モコが来たらさっそくお参りに行こうと思い、今日はその予習である。
お寺の祈祷代を調べるとずいぶん高いので、神社でひっそり拝むことにした。
HPで交通安全のごりやくのある神社を調べて、モコと一緒に行けるか下見に行くことにした。
行ってみると、「今日はどうしてこちらに来られたのですか?」と尋ねられたので、お参りの下見にとは言えないので「お参りに来ました」と言うと、駐車場に案内された。
そして、「今度は新車のモコと来ますので、これからモコとkekeと無事に楽しく元気に過せますように」とお賽銭をチャラランと投げた。
こちらの神社の方々は、駐車場のアンちゃんも、「お参りするのはどこですか?」と尋ねた掃除のおじさんも、お守りを売っている方々も、みな心の澄んだ清らかな方ばかりで「あぁこれが日本の心か」と思い、私もいろんな神様ご祖先様に守られているのを感じたのである。
今日はあいにく天気が悪く、いつものドライブはやめて、早々に引き返し、帰りに父の施設に寄った。父はシアワセばあさんと二人でソファーに腰掛けていた。
寝ている父にばあさんが「娘さんが来たわよ!」とうれしそうに言った。
ばあさんの方も認知症なので、毎回話すことは同じである。
父のことを「歌の博士」と呼び、父は「ブタの博士か」とオヤジギャクをかましていた。
ばあさんは「私達ね、よくケンカするの。さっきもケンカしたばかり。でもすぐに仲直りするの。」と言う。
「さっきはなんでケンカになったんですか?」と尋ねると、「犬とネコのどっちが好きかで、この人はネコが好きなの。」
「父は実家でネコを飼ってたんですよ。」
「それで、私は男っぽいのが好きだから犬なのよね。それでケンカになったの。」
「そうなんですか。」
「でも、仲がいいから、すぐに仲直りするのよ。ウフフ」
そしてばあさんは「この人が好きだから、いつも気になるの」と言い、朝起きてくるのが遅いと、気になって部屋まで迎えに行くのだと言う。
お風呂も出てくるのが遅いと、心配になって呼びに行くのだと言う。
「そう言う事があると、楽しくていいですよね。」
私は心からそう思った。
父はさっきまで寝てたせいか、眠い眠いでそれしかなかった。
目が悪いから仕方ないが、それにしても今日は焦点が合ってないようにも思った。
妹は「私達の事を覚えててほしいから、別のお部屋で父と話をしてる」と言う。
それもそうなんだが、こうして3人で話すのもいい。
何がどうでも、父が今、楽しいと思ってくれたら、どうでもいいのだ。
またばあさんが「歌の天才」と呼ぶので、「父は昔、裕次郎をよく歌ってたんです」と言うと、「どんな歌を歌ってたの?」と言うので、♪手紙を焼いたたそがれの~♪と出だしを歌ってみると、父が「真赤な夕日が目に痛い」と歌いだした。しかし、そこからはだんだんハミングになっていった。
ばあさんは一生懸命耳を傾けて、どんな歌だか聴こうとしていた。
「ルルルじゃ分からないわよ。」
♪あなたにだけは あなたにだけは 幸せくるように~♪と父がやっと最後だけ歌詞を思い出すと、ばあさんは「いい歌詞ね~」と言った。
そして、また二人はいつものように「歌はいいわね」「歌はいいですよ」と同じ会話を繰り返していた。
私はまた来週来るね、と言った。
父は「じゃ、またな」と言った。
淋しそうでないのが、安心だった。
今日は細い道にも挑戦してみた。
細いと言っても、ガードレールの敷いてある一車線同士の道である。
ガードレールがなくて、向こうからも来るような道は怖くてまだ行きたくない。
もう少し技術がついてから、買うべきだったかなぁ。
お寺の祈祷代を調べるとずいぶん高いので、神社でひっそり拝むことにした。
HPで交通安全のごりやくのある神社を調べて、モコと一緒に行けるか下見に行くことにした。
行ってみると、「今日はどうしてこちらに来られたのですか?」と尋ねられたので、お参りの下見にとは言えないので「お参りに来ました」と言うと、駐車場に案内された。
そして、「今度は新車のモコと来ますので、これからモコとkekeと無事に楽しく元気に過せますように」とお賽銭をチャラランと投げた。
こちらの神社の方々は、駐車場のアンちゃんも、「お参りするのはどこですか?」と尋ねた掃除のおじさんも、お守りを売っている方々も、みな心の澄んだ清らかな方ばかりで「あぁこれが日本の心か」と思い、私もいろんな神様ご祖先様に守られているのを感じたのである。
今日はあいにく天気が悪く、いつものドライブはやめて、早々に引き返し、帰りに父の施設に寄った。父はシアワセばあさんと二人でソファーに腰掛けていた。
寝ている父にばあさんが「娘さんが来たわよ!」とうれしそうに言った。
ばあさんの方も認知症なので、毎回話すことは同じである。
父のことを「歌の博士」と呼び、父は「ブタの博士か」とオヤジギャクをかましていた。
ばあさんは「私達ね、よくケンカするの。さっきもケンカしたばかり。でもすぐに仲直りするの。」と言う。
「さっきはなんでケンカになったんですか?」と尋ねると、「犬とネコのどっちが好きかで、この人はネコが好きなの。」
「父は実家でネコを飼ってたんですよ。」
「それで、私は男っぽいのが好きだから犬なのよね。それでケンカになったの。」
「そうなんですか。」
「でも、仲がいいから、すぐに仲直りするのよ。ウフフ」
そしてばあさんは「この人が好きだから、いつも気になるの」と言い、朝起きてくるのが遅いと、気になって部屋まで迎えに行くのだと言う。
お風呂も出てくるのが遅いと、心配になって呼びに行くのだと言う。
「そう言う事があると、楽しくていいですよね。」
私は心からそう思った。
父はさっきまで寝てたせいか、眠い眠いでそれしかなかった。
目が悪いから仕方ないが、それにしても今日は焦点が合ってないようにも思った。
妹は「私達の事を覚えててほしいから、別のお部屋で父と話をしてる」と言う。
それもそうなんだが、こうして3人で話すのもいい。
何がどうでも、父が今、楽しいと思ってくれたら、どうでもいいのだ。
またばあさんが「歌の天才」と呼ぶので、「父は昔、裕次郎をよく歌ってたんです」と言うと、「どんな歌を歌ってたの?」と言うので、♪手紙を焼いたたそがれの~♪と出だしを歌ってみると、父が「真赤な夕日が目に痛い」と歌いだした。しかし、そこからはだんだんハミングになっていった。
ばあさんは一生懸命耳を傾けて、どんな歌だか聴こうとしていた。
「ルルルじゃ分からないわよ。」
♪あなたにだけは あなたにだけは 幸せくるように~♪と父がやっと最後だけ歌詞を思い出すと、ばあさんは「いい歌詞ね~」と言った。
そして、また二人はいつものように「歌はいいわね」「歌はいいですよ」と同じ会話を繰り返していた。
私はまた来週来るね、と言った。
父は「じゃ、またな」と言った。
淋しそうでないのが、安心だった。
今日は細い道にも挑戦してみた。
細いと言っても、ガードレールの敷いてある一車線同士の道である。
ガードレールがなくて、向こうからも来るような道は怖くてまだ行きたくない。
もう少し技術がついてから、買うべきだったかなぁ。
オシャレですねぇ。
私もこれからもっと注意深く読んでみます。
菓子の材料なんて見たこともなかったですよ。言われて見れば、友達に1人そう言う人がいました。すごく細かい字まで注意している人が。頭が良くていろんな事を知っていました。
よい話と言うのは、こちらのおばあさんの事ですか?^^;
数ヶ月前に亡くなられたのですが、この施設(病院かな?)に入ってから、父に想いを寄せておられたのです。
大正なので90歳過ぎてるんです。でも父の鼻水が出るとティッシュを差し出したり、食事を食べさせたりしてくれるんです。
90過ぎても、こんな風に恋心が持てるなんて、素敵ですよね。^^尊敬します。
ずっと咳で父の所に行けませんでしたが、次の週末には行ってきます。^^
それ以来ずーっと「活字ジャンキー」です。
本は勿論、「使用上の注意をよく読んでお飲み下さい」系の紙や、
スナック菓子の原材料表まで、文字ならなんでも好んで読みます。
が、やはり読んでて一番楽しいは小説で。
この記事/話し、良いですねー。。。
短編を1本読んだ気になれます。
・・・よい話しだなぁ、、、。
病院の方も皆さん親切な方ばかりでよかったです。いつも1人でポツンとしていると心配になるけれど、気の合う方がいらして良かったです。
しまった!
ガードレールではなくて、センターラインでした。
ガードレールの無い道はこちらも結構あるんですよ。
私はまだセンターラインのない、向こうから次々車が来るという道路が苦手です。
先にゆずり続けているうちに、いつまで経っても動くことができない。。。そんな状態に近いかもしれません。
そうなんです。金額が高いから・・・そんな事してたら、家計が赤字になってしまいます。
でも、20と何年ほとんど大きな事故なく過されたんですね!
私もそうなりたいです。
父は施設に入って良かったと思っているのかどうか。。。もうそう言う事も考えられないかな?
でも、毎日穏やかに過している様子が分かると、うれしいです。
何も無くていつも1人で淋しそうだったら、やっぱり気になります。
お父様はそれなりに 施設の生活に慣れたみたいですね。
妹さんも安心していると思います。
ずっと同居していたのでsakeさんとお父様の対しての思いは違っていても当然でしょう。
ガードレールのない道路…
私地方ではそれが当たり前にあるんだわ~(*_*;
特に山道なんかはすれ違う時にスリルがありますよ。
山側は岩だらけだし反対側は林 それも斜面のね。
そういう道は冬になると滑るのでスリル倍増です。
もっともそんな山道に冬は行かないけどね。
私もお賽銭をあげて(無事故で過ごせますように)と
お祈りをしただけです。
だって・・・高いんだもん (-_-;)
でも、車に乗って早20と○年・・・
ちょっと追突されたことはあるけど
自分でぶつけたことは1度も無いです。
神様だって、金額で守ってくれるのに差があるわけじゃないですよね!
お父様、穏やかに過ごされているようでなによりです。
私の父も「もし独りになったら子供に迷惑をかけないようにさっさと施設に入る」
と言っていますが、施設に入って良かった と思うのが
責任が軽くなった子供だけじゃ、あまりに寂しいですよね。
施設での暮らしが父本人にとって穏やかで幸せなものじゃないと・・・
そう思います。