銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

元町 モトヤパンケーキにて「デビルパンケーキ」をいただきます

2008-01-24 21:37:47 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

元町 中華街旅行最終回。

まさか丸々2週間近くも
番外編を演じるとは全くの予想外だったのだが
これも私の性格。

おかげで12月の日記のような
ズサンな更新頻度が随分と改善された。

タイトルをご覧になった通り
最終回は気になっていた山東でのダブルランチではなく
メロンさんご推薦のモトヤパンケーキリストランテ。

どういう風の吹き回しだったのだろうか・・・



一行は海員閣を出ると
腹を落ち着けるために元町の
商店街にショッピングに出かけることにした。

前日見つけたキタムラのブリーフケース。
こいつを買うか買わまいか見極めるためだ。

ここ10年。営業の相棒には
ハンティングワールドのブリーフケースを
2代続けて修理に出しながら使ってきたのだが
初代はもはやズタボロ。

2代目を修理に出したこのタイミングで
新しいものにスイッチしようかと
いよいよどうしてどうか迷っていたのだ。



結論から言うとキタムラは諦め、
再びハンティングワールドの色違いを
手に入れることにしたのだが、
元町ショッピングも一段落し、
再び中華街の山東に向かって歩き始めて道中で
このパンケーキ屋の前を通りがかってしまったのだ。

海員閣のシュウマイの大きさで
胃袋を圧迫されていた嫁の説得工作。

凄まじい攻勢に
山東というおそらくは山東料理の店ではなく
別腹と呼ばれるモトヤパンケーキに
鞍替えさせられてしまった。

無念・・・



店内は2階建てで、
1階が持ち帰りのためのショップだ。
中2階と2階がカフェになっており、
2階にはワンちゃんOKなデッキも用意されている。

デッキにはこの季節。
ストーブと毛布も用意されているので
わんちゃん好きはストーブ(結構暖かいです)に
身を寄せながらアウトドア気分を味わうのも良いだろう。

下の写真がストーブの図なのだが
実は周りにワンちゃんが5匹もいた。



メニューに一通り目を通すと
パンケーキやロールケーキ以外にも
お食事メニューが用意されていた。

確か¥450だったかな?

コーヒーはおかわり無料ということなので
デッキ席には飲み物はこいつが一番似合いそうだ。

嫁はプレーンロールと日替わりの
オレンジマロンなるロールケーキの中から後者を。

私はお店の冠のついたパンケーキの中から
デビルパンケーキという名前だけで決めた
正体不明な食べ物を注文した。



時間は15時30程だったかな。

いかにも寒空に映えない
オレンジマロンロールのアイスクリームのせ。

強がりではないが
アツアツコーヒーとストーブで暖を取っているので
決して罰ゲームじゃないことをご理解いただきたい。

こいつは嫁の獲物だったので
一口だけ摘ませていただいたのだが
生地やクリームにあそこまでオレンジを
練りこめるのかと驚くほどのパワーを
私はちょいと強すぎると感じてしまった。



続いて私のデビルパンケーキだ。

このパンケーキの名に付けられたデビルの正体は
チョコレートパフェのパンケーキ版。
カロリーがデビルだったのだ。

が、ガーン。

と効果音は入れてみただけで
喜んで飛びついてしまったのだが・・・



このデビルパンケーキ。

見ただけで皆さんも味の想像が付きそうなものなのだが
写真では判らない2つの工夫がなされていた。

1つ目はクリームだ。

チョコレートパフェを食べた際の
チョコとクリームの甘さのダブルパンチに
随分とうんざりさせられた経験を皆さんもお持ちなのだろうが、
ここん家の出した答えは、バニラアイスとクリームの代わりに
甘さを抑えたソフトクリームで代用するというアイデアだ。

この工夫。

チョコレートパフェ仕様の悪魔ちゃんを
3つ位はいけるだろうとさらに誘惑してしまう。

旨い。



2つ目の工夫はウリにしているパンケーキ自身だ。

甘いパンケーキメニューだけでなく
お食事パンケーキにも使用される生地は
どちらにも対応できるギリギリの甘さだ。

見た目には甘さの洪水のように見えてしまうメニューも、
抑えるところは抑えた結果。

スイスイ食べれてしまう甘さとなったのだ。

おそらくこの絵面で
丁度良い甘さだと感心しながら食べたのは
久しぶりの経験だった。

最後になったが今回の旅行に際して
沢山の情報をお寄せいただいたことを
この場を借りてお礼申し上げたい。

ありがとうございました。

特にiBchiumさん、あっきんさん、つきじろうさんの
お店には行くことができず心も痛むが、
次回ということでお許しいただきたい。

ちなみに元町中華街。

コインロッカーが完備されているので
チェックイン、チェックアウトの前後には
荷物をここにぶち込んで散策されると良いだろう。
泊まる人はあんまりいないとは思いますが・・・

ご馳走様でした。

モトヤ.パンケーキリストランテ
横浜市中区山下町87-4
TEL045-663-9044
平日 10:00~19:00
土・日・祝 9:00~19:00

デビルパンケーキ ¥980?(金額うる覚えです)
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★▲☆☆☆

オレンジマロンロール ¥650

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★☆☆☆☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

元町 中華街 海員閣にて「シュウマイ」をいただきます

2008-01-23 19:54:05 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

12時にホテルのチェックアウトを済ませて
しばしクイーンズスクエアでショッピング。

何故だかMOMAのボールペンを購入して
再び中華街に旅立った。

正直、元町ばかりでなく
末吉町にある「太田なわのれん」の牛鍋(キーさんさんご推薦)
「千明」のボリューム満点定食(つきじろうさんご推薦)
都筑区の「フロレゾン」のスイーツ(Ibuciumさんご推薦)
関内「里葉亭」の焼き鳥(あっきんさんご推薦)

など食べてみたいものは数多くあったのだが
皆さん申し訳ない。

前日の散策で
どうしても行って見たいお店ができてしまった。



上の写真は刀削麺を調理する料理人。

こんな光景を見ているだけでも
中華街は楽しめてしまう。



気になったお店は2つあった。

海員閣と山東だ。

この2つのお店の事前情報は全くない。

前日覗いた際に店内といい店構えといい
なんとも昭和すら通り越した雰囲気とお客の活気で
きっと旨い店なのだろうと2日目のランチは
この2つを攻めることに決めたのだ。



まずは海員閣。
下の写真をご覧あれ。

この扉の奥に広がる光景は
見るだけでいい匂いが漂ってくるのが判るだろうか?

見れば客の多くが車海老の辛煮¥4,000や
シュウマイ¥480を食している。

並びの列で我々の前のマダムにお話を伺うと
何といってもシュウマイ。
それから海老の辛煮ととりそば¥750。
牛バラはん¥900なんかもお奨めよ。と
大概のメニューを教えてくれた。



海老の辛煮は前日の梅林で
海老を散々食べていたので却下し、
ビールとシュウマイ×2を。

私は八宝菜やフカヒレメニューを
食べたかったのだが嫁が酢豚¥1,900を所望。

牛バラはんは2軒目に障りそうなので
牛バラそば¥850を注文させていただいた。



最初にやってきたのはシュウマイにビールだ。

で、でかい!失敗した。

4個¥480という値段からして
シュウマイの大きさを崎陽軒に毛の生えた程度だと
タカをくくっていたのだが、
まるで肉詰めピーマンのような
無骨な肉の塊が8つ運ばれてきた。

失敗したと言うのは2人3脚を考えてのこと。

嫁が腹一杯になってしまったら
2軒目の山東には辿り着くことが
できなくなってしまう。



結局、私が6個。嫁は2個を食べたのだが

このシュウマイ。

旨いんです。

かじれば豚の荒々しさを惜しげもなく
口いっぱいに広げてくれるのだが、
決して洗練されていない無骨な味が
この雰囲気にもビールにも私のお腹にもよく合うのだ。



続いてやってきたのが
嫁がどうしてもという酢豚。

ぎょぎょぎょっ!

酢豚にキュウリ。珍しくないですか?

30数年の人生で初めて見た
キュウリ入り酢豚に若干戸惑いながらも
たけのこ、たまねぎ、キュウリに豚肉という
シンプルな具材がどうなっているのか
気になって仕方がない・・・パクリと入れると・・・

旨い。

この酢の加減。

ダヴィンチコードでは語られなかった
肉:野菜:酢の黄金比が粛々と実在していた。
そう言えば最近ダン・ブラウンの
新作は出ていないようだが・・・



私はやはりピーマン派なのだが
キュウリの方も肉との相性以前に酢とはマブだち。

ぎょっとしたのは固定観念というやつだった。

豚の方は先ほどのシュウマイと比べると
酢が見事に調和している分、
肉々しだを感じさせないながら
結構な量をスルリと食べさせてくれる。

ちなみに先ほどのマダム達と相席だったのだが、
年配者には量的にはちょいとばかし苦しい量で、
違うお店を食べ歩けないと嘆かれていたのでご注意を。



最後に牛バラそばがやってきた。

とっても柔らかにされた牛バラと
こいつは確か小松菜がハッカクの香りを伴ってやってきた。

ちなみにハッカク。嫁は苦手なのでした。

麺の方は中太で硬めに茹でれば私好み。

さすがに中華料理屋で
硬麺でとは言わなかったのだが、
伸びやすそうな麺だと急いでかっこませていただいた。



牛バラは箸で簡単に切れてしまうほどの按配。

そもそもごはん大好き人間が
こいつをごはんで喰わなかったことには
今更ながら後悔してしまったのだが、
強めの汁気に負けない牛バラを
嫁の嫌いなハッカクが
上手にお手てを結ばせていた。



ちなみにこちらのお店では
鯉のまる揚げ時価なるメニューもあるのだが
鯉ヘルペス以来出してはいないそうだ。

ここのシュウマイは真似できそうで
唯一無二と中々手が届かないのだろう。

この親近感が愛される理由なのかもしれない。

明日でようやく中華街シリーズも最終回。
どんな終焉が待っているのかもうしばらくお付き合いを。

ご馳走様でした。

海員閣
横浜市中区山下町147 
TEL045-681-2374
11:40~15:00 17:00~20:00
日祝11:40~20:00
月曜定休

シュウマイ ¥480
甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

酢豚 ¥1,900

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

牛バラそば ¥750

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★▲☆☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

元町 中華街 安記にて「貝柱粥」をいただきます

2008-01-22 16:23:37 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

横浜ツアー2日目。

ホテルで1人¥2,500の朝食ビュッフェは
ご遠慮させていただき外のお店で食べることに決めていた。

朝食の候補は3つあった。

1つ目はあっきんさんご紹介の
ル・ジャルダン・ドゥ・ジュリアン。

ホテルに隣接しているクイーンズスクエア内にあり
嫁も何だかの雑誌で見て行きたいと申していたが、
開店が11時なので待てなかった。



2つ目3つ目は中華街のお粥屋だ。

キーさんさんご紹介の安記と
前日、安記以上に並びの出来ていた謝甜記。

取り合えずみなとみらい線の1日乗車券¥450を購入し
8:30過ぎに朝の中華街に旅立った。

寒空の早朝の中華街。

人がいません。

安記に着くとおばちゃんから
粥のトロ味が出きっていないので
10時頃店を開けると告げられた。



謝甜記も開店は10時だ。

どちらか考えながら
山下公園を散歩でもしようと向かうと・・・

うぉぉぉーーーーーーっ!

船を結ぶ鎖だとばかり思っていたものは
鎖+海鳥の群れ。

寒さに身を寄せ合いながら
見事な隊列を組んでいた。

縁起が良いかも・・・?



謝甜記は知っていた名前だが
安記は名前すら知らなかったお店。

結局、9時55分に謝甜記の並びを横目に
安記に向かうことにした。

こちらのお店の主なメニューは

レバ粥 ¥700
牛モツ粥 ¥700
五目粥 ¥750
貝柱粥 ¥900
玉子粥 ¥550
白粥 ¥500
牛モツ皿 ¥700
レバ皿 ¥700
シュウマイ ¥500 など



キーさんさんから牛モツがあると聞かされていたのは
この牛モツ皿のことだろうとまず注文。

お粥の方は私は¥900で一番高い貝柱粥を。
嫁は玉子粥を注文させていただいた。

牛モツ皿をまずは一口・・・

まずまずだ。

モツの下処理がもう少し丁寧だと
もっと美味しいのだろうと思いながらも
ビールが入れば話は別とロケットスタートを
切ることにした・・・



モツ皿にうつつを抜かしていると
貝柱粥がやってきた。

中の具は生姜が刻まれた醤油に付けて
お召し上がりをとのことだ。

ちなみに茶色のは揚げパンで、
単品¥120でも食せるようだが
この日は用意が少なく単品は
提供できないとのことだった。



まずは何も付けずにと蓮華を落とすと・・・

貝柱の正体はツブ貝だ。

なるほど。

このトロ味の按配を待って
店を開けたのかと思いながらパクリ・・・

旨い。

薄いようで、微かなようで、決して儚くない塩味。

普段自宅で作る粥はどれもこれもが
炊き上がったごはんで作っていたが、
じっくり時間をかけてお米の状態から
とろ味を出すお粥がこうにも旨いとは
これを喰っては作り方も変えざるを得ない。



続いて生姜醤油につぶ貝を絡ませパクリ・・・

うん。まずまずだ。

つぶ貝単品で食べるよりも
生姜醤油に漬けたとしても粥と一緒に食べた方が
五臓六腑を「朝ですよ~」と起こすのには
仕事をしてくれそうだ。

謝甜記はこの店よりも1割程値が張るが
この粥ならば全然勝負に勝てるのではと
食べたことのない相手と何の勝負かわからないものを
空想してしまった。



実は牛モツ皿。

最初からこうやってみたかったのだ。

モツからじんわりと染み出た旨みが
優しい粥の味と調和してこっちも随分と旨い。

そうそう。オズモール。

特典がもう1つあり
通常のチェックアウトが11:00に対して
1時間遅い12:00にチェックアウトできる。

1日券を活用してホテルに戻り
シャワーでも浴びてからチェックアウトを済ませ、
13時には昼飯を喰いにこよう。

美味しいお粥をご馳走様でした。

安記
横浜市中区山下町147 
TEL045-641-3150
9:30~(L.O.14:00)、
17:00~(L.O.20:00)
水曜定休

貝柱粥 ¥900
モツ皿 ¥700

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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元町 梅林にて「¥12,000コース」をいただきます

2008-01-21 23:16:52 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

いよいよ旅のメインイベントだ。

ちょうど1年位前だっただろうか?

日記によく来てくださるmymyzu氏が
元町に面白いお店があると教えてくれていたのを
横浜旅行を思いついた際に思い出したのだ。

店の名前が思い出せなかったので
mymyzu氏にメールを入れて再度確認すると
その店の名は元町 梅林というお店だった。

こちらのお店。夜は17:00と19:30の2回転のみ。

メニューの方も¥8,000。10,000。
¥12,000。¥15,000の4種類で、
手をしっかりと入れた料理を恐ろしいほどの点数で
もてなしてくれると言うのだ。



梅林は元町の商店街を外国人墓地の方にそれ、
まっ暗闇にボヤ~っと浮かぶお墓を
左手に眺めながら進んだ先。

店内に飾られたお店の看板は故黒澤明監督直筆のもの。

昔は我が家に帰るようだとこちらのお店で
忘年会をされていたとどなたかの日記にも記載されていた。



予約にゆとりがある日には
1部屋まるまる使わせていただけるそうだが
連休ともなると流石にそうも行かない。

同年代のカップルが
結納をどうしようかと相談しているのを
耳に挟みながらおよそ1年半前の夏の
自分たちの結納なんかを思い出しながら
おもてなしを受けることになった。



今日の日記は本当に長い。
トイレに行ってから読まれるのがよろしいだろう。

1品目 かまぼことエノキの和え物。

ゆずを上品に利かせ、
嫌味のない酸味を押さえた酢が
ゆずの風味を優しくサァーっと広げてくれる。

旨い。



立ち上がりはキリンを頼み
嫁とお持ち帰りメニューにある
お稲荷さんやらうなぎの笹巻きやらに
食指を伸ばそうかと相談していたのだが

2品目 お稲荷さん

順番に多少驚いたが
甘すぎず辛すぎず煮付けられた揚げに
白ごまとはんなりとした酢で味付けられた稲荷は
最初の上り坂とは思えないほどぺロリだった。



3品目 牛刺

こちらのお店。

贔屓にしているお肉屋が2軒あるそうで
松坂やら神戸やらと銘柄指定はせず、
その日の一番良い肉を持ってくるように
頼んでいるそうだ。

牛肉には何も付けずにパクリとやると・・・

肉の旨みだけが噛めば噛むほど滲み出てくる。

味噌と大根ときゅうりが添えられていたが
きゅうりには軽く味噌を使い大根は
大根の甘みが知りたくてそのままいただいた。

野菜が甘い。旨い証拠だ。



4品目 前菜の盛り合わせ

あわびにいくらのきゅうりのせ、
伊達巻にスモークハム、サーモンに
黒い椎茸のように見えるのはなんと栗。

栗の甘煮だった。

とにかく驚いたのが栗の大きさだ。
あれだけデカイのは初めて食べたのだが
甘過ぎないようにかと言ってしっかりと、
ギリギリの甘さ加減が絶妙だった。



5品目 揚げ餅

私は揚げ餅自体は大好物なのだが
嫁の国こと越後では武蔵と比べると
相当にメジャーな食べ物だそうで、
本返しかと蕎麦つゆの話をしたくなるほど
しっかりと作られたタレの味が油を優しく溶け落とし
無心にハモハモさせてくれた。

こいつも旨い。



6品目 鯛といわたけのお吸い物

やや強めの塩加減の吸いは
具材を潰さぬギリギリの塩梅だ。

この加減。料理人の方はおそらくは
西方のご出身ではなさそうだがなかなかの出来栄えだ。



7品目 さわらの西京焼き

さわらに添えられているのは
柚子の皮を甘く煮付けたものだ。

さわらに干渉することなく
すっきりと食べさせてくれる脇役なのだが
こいつはどうやって作るのだろうか?

さわらの出来栄えに文句はない。



8品目 栃尾の豆腐

旨い豆腐には何も付けないのが良い。

大豆の濃厚な甘さが
願うことなら私のカルビ肉をやっつけて欲しいものだ。

栃尾も越後の国。

県下で名を馳せる
大豆の名産地に嫁のテンションも上がった。



9品目 千草焼き

申し訳ない。思わずぺロリと食べてしまったうえ
どんなものだか忘れてしまった・・・

10品目 刺盛

まぐろは赤身と中とろ、すずきに鯛が2種、
いかとあわびにほら貝、さざえ、伊勢海老と豪華絢爛。

伊勢海老は〆たばかりで
上半身は必死に蠢く新鮮さ。

海老で味噌汁を作ってくれるそうなので
そちらから手を付けていただければと伝えられた。

海老は甘みたっぷりで
こいつに醤油を使うのはもったいない。



まぐろは大間だそうだ。

運が良い。

酒もキリンから私の祖先が住む
高知の酔鯨の純米吟醸に切り替えた。

ちなみに私は醸造アルコール大っ嫌い派。
日本酒は純米酒を極力飲むようにしている。

特筆はツマの仕上がりだ。

旨い大根を見事に切りそろえる技は
口に入れれば一目瞭然。

ふぁさっ~と甘味と共に広がる。

ツマは魚の脂を考えても
料理人の力量を測ることを考えても
是非とも残さず食べるべき。

無理強いはしないが
部下のゴン太やエヴァが残したら
私はカンカンだ。



11品目 カブの冷製スープ

こいつも刺身に夢中で写真を撮り忘れてしまった。

カブってこんなに甘みがあったかと
驚きをもって口に広がってくれた。

12品目 帆立で煮込んだカブ

どんなものでも残さず食べる私だが
乾物の帆立のエキスが染み出たものはちょいと苦手ながら
そのクセが出ないように抑える術があるのだと
感心させられた。



13品目 魚介のホワイトソースグラタン

実は意地でも完食してやろうと
鼻息荒く入店していたのだが、
無理して喰うことこそもったいなく感じてしまった。

こちらのお店。

田舎のお婆ちゃんの家に行って
腹一杯食べさせられた挙句、
沢山お土産を持たせてくれるようなお店だ。

お店もお腹一杯になってもらうつもりで
焼き物や煮物など日持ちするものは
料理を出す際にこちらはお持ち帰りもいただけますが
お腹の加減はいかがでしょうか?と
思い出と共に持ち帰らせてくれるのだ。

私も喰い意地は捨てて腹八分目の心地よさを
味わってみたくなってしまった。

こちらは翌日美味しくいただいた。



14品目 野菜の田舎煮

こんにゃくやらいちじくやら
かぼちゃに蓮根、椎茸、にんじん、牛蒡etc。

里芋に似たのは八ツ頭ではなかっただろうか?

野菜の田舎煮は煮汁が影響しそうなものは
全て別々で煮込まれていた。

ひとつひとつがしっかりと煮込まれている分
食べ進めると口の中の残り香が喧嘩してしまわぬか
余計な考えを巡らせてくれたが、私が馬鹿ちんだ。

7色の花火が口の中に広がる感覚。

特に蒟蒻といちじくは秀逸だった。



15品目 花豆のふくべ煮

初めて聞いた名称で活字があっているか不安だが
瑞々しい煮汁は夏場の日中の疲れた炎天下で
キンキンに冷やして飲みたくなるほどの
素晴らしい甘味。

田舎煮同様、煮物の非凡さは抜けている。

女将の平尾さんは御歳70数歳。
煮物なんかは今でもご自身でやられているそうだが
横浜のこの場所にも無形文化財があったかと
今日この日に来れたことを感謝した。



16品目 鰻の笹巻き

お持ち帰りメニューにもあった気になっていた品だが
卵にも鰻にも必要以上に味付けはせず、
笹の香を楽しみながら純朴な味わいに舌鼓を打つ。

旨い。

腹八分目を心がけながらも
ついつい箸が伸びてしまう。



17品目 いちごの白和え

驚いた。本当に驚いた。

胡麻の風味が息づいた白和えに
旬のいちごを付けて食べる。

白和えがいちごの酸味と甘味を
こんなにもはっきりと感じさせてくれるとは
全くもって予想すらできなかった。



18品目 蓮のお餅

こいつも素朴な味が
甘みと共に広がってくれる旨さだ。

稲荷に笹巻き、この蓮餅と
大分ごはんものが増えてきたので
そろそろ40km地点を越えてスタジアムが
見え始めるのかと思いきや・・・まだまだ30km地点。

胃袋破りの坂が待ち受けていた。



19品目 うどと数の子の和え物

しっかりと塩抜きされた数の子が
仕事の確からしさを裏付けている。

申し訳ないがこいつもカメラをすり抜けて
胃袋に隠れてしまった。

20品目 炭火焼きのステーキ

肉はやはり炭焼きに限る。

この肉も銘柄こそ不明だが
素晴らしい肉質だった。

ただし、このお店で2つだけおやっと?思ったのが
鯛の刺身とこの肉に対する塩加減だ。

すずきや大間のまぐろは旨い刺身だったが
鯛は2切れ目に醤油を使わせていただき、
この肉に対する塩加減は半分位でないと
もったいないと感じてしまった。



21品目 伊勢海老の味噌汁

先ほど食べた伊勢海老が我々の元に帰ってきた。

海老の頭は裏に身がしっかりと・・・
疲れたはずの胃袋をまるで魔法をかけるように
復活させてくれた。



22品目 車海老のフライ

大皿にのせられているので小さく映るかもしれないが
とてもとても見事なでかさだ。

この日¥12,000のコース料金に
ビールに酔鯨サービス料と2人で¥33,000程度支払ったが、
私はこの金額に十分納得している。

むしろ安いとさえ思っている。

当初、箱根じゃ2人で6万円と
予算を意識して横浜ツアーを敢行したが
納得の予算オーバーだったのだ。



23品目 車海老の釜飯

実はこのメニュー。

相当に悩んだ末の選択だった。
予約時に名物の平尾さんの爆弾おにぎりと
この釜飯を迫られるのだが、
旨い握り飯も本当に食べたかったのだが
このお店がどんな釜飯を炊き上げるのかも知りたかった。

具財は海老だけのシンプルな釜飯なのだが
海老の一生が炊き汁と一体になって炊き上がる釜からは
1+1が時には3にも4にもなることを
具現化していた。

こいつは旨い。

完全にお持ち帰りモードだった嫁に
最後の力を振り絞るように促し、
重くなった箸を再び走らせたのだが・・・

結構食べれるんだね・・・



24品目 メロン

久しぶりに食べたメロンは懐かしく感じた。

25品目と呼んで良いのか疑問だが
暖かい煎茶で腹を落ち着けて今回の梅林訪問は
幕を閉じた。

他の方の日記にも書かれている通り
女将の平尾さんは1組1組に来店の礼と
口にあったかと尋ねて回っていた。

一様に「美味しかった」との言葉を聴けば
「あぁ~良かったと」無邪気に同じように
喜びホッとしていた。

わざとらしくも何ともない。
美味しいが聞けて嬉しいだけなのだ。



このお店の良さは仲居の子達が物語っている。

自分達が何を出しているのかよく理解し、
お客さんがどんな期待感を持ってここに来ているのか
重々承知していて、女将に仕込まれた以上に
ここにいることのメンタリティを感じさせられた。

まさかお孫さんだとは思わないのだが
このお店で働くことの責任感を
気負わず堂々と全うしていたのだ。

私はこの店が気に入った。

平尾さんがどのような経験をされて
こんなにもお腹一杯になる有り難味を
植え付けてくれるのかは知らないが、
日本もいずれは食べれなくなる。

空腹の辛さを知っているからこそ
食べれるうちにしっかり食べておきなさいと
どこにも見当たらないメッセージを感じてしまった。

もう食べれません。
お腹一杯ご馳走様でした。 ふぅ~っ

元町 梅林
横浜市中区元町1-55
TEL045-662-2215
11:30~15:00 17:00~19:00 19:30~22:00
月曜定休(祝日の場合は営業)

¥12,000コース(別途サービス料10%、消費税、酒代別)

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ★★★★★★★

みなとみらい パン パシフィック 横浜ベイホテル東急にて「素敵な夜景」をいただきます

2008-01-18 23:50:22 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

昼食を終え、19時の晩御飯を迎える前に
ホテルのチェックインを済ませることにした。

向かった先は
元町から3駅ばかし渋谷よりのみなとみらいだ。

何度も言うようだが
今回の旅行の始発点は温泉旅行が元々の原点。

ネットで箱根やらの宿をあの手この手で探し歩き
途方に暮れていた最中に横浜のホテルっていくらくらい?
といったほんの思いつきが現実の物となったのだ。

パン パシフィック 横浜ベイホテル東急。



みなとみらいの駅の真上の
クイーンズスクエアに直結する25階建てのこのホテル。

オズモール経由ならば
オーシャンビューのエグゼクティブツインが驚きの¥8,800。

ここを足がかりに横浜の旨いもんを探そうというスローガンが
いつの間にやら新たな旅の目的として温泉という体の癒しから
胃袋の癒しへと推移していったのだ。

雨にも濡れず、寒さにも晒されず
クイーンズスクエアから木製の自動ドアを
潜ればその先はホテルのロビー。

横浜界隈を探索するのには
何とも便利なロケーションなのだ。



16時ちょいと前にチェックインしたのだが
ホテルのロビーは人件費をかけてるなぁと
傍から見て多すぎるほどの人員配置。

挨拶やお客の荷物を預かるタイミングなど
例えそれがマニュアル通りだとしても
徹底できているのが素晴らしい。

チェックインを済ませ、
案内係りに連れられて10Fだと言う客室に向かう。

部屋に着き一通りの説明を受けて
窓の外に広がる景色を眺めて見たのだが
10Fでは階下に広がるオーシャンビューと言うよりも
コスモワールドと目を合わせるような組み方だ。



「ご質問やご要望は?」という言葉に甘え
景色の良い他の部屋も見せてくれと頼んでみた。

案内係りは早馬を走らせ
待つこと5分程でフロントから
22Fをご案内しますという朗報が舞い降りてきた。

窓の外を眺めると・・・・

申し分ない。

と言うよりもこちらが恐縮してしまいそうな
素晴らしく美しい眺めだ。

海外のホテルなんかでは
部屋が気に入らないから変えてくれなんて話は
よくあることなのだが大和撫子も随分と
主張をするようになったと自分のずうずうしさに
胸を張ってしまった。



予想以上の素晴らしい眺め。

同じグレードの部屋でも
10Fと22Fでは雲泥の差だ。

通常価格¥54,000のこのお部屋。
大変ありがたく満喫することができた。

ホテルの皆様ありがとうございました。



こちらのホテル。

23F~25Fの3フロアは
パシフィックフロアというホテルの顔にあたる階層だ。

そいつと同レベルに広がる景色を満喫すべく
元町のスーパーで買い込んだ白ワインと
1.2kgの甘栗をツマミに港町の夜を
思う存分堪能させていただいた。

素敵な景色をご馳走様でした。

パン パシフィック 横浜ベイホテル東急
〒220-8543 横浜市西区みなとみらい2-3-7
TEL:045-682-2222(代表)

エグゼクティブツイン ¥17,600(2名分)

甚平満足度 ★★★★★
甚平満腹度 ☆☆☆☆☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう

元町 中華街 萬珍樓 點心舗にて「特選点心膳」をいただきます

2008-01-17 23:51:09 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

予約の14時まであと5分。

萬珍樓 點心舗へ一直線に進むつもりだったのだが
思わぬところで足踏みだ。

華陽園。

私以上に皆さんの方が中華街に詳しいのだろうが
中華街にはそこいら中に甘栗の屋台が出ている。

さすがに甘栗のうまい店なんてものを
下調べしているはずもないのだが、
私の見た感覚ではおそらくどこも団栗の背比べだろう。

売れる売れないも売り子の力量なのだろう。



この華陽園には甘栗売りの達人がいたのだ。

エプロンを付けたおばちゃん。

こともあろうに通り過ぎるか過ぎないかというところで
「お兄さん。終わりにしたいから半額でいいよ」という
悪魔のささやきを惜しげもなく言い放たれてしまい、
脳味噌は立ち止まらず萬珍樓へ向かえと
指令を出しているにもかかわらず、
体が意識に反して反応してしまった。

しかもこのおばちゃん。中々に手ごわい。

500g¥1,575の甘栗が半額になるのかと思いきや
こいつを二つで¥1,575でどうだと言うのだ。

1kg¥1,575ならば悪くはないが
もう1声と結局1.2kgで手打ちにさせていただいた。

こんなに買ってどうするのだろうか・・・?



寄り道に寄り道を重ね
ようやく萬珍樓 點心舗に辿り着いた。

こちらのお店は
メロンさんとのぞみママさんにお薦めいただいたのだが、
女性陣の2票が嫁の心を十分に鷲掴みにしたのだ。

中華街大通りにある本店と比べると
人の流れは雲泥の差なのだが、
店内に入ると待たされただけあって
沢山の人でごった返していた。



天井の高い落ち着いた店内。
この居心地の良さが料理を20%増しに
してくれるのだと感じた。

メニューに一通り目を通すと
単品で頼めばすぐに1万円コース。

情報の通り点心のセットの
コストパフォーマンスの良さが一際輝いていた。

点心のセットは2種類で
ふかひれ点心膳は¥4,400(サ込み)。
特選点心膳が¥3,300(サ込み)。

特選点心膳はふかひれメニューはないものの

ホタテ入り五目スープ
海老蒸し餃子
五目蒸し三日月餃子
貝柱餃子
海鮮海老シュウマイ
野菜の香り炒め
海老春巻
竹の子のゆば巻き
牛肉、キクラゲ、つけもの炒飯
マンゴプディング

と中々の盛り沢山ぶり。

こいつを2人分注文させていただいた。



最初にやってきたのはお茶とネギパイだ。

ネギパイはその名の通り
生地にネギの風味付けがされているのだが
隠し味でにんにくも使われていた。

たっぷりの白胡麻と合わせて
3つの風味を一口で愉しめる訳だ。

旨い。



ネギパイと睨めっこしていると
ホタテ入り五目スープ がやってきた。

一瞬フカヒレと見間違わん食材はたけのこなのだが、
キクラゲ、ホタテ、たけのこ、椎茸は判っても
五目の5つ目がどうしても判らない。

何だろう?

極寒の3連休には
とろ味で熱さの閉じ込められた
はんなりとした塩気とホタテのエキスが混じり合った
こんなスープがぴったりだった。

こいつも旨い。



続いて海老蒸し餃子と五目蒸し三日月餃子が
2人分で計4個。1つの蒸篭に入れられてやってきた。

餡にぴったりと纏わりついた
透明感たっぷりの皮の按配。

流石だ。

海老蒸し餃子は思ったほど
海老らしさは感じることができなかったが
五目蒸し三日月餃子はそのまま食べても
醤油に付けてもなかなかに旨い。



続いて貝柱餃子と海鮮海老シュウマイ。

海鮮海老シュウマイは
中に海老が1匹鎮座しているのだが
先ほどの海老蒸し餃子と同様に、
それほど素材の良さは感じない。

貝柱餃子はいくらの塩気と
貝柱がぶつかった瞬間の妙味がとても面白い。

飾りのにんじんは食感に変化こそ与えてはいるが
あくまでも飾りの部類のように感じた。



野菜の香り炒め 。

香りの正体はにんにくなのだが
強すぎず弱すぎず絶妙な香り付け。

塩加減は人によっては
強いと感じるメゾフォルテ。

小松菜の食感を楽しみながら
ぺろりといただいた。



海老春巻 。

特選点心はご覧のような海老中心の構成なのだが
肝心の海老よりも端々で使われている
たけのこの方が感心してしまったのは
ちょいともったいなく感じる。

嫁は肉まんのボディーブローで
こいつと炒飯をよこしてくれた。



竹の子のゆば巻き。

とろ味を纏ったゆばから
たけのこの食感に流れる移り変わり。

今回、スープに始まり
いろいろな大きさに切られたたけのこを食したが
切る大きさによってこんなにも感じ方が変わるのかと
大変勉強をさせていただいた。



牛肉、キクラゲ、つけもの炒飯。

この炒飯。

写真では蒸篭にたっぷりと入っていそうだが
とんでもない上げ底蒸篭で量自体はたいしたことはない。

お味の方は可もなく不可もなしだ。

冒頭で居心地の良さを挙げていたが
特に目を見張った点はもう1つあった。

男性ホールスタッフの目の届かせ具合だ。
女性ホールスタッフの無表情さとは対照的で
気持ちの良い対応をしてくれていた。



マンゴプディング。

ちょいと香りが付けられているように感じたのは
プリンの瑞々しい按配にマンゴーの風味が
口の中でよく広がったからなのかもしれない。

まずまずだ。

萬珍樓 點心舗。

ここは単品メニューを食べた人と
この点心コースを食べた人では
意見が2つに分かれそうだ。

点心コースは
メニューの最後部に記載されているので
コストパフォーマンスよく居心地の良い店内を
堪能された方は共感いただけるのだろう。

ご馳走様でした。

萬珍樓 點心舗
〒231-0023 横浜市中区山下町156
TEL045-664-4004
11:00~22:00
年中無休

特選点心膳 ¥3,300(サービス料10%を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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   それでは明日もお会いしませう

元町 中華街雅秀殿にて「肉まん」をいただきます

2008-01-16 19:22:48 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

皇朝の肉まんで
軽いウォーミングアップを済ませて
再び雑踏の中にもぐりこんだ。

初日の目的は自分の目で見た
旨そうなお店を炙り出すこと。

その目的のために
かれこれ同じ通りを3往復、4往復としたのだが
関帝廟なんかにもきっちりと行って来た。

日本男児の多くは横山三国志なんかで
関羽雲長やら曹操孟徳やらと三国志に関しては
多くの方がそこそこの知識を
お持ちなのではないだろうか?

私も漫画を60巻持っていたし
小説でも何度と擦り切れるほど読んだものだ。
行かない理由が見当たらないのだ。

ちなみに私の小学校の卒業アルバムは
赤兎馬にまたがった馬超という史実を無視した
独創性に溢れる刺繍・・・



関帝廟は明治6年(1873年)に
初代関帝廟が建てられたのだが
関東大震災、第二次世界大戦、大火と
今の建物は1990年に建てられた
4代目にあたる。

中国の方々も参拝の仕方は様々だそうで
祖先の習慣をそれぞれが受け継いで、
5つの炉に香を炊き様々なお願いをするそうだ。

関帝廟を後にしてフラフラしていると
こんなものに出くわした。

同發本館。

下の黄金色は油をかけられた焼豚。

100g¥500の中華街プライスだが
東京に戻ってからの至福の晩酌を思い浮かべ即買だ。



昨日の日記で言っていた
並びが多かった肉まん屋の1つ。

雅秀殿。

万国共通で並びが並びを呼ぶケースは
往々にしてあるのだが、
こんなものを見てしまって
スルーするのは野暮も野暮。

推定7分程度の列に
喜んで加わらせていただいた。



それにしても中華街。

世界一やら究極やらと
恐ろしい文句が至る所に飛び交う。

自信が身を正すケースも滅ぼすケースも
どっちもどっちなのだが、
言葉に負けないようにこういった活字で
身に鞭を打つのも大変な勇気だ。

期待してかかろう。



食べ歩き用。究極の肉まん。

言葉の力は本当に凄まじい。
この僅か10文字で大抵の輩はノックダウンだ。

肉まん+甘栗あんまんを所望したいところなのだが
「あと10分でお昼ごはんだよ(怒)!」の
ドクターストップで泣く泣く肉まんを1つ。

読み手の方々からすると
肉まん続きでだれてしまいそうなのだが
胃袋に納まった順番通りに
お伝えさせていただくために
今しばらくお付き合いいただきたい。



これが雅秀殿の肉まんだ。

皮の仕上がりはとても素晴らしい。

翌朝、まざまざといろんなお店の
蒸篭の惨状を見たのだが、
我が家の家訓のひとつに

「早朝の肉まん喰うべからず」という言葉がある。

誰もが経験したことのあるであろう
あの憎っくきビチャビチャの肉まんを
回避するための生活の知恵なのだが、
全く対極にあるモチモチしい仕上がりは
何も考えずにむしゃぶりつかせてくれた・・・



まずまずだが私の好みでは究極でない。

餡にはキャベツに椎茸たけのこが練られているのだが、
私の好みは歯を入れた瞬間に口の中に
肉汁が溢れるような肉まんだ。

餃子しかり野菜を入れた餡は
本当に難しいのだが、
ねっとりとしたハンバーグ状の肉まんには
大きな感動を得ることはできなかった。

気持ちを切り替えて
お昼ごはんに旅立つとしよう。

ご馳走様でした。

雅秀殿
横浜市中区山下町134
TEL045-650-5788
10:00~20:00
年中無休

肉まん ¥350

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ▲☆☆☆☆

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元町 中華街皇朝にて「肉まん」をいただきます

2008-01-15 18:07:41 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

行ってきました。元町中華街!

ちっちゃな頃に両親に
手を引かれてやって来た記憶は
今や風前の灯だったのだが、
この3連休のド真ん中で中華街の何たるやを
存分に堪能させていただいてきた。

沢山の情報提供をいただき
誠にありがとうございました。

今日から数日は五月雨でたっぷりと
お届けするので「とある夫婦の物語」を
調味料の足しにでもしてくだされ。



新婚旅行から
1年数ヶ月が経過した新年の間もない頃に
日頃からいろいろと我慢してもらっていた嫁が
どうしても泊まりで旅行に行きたいと言い出した。

ちょうど正月は嫁の実家である越後の国への帰省もなく
二人で5万円程度ならば温泉にでも行こうかと
2つ返事をしていた。

関東モンにとって温泉と言えば
伊香保に箱根に伊豆、草津。

そこそこの料理を出す
旅館に泊まろうものならさぁ大変。

現地での費用を試算すると
軽く6~7万はくだらなかったのだ。

苦心の末思いついたのが横浜中華街。

夜景の綺麗なホテルにでも泊まって
旨いもんを食い漁ろうと、
まるで私のための旅の申し出だったのだが
すんなりと了承印が押されて戻ってきた。



流石は中華街。ハマギンこと横浜銀行も
しっかり中華街していた。


嫁からすると泊まることに意義があって
泊まれればどこでも良かったそうだ。

渋谷から僅か30分程度。

これを旅行と言ったら
バチが当たりそうな旅なのだが
日常生活の延長が幕を開けてしまった。

初日の予定はある程度決めていた。

昼はメロンさんとのぞみママさんお奨めの
萬珍樓點心舗で昼飯を喰らい、界隈のお店の面構えを見て
2日目に行きたいお店をチェックする。

夜は1週間前に予約を入れた
元町のお店でそのおもてなしを見極める。

と言ったところだ。



萬珍樓點心舗には予約をぜずに行ったので
1時間待ちの14時のご案内。

散策の時間ができたと真っ先に向かったのがココだ。

finderさんお奨めの皇朝。

餌をろくに与えられなかった者が
じっと待っていられるはずはなかった
という訳なのだがそれにしてもすんごい看板だ。

1個¥90円の
プチ肉まんとプチあんまんを
頬張りながら路地から路地へ移動。



これが皇朝の肉まんだ。

今回の中華街の旅で殺到していた肉まん屋は
雅秀殿と皇朝と江戸清だった。

私は江戸清の肉まんは
いただきもので食したことがあるのだが
¥500という価格設定はもはや別の食べ物。

ジューシーとは言いがたい水々しさに
今回の候補からあっさり外していた。



皇朝の肉まんは
看板負けしないだけの力を示せるのだろうか?

皮のムッチリとした弾力から
ぷるんと肉だんごのような餡が飛び出た。

バクリと一思いにやると・・・

なるほど。

40数グラムの小ぶりな大きさだから
この濃い目の甘辛い味付けができたのだろう。

皮とのバランスを考えると
餡の量でバランスを取るのか
餡の味付けでバランスを取るのかという選択は
皇朝は後者を選択したのだ。

空腹モンは何を食べても旨く感じるが
バランスの妙を感じる肉まんだ。



あんまんには皮に抹茶が練りこまれていた。

小豆のエグさを甘味のバランスでよく押さえた
まずまずの出来栄えで、おやつとしては申し分ない。

ただし、昼飯前に喰うべきものではないだろう。


無添加を謳う皇朝の肉まん。

私の舌は味の素に敏感だ。

舌乳頭がつるんと潰されて
ひりりとした感覚を覚えるのは
気のせいだったのだろうか?

ちょいと気になりながらご馳走様でした。

皇朝 (中華街に数店舗あり)
〒231-0023 
横浜市中区山下町73-3
TEL0120-290-892
営業時間:11時~21時30分
年中無休

肉まん ¥90
あんまん¥90

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ▲☆☆☆☆

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宇都宮最終話 みんみんパセオ店にて「焼き水ライス」をいただきます

2007-09-19 18:12:11 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

正嗣を出て80m先のみんみんの並びを再度見ると
ピーク時と比べるとやや人は減ったと言えども
まだまだ1時間以上はかかりそうな具合だった。

嫁の方も並び疲れたのか
パルコで買い物をしたいと言いだす始末。

おいおい渋谷にだってパルコはあるじゃないかと嘆願するも、
私は宇都宮パルコで買い物したいのと
ピシャリとやられてしまった。

トホホな顛末に思いついたのがスタート地点。

宇都宮駅のみんみんは並びこそあれど
店舗は大きかった。



パルコを出て宇都宮駅に戻ると
やはり並びはあったのだが本店とは雲泥の差。

聖地で喰えないのは残念だが
焼き場の親父さんは4~50年は餃子を
焼いていますといった面持ちだ。

遜色ないだろうと自分に言い聞かせ
嫁は駅ビルでショッピング。
私はじっと並びに入った。



みんみんのパセオ店は想像以上の回転の速さだった。

僅か20分で20人程の目の前の人たちが
すっかり店の中に吸収され、時を同じくして
買い物を終えた嫁が現れた。

こちらのお店。食券制だ。

餃子は焼き餃子も水餃子も¥220。
そいつに¥100のライスを付けたバリエーションが
セットメニューとしていくつか並ぶ。

ビールも置いてあったので、
新宿への直通列車が来る1時間半後まで
食べれるだけ餃子をいただくことにした。



最初に頼んだのは焼き水ライスとビール。

焼き餃子×1、水餃子×1、ライスがセットになったものだ。

いろいろ食べるために大好物のライスを
1日グッと我慢していたのだが、
最後の最後にその堰を切った。

醤油皿を見てギョッとされた方もいるだろうが
胡麻油のいい香りがしていたので
ラー油にちょびっと漬していただこうと入れたものだ。

みんみんも正嗣と同じように
唐辛子の凄まじい沈殿槽が目を奪ってくれた。



まずは焼き餃子をパクリ・・・

旨い。

香りの通り胡麻油で焼かれた皮の芳ばしさと
蒸された部分のムチッとした食感、
にんにくは控えめでニラもその主張を
必要最低限に抑えられた肉汁のこぼれる
餡で構成されている。



嫁はみんみんが一番旨かったと言うのだが、
私は正嗣の方が嗜好には合う。

ただし、ビールに胡麻油で焼かれた餃子は
ドラフードに認定されたかどうかは知らないが
問答無用で相性抜群の旨さだ。

2大巨頭と言われるみんみんにしろ正嗣にしろ
一様に言えることはどちらのお店も
ニラとの付き合い方が抜群に上手かった。



続いて水餃子。

みんみんも正嗣同様水餃子は皮が
ワンタンのように粘度の薄いものだった。

とりあえず放り込むと
やはり味の逃げにくい焼きの方が旨く感じた。

湯に醤油、ラー油、酢を適度に入れ、
ワンタンスープのようにいただくと、
肉の脂が油分と混ざり合い
暖かい味となって胃に収まった。



電車まではまだまだ時間がある。

ビールと焼き餃子をバンバン注文して
腹八分目まで堪能させていただいた。

みんみんの餃子は来らっせと言う
宇都宮餃子会が運営する土産物屋でも買えるのだが
週末は売り切れることが多いようだ。

パルコでも宇都宮駅でも
みんみん、トントンの餃子は売り切れていたのだが
駅隣りのこのお店ならばお土産待ちの並びが多少あるが
買える確率が高いだろう。



宇都宮餃子館で2枚、
シンフーで2枚、
正嗣で4枚+嫁のを1枚、
みんみんで2枚+追加5枚

合計16皿96個の餃子が1日にして
胃の中に収まったのだが、家に帰ると
ヘルスメーターが+1.8kg・・・

しばらくは餃子を食べなくていいほど
満喫させていただいた。

ご馳走様でした。

宇都宮みんみんパセオ店
宇都宮市川向町1-23JR宇都宮駅ビルパセオ1F
TEL028-600-3151
10:00~20:00
年中無休(パセオ店休日を除く)

焼き水ライス ¥540
焼き餃子 ¥220
水餃子 ¥220
ビール ¥400(黒ラベル中瓶)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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宇都宮第三話 正嗣 宮島店にて「¥170餃子」をいただきます

2007-09-18 13:28:23 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

餃子喰い倒れツアー3軒目は竜虎の片割れ正嗣だ。

上の写真は正嗣の自家製ラー油。

大量の唐辛子が胡麻油の底に沈澱しているのだが
さっぱりとした大人味の餃子にはぴったりの芳醇さなのだ。

正嗣の並びは30組60人程。
お店は12席程度なので5回転程、
1人15分計算でも75分程度で
自分の番がやってくるのだろう。



計算よりも若干早い65分。

ようやく店先に辿り付いた。

こちらのお店。お持ち帰りのみのお客が
行列に呑み込まれないようにと息子さんだろうか?

頻繁に声をかけて、行列を申し訳がる姿が美しい。
決して奢りを感じるような立ち振る舞いなのではなく
心の底からお客に感謝し立ちんぼ心苦しがっていた。



店に入る直前に並んでいるお客さんのために
今日は追加注文を受けないことを告げられ、
焼き餃子を3枚と水餃子を1枚をお願いした。

店内はご覧のように厨房側のカウンターと
窓際のカウンターにお互い背を向け合うような形だ。

お顔が写っている方が先ほど息子さん?と申上げた方で
写真の通り常に外のお客を気にしてくれていた。



こちらのお店。

餃子専門店と言うこともあるのだが
メニューは驚きの3品のみ。

持ち帰り ¥160(6個)
焼き餃子 ¥170(6個)
水餃子 ¥170(6個)

ライスもなければビールもない。

いくら地代が安い宇都宮と言えども
朝から晩まで押し寄せるお客をこの値段でさばくのだから
薄利多売さ加減に本当に頭が下がる。



これで¥500!と驚いてしまうような
東京の餃子屋さんには一度召し上がっていただきたくなるような
価格設定以上に真摯な仕事ぶりだった。

席について3分程で焼き餃子が上がってきた。

先に注文を聞いている分、
お客が店に入ったタイミングを見計らって
焼きに入っているのだろう。

見事な連携に先のお店との違いを
まざまざと見せ付けられてしまった。



餃子の方は皮はやや厚めで
焼き上がりのいい香りが食欲を存分にそそってくれる。

食べて並んでの繰り返しは
前の餃子をしっかりと消化してくれているので
正嗣での注文が、がっつりとしたものになってしまったのだ。



早速いただいてみることに・・・

あっさりと旨い。

皮は芳ばしさだけを身に纏い、
中の餡をごくごくシンプルに愉しませてくれる。

キャベツが多めで、
肉とニラがキャベツを引き立てるような絶妙のバランスだ。

シンプルな分1個食べた程度では
旨いと否の採決はつけにくいのだが、
意識しなくても箸が次の餃子に伸びているのが
前者のシグナルなのだろう。

これならば毎日食べられる。



続いて水餃子。

見るからにこちらの方もごくごくシンプルだ。

焼き餃子では厚めのと表現した皮だが
水餃子になるとワンタンのようにツルツルとした物になっていた。

最初は何も付けずに食べてみたのだが、
野菜と肉汁が漏れた湯に自家製ラー油と
お酢を少々入れて食べる方が良さそうだ。



餡があっさりとしている分
口の中に湯が一緒に運ばれてしまうと
そのあっさりさを多分に感じてしまい
ほのかな旨みすら感じることが難しいという訳だ。

このラー油と酢、好みによっては醤油の量で
旨くも不味くもなってしまうので
食べなれないのならば焼き中心で注文をした方が
店を出る際の満足感も変わってくるのだろう。



うまいもんを一生懸命
沢山の人に食べてもらうための姿勢。

背筋がピンと立った美しいもてなしだった。

私ができるのは大きな声でご馳走様と言うことくらい。
人気店の人気店たる理由に納得すると共に
いつまでもこの姿であって欲しいと感じた。

ご馳走様でした。

・・・つづく

正嗣 宮島店

宇都宮市馬場通り4-3-18
TEL028-622-7058
14:00~20:00 
不定休(月によって異なるようです。) 
14:00~20:00 

焼き餃子 ¥170
水餃子 ¥170

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチ3連射を・・・

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宇都宮第二話 シンフーにて「水餃子」をいただきます

2007-09-17 23:46:52 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

実は宇都宮に来る前に
宇都宮出身者の数名に何処で何を喰うべきか
教えを請うて来たのだが、
口を揃えてみんみん、正嗣の2大巨頭をお食べなさい。

後は気の向くままにとのことなのだが
その中でも嗜好は少しずつ異なり
香蘭、トントン、美智都を押すものもいた。

大谷からバスで戻る途中に
美智都が車窓に飛びこんできた際には
ちょいとばかししまったと声にならない言葉を
飲み込んでしまったのだが、



次に向かった香蘭は休業日。

完全にケチがついてしまった。

宇都宮の街はJR界隈よりも
東武宇都宮駅界隈の方が栄えていた。

パルコのイベントスペースでは
「あいのり」で一躍有名になった
ヒデが何故だかトークショーを開催中で
市内の若者の注目を一身に受けていた。

そのパルコ界隈からJRに向かう途中が
餃子のデルタ地帯と呼ぶにふさわしい場所なのであろう。

香蘭、みんみん、正嗣、青源、シンフー、
さつきに天山などなど10数軒が点在しているのだ。



まずはみんみん本店へ。

最近の並びでは
新宿のクリスピークリームドーナッツで
うんざりさせられたのが最新の記憶なのだが、
餃子と言う焼く時間、食べる時間も加算される
待ち時間にして恐ろしいありさまが待ち構えていた。



聞けば昨晩みんみんが
テレビで放送されたタイミングで、
至近の長崎屋の地下にできた
きなっせの店舗が今日は臨時休業と言うこともあって
今日は聖地の本店にお客が押し寄せ
1時間30分~2時間待ちだそうだ。



正嗣も道一本入った所にあるのだが、
こちらの並びも1時間コース。

間が悪いのだろうと
みんみん並びのシンフーに行って見ることにした。

みんみんの70組程の待ちと比べると
1/3程の並びだったのだが、
回転が悪く、結局こちらでも55分程待たされてしまった。



ようやく店の中に入ったのだが
その瞬間である異変に気がついた。

店員さんに覇気がないことと
お客が一様に厨房方向に視線を落としているのだ。

店内には5人掛けの円卓に2人しか座っていなかったり
4人掛けのテーブル席も2人で座らせたりと
界隈の肩と肩が触れ合う様相とは明らかに異なる。

行列が出来ていたのではなく
店が回っておらず行列ができてしまっていたという訳だ。



カレー、いか、たこ、海老、わかめ、
ピリ辛、明太子、かになどの色物が並ぶが
標準的な餃子と水餃子をなかなかオーダーを
取りに来ない定員さんを捕まえて注文した。

6分程度でやってきたのがこちら。

待っている間もオーダー違いや何やらで
バイト君はお客と厨房のおばちゃんの板ばさみに。

バイト君が悪いのではなく
完全にお店の教育が悪いのだ。



肝心の餃子の方だが
こちらのお店の皮の具合はとても良い。

粉っぽさがしっかりと抜けた
モッチリとした食感を噛みちぎると
ニラを多く入れすぎないなかなかなバランスの
アツアツの餡が口の中に広がる。



この皮は水餃子になっても活きている。

界隈では水餃子になると
ワンタンのようなユルユルな按配のものも多かったのだが、
焼き餃子で感じたモッチリ感が今度はプルルンとした
弾力をもってアツアツの餡を弾け飛ばしてくれる。

旨い。



結局待ち時間55分。

食事の時間が正味8分程度の
極端な時間の使い方をしたのだが
まずまずの餃子を出しながら
お客を見ていない営業形態はちともったいない。

東京でも池袋のなんじゃタウンで
食べれるそうだが今のままでは
行くこともなさそうだ。

ご馳走様でした
   
・・・つづく

シンフー
 
〒320-0025 宇都宮市宮町2-22
TEL028-622-8211
11:00~20:00
木曜日定休

餃子 ¥210
水餃子 ¥210

甚平満足度 ★☆☆☆☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

・・・おっ、お代官様ぁ!甚平に愛のムチ3連射を・・・

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宇都宮第一話 宇都宮餃子館にて「健太餃子」をいただきます

2007-09-16 23:59:35 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

三連休。皆様いかがお過ごしでしょうか?

たまにはどこかに連れて行けと
会社の上司よりも厳しい追い込みをかけられて世のお父さん。

我が家もそのひとつなのだった。

重い腰を持ち上げて
1時間待ち、2時間待ちはザラな
彼の地へと向かうことにしたのだが
向かった先のアトラクションは
スプラッシュマウンテンなどと言う
小洒落たものでは決してない。



宇都宮。

新宿から普通列車で¥1,890。
僅か1時間40分程の場所には
新橋駅前ビルに匹敵する大人のテーマパークがあるのだ。

ちなみに新宿から乗り換えなしの直通列車は日に数本。

行かれる方は下調べをしてから向かうと良いだろう。

実は宇都宮を選んだのには2つの理由があった。

ひとつは名物の餃子を喰い漁って
我が家の餃子の最終形の足しにしたいとの考え。

もうひとつは世界文化遺産やら
重要文化財好きな私の脳みそに
前々から刷り込みたいと思っていた
ある寺に赴くためなのであった。



宇都宮には11時を少し過ぎたあたりだった。

寺に向かうバスの時間まで
20分程の時間があったので
駅に隣接したパセオのみんみんか青源で
腹ごしらえでもと向かってみたのだが
案の定並びがある。

返す刀で餃子小町というJR宇都宮駅の2階に
5店舗程が寄り添った飲食街にて
駅前周辺にやたらと店舗を展開している
宇都宮餃子館に行ってきた。



注文したのは
健太餃子 ¥300(6個)
スタミナ健太餃子 ¥380(6個)

この値段の感じ方は人それぞれなのだが
安いと感じた人はおそらく宇都宮に行ったことがない人で
高いと感じた人は食べ歩いている人なのだろう。

先客2組のがらがらの店内で
注文後10分程かかったのには少々痺れたが
バス出発まで6分を残してようやく出揃った。



宇都宮餃子館のウリは
地元栃木のニラ。これは町興しを起源に考えると当然か・・・

それから
嬬恋のキャベツに青森田子のニンニク。
醤油は日光の水を使った丸七の醤油。

肉には那須の豚を用いて
ニンニクを除いては、
ほぼ町興し仕様の手本となっているところだろう。

さっそく本日1個目の餃子をパクリ・・・



実は今日1日で、のべ96個の餃子をいただいたのだが
ここの餃子はニンニク好きには一番香る餃子だった。

写真の通りこぼれ落ちた肉汁とともに
口の中に広がるにんにくの味は
眠っていた胃を起こすのには丁度良い代物だった。

もっちりとパリッとが混在した
お味の方は可もなく不可もなし。

東京でも、もっと旨い餃子はゴロゴロしている。

正味4分程で嫁をせかして
目的の寺に向かわせていただいた。



宇都宮の西口からバスで30分程。

バスを降りると天狗がのっけたとの伝説がある
天狗の投石が出迎えてくれた。

この石灰岩の塊を見て
大谷と気づかれた方は今日の目的のひとつを
察していただけたのだろう。



そう。ここは西暦810年の平安時代に
弘法大師が彫ったと言われる
大谷観音のある大谷寺だ。

写真の平和観音は第二次世界大戦の戦没者の霊を
弔うために6年の歳月をかけて彫ったというものだ。

私が見たかったのは
縄文人とも言われる古代人が彫った横穴住居の後に
建てられた大谷寺そのもの。



岩肌がまるで屋根のようになった
大谷寺の様相は浮世離れした
タイムスリップ感を見るものに与えてくれる。

拝観料¥300とバス代往復¥880を取られるが
宇都宮訪問の際には是非とも見ていただきたい
場所なのであった。

・・・つづく

宇都宮餃子館 餃子小町店
JR宇都宮駅2F
TEL028-600-3570  
10:00~21:00
 
健太餃子 ¥300
スタミナ健太餃子 ¥380

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★☆☆☆

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新井 たちばなにて評判の「とん汁」をいただきます

2007-05-09 17:28:36 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

備えあれば憂い無し?

地方ネタは
どうもピンとこないからといって飛ばさないで欲しい。

せっかく写真を撮ってきてしまったので
今日は地方の名店のお話にお付き合いを・・・

とん汁のたちばな。

上越地方では名の通ったとん汁の専門店だ。
場所は新潟県妙高市。
駅で言うと新井という小さな駅にその店はある。



東京の方々の中にも知る人ぞ知るお店で、
ロケバスやら地方巡業の有名人さんやらが
この地方を通過する折に頻繁に立ち寄るお店なのだ。

こちらのお店のウリは屋号の通りのとん汁だ。

先代が九州は熊本だかのご出身で
今から約35年前に九州仕立てのとん汁を改良して
この地でとん汁の専門店を始めたのだそうだ。

今回初めてご厄介になったので
看板のとん汁定食の大¥1,100をライス大盛り+¥150で
注文させていただいた。



やってきたのがこちら。

でっ、でかい!

別に遠近法で大きく見えているわけではない。

とん汁の器と言い、ごはんのどんぶりといい嬉しい悲鳴だ。
田舎の大盛りは全くもって手加減がないのだ。



こちらの自慢のとん汁は少々変わっている。

何が変わっているのかと言うと
具材がたったの3種類だけなのだ。

豚肉、玉葱、豆腐。以上!

越後もち豚がいくら旨いと言っても
たったのこれだけで本当に旨いとん汁が
出来上がるのだろうか?

箸を割り、どんぶりを持ち上げ一口・・・

旨い!

味噌に混じった豚の脂ととんでもない量の玉葱が
テロテロになって搾り出された甘味。
豆腐は味覚が脂と甘味に飽きないように
どんぶり1杯に1丁以上は使っているのではないだろうか?

最初は馬鈴薯も入っていないとん汁なんかと
喰って掛かっていたのだが
流石は行列のできるとん汁屋さんだ。



正直ごはんの大盛り¥150増しは
少々高いと思っていたのだが、
米の量や粒の立ち具合、
仕上がりを見て納得した。

田植えの季節に旨い飯が
喰えるのだから新米の季節ならば
更によだれがダァダァなのだろう。



豆腐の量も信じられないのだが
玉葱はどんぶり1杯で2~3玉程だろうか?

まるで玉葱の味噌煮を喰っているのではと
錯覚する程とにかくとんでもない量だった。



ちなみにこちらのお店

並盛り定食  ¥850
小盛り定食  ¥750
ラーメン   ¥450
とん汁ラーメン¥700

など、決して高すぎるお店なのではなく
単純に大喰い男がいっぱい食べたから
単価が高くなってしまっただけなので悪しからず。

地元の人は自宅の鍋を持参して
とん汁を求めたりと東京では
見慣れない風景にもお目にかかれた。



おひたしは口直しには有り難かったのだが、
あまりの量に直すべき口がありすぎて全然足りない。

追加で¥150で頼めるようだが
久しぶりに満腹メータを振り切ってしまった。

ふぅ。わが家の家訓がひとつ増えてしまった。

田舎の大盛りなめるべからず。

お腹一杯ご馳走様でした。

たちばな
〒944-0007
妙高市栗原2-3-10
TEL0255-72-2450
10:00~20:00
月曜定休(月祝日の折りには火曜休み)

とん汁定食大盛り¥1,250(ごはんも大盛り¥150を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★★

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善光寺 角の大丸にて「更科蕎麦」をいただきます

2007-05-07 14:16:07 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

連休中に越後の国へ北上するついでで
長野県の善光寺に行ってきた。

私がこのお寺を訪れるのはかれこれ6度目。

門前の藤木庵という蕎麦屋の十割蕎麦を
食べるのを楽しみに足を運んでいるのだが
今回はちょいと異なる様相だった。



それにしても帰省ラッシュの新幹線といい
この善光寺といいすごい人だった。

善光寺には年間600万人もの人が訪れるとのことなのだが
考えてみれば人口の20数人に1人が訪れてしまう数。
本当なのだろうか?

本堂に一番近い三門は現在修復中で
写真は2番目の門の仁王門。



長野といえば私の場合
この善光寺や川中島の戦い、
東山魁夷、りんごなどが挙がるのだが
今一番気になっているのがこちらの旅館。

藤屋旅館だ。

建物は大正12年に建てられた洋館で
国の登録文化財にも指定されている。

世間では大正ロマンな建物だと言われているが
おっしゃる通り。

外見も中を覗いてみても
泊まってみたくさせる匂いがプンプン漂っていた。



善光寺周辺には
長野駅から善光寺に伸びる中央通りを1本外れると
宿坊という20強の宿舎が日本全国から集まる信徒を
精進料理で迎えてくれる。

藤屋旅館とは異なった趣ながら
こちらの方も十二分に泊まってみたい香りが漂っているた。

立派なホームページで
善光寺の歴史やら宿坊の問い合わせ先やらを
紹介しているので気になるむきは読んでみて欲しい。



さて、肝心の腹ごしらえだが
冒頭の藤木庵の十割蕎麦が生憎の売り切れだった。

返す刀で向かった先は仁王門の袂にある角の大丸。
藤木庵が創業1827年に対して
大丸は1700年頃からこの地にあるそうだ。

今の本堂が1707年にできているので
そのちょっと前あたりにできた計算になる。



10分程の並びの末、中に入って驚いた。

鉄火場と呼ぶに相応しい嵐のような光景が
そこにはあったのだ。
私のような観光客が我よと蕎麦を求めて殺到し、
従業員がまさにてんやわんやだったのだ。

蕎麦の風味が強いざる蕎麦にしようか
真っ白な更科蕎麦にしようか迷ったのだが
メニューの順位で天ぷら付きの更科蕎麦を
大盛り¥150増しで注文させていただいた。



更に15分程待たされたが
店の状況を考えると同情が怒る気にもさせない。

ようやく「やってきたのがこちら。

更科蕎麦にしては黒が強いが
ここのはそういう蕎麦なのだろう。



手打ちをウリにしているその蕎麦の実力は・・・

コシはまずまず、
更科蕎麦にしては蕎麦の風味が強い。
嫁がざる蕎麦を頼んだので一口分けてもらったのだが
更科蕎麦の方が風味が強い。

ただし手切りが甘く蕎麦が不揃いなので
何もつけないで食べる分にはまずまずなのだが
辛汁に漬けると不揃いがたたり、
汁の絡みの都合上、喉の奥で辛汁がしつこく感じてしまう。

藤木庵の方が旨いのは明白だった。



海老と山菜2品のてんぷらは揚げ置き。

中央の釣り針のような形をした細い山菜は
何と言うものなのだろうか?

名も知れぬ冷めた天ぷらは
味の方も初体験。

店を出た後も気になり
繁忙をぬって聞けば良かったと後悔した。



東京から僅か1時間半のこの場所は
1泊2日の小旅行でも十分時間を使えるだろう。

藤屋旅館に泊まって善光寺参りをし、
藤木庵で蕎麦を食べ、東山魁夷美術館で
和人随一の芸術に触れる。

新幹線代を含めて旅費は1人3万円弱だろうか?

いいじゃないですか。

今日は東京とは程遠く退屈をされた方もいるだろうが
ご馳走様でした。

大丸
長野市大門町504
TEL026-232-2502
9:00~18:30
不定休

天ぷら更科蕎麦 ¥1,450(大盛り¥150増しを含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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番外編 パリ・ナポリ・ローマの「地産品」をいただきます

2006-11-24 11:50:57 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

食べたお店によって味の違いはあれど
旅の中で食べた料理たちを勝手にランキングさせていただいた。

日本を出る際に食べなければと意識していた
白トリュフ、フォアグラ、エスカルゴ、ポルチーニ茸は
エスカルゴだけ迷ったが、なぜだかランク外だった。

第1位 ★★★★★ 

パリ オスマン大通りで食べたタルタル



昨日の通りで、肉の甘みをマスタードソースがよく引き出していました。
お店によっては馬肉で提供してくれるお店もあるとか・・・

第2位 ★★★★☆ 

ローマポポロ広場周辺で食べた 牛肉のトマトソース煮



シンプルだから旨いのだろうか?
こちらもトマトの酸味が肉の旨みを引き出していて
あっという間に平らげてしまった。

第3位 ★★★★☆

ローマ テルミニ周辺で食べたアンチョビのブカティーニ



普段食べないコンキリエ(貝状)や
ファルファッレ(蝶々型)のパスタなど、
様々なパスタを試した中で元々アンチョビ好きなこともあってか
一番気に入ったのがコレ。

食べ応えのあるブカティーニのモチモチの食感に
アンチョビのアクセントが飽きさせることなく食をすすめてくれました。

第4位 ★★★★☆

ナポリ 卵城で食べたイカのグリル



ナポリに来たのだから魚をたべなければと、
スズキやら鮭や鰯やらお約束のボンゴレやらと食べては見たが、
以外にもグリルしただけのイカが一番旨かったのだ。

第5位 ★★★★☆

ローマ オペラ座周辺で食べたほうれん草とゴルゴンゾーラのリゾット



リゾットは計3回程食べたのだが、
他のものが薄味で米の芯ばかりを
食べているような感覚だったのに対して、
濃厚なゴルゴンゾーラがに溶け込んだほうれん草の甘みを
一番良く感じることができた。

今回以外にも大好物のピッザがひとつも含まれなかったのだが、
別に味覚が変わってしまったわけではない。

数えてみると10日間で6枚もピッザをちゃんと食べているのだ。
今回の旅の中でタルタル以外に学習したことがこのピッザで、
自分の中ではアメリカのピッザは厚くてイタリアのピッザは
薄いものだと勝手に定義していたのが、
ナポリのピッザは厚くて、ローマのピッザが薄かったのだ。

ナポリでもローマでも
ピッザは1人1枚が礼儀だとはわきまえていても、
平気で半分以上残すような食べ方はどうしても真似できず、
問答無用で嫁と全ての料理をシェアしてきた。

その甲斐もあって予想以上にいろいろなものを
食べることができたので日本食の食べ方でも
応用ができるものがあればどんどん取り入れて行きたい。

取りあえずイタリアで受けた影響もあり、
我が家の食卓にはバルサミコとオリーブオイルを入れる
ボトルが新たに設置された。

いろんなご馳走をご馳走様でした。

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