今日の少しのんびりした午後にnanuさんが「sakeさんは月にどのくらい貯金ができてるのかい?」と言うので、「今はあまりしてません。kekeが中学の頃までは養育費と手当は全部貯金してましたよ。給料だけで生活してましたから。」と答えた。
するとnanuさんはえらいねぇと言うので、「だから大学に行かせられるんです。」と答えて、私はおそるおそる「あのぉ・・nanuさんはそこん所はどうなんですか?」と尋ねた。
「オレん所は元カミさんがいらないって言うからなぁ」と言って、次の話をしてくれた。
nanuさんは若い頃結婚していて、お嫁さんとそのお母さんのおうちに入っていたそうだ。まだ若かったから飲んだり遊んだりして帰りが遅くなって、嫁さんのお母さんがこれはおかしいと言い出して、だんだんお嫁さんも疑いをもつようになったそうである。nanuさんはそんなお母さんと一緒にいられなくなった。。。
「最初カミさんと二人で家を出るつもりだったけど、最終的に彼女はオレより母親を選んだのさ。その時おなかに子供がいたんだけど。」とnanuさんは言う。しかしカミさんと喧嘩別れではなかったから、生まれてからも会わせてもらってた。
そして、当時の給料だったら3万円が相場だったらしいけど、5万払って、オレの義理のオヤジから5万程度の仕事も斡旋したりしたんだよ、と言う。
しかし、その後カミさんに男ができたと風のウワサで聞いた頃、引っ越し先も告げずにこれからは現金を持ってくるんじゃなくてここに振り込んでくれみたいな手紙が来て、でも、納得いかなかったから振り込まなかった。ら、カミさんから電話がきて、子供に会わせるもう会わせないという話になって、「会わせなきゃならないならもう養育費いらない」と言われたのさ、と言う。
「つまり、オレと縁を切りたかったってコトなんだ。」
「そうでしたか・・。今まで少し誤解してました。。。」
「あくまでこれはオレサイドの話よ。向こうには向こうの言い分があると思うからな。」
「それもすごくわかります。」
「sakeさんの元旦那は再婚してるの?」
「即効してますよ。」
「女がいたってこと?」
「はい、でも最近納得してるんです。それしか解決方法がなかったって。私は何年も黙ってウソつかれるのが一番許せないから。それでいいと思います。そう思いません?少なくても片方はシアワセにしたんだから。」
「・・まぁな、大多数はカミさんと別れると言って引っ張って最後に泣かせるって言うのが多いからな・・。それよりかは、な。」
「はい。パーフェクトではないけど、その状況ではそうするしかなかったんです。あとは金で責任を取ってくれればいいですから。そう思えてちょっと大人になりました。」
「sakeさんは離婚して何年経つんだっけ?」
「10年です。10年生きてみるかと思ってた10年です。」
「なるほどな。」
生きていれば、理屈じゃなくてどうしようもならなくなる時もある。
そうならないようにできるのは賢いからじゃない。
自覚がないからだ、と思う。
私は餌を与えられた犬のようにはならなかった。
離婚してからの10年、精一杯生きた。
誰も騙さなかった。
精一杯信じて、私は生きた。
するとnanuさんはえらいねぇと言うので、「だから大学に行かせられるんです。」と答えて、私はおそるおそる「あのぉ・・nanuさんはそこん所はどうなんですか?」と尋ねた。
「オレん所は元カミさんがいらないって言うからなぁ」と言って、次の話をしてくれた。
nanuさんは若い頃結婚していて、お嫁さんとそのお母さんのおうちに入っていたそうだ。まだ若かったから飲んだり遊んだりして帰りが遅くなって、嫁さんのお母さんがこれはおかしいと言い出して、だんだんお嫁さんも疑いをもつようになったそうである。nanuさんはそんなお母さんと一緒にいられなくなった。。。
「最初カミさんと二人で家を出るつもりだったけど、最終的に彼女はオレより母親を選んだのさ。その時おなかに子供がいたんだけど。」とnanuさんは言う。しかしカミさんと喧嘩別れではなかったから、生まれてからも会わせてもらってた。
そして、当時の給料だったら3万円が相場だったらしいけど、5万払って、オレの義理のオヤジから5万程度の仕事も斡旋したりしたんだよ、と言う。
しかし、その後カミさんに男ができたと風のウワサで聞いた頃、引っ越し先も告げずにこれからは現金を持ってくるんじゃなくてここに振り込んでくれみたいな手紙が来て、でも、納得いかなかったから振り込まなかった。ら、カミさんから電話がきて、子供に会わせるもう会わせないという話になって、「会わせなきゃならないならもう養育費いらない」と言われたのさ、と言う。
「つまり、オレと縁を切りたかったってコトなんだ。」
「そうでしたか・・。今まで少し誤解してました。。。」
「あくまでこれはオレサイドの話よ。向こうには向こうの言い分があると思うからな。」
「それもすごくわかります。」
「sakeさんの元旦那は再婚してるの?」
「即効してますよ。」
「女がいたってこと?」
「はい、でも最近納得してるんです。それしか解決方法がなかったって。私は何年も黙ってウソつかれるのが一番許せないから。それでいいと思います。そう思いません?少なくても片方はシアワセにしたんだから。」
「・・まぁな、大多数はカミさんと別れると言って引っ張って最後に泣かせるって言うのが多いからな・・。それよりかは、な。」
「はい。パーフェクトではないけど、その状況ではそうするしかなかったんです。あとは金で責任を取ってくれればいいですから。そう思えてちょっと大人になりました。」
「sakeさんは離婚して何年経つんだっけ?」
「10年です。10年生きてみるかと思ってた10年です。」
「なるほどな。」
生きていれば、理屈じゃなくてどうしようもならなくなる時もある。
そうならないようにできるのは賢いからじゃない。
自覚がないからだ、と思う。
私は餌を与えられた犬のようにはならなかった。
離婚してからの10年、精一杯生きた。
誰も騙さなかった。
精一杯信じて、私は生きた。