今まで写真を撮っては自転車をこぎこぎ、写真屋さんに通って現像し、
ため込んできた写真を、アルバムに貼ってきた。
それを、ガイヤーンを焼くおじちゃんに渡す。
口数のすくないこのおじちゃんは、
「なんだ、これは」とだけ言ってアルバムを開き、うれしそうな顔をする。
とても照れ屋でもあるおじちゃんは、
「マイロー!(かっこよくない!)」と言いながら、照れる。
そういうところが、タイ人らしくなくて、そんなおじちゃんが素敵。
おじちゃんから、大好きなサイクロー(イサーン風発酵ソーセージ)とネーム(豚の酸味生ソーセージ)
をもらい、手に持ってソイローポーショーの屋台へ。
配属先で保護者に浴衣を着せてあげたら、 (→ 過去ブログ 「誕生日」)
それはそれはすごい喜びようで、写真も大事に一生とっておくだろうというくらいの特別な感じ。
ナムプリック屋のお母さんや娘だって、着物を着るのは初めてだと感激してくれた。(→ 過去ブログ 「タイの家族と初詣」)
それはそうかもしれないな。一生に一度着るか着ないかの浴衣。
着た思い出も、写真も、大事にとっておきたい一生の記念なのだ。
だから、最後に私の大好きな 果物屋のおばちゃんにも着せてあげなくては。
と、浴衣を持っていそいそ歩く。
「目を閉じて、絶対に開けないでね。」
と浴衣を着つけてあげると、目をあけておばちゃんは キャーキャー悲鳴を上げて笑う
浴衣姿もきれいだけど、いつものスイカをもって、帽子をかぶってみても
とってもお茶目だと思う。
かわいいい!!!
いつも買い物をする近くの商店にも行って、商店のお母さんと娘に着つける。
その合間にも、お客さんが後を絶えず、お母さんは浴衣姿で接客。
お客さんは、目を丸くして でも、「おお、スーワイ(きれい)」という。
「スーワイ(きれい)」を男の人がさらりというタイっていいなと思う。
そんな接客中のお母さんを、パパラッチ並みに写真に撮るお父さん。
「待って待って!」とあわててひっこんで戻ってきた娘の手にあるのは
大きな扇子。
日本と言えば、これでしょ! って、うーん、感じが出てる!
お父さんは、
あっちに立って 今度はこっち、
と注文をつけながら、パパラッチ並みに シャッターを切りまくる。
浴衣姿のお母さんたちから私もお買い物。
タイの東北部、コンケンの市内からちょっと外れた、ソイにある商店で
こんな光景って 普通ないでしょう。