今回は仕込みが少し緩いかも知れない。 ボセはそれ程粘りも無いので、強く仕込むと割れると思い 少し削り過ぎたかも知れない。 刃は研いで見ると地金が硬い様に思う。 それでもやっと研ぎ上げて 台を均して少し削って見た。 まあまあの削りが出来た。 不思議に材に艶が有る様だ。 触るとツルとした感触だ。 駄目鉋と思ったが 思った以上に良く切れた。これで少し安心してまた引出に入る。 削れればまあ嬉しい物だ。
そう言えばこの鉋は 高幡不動骨董市で買った物では無いかと思う。 相当昔に手に入れたが切れた記憶は無い。 台も良くない。頭部に割れが有る。 色々手当して少し使ったが駄目だった。 そこで今回台を打ち直す事にした。 その前に刃を研ぎ直した。 若干斜めに研がれいた様だ。 一旦刃を引いて再度刃を付け直した。材は今回もボセを使った。 見た所は赤ラワンみたいだ。 余り硬い材では無いので比較的穴は掘り易い。 2時間ほどで掘り上げて刃を入れて馴染ませている。 これで切れる様なら嬉しいが。 削れるまでにはもう少し時間が掛かる。 銘は 政範としているが 自信は無い。 あるいは誤読の可能性もある。 今回も台にラックニスを塗って有る。 こうして鉋は段々と新しい台に入れ替わっていく。 古台をどう活用しようか思案中だ。 当面鑿の柄にどうだろうか。