。もしかしたらマルタニシかも…もうほんと、わからない種類だらけです。自分が識別できないのに、他の人に教えたりするわけにはいきませんから、もっと勉強しないと…

ヒナバッタ成虫です。いくつか前の投稿で、これの幼虫を紹介しましたよね。

ところで今日の観察、本当は鳥やトンボの写真も撮っておくつもりでした(特に鳥は、証拠写真を撮らないとデータとしての信憑性が揺らぎますから)。しかし、望遠鏡とデジカメを持っていったにも関わらず、うっかり三脚を忘れて撮影し損ねました。
そう言えば、今日はスッポンが甲羅干しをしていました。いつも思うのですが、坪井川遊水地のスッポンは色がやたらと黒いです。何でですかね…

<以下別件です>
観察や情報提供の際の"線引き"って、本当に難しいですよね。"線引き"の意識が大きくなるにつれて、観察や情報提供すること自体を大きなストレスに感じるようになってしまいます。ただ、この"線引き"は、繁殖地や生息環境を保全することで、種を保全するために行うものだと思います。それだけに無視はできません(ここが余計に難しい…)。しかし、"線引き"をすることで、提供される情報が少なくなったり、情報が面白くない(興味深くない)ものになってしまったりして、かえって興味があった人の関心を薄れさせてしまうかもしれません。それによって保全をしようという意識が薄れたりもしますし、保全に必要な情報が不足するというような問題も考えられます。特に、保全に対する意見の食い違いが、何らかの情報を知っているか知らないかということによって生じている場合も少なくありません(少なくないように思います)。僕自信はまとまった意見を持っているわけではないので、"線引き"について意見するに値しませんが、それなりに考えてみたいと思っています。
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