ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

タイ人から見た私という 外国人

2010年09月30日 15時51分26秒 | 日記
人生マックスの体重の増量に不安を感じて、
夕方に歩いてみることにしました。
できれば、走りたい。

だけど、日本から持ってきたスニーカーはすぽんすぽんと脱げてしまう浅いスニーカー。

思い立った時に始めなきゃでしょ!

と、昼休みからソンテウにのって、コンケン1のデパート、センタンに買いに行ってきました。

  

その時のこと。
ほぼ満席のソンテウに乗り込んだら、ある女の子がさっと席を立ち、
「ナンルーイ!」(=座ってください。)
と、それはそれは鮮やかに、爽やかに席を譲るんです。
日本だったら、私くらいの年の人が席を譲られるってことは
目に見えてお腹の大きい妊婦でもない限りないことでしょうが、
タイでは、年上の人や小さな子、男性ならば女性に席を譲るのが当たり前。
バンコクなどの都心部よりも、田舎に行くとそれが顕著。
そして、座っている人は立っている人の荷物を持ってあげるのも当たり前。
こういう風景を見ると、ほぉぉー っと感心して なんだかニコニコしてしまいます。
タイの人にとったら普通のことなので、ニコニコ見ている日本人の意図が分からないようだけど。


男の人から席を譲ってもらったことはあるけれど、
女の子から席を、しかもこんなに鮮やかに譲られたことはなく、
なんだかもう、すごいなあ、と感心するばかり。

「まあ! コップンマーックカー」(=本当にありがとう)
というと、女の子は驚き顔。
年上の人に譲るのも当たり前のことなので、
見ていると、だいたい譲られた方はお礼も言わないことが多いよう。
だって、それは当然のことなのです。
だから、私がお礼を言ってうれしそうにニコニコしているのに驚いたみたい。

その後は、その子の友達も含め女の子3人から
「どこの国の人ですか?」
「タイには何しに来たんですか?」
仕事をしに来たと答えると

「お給料はいくらですか?」
これ、日本ならまず聞かないことですが、タイではよく聞かれます。

「どうしてタイで仕事がしたいんですか?」
おお、突っ込んだ質問だ。 答えるのは難しいなあ。

「どのくらいタイにいるんですか?」
3ヶ月前に来て、だいたい約2年間タイにいる予定。
と答えると、なぜか
「おおおーーーーー!!」と3人で声を合わせて歓声が。
なぜだろう? 

いくつなの?と聞くと、3人とも17才。
学期休みで、センタンに遊びに行くところだそうです。
3人ともとってもかわいい、と言うとまた、
「おおおーーーーー!!!」の歓声。


目的地に到着。
ソンテウを降りて、じゃあね、と手を振ってお店の中に入りました。
だけど、なんだか、ちらちら、ついてきている感じ。
私が入るお店にちょっと入っては、3人で何か話して恥ずかしそうにしています。


それでも私はお目当てのスニーカーを探し、いくつも店内の店舗を回っていると
もじもじしながら、3人で近づいてきて
「あのう、Eメールアドレスを教えてもらえませんか?」

うーーん、かわいい。 17才。


ここコンケンは日本人に対して、優しい人が多い。
もちろん、悪い人もいる。
だけど、圧倒的に日本人に興味があって、優しくしたがる人が多い。
日本人がそう多くないということもあるし、とても人なつこい。
あの子たちも、外国人と話した今日は心躍ったんだろうと思う。
これだけで終わりたくなくて、なんとかならないかとあとをついてきて
勇気を出して連絡先を聞く。
そういう17才の女の子3人がかわいらしかった。



私の小さい頃のことを思い出した。
私が初めて外国人にあったのは、小学校の高学年。
福岡の大丸デパート。 海外物産展。
どこの国の人だか知らないけれど、白人のきれいなお姉さんが
日本語で
「カリフォルニアオレンジはいかがですか?」と
トレイにきれいに並べたカリフォルニアオレンジを勧めてくれた。
その時に間近で見た肌の白さ、髪の色、日本語をしゃべっていてもちょっとちがうイントネーション、
今でも、強烈に覚えていて、あれは絶対に忘れないと思う。

びっくりして、オレンジを受け取って、ぼうっとしてしまった。
でも、それで終わりにしたくなくて、お姉さんのあとをついて歩いて、
やっとのことで声をかけて、握手してもらった。
握手っていうのが、今だとかわいくておかしいけど、その時は
それでも一生懸命だった。


あの子たちも、それにちょっぴり似た感じかな。
外国人に出会う、って、そこから自分のいる世界じゃないものを
想像していくことだと思う。
出会うことでつながる世界、結びつく世界があるといいな思う。
日本っていう国を、どう想像してくれただろうか。

ワット・プラタート・ドイステープ

2010年09月29日 23時00分54秒 | チェンマイ
モン族の村の帰り、チェンマイのシンボル、
ワット・プラタート・ドイステープにも足を伸ばしてみた。

1384年に建造され、ブッタの遺骨が納められているという。
チェンマイ市内から西へ約15km、ステープ山の中腹、
標高1000mにある。  
市内から山道をひた走る。

   




タイのお寺のいいところは、どこもだいたい拝観が無料なところ。
日本の京都も大好きだけど、京都は見て回る寺ごとにお金がかかるから
いつも、美しいけれどお金を吸い取っちゃう街だと思ってた。
その点、タイは、タダで寺を満喫できる。


本道までは、2匹のナーク(蛇神)に囲まれた300段の階段を上る。
  


   蛇というよりも、竜のよう。 鱗の緑がきれい。
   触ってみると、ひんやりして気持ちいい。

   



   ちょうど何かの催しがあっていて、民族衣装を着た子どもたちがたくさん。

   



   手を合わせる姿が美しい。 大人びた表情にどきっとする。

  


 

  改装中で、仏塔は櫓(やぐら)が組んであったけど、それでもお日様の下、その輝きはまぶしい。

    


  金色の傘の下から見上げた空は、金色をはね返してきれいったらない。

     

     

   ならすと幸せになるという鐘。
   この鐘のことを教えてくれた人が「全部ならしてくるように」と言った教えを
   忠実に守って実行。 

   



  エメラルド大仏
  



 僧侶軍団を発見。片手にカメラを持っているところを見ると、
  この寺の僧侶でなく、 観光僧侶だな。 さすがシンボルの寺。

   


 周りを3周回って、祈りを捧げる僧侶たち。
 尼僧(女の僧侶)もいたけれど、男女きっちり分けられていて、男性が終わらないと
 女性は入れないみたい。

  


  やっと 尼僧の番。
   あ! 頭かいてるとこ撮っちゃった。 ごめんなさいーい!
   



   ソムタム(パパイヤサラダ)や、グイティアオ(タイ風ラーメン)、ケーキ、唐揚げなど
   料理の振る舞いもあって、タダで食べ歩き、満腹-。
   タイのお寺って ほんと素敵。




   帰り道、道に横たわる何かが・・・

   


   犬? 道の真ん中近くに堂々と寝そべって、車の方がよけて通るお犬様。

   


  大仏並みにどっしりと構えた 立派なお犬様でした。

天下のバンコク病院 歯科医療

2010年09月29日 20時02分00秒 | 日記
タイにある 「カラメ」というキャラメル。

  


おいしいんだけど、これ食べて銀歯がとれちゃった。
ちょうど1ヶ月と少し前のこと。


私のいるコンケンにも歯科はあるけれど、
日本語が通じるところがいい、通じなきゃ嫌だ!
先輩隊員が、とれた銀歯を詰める治療で、
麻酔も何もなく、すごく痛い思いをしたと言っていたのを思いだし、
ゾゾゾゾ と背筋に悪寒が。


歯のことで、もう怖い思いはたくさん!
あー 親知らずの時の恐怖がよみがえる・・・
だから、
総会出席のために、バンコクに上京した機会を利用し、
日本が語通じて、歯科医療世界のトップクラスに位置するバンコク病院歯科センターへ。

    


さすが、さすが バンコク病院。

完全個室で、丁寧な丁寧な対応。
日本語通訳が必要となると、個室にスピーカーホンで
日本語通訳中継が入る。
通訳に伝えて、通訳が医師に伝えて、医師からまた通訳、そして患者(私)に。

いつもなら、相手の話すタイ語の3割くらいが分かれば、だいたいのところで
返事しているけれど、
こと、医療に関しては、中途半端な返事は絶対に出来ない!
何されるかわからんのに、知ったかぶりできるか!

ところどころ聞き取れる「注射しますか?」などの単語。
なんですって?! 注射どこにするの?! 私に何を確認してるの?!
今回ばかりは、ひたすら
「マイカウジャイ マイカウジャイ」(=わかりません!わかりません!)
を連発して、ことあるごとに日本語通訳につないでもらい、日本語でしっかりと説明を受けながら進めてもらう。

だから、治療を進めるのにすごく時間がかかるけれど、
安心。


2時間以上の時間をかけて、丁寧な丁寧な治療が終了。
細かい作業を、少しずつ少しずつしてくれているのがわかり、
聞いていたタイ人の手先の器用さ、歯科医療の高度さを実感。
終わったとき、先生が ハアーッと深いため息をつくものだから
「ヌーアイマイカ?」(=疲れましたか?)
と聞くと
「ハア・・・ ヌーアイ・・・」(=ハア、疲れた・・・)
なんて正直な!!!
日本の医者なら患者に言わないだろう、この一言。


治療の技術も対応も、日本よりいい と、思った今回の歯科治療。
そうえば、アメリカの歯科医がバンコクに治療にやってくると聞いていた。
やっぱり、タイって途上国じゃないな、と思う。

ただし、このバンコク病院 治療費は かーなーり 高い。


銀歯をもう一度作ってかぶせる治療
約8000バーツ。 日本円にして2万4千円。

歯科医療費はJICAから年間10万円負担してもらえるけれど、
歯1本でこの値段だったら、運悪く立て続けに歯の不調があったとき
足りなくなる値段だと思った。

 

そのほか、親知らず抜いて以来、調子の悪い歯があるので
それも見てもらい、3日通って
 治療費 計18000バーツ  日本円で5万4千円。

た・・高い!
さすが、天下のバンコク病院。
治療費は病院によって異なるし、日本よりもビジネス的な思考が強く
あれもこれもと治療を進める傾向もある。

18000バーツって、タイの平均的な月給を超えてるんじゃ?
こんなに歯科医療費が高いと、払えない人はどうするのかなあ、
と、もらすと、先輩隊員が
「行かないんじゃないのかな。それか安いところを探すか。」
貧富の格差が激しいタイ。

問題はたくさんあるんだと思った歯科受診でした。


 これも、問題だと思う! 
 歯科センターの中にこんなにおいしそうな、虫歯の元凶になりそうなお店があるなんて
 日本じゃ信じられなーーーい!

  



誇り高き山岳民族  モン族

2010年09月28日 20時44分22秒 | チェンマイ
ずーっと行きたかった タイ北部の山岳民族、モン族の村に行ってきた。

もともと、少数民族という言葉にすごく惹かれる性質で、
協力隊に来る前は、中国に少数民族を訪ねてよく行ってた。
少数からなる民族集団。
多数派の民族と独立を求めて争い、同化政策などによって危うくなりながらも
その独自性を保とうとしている民族の暮らしを、その地で見たい、生を見たいと
想像しても、写真を見ても、たまらなく惹かれてしまう。
タイでも 絶対に行きたいところナンバー1。


タイでは、山に住む少数民族(山岳民族)が約64万人がいるという。
北部のチェンマイ県には10.2万人が住んでいて、
タイの人達は彼等のことを「山の人々」と呼んでいる。
もともとは中国やミャンマーから移住してきた人々。
最も人口が多い民族は「カレン族」(首に金のコイルを巻き付けた首長族が有名)、
次いで人口が多いモン族、このモン族に会いに行った。


コンケン~チェンマイ間  バスで12時間。
タイに来て、この12時間という時間にも、ちっとも驚かなくなった。
金曜日、夜に出発。


タイの北部山岳地帯の標高千数百m以上の高地に住む。

 


中国でミャオ族、タイではメオ族と呼ばれるが、
タイのモン族はメオ族と呼ばれることを好まず、
「自由」を意味する「モン」を自称する。
誇り高き自由の民  モン族。
独立自尊の気風が強く、宗教、世界観、独自の言葉など、伝統的な文化をもち続けている。


かつて、東南アジアで繁栄し、モン文字などを開発し先住の文明民族として東南アジアを統治していたモン族。
王国を建てながらも、コレラの大発生によりそこを去ったと言われている。




 住居は平土間式家屋で、集落は丘の斜面に数十の家。

  

    




 民族衣装や、手製のお土産を売る店がずらりと並ぶ。

  

 

  女性の民族衣装はろうけつ染のプリーツスカートで、精緻な刺繍が施されている。
  すばらしい芸術作品。


  村ではどの女性も、手には布と針をもち、刺繍をしている。
  どれも見事な刺繍で、これらの土産品すべて、手作りの品なんだと改めて思う。
 
     
 


  売りものの民族衣装の間に、ちょこんと出てきた子。   

   

 
  この子達は、どうやら鬼ごっこをしているみたい。

   
 


  なにやら、手伝いをしてる少年。

 



  その手伝いの合間にも、自分の遊びを見つけて夢中。 ここにもいた遊びの天才。

  

  


  ゲラゲラ笑って、本当に楽しそうな子どもたち。
    子どもが遊ぶ姿は、どこの国でもどの民族でも変わらない。

  



  お母さんにだっこされる小さな小さな赤ちゃん。 お母さんと目が合うと、にっこりと微笑んでくれた。

  



  青い空が、モン族の暮らす村のすぐ上にあった。
  山岳民族であるモン族は、ずっとこの近い空と暮らしてきたんだろうな。

  

  思ったよりも、商業化された村だった。

  だけど、少数民族という言葉が感じさせる、悲哀と美しさと誇りがやっぱりそこにあった。

  


子どもたちがいない

2010年09月28日 16時17分54秒 | 日記

今週の月曜日、配属先にいつものように汗だくで到着したら
なにか異変を感じる。

何かちがう。 おかしいぞ、この感じ・・・。
いない、子どもたちがいない。
時間になっても、朝のアクティビティが始まらない。

 
 しーんと静まりかえった中庭。

また、カイワット2009?
と思ったけど、今週1週間は、センターはピッ(=閉まる)だそうで、
子どもたちは来ない週ということ。
なぜ?
たぶん、それは、先生達の事務仕事のためと、子どもたちの休暇的な意味があるんだと思う。


子どもたちの来ない静かなセンターで、
ただでさえ、私のすることがない毎日なのに、
朝から、本当に何もすべきことがなく
暇、暇、ひま!!

と、思っていたら、
青年海外協力隊第1号報告書の締め切り時期はそろそろじゃ・・・
と気づいた。

任国に来て3ヶ月たったころ、第1号報告書というのをJICAに
出す義務が、どの国の協力隊員にもある。
以下、ほぼ3ヶ月ごとに出して、任期終了までに計5回。

ん、最初の報告書は、3ヶ月後?
任国(タイ着 6月21日)に来てから3ヶ月?
任地(コンケン着 7月21日)に来てから3ヶ月じゃなくて?

あら、ということは、9月21日をめどに第1号を提出するってこと?
今日は9月28日。
す・・・過ぎてる・・・・。

あわてて自転車で家に帰り,ノートパソコンを担いで戻り
それから、ずっと報告書とにらめっこ。
JICAボランティアハンドブックを片手に。
  


配属先の概要、所属する部署の概要、所属先のニーズ、活動計画準備状況、
などなど、書かないといけないのだけど、
ここが日本ならそんなもの聞いてすらすら書ける。
だけど、そうじゃない。
だから、すらすら書けない!
一つの情報を得るにもずいぶんの時間がかかる。
今までに、もっと情報収集しておかなかったことを後悔・・・。
だけど、サボってたわけじゃなく、それなりに一生懸命にやっての
今の状況だし。
しかたない。
穴だらけの報告書になりそうだけど、今日、明日で何とか書き上げよう。

  

調整員さんから、催促はまだ来ていない。
ごめんなさい、迷惑をかけるつもりはありませんでした。
調整員さんが気づいてないことを願ってます。
あと、2日、気づかないままで、スルーしてください。





はまる ドリアン

2010年09月27日 00時36分58秒 | 日記
ドリアンなしでは、生活できなくなってしまった。

完全なる ドリアン中毒。


みなさん、タイに来たら、絶対ドリアンを食べるべきです。

そして、ドリアンが一番おいしい時期、雨期(今だ! 今!!)に来るべき!



 ドリアンのお店に行ってドリアン割りを見学。

  ①グローブをつけて、このイガイガのドリアンを割ります。
   このとき、中のドリアン実の房を傷つけないように、テクニシャンな切り方をします。
    



  ②一つのドリアンに 実が5つほどはいっていますが、
   実の房を全く傷つけずに切っています。 すごい。
  
   職人技!



  ③ そして、リンゴを切るように、ドリアンの房ごとに切り分けていきます。
   
  




  ④ ぷりっと 出したら、ほら、魔法のようにドリアンの実がでてきちゃった。しかも無傷で。
  


 私がやったとしたら、中のドリアンまで切り刻んでしまって、べちょべちょのドリアンになってしまうな、きっと。
 おじちゃん、かっこいいなー! 職人技だ。


売値も安い! 

トゥリアン  アロイ

2010年09月26日 23時29分37秒 | 日記
ドリアンを買いに。


ドリアンはフルーツの王様。
タイ語では、ドリアンではなく「トゥリアン」と言う。

原産国のタイでも、熱帯果実の頂点に君臨するドリアン。
フルーツの王様として名をとどろかせるドリアン様。
そして、独特のにおいも有名な ドリアン様。


見た目はとげとげ イガイガ。
お店の人は グローブをしてドリアンを切る。

    


「今までに ドリアンを食べたことはある?」
と聞かれて、ある と答えていた私。
以前、ドリアンキャンディを食べたことがあったから。
まろやかで、おいしいなと…。

が、
そんなもので ドリアンを食べたことがあると言うなんて、
おこがましいにもほどがある!
ドリアンに謝れ! 謝らんかーッ!
と、過去の自分を責めてしまうくらいに、
本物のドリアンは びっくりするおいしさだった・・・。


先輩隊員が
「だまされたと思って3回食べてみて。
 1度目は 『う~ん…』 2度目は『う~ん…』 3度目に『おっ?』 って思うから。」
と言っていたので、隊員ハウスにいたときにもドリアンを買ってみたことがある。
だけど、ビールと一緒に食べてはいけないということを忘れて ビールを先に飲んでしまい
ドリアンは食べずじまい、そうこうしているうちに古くなったので捨ててしまった。
今では、あのドリアンを葬ったことが悔やまれちゃう。

ってくらい、おいしい! びっくりするくらいおいしい!

 トゥリアン! 
     トゥリアン アロイ アロイ!!
              ※アロイ=おいしい

果肉は生クリームのようなバターのようなとろんとした食感で、
チーズケーキか、カスタードのようなまったりとした甘み

どっぷりはまってしまう・・・・・

食べ物って、最初に食べたときにおいしくなかったり、嫌な思いをしたりすると、
ずーっっと嫌いになってしまうもの。
タイに来る日本人旅行者も意外とドリアンを食べないそうだけど
やはり、この匂いが原因かな。

確かにドリアンの匂いはすごく、
ドリアンが売っていたら、その付近はドリアン臭がだだよっているし
ビニールに入れて2重にして縛っても、冷蔵庫の中はドリアンがなくなるまでドリアン臭が充ち満ちているし
臭いので飛行機では、手荷物持ち込み禁止だし、
だいたいの ホテルでも、臭いので部屋への持ち込みは禁止。

私も、ドリアン売り場付近で
なに?このにおい? やだ、誰かすごく臭い人がいる…、
と思ったらドリアンだった。


バンコクで語学学校に通っていたとき、教科書の例題でこんな文章があった。
「毎年、ドリアンの食べ過ぎで死ぬ人がいます。」

先生? 本当ですか? とびっくりしたけれど、本当なのだとか。
おいしいけれど、その分、カロリーが高く、
食べ過ぎは良くないのだそう。
すでに病気がある人は、医師に相談して食べるようにと言われることもあり。
また、血流が良くなるので、お酒と一緒に食べるのは厳禁だということ。
そうまで言われるドリアン。
それならば、食べてみようと、買ってみたら、もう、やみつき。
配属先で
「トゥリアン、アロイです! アロイアロイ! すごーくアロイです!!」
と言うと、皆さん喜んでくれた。
自国の食べ物に浸透する外国人がいたら、私ならやっぱりうれしい。


 コンケンのバスターミナルで売られるドリアン
   
  安い。
  70バーツから130バーツ程度。量によりけり。 
  (210円~390円)

  日本では ドリアン1玉 3000円から5000円。
  タイでは 100バーツ前後 (300円前後)。
 


ドリアンにも種類があって、語学の先生から教えてもらったのは
 ・モントーン  日本で一番流通しているドリアン。
         一番一般的。
 ・ガンヤーオ  値段がちょっと高め。

   これはモントーン
    

ドリアンほど美味しい果物は他にないかもしれない、と思えてしまうドリアン。
「日本で食べたドリアンはこんなにおいしくなかった。」
という人もいるし、ぜひ、本場タイで食べることをおすすめ。
すごいフルーツがあったものだ。
フルーツという私の中の常識を覆してしまう食べもの、ドリアン。

匂いは鼻でかげば臭い匂いかもしれないけれど、
口に入れると、なんともまろやか。
口に入れると、ちっとも臭くない。


ドリアンの食べ頃は、雨期で、6月から9月末ごろまで。
雨期はフルーツがおいしい季節。
今、タイは雨期。

マンゴスチン
ドラゴンフルーツ
マンゴー
ランブータン
そして、 トゥリアン
アロイアロイ とにかく、どれを食べてもアロイ。
フルーツ天国 タイ。

あじさい

2010年09月25日 22時57分11秒 | 日記
今私が使うタイ語は、
訓練所で2ヶ月間、詰め込まれ詰め込まれ、猛烈に詰め込まれた素地と、
バンコクで 2人の素敵な先生達からおしえてもらったもの。

たった 2ヶ月と13日間。

バンコクではたった13日間だったけれど、今 そこで学んだことが日常で役立っています。


バンコクでタイ語を教えてくれた
ヌアンジャン先生とセーンダオ先生はとても素敵な先生でした。
  
  

同期がいない私に
「さち、さびしそうね。 いつでも連絡しておいで。」
と、いつも優しく声をかけてくれました。
どれほど、それが うれしかったか。


ある日はお昼の食事に連れて行ってくれました。
焼きバナナを選ぶ2人の先生。
  


語学が終わるときプレゼントした色紙。
先生とお別れするのは、本当にさびしかった。
   

私の作った切り紙をおもしろがって、作ってみるセーンダオ先生。
    
  授業が終わっても、ずっと私と話をしてくれた。



コンケンに出発する前日、道を歩いていると、
あ!! あじさいの花を売っている!
   

 日本のあじさいと同じ。
 このあじさいを どうしても先生達にあげたくなって、
 帰りに語学学校へ行ってみた。

 事前に約束もしていなかったので、
 ヌアンジャン先生は授業が終わって帰っていたし
 セーンダオ先生は怪我でお休みで、会うことはかなわず。
 語学学校の受付に、お花を預けて帰り道、
 怪我で休んでいるというセーンダオ先生のことがとても心配になった。

 先生の怪我はどんな具合なんだろう。
 先生の怪我が早く治りますように。


 コンケンに出発する朝には、ヌアンジャン先生が
 コンケンでの出勤初日には セーンダオ先生が
 電話をかけてきてくれた。
 まだ、知り合いもなく、友人もなく、不安いっぱいの私に 2人の優しさがすごくしみた。


先生達のおかげで、バンコクでの語学研修はとても楽しく、
先生に会いに語学学校に通っていたようなもの。

勉強以外のことも、たくさん教えてくれて
相談に乗ってくれた。

私は、本当に、恩師にも人にも恵まれている。


今日は、先生達に手紙を書くことにしよう。


フィリピン そして モンゴルから

2010年09月24日 23時23分02秒 | 日記
世界にいる仲間から、はがきが届いた。

フィリピンで理数科教師として活動中の友達。
そして、モンゴルで保健師として活動中の友達。
二人同時に同じ日に。

 
 私に送るために選んでくれたこのはがきの写真。
 何度も見る。 こういう世界にいるんだなあって。


 

 フィリピンからのはがきは、停電の中、ろうそく一本の灯りで書いてくれたもの。
 やっぱり、手紙っていい。

 字があたたかい。
 ありがとう。

遠足の余韻

2010年09月24日 20時58分04秒 | コンケン 第9特別教育センター
遠足の余韻が、センター全体に残っているのを感じます。


まず 話題にのぼる。
そして、子どもたちもまだ興奮が冷めやらない。
これはいいぞ。
行事を楽しんで盛り上がっているとき、そういうときは普段の生活より
何事も 何倍もうまくいくもの。
中学校ではそうだった。
これはいいチャンス。
何かできないかな、と考える。

もしチャンスがあれば・・・ ともくろんで、昨日の夜は恐竜切り紙の練習。



ダイノーサオ~♪(=恐竜) 毎朝のアクティビティで歌うこの歌を歌いながら
何枚も切って練習。 スイスイできるように練習。
   



今日の午前は聴覚障害クラス。

先生から、スケッチブックと、絵の具を手渡され、絵を描かせてと頼まれる。
やったあ、チャンス到来!

描くように言われたのは、 
  バーン =家
  アーティッ =太陽
  トンマーイ =木
  プーカオ =山
  ドーッグマイ =花
わかりました。 と返事して、これに、サプライズで恐竜を混ぜちゃおう、とたくらむ。
わくわくしてきた。





はじまりはじまり~

 ①今からやることの説明
  短く、言葉は簡潔に。 
      私がタイ語がうまく操れない分、ゆっくりで、言葉が少ない、
      それが逆に功を奏しているのかも。と前向きになれちゃう。

  「今から 絵を描きます。 
   クーサーイの言うことをよく聞いてください。
   クーサーイのやることをよく見てください。
   きれいに描きおえることができたら、プレゼントがあります。」


  この「プレゼント」と言うところで 目を輝かせて わーっ!という表情の子どもたち。
  こういう喜び方や笑顔は国境がない。




 ② 鉛筆で大きく○を書いておく。
   なんなの?なんなの?という顔の子どもたち。
   「約束です。この丸の中には何も描かないこと。」
   キョトンとしています。
   ふふふ この丸の中には、あとで恐竜を描くんだ。
   まだ秘密。 秘密があったほうが楽しい。




 ③ 一つ一つ指示を出しながら、指示通りに絵が描けるように誘導する。
   急がない。
   保護者も一緒に声をかけサポートしてくれる、先生達も。
   心強い味方がたくさんいる。

   生徒は3人。3人ともできたら、次に進む。 
   子ども先生、どちらとも 待つことも大事。 これも勉強。

     




 ④ 言い渡されていたお題を描き終えたら、残された○印の出番。
   「クーサーイを見てください。 口の動きをよく見て。」
   注目したら、
   「質問です。 昨日は何を見ましたか?」

   手話で「恐竜」を作る子どもたち。 正解!! それ、言ってほしかったの!

   ダイノーサオ~♪ 歌いながら、恐竜を鉛筆で描いてあげる。
   子どもたちがきゃあきゃあ喜んでくれると、うれしい。

    
    
   それぞれの指に直接絵の具をつけて、それぞれの恐竜の色塗りが完成。
    赤い恐竜もいれば、紫の恐竜も、ミックス色の恐竜も。
    子どもたちの目で見た恐竜観が広がる。




 ⑤ プレゼント!

   指示をよく聞いて、自分勝手せず、最後まで上手にできたので、
   プレゼント!

  日本から持ってきた色紙を広げ、一枚ずつ選ばせる。 
  その目がもうわくわく感でいっぱい。

  ダイノーサオ(恐竜)に切っていく。 真剣に見つめる子もいて、自分でやりたそうです。
  

  最後の仕上げを子ども達が自分でできるように、簡単なところを残して線を描いて渡す。
  しっぽを切ったら 恐竜のできあがりだぞ。
  

  できあがり、ダイノーサオ! 喜んで、描いた絵に貼る子どもたち。
  日本語で「とても上手です。よくできました。」とハナマルと猫の絵をつける。
  この日本語とハナマルが、なかなかの好評で、私も私もとみんな描いてほしがる。
  
   
  

  最後は記念写真。 写真を撮って見せるととても喜んでくれる。
  




遠足の余韻でうまく行った、今日の活動。
ダイノーサオ、ありがとう。 遠足にも感謝。 
昨日、恐竜の切り紙を練習しておいてよかった。

月曜日、火曜日は、自閉症クラス。
午後は、ほぼ毎日自閉症の子どもと 話す練習などの個別学習。

昨日今日は聴覚障害クラスでちょっとだけうまくいった。
だけど、私の求められていることは、自閉症の子たちに対する支援。
それが、難しいんだ。
なかなか手ごわい。 私自身の踏み込み方も足りない、遠慮もしてる、ふんぎりもついてない。
だけど、子どもたちの顔も覚えてきて、子供たちからも覚えられてきて、
ここの子どもたちが とてもかわいいと思うようになってきた。

一歩ずつ、うまくいったり、うまくいかなかったりしながら、
私がやれることを ここでやっていこう。





まだまだ 応えられないけれど

2010年09月23日 01時40分02秒 | 日記
「きのうはどうだった? 楽しかった?」
と会う人あう人に聞かれる。
「楽しかったです、とても!」


お昼ごはんのときには、副センター長たちが呼ぶのでいってみると
 まず、「この辛いソムタムを食べてみなさい。ちょっとだけよ。」 → 食べる → か…辛い! 
 それを見て、わはは と楽しそうに笑っているセンター長たち。
いつも私に辛いものを食べさせるのが楽しそう。
かわいがってもらってありがたいことです。

「昨日どんなもの見たの。どうだったの。私たちに話して聞かせてちょうだい」
と言われてつたないタイ語で一生懸命話す。

「昨日は初めてエアコンなしのバスに乗りました。
 恐竜を見たのも初めてでした。
 恐竜は大きくて、たくさんいて、すごい迫力で、あんなすごいのは日本にはないと思います。
 友達や家族や、たくさんの人に見せたいと思いました。
 お寺は、美しかったです。
 私はタイのお寺が好きになりました。
 でも、寺にはすでに死んだタイ人の体がたくさんあったのはこわかったです。
 (高僧の遺体を安置してあると言いたかったけど、語彙不足でこういう言い回ししかできなかった。)
 怖かったけど、写真に撮りました。
 プロイが連れて見せてくれたけど、プロイはこわがらず “スーアイ(美しい)”
 と言っていました。
 私は、プロイの背中に隠れて、こわがりながら写真を撮りました。」

と話したら、食堂中が大笑い。
みんなが あっはっはっは と大声で笑います。
なにが、ツボだったのか それは分からないけれど、
笑いながらいろんな人が何度も繰り返していたのが

「ワット ミー コンタイ シーアレオ ユォッ」(=寺に死んだタイ人がたくさんいた)

これは、相当おかしな言い方をしたらしく、朝から話すたびにみな笑わない人はいなかった。
でも、笑うその顔にほのぼのとした愛を感じるから、ちっともいやじゃない。
私も一緒に笑う。
きっと子どもがしゃべることを、大人がかわいがって楽しんで笑うような感覚だと思う。

さちえ、怖がりながらプロイの背中から写真を撮ったんだって、
寺に死んだタイ人がたくさんいたんだって、
と、昼過ぎには、センター中に広まっていた。

食堂では、さちえ専用といって 唐辛子を1本だけ入れたソムタムを作ってくれるし
おいしいおいしいと言っていると、
「おーい、さちえに持たせてあげてー。」と
夕食に食べるように、またカオニャオとから揚げを袋に入れてくれるし
ありがたすぎる。



かわいがってもらってるなあ。 と思う。
その気持ちに応えたいし、喜んでもらいたいという気持ちにもなる。
でも、活動ではちっとも応えられない、うろうろしているばかりのお客さんの日々。

何かやりたくて、食堂の食器洗いをたっぷりしてきた。
「やらなくていい!」と言われるけど、意味が分からない振りして(こういうとき便利)
「え? 食器洗い大好き!」と言って
すごい数の食器を洗ってきた。
ああ、食器洗いって気持ちいい。
自分が、これならできるっていうことをやるのは気持ちいいし、楽。
食器洗いなら自信もってやれる。


食器を洗うのも好きだけど、
本来ここに呼ばれた活動において
なんとか役に立ちたいと思う。
いつそういう日が来るのかな。



午後の時間、机についてそんなことを考えていると
同じ部屋にいる女の子 プロイとギプトのパソコンから 流れてきたのが冬のソナタ。

あ! 冬のソナタ!  思わず叫んだら ギプトが
「ウインターラブソング」。
タイでこの曲を聴くとは。

冬のソナタが大好きで、ある時期は飽きもせず一日中見ていた母、その誕生日がもうすぐ。
今年はプレゼントがないけれど、娘は元気でタイでがんばってるよ。
今、暑い暑い国で 母の大好きな冬のソナタを聴いています。 
わがまま聞いて協力隊に行かせてくれてありがとう。


日本人、タイ人、たくさんの人の愛あり、応援アリで、ここにいるということが 
ふと胸にわく時がある。

その思いにいつになったら応えられるか分からないけれど、日々一生懸命に生きている。







手応え 少しあり

2010年09月23日 00時22分13秒 | 日記
聴覚障害のクラスに行くのが木曜日と金曜日の午前。
今日と明日の午前中、クーサーイはいく。


センターにはいろんな先生がいるけれど、先生達のほとんどが手話を使える。
すごい。
日本だったら、聴覚障害専門の人間以外がそうそう使えるものじゃないと思うのに、
このセンターの先生達、40人近くのほぼ全員。
こういうところでも、頭が下がるばかり。
タイ、すごい。


聴覚障害クラス 活動の一つ。
手話による絵本の読み聞かせ。

  

言葉を声で聞くよりも、もっともっと想像力を働かせてるんだろうな。
このクラスでは、アニメを見せる時間もある。
音が聞こえないこの子達は、アニメも目から入る映像から、ストーリーを想像している。
私も似ているな。
ほぼ、言葉として聞こえないタイ語の中で、想像しながら生活しているところが。

先生が
「さちえ、教えてみて。こうやってこうやって・・・」
と短い言葉で私に説明します。
どうやら、もともとある絵に先生が描きたし、その通りに模写させて、色を塗らせるというもの。
だけど、その目的がなんなのかが大事。
ただのお絵かきで終わらないよう、その活動の目的を考えて、目標達成できるように接しないと、意味がない。
目的は、きっとこうだろうと、私なりに考え・・・・


 よし、やってみよう。



この模写の目的 
 ・先生の指示をよく聞く。 口の動きを見る。 耳と目で指示をつかむ。
 ・思い込みや、自分勝手な活動をしない。 指示通り正確に慎重に。

これということで、勝手に決めてスタート。
私のやり方でやってみよう。


①「今から話を聞きます。そして、絵を描きます。」
 いまからやることの説明。 簡単に。短く。


②「アオマイ?」(=いりますか?)
  いやいや学習してはいけない。
  学習する意思があるかひとりずつ確認してプリントを渡す。

 「アオカァ」(=いります、ほしいです) と答えられれば最高。
  



③ 完成形はこれ  最終的に、子どもたちと一緒にやりながら私が描いたもの。
   

 この完成になるように、
  葉っぱの線は6本。
  草の山は5つ。
  雨のしずくは3つ。
  花の花びらは6つ。
  色は何
 と、一つ一つ、できるごとに次の指示を出す。 絶対に急がない。



④まず、描いているのをじっと見せて それから自分の活動をさせる。
 目で情報をとらえさせること。 早とちり禁止。
 
  

  



⑤力の差があるので、その子にあった難しさになるように微調整。
 この子なんてまだ2才だから。 難しいときは点々を描いてなぞらせてみた。
 少しだけ背中を押せるように、私がやりすぎないように。
  


 「かたつむり」ってタイ語でなんて言うの?? と困ったときには、保護者に教えてもらいます。
 「かたつむり」はタイ語で「ホイターク」でした。
 「ホイタークの色は何色ですか?」と子どもたちに質問。
 「茶色!」と答えが来てから、茶色で塗るように指示。
 となりで、手話でカタツムリを作ってサポートしてくれる先生も。
   



先生が写真を撮ってくれていたのだけど、子どもたちのなんと真剣なことか。
それに、私もなんて楽しそうなことか。
  

珍しい人が先生をやっているという新鮮さも手伝って、集中度が劇的にアップ。




⑥完成!!
 指示通り、いつもよりもずっと丁寧に作品を仕上げました。

 評価も大事! 日本式赤のハナマルと「よくできました!」
 タイでは赤はほとんど使わない。  
 これはけっこう喜んでくれて、キャアキャア騒いでいた子どもたち。 かわいい~
   



記念写真
お気に入りはこれ。 4者4様でおもしろいから。
にっこりしてる子もあり。 目つぶっちゃってる子もあり。 急に「メー!(お母さん!)」と叫ぶ2才児あり。
 



 ゆっくりやったので、おやつタイムに15分も食い込んでしまいました。
 だけど、せかさず、私のやり方でさせてくれた、そしてそっとサポートしてくれた
 このクラスの先生に感謝です。


赴任して、一斉指導はこれが初めて。
私も楽しい、私らしい時間だった。



そのせいか、帰り道、大きなきれいな雲を見た。
  


そういえば、タイに来て、こういう雲を見てなかった。
バンコクでは空を見た記憶もない。

白さが目に焼き付くほど、大きくて堂々として輝いた雲だった。
  
  







  

遠足  ガラシン 恐竜博物館

2010年09月22日 22時25分54秒 | 日記
先週、アロハシャツが職員に配られた。


    
 胸にはタイ語で 「第9特別教育センター」 の文字。  コンケンのお寺と、コンケンの恐竜、コンケンお花がデザインされて、かわいらしい。


「これ着て、22日、恐竜を見に行くのよ。」


恐竜を見に行く?
なんだかよく分からないところもあるけれど、とにかく7時に来なさいといわれ
いつもより1時間30分早く配属先へ。

誰もいない。
7時って確かに言ったのに・・・。
 

食堂ではすごい数のお弁当が。 今日は遠足?
 

暇なので、食堂の手伝いをしていると、食堂のおばちゃんが
「朝ごはん食べたの? 食べなさい。さあ食べなさい。」
もう、おばちゃん大好き! バナナを食べてきたけど、朝ごはんもごちそうに。
早起きしてよかったかも 


名前を書くように言われて、名札をわたされる。と、この女の子が書いてくれた。
 
   
         「クルーサーイ」と、書いてくれた。  かーわいい! これを首から提げる。

    
   大きな名札だー


遠足だよね。 どこまで行くのかなあ? 何なのかなあ今日は。
分からないことが多い毎日けど、流れに乗ってればそのうち分かるだろうと楽観的に考えて、今日も流れに乗ります。


センターの子どもたち、保護者、職員が2台のバスに。
私が乗った方のバスはエアコンなし。
狭い3人掛けの席。
こういうバスは初めて。
  
 
天井の扇風機が忙しい。
  


2時間バスに揺られて、着いたのは コンケンから離れたカラシン県。
マーマチマー寺。

幻想的な樹木が生い茂る中、仏像がしっとりと構える。
    

   


祈りを捧げる人の顔って美しいなといつも思う。
   


 寺の僧侶にひざまずいて祈り、 ふるまれた食事をいただく。 日本とは違うなあ。
     













※※ 恐がりな人はこのブロックを読みとばしてください ※※



「さちえ、ここ見たことないでしょう?連れて行ってあげる。」
と、プロイ(青いマニキュアをしてくれた女の子)が連れて行ってくれた場所。
なんと、人間の遺体が。
どういう処理がしてあるのか、高僧のようだけど、こ・・・こわい。
おびえている私に、プロイは
「がんばってがんばって。 ね、きれいでしょう。」
半ミイラのような遺体がずらり並んで、中には内臓が見せてあるものもあって、
声が出ないほどの驚き、衝撃。
太った体、やせた体、黒い体、すべてがリアルで・・・・
かなり驚いたし、気分のいいものではなかったけれど、これも経験。
なかなかない経験。

 ※※そんなもの見たくない!という人は、目の焦点をあわせず、すぐさま とばしてスクロール※※ 

                               
   
















         

マーマチマー寺の見学を終えたら、田舎道をさらに1時間走り

  


来た! 恐竜!

 

着いたところは恐竜の博物館。 すごい、恐竜の化石ワールド。
 


 このお腹の大きさ。人間なんか噛まずに丸呑みできちゃうよなぁ‥ と、肉がない骨だからリアルなのかもしれない。
 森で絶対に出会いたくないよーう。


すごい迫力の、恐竜の骨! 骨なのに、すごい迫力!
びっくり! すごい! 感激! こんなの見たことない!

  
  
 
これに肉がついたらどれほどに圧倒的な力を見せるのかな。
骨であるからこそ、その動きを生々しく想像できるのかもしれない。
小さい頃図鑑で見た、あの恐竜たち。
はるか古代の恐竜たちの声が聞こえてきそうな世界。

  


だけど、写真好きなタイ人達は、自分たちの写真をたくさん撮ることがメイン。
恐竜の化石なんて見ていません。
次々記念写真をとって、
「さちえー! 写真撮るよ!入って入って!」
「さちえー! 写真撮って!」
「さちえー! 行くよー!」
慌ただしいのなんのって。
   
 といいつつ、ちゃっかり写る。 タイ人感覚も大事にしたいし、タイ人になりたいから。


しかし、すごい!本当にすごい!
本物ってすごい!!
腰の骨ってこういう風になってるの?!
しっぽの骨ってこうやってつながってるの?!
うわ、すご、すご!すごい!
と、じっくり見たいのに、みなさん興味ない様子。
もったいない!!
   

 

同期の理数科教師がこれを見たら、
同期の小学校教師がこれを見たら、
きっと、悲鳴を上げて喜んで、1時間でも2時間でもじっくりと見るに違いない
このお宝の恐竜の化石たち。
私だけが唯一、時間おしげに 一人で置いて行かれながら
しつこく恐竜のもとに居とどまっていました。

興奮したなぁー。




午後をすぎ、暑い暑い中、エアコンなしバスも 扇風機と窓からの風でなかなか快適。

帰りの道中で、私の頭を後ろからがっしりとつかんで
顔を寄せ、くんくんとにおいをかぐ子が。
後ろの席にいるこの子。
 

まぁー かわいい。 なんてかわいい。
スキンシップに飢えている自分に気づいちゃったじゃないの。
もっと、くっついてちょうだい! さあさあ、遠慮せず匂いかいでかいで!


ミイラに衝撃、恐竜に衝撃。
恐竜はできることなら、私の知るたくさんの人たちに見せてあげたいすごい世界だった。
惜しいなあ、タイ人。

届け

2010年09月21日 21時55分11秒 | 日記


インターネットって本当に便利。
こうやって世界中に情報を発信できる。
メールで次の瞬間には言葉を送れる。

だけど、手紙を書くのも好き。
書きながら字に思いがこもるし、
送るのには時間がかかる分、思いも深みを増して相手の元にたどり着く気がする。
それが海を越えればなおのこと。

日本にいる大切な人たち、
そして、世界中にいる仲間達にはがきを書いた。

時間がかかったけど、ようやく書き終わった。
私の思いをのせて、これから世界中をめぐっていくこのはがき達。
タイの郵便局から、投函する。

   

いつ届くだろう。
届いたときどんな顔をするだろうか。
どんな顔で受け取ってくれるだろうか。

送る私も、「届いたよ」という知らせが今から楽しみ。


  日本
  フィリピン
  ガーナ
  ケニヤ
  モンゴル
  ベトナム
  モザンピーク
  カンボジア
  マラウイ
  ヨルダン


  

 届け、私の気持ち。


   

カイワット 2009

2010年09月21日 20時07分51秒 | 日記
朝、いつものように配属先に自転車をこぎこぎ、汗かいて到着。
その瞬間、いつもの朝がいつもと違うのに気づく。

あれ…?
なんか 違うぞ。

何と言えないけど、雰囲気が違う。

8;30になった。
いつもなら、朝のアクティビティが始まるのに、誰一人中庭に来ない。
やっぱり、変!

「今日はなにか特別なの?」
と聞いてみると
「ワンニィ デックデックマイマー。(今日 子どもたちは来ないの)」
ふむふむ。なぜ?
「カイワット ソンパンガオ」
?????

なんのことだか分からない。
だから、同じ質問を別の人にもしてみた。 計3回。
すべて同じ返答で
「カイワット ソンパンガーオ」

ソンパンガーオ = 2009
これは分かるんだけど、カイワットってなんだろう??
 と辞書を調べてみると……

   「インフルエンザ」!!

季節性インフルエンザで、今日は休校ということなんだ。

一日、子どもたちがいないセンターは、しんと静まり返って
なんだか知らない場所にいるみたい。

休校って、いつ決まったの?
と聞くと、
おとついきまったのよ、って。

きっと、センター長が決定してすぐに職員にも生徒にも保護者にも
伝達がいったのだろうけど、私はまったく分かってない。

どうしても 自分の情報収集能力が低くて、
一人だけ知らない、一人取り残されている、一人分かってないということが多い。
多すぎるー。
なーんにも分からないまま、毎日生活しているんだなあと 
ちょっと悲しい。

アンテナ
 高くして、情報ひろいに行くぞー