ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

明日は皇太子殿下と御接見   〈訓練55日目〉

2010年05月31日 21時33分27秒 | 日記
明日は、早朝から東京に行きます。

特別行事、皇太子の御接見です。

事前によく注意事項を言い渡され、動きの練習もしました。
JICAボランティア事業は皇室の支援も受けていて、毎年、協力隊員に皇太子が御接見され、
お声かけくださいます。

以前は、天皇陛下とお会いできたそうですが、今は皇太子殿下とお会いするようになっています。


協力隊員は、
白いワイシャツ
協力隊の制服
完全正装で、
着飾りは一切なし。


皇太子に自分から声をかけたり、握手を求めるのは絶対ダメです。
(正直、したい気持ちはみんな山々だけど。)

赤坂御用地内はすべて撮影禁止なので、写真は撮れません。

担当侍従の説明の通りに、私たちは動くようになっています。
  ※「侍従(じじゅう)」という雅(みやび)な言葉に興奮していまいました。
     古典の世界だーーー 



配られたプリントにはこういう風に

 赤坂御用地内「東宮御所」 日月の間(じつげつのま)
 ・皇太子殿下がお出ましになる。
 ・青年海外協力隊事務局長がご挨拶申し上げる。
 ・皇太子殿下のお言葉をおのべになる。
 ・皇太子殿下が各派遣国の国リーダーの前にお進みになる。
 ・各派遣国の国リーダーが、派遣国、人数を申し上げる。
  (殿下が前にいらしたら、国リーダーは「○○国○名です。」と紹介をする。」
 ・国別のメンバーで殿下を囲んで、お話にお答えする。
 ・担当侍従の合図により、皇太子殿下が御退出になる。
  ※隊員から殿下へのご質問、握手を求めること、御退出の才の拍手等はすべて禁止。
   殿下からご質問があった場合、国のメンバーでお答えする。


もう、これでもかというくらいに、最高の敬語です 

タイは2人しかいない上、今の政情不安、そして、私は国リーダーなので、
必ず殿下とお話しします。


ミーハーなので、ドキドキしちゃう 
聞かれたことに答えられるようにしておかなくちゃ。
あの、赤坂御門の中に入れるなんて、それだけでも  もう興奮興奮 大興奮。

明日は6:20バス出発。
      4時間揺られて 東京の東宮御所に向かいます。



  ドキドキの 興奮の夜です 

温泉神社     〈訓練54日目〉

2010年05月30日 23時58分07秒 | 日記
岳温泉を歩くと、せせらぎにこんなものが

  


 温泉が噴き出しています  さわると熱い!  



 のんびりしたワン太
   
 でも、ひもがいっぱいいっぱいなんじゃないかな。  ちょっと苦しそう。


  ジャーーーン!   温泉神社!
     

    温泉の神様~ どうぞ 願いを叶えてください!  私の家から温泉が湧きますように!

語学交流会  タイの女性が来てくれました  〈訓練54日目〉

2010年05月30日 23時42分25秒 | 日記
土曜日は、午後から語学交流会でした。

語学クラスに、ゲストが来て、午後からの時間を一緒に過ごします。

エジプトクラスにはエジプト人、
ラオスクラスにはラオス人、
フィリピンクラスにはフィリピン人、
というように。
そして、タイクラスには、タイ人の女性がやってきました。
東北大学に留学している女性です。

日頃練習してきた語学をつかって話をします。
過去の隊員のアドバイスを見ても、
「語学交流会で、タイ語を使って相手に通じたときには、嬉しかったし達成感があった。」
と書いてあったので、訓練所に入所した当初から楽しみであったのですが、
いざ、その日がくると
  もっとタイ語が話せるようになっていると思ってたのに、今の自分はまだ全然・・・

ゲストがきたら、
 「ようこそ。どうぞ椅子に座ってください。」
 「飲み物は何がいいですか?」
なんていう、簡単な言葉でも、ちゃんと話せないことに気づき、
その直前になって、生徒2人であたふたしました。

先生は、
 「ゲストは日本語は全くしゃべれないからね。
  ボクは何も言わないよ。 教室の隅に座って見ているだけ。
  もちろん、日本語は禁止ね。」
なんて言って、涼しい顔をしています。

でも、よく、ゲストの経歴を見ると、「東北大学に2年間留学して心理学を専攻中・・・・」
あれ、??
 「この方、日本に2年いるってことは日本語全くダメってことはないんじゃないですか?」
先生は、
 「・・・・・ッチ(舌打ち) ばれたか。おもしろくないな。」

 「でも、日本語は禁止だからね。絶対。」



当日は、ウィキ先生がタイの民族衣装を持ってきてくれました。
       
残念ながら女性のものしかないので、
一緒にタイ語を勉強しているもう一人の生徒は民族衣装なし。
先生と記念写真です。  

他のクラスは、三線をひいたり、日本の文化を紹介したり、切り紙で教室を飾り付けたり、
いろんな準備をしていました。
タイ語クラスはそんなに派手な準備をしていなくて、和菓子と日本の景色の写真とスピーチを用意したくらい。
歓迎の言葉をホワイトボードに書いて待ちました。
    
   「あなたにあえて嬉しいです!」


時間になると、こられました。 
とってもかわいらしい方です!
先生以外のタイ人に会い、先生にも通じる柔らかい雰囲気を感じました。
口を丸め空気を出してしゃべるタイ語、そのやわらかさ、
言葉も、性質も、やわらかい 南国の気質のようなものが。
タイ人ってこういう雰囲気なんだなあ。 

スピーチの前に
「まだ、タイ語が上手ではありません。発音もあまり上手にはできません。
 でも上手になりたいと思っています。今日はがんばります。」
と、言うと
 「マイペンライマペンライ。」
  (=大丈夫 大丈夫!)
と言ってくれました。
出た! 「マイペンライ」この言葉を聞くとほっとします。
グラスにも書いた、大好きなタイ語です。

それから、タイ語で
「大丈夫、上手です。ちゃんと話せてるよ。」とも。
これには、感激してもう、涙が出そうでした。


先生は、私たちのために厳しく発音も注意してくれます。
つい数日前のこと。
宿題で覚えてくるように言われた文章がありました。
夜中まで一生懸命練習してすらすら言えるようになり、よし、やったぞ、と思って次の日先生の前で話すと、
「サチ、口を丸めるところ丸めてないし、気をつけてない。」
と言われ、ガクッときてしまい、
不注意な自分の性格がタイ語の習得にかなり影響しているなあと、
タイ語を話す読むということに、少し臆病になっていました。
先生に、注意してもらえなくなったらおしまい。
注意してくれることは、
先生をがっかりさせないように、2度目がないようにしよう、と思いながらも、ため息が・・・。

だから、今日のゲストの「大丈夫。」は、心にしみました。
間違った発音だと全く通じないのに、
私の方に耳を傾け、つたないタイ語を一生懸命に聞き取ろうとしてくれた
とても、優しい方でした。

自己紹介をして、スピーチをして、お互いにいろんなことを質問しあって
タイの子どもの遊びをたくさん教えてもらいました。
   

タイでの子どもの手遊び歌を教えてもらいました。
タイのじゃんけんは、すっごくかわいいです。
「ヤンイーヤオパッカパオインチュップ!」


じゃんけんで負けた人が、初恋の話をする(もちろんタイ語)という罰ゲームを決めて、盛り上がりました。
キャアキャア笑う姿が、とってもかわいらしかった!
恋愛の話は、国境を越えて言葉の壁も越えて盛り上がるんです。


   


お会いできて 本当によかった! ホワイトボードの絵もとっても喜んでくれました。


帰りは、どのクラスも出てきてゲストの乗るバスを見送り。
この光景はすさまじかった!
  民族衣装の数々
  


タイ・日本(浴衣)・アオザイ(ベトナム)・モンゴル ずらり                 マレーシア 華やか!   
  

 エジプト  


楽しい時間はあっという間で、別れはさびしくて、涙が出ました。
だけど、こういう人と知り合えて、話ができたことは、タイ語を勉強してて 本当によかったと思えます。

今週は、みんな疲れがたまっていて、誰もかれもぐったりしていたけど、
この語学交流会で、ゲストを見送るみんなはいい顔をしていました。
 今までやってきてよかった、
 もっと勉強したくなった、
 楽しかった、とみんなが口々に言っていました。

私も、もう一度、がんばるぞ、と元気を注入できたいい一日でした。
タイ人ともっと話せるようになりたいと思いました。



今までやってきた語学。
来週はファイナルテストがあり、ここで 最終判断です。

掲示板   〈訓練53日目〉

2010年05月29日 23時10分45秒 | 日記
食堂の横には、隊員が自由に掲示していい掲示板があります。
ここに、
  今度こんな講座を自主開催するからきてねー!  とか、
  ○月○日に、二本松に行きたいんだけど、誰かタクシー乗り合わせしませんかー? とか
いろんな呼びかけをします。
 
すべて、隊員が主催して、隊員が自分たちで情報共有するものです。
それを、自主講座と言います。



レクレーション講座、貿易の仕組み講座、いろんな自主講座が開かれています。


 
   




  ヒップホップレッスン  初心者でも楽しめます。 主催者は福岡の人。    




   しびれる! この看板! 土作り講習会。 いい土の作り方を教えてくれます。 これ、農業大学出身者の若者がやっています。

       この男の子、見かけはいつもチャラいんだけど、すごく誠実な子で、すごくいい子です。 見かけとのギャップがいい。


  映画上映会。  映画好きな子が主催しています。
  大きな映画館ではやってないような、自爆テロに行く青年の24時間を追った映画とか。

  


なに?! 九州人の飲み会?! これは、行かねば! 


  星空観察会  理数科教師で主催  
   ここは星空がきれいですから。


 エイズ講習会 
  保健師や看護師、栄養士たちが主催。
 私たちは任国で必ずHIV陽性者に出会うといって間違いないのに、このままの知識ではいけない!と。頑張ってくれました。
     


   N-1グランプリ? NはNTC(二本松訓練所)のこと。 
              お笑い選手権をやるのか。

   
     主催はもちろん・・・・関西人たちです。



     バラエティ豊かです。 どれもこれもおもしろそう! 
      参加したいけど、訓練もあと少し。残された時間がないっ

世界でもっとも難しい言語は・・・・   〈訓練52日目〉

2010年05月28日 21時39分27秒 | 日記
消しゴムはタイ語で「ヤーングロップ」といいます。
せっかく覚えても、使わないと忘れてしまうので、常に日常で目につくように
そのものに名前を書いて貼っています。

   けしごむ = ヤーングロップ
    



   かぎ = クンジェー

  



   はさみ = ガンクライイー

    



   窓 = ナァターン

    




   ドア = プラットゥー

       


   「ドアを閉める」 は 「ピッ プラットゥー」です。

     が!  空気を出さずに「ピッ」と言わないといけません。
         空気を出して「ピッ」っと言うと、「間違い」という意味の単語になります。
         

   空気を出す(有気音) 空気を出さない(無気音) がある上、
   声調と言って、音の上げ下げが5種類あり、 これでもまた違う意味になります。

   「カーオ」は音の上げ下げ次第で 「ごはん」 「シロ」 「彼女・彼」 「ひざ」 「入る」というように
      違う言葉になります。

   カタカナを読んでも通じません。


   日本人の私には、その繊細さがなく、いつも先生に直されます。

   先生は、後ろを向いていても、
      「サチ! 今の違う!」 と振り向いて 直します。音だけでわかるんだ。すごい。



 「タイ語って難しいですね」と先生に言ったら

 「タイ語難しいよ。タイ語が話せるようになったらすごいよ。 難しいから。
   でも、一番難しいのは日本語。日本語が一番難しいよ。
  『行く』『行かない』『行った』『行きました』『行けば』『行きたい』『行こうか』『行こうよ』 ああ、難しいね。」

 世界で一番難しいのは、ウィキ先生 曰く、日本語です。 私もそう思います。

ちょちょっちょっっと! エヴァ友できた~

2010年05月27日 19時12分52秒 | 日記
今日、朝のつどいで ケニアに派遣されるパソコン隊員が
 「エヴァンゲリオン上映会を行います!」と高らかに宣言!

 なんて、かっこいいんだ! パソコン隊員! 


以前からやるとは聞いていたので、私もいきたい!一緒に見たい!と希望していました

今日、同じ班の友達が(ケニアに派遣される青少年活動隊員で、エヴァ好きのパソコン隊員と同じクラスです)
「パソコン隊員がね、今日の上映会にはサチさんは必ず来てくれると信じてる、って言ってたよ。」
と、言うじゃないですか!
もう、そりゃ、そんなこと言われて(言われなくてもだけど)行くに決まってるじゃないの!

その友達が「私も行ってみようかな。上映会のポスターに
      今日が『序』で明日が『破』って書いてあって、それが意味わかんなかったけど
      明日も同じものをやってくれるってことよね?」
と、無邪気にいってたので、違う!違う! 『序』と『破』は2部の続きもの!と教えてあげました。

行かねば、行かねば!
 明日の語学の宿題もあるし、今日新しい単語を40個覚えないといけないけど
行かねば、行かねば!

 今から行ってきます。 帰ってきてから勉強だ。 今日は遅くなっちゃうな。


日本文化を教えあい      <訓練51日目>

2010年05月27日 19時03分48秒 | 日記
生活技法講座とにいうのがありました。
午後から4時間、隊員が講師となり、 任国で紹介できる日本文化を教える講座です。
隊員の手で行うのですが、バラエティに富んでいました。

日本料理、浴衣の着つけ、ペン習字、広島・長崎・沖縄の歴史、日本語講座、よっちょれ
など、魅力的なものがたくさんありました。
絞るのに苦労して、私は「剣玉・あやとり講座」と「紙飛行機・おり紙講座」を受けることにしました。



◆◆ 剣玉講座 ◆◆

剣玉には級や段があるんです。
難易度の高い技ができるようになると、ランクがあがります。
   
それと、剣玉の試合もあるんです。
試合は、剣玉を首にかけて、出会うところから始まり、互いに技を競い合います。
おもしろいなあ。

剣玉は、難しそうに見えるけど、手始めの技ならば、20分くらい練習していると、何回かはできるようになりました。

できた!!! 
   
   「ろうそく」という技です。 これが確実にできると、5級から7級です。

みんな、1時間の中でめきめきと上達してました。
剣玉って、おもしろい!!
この講座の講師をやってくれた人は、以前、スポーツ大会を企画してくれた人です。
体を大きく動かすスポーツが好きなのかと思ってたけど、体を動かさない、集中力のいる剣玉もできるなんて。
やって見せてくれた難技の数々は、もう、圧巻でした。
「おおおおおーーー!」と感嘆の声と、拍手の嵐でした。
 興奮して、動画をたくさん撮ってしまいました。
技には「日本一周」「世界一周」「宇宙一周」とかあるんです!
 剣玉の達人、かっこいい!

聞いてみたら、2年間毎日練習してそこまでのことができるようになったんだそうです。すごいなあ、地道な努力が。
講座が終わって、剣玉買う気になりました。 任国に持っていきます!




◆◆ あやとり講座 ◆◆
 あやとりって、日本独自のすごい文化です。
 こんな複雑なひものやり取り、そしてできあがるものの完成度の高さ。
 外国人にはびっくりでしょう。

 あやとりを覚えていきたくて、あやとり講座を選びました。
 はじめて作った、「ほうき!」

 これも、びっくりだったなあ。
 ひもをいくつもいくつも、交差させていって、四角の形を大きくしていきます。
 すごく、簡単なやり方です。
  

 そして、四角の真ん中の2本の糸を上に持ち上げると・・・・
   

  わーー! 大きなタワーが立ち上がりました! これには、歓声が上がりました!
    
  これは、子供がよろこぶぞ! 大人だって楽しいもん!




◆◆ 飛ぶ 紙飛行機の作り方講座 ◆◆


紙飛行機講座では、今回の次隊で唯一の、「科学」隊員が技術指導をしてくれました。
「科学隊員」っていうだけで、本当にすごい紙飛行機を作らせてくれそう!
「科学隊員」って、かっこいいな。 「宇宙警察」とか「正義の味方」と言葉の雰囲気が似てませんか?
 
紙飛行機に大事なのは、緻密さ、左右のバランス。
でも、それが飛ぶ秘訣の2割だそうです。
あとは、飛ばした後に行う、微調整、それが8割だって。
  私は、紙切れではなく、いらなくなったJICAポスターで作りました。 巨大紙飛行機です。
  
   協力隊の夢を乗せて 飛べ飛べ!
   言われたとおりにやると、すごく飛ぶようになりました。
 正面から紙飛行機を見て、 左右をよーく見て、左右対称になるように微調整して。
 すぐに落ちてしまうようなら、羽をちょっとだけほんのちょっとだけ反らせます。

 
  大人たちが、科学隊員指導のもと、みんな紙飛行機を夢中で飛ばしあいしている光景って、これもおもしろかった。




◆◆ 折り紙講座 ◆◆
  かぶとや花を折り紙でおりました。
  折り紙も、日本のすごい文化です。
  角と角をあわせて折る、そして、こんなものを作れるって、世界中を見てもそうそういるものじゃありません。
  日本すごい。

    
  日本では、鶴って、かなりの人がまるで常識のように折れるけど、それは、外国人から見たらすごいことです。





◆◆ 切り紙講座 ◆◆

 講師は私です。
 切り紙は趣味で、ちょくちょく作っては、アルバムに張ったり、ちょっとプレゼントにくっつけたり、今までしてました。
 複雑なものはできないけど、ちょっとしたものならできるから、講師を引き受けました。

 実は・・・語学の勉強そっちのけで、夜中まで切り紙を切って準備をしちゃった日がありました。
 つい、楽しくて夢中になってしまって・・・。

 でも、今日は、受講した みんなが、すごく喜んで作ってくれて、本当にやってよかったと思いました。

  

英字新聞を使ったら、これもおしゃれ。海外では、日本の新聞を使ったらおもしろがってくれるだろうな。

    


     

   日本の文化は誇らしい。





おいしいおいしいタイ料理     <訓練50日目>

2010年05月26日 23時18分15秒 | 日記
本日は、ハーフデイレッスンの日。

半日の時間が用意されていて、先生と相談のうえ、
タイ文化を知るために、タイ料理を作ることに決めていました。

タイ料理は桜見に行ったときに、先生が作ってきてくれたグリーンカレーがとてもおいしかったし、
タイに行ったという人は、みんな口をそろえて「タイ料理っておいしいよ!」と言ってくれるので
タイ料理を作るこの日を楽しみにしていました。


 単語も書いて貼って、タイ語を話しながらです。


野菜の名前、調味料の名前 「炒める」「焼く」「切る」「どんなふうに切る?」「これ入れてもいいですか?」「いくついります」
など、タイ語をなるだけがんばって使います。




先生、てきぱきと作っていきます。 






★ グリーンカレー ★
 私はグリーンカレー担当です。
 グリーンカレーはタイ語では、「ゲンキィアオワーン」と言います。
    「ゲン」=カレー  「キィアオ」=緑  「ワーン」=甘い です。
  カレーストにココナッツとナンプラーと砂糖で味付けです。
  タケノコやなんとなんと、デコポンの葉が入るんです!
  先生は「デコポン」を「こぶみかん」というので、かわいいです。

  いためて、ココナッツを入れて・・


 おそうめんにかけます。 そうめんは、一口サイズずつに、小分けします。
 フォークでティーカップを使ってくるくる巻き巻き・・・ 先生が教えてくれました。
  

 すると、こんなにきれいに!
  先生が「スーアイ」(=美しい) 
     「料理はスーアイじゃないとね。」
  うーん! 先生ってば、素敵なこだわり!


 でも、先生は、唐揚げを上げるとき、唐揚げの衣でべたべたに汚れた手で 水道の蛇口をひねり、
  そのままに・・・・。
   
  あらあら べったりと・・・。

  もう、先生ったら、こういうところは「スーアイ」じゃなくていいんですね。
  私が洗っておきました。 そういう先生がまた、おもしろくて素敵です。




★ ソムタム ★
 甘酸っぱくておいしいパパイヤサラダです。まだ青いパパイヤを使います。
 でも、青いパパイヤが手に入らなかったので、ニンジンで代用です。

 ニンジンソムタム
 
 ニンニク、唐辛子をつぶして潰して、そこにニンジンの千切りをいれて、叩きます。 ドンドン! トマトも入れて、ドンドンドン!
  ピーナツも入ります。
 
 できあがり
     
 おいしそう!!


★ トムヤムタレー ★
 あの有名な 「トムヤンクン」。
  「クン」は「えび」のこと。トムヤムクンはエビが入っているスープです。
 「トムヤムタレー(タレー=海)」はさらに高級な、海の幸がたくさん入っているスープです。
 
   
             うわーー! えびにカニに、豪華!
 もう! もう! 絶品!!! めちゃくちゃおいしかった!!
 トムヤンクン嫌いな人っているけど、きっとおいしいトムヤンクンを食べたことがないんです。
 こんなに海の幸の香りがして、おいしいスープ、食べたらきっと好きになります!


★ 春雨サラダ ★
 レモンをたっぷり絞って、おいしくて、切りがないくらい食べました。 
 



★ ガイトーッ(鶏のからあげ)★
 先生が、手をねちょねちょにして、蛇口もねちょねちょにして作りました。
 
 油がはねるたびに、先生は
  「やべっ!」を連発していました。  おいしかったー!



★カオニャウ(もちごめ)★
 東北部ではよく食べるもち米。 
 私が派遣される コンケンでも、もち米をよく食べます。
 右手でつかんで食べるのがタイ風。
  私もやってみます。  おいしいいいいいいいーーーー!
   



★ パッパッ(野菜炒め)★
 野菜は 「パッ」
 炒めるは 「パッ」 正確には微妙に違うんですが、カタカナで書くと一緒。
 これが、先生がカタカナ禁止令を出す理由です。
 カタカナに頼ってタイ文字を見なければ、いつまでも単語の区別もつかない。
   

  これも、めっちゃめっちゃおいしかったーーー!!!



★肉入り卵焼き★
 スイートチリソースをかけていただきます!
 これも、これも、またもや、本当においしかったーーー!!!


★ マンゴー(缶詰)★
 おいしかった・・・・・・・。




 9:00~11:30までの短時間で、これだけのものを作ってしまった私たち、というより、ウィキ先生。
 すごい、先生すごい。

  
 3人では食べきれないほどの量で・・・
   たっぷり食べて死ぬほど食べました。

 すべての料理が辛かった・・・。
 「辛い」は 「ペッ!」です。
  タイ料理は 「ペッ! ペッ!」 でも、とっても 「アロイ(=おいしい)」 です!

 
  唐辛子。 この黄色いの、見た目はかわいいけど激辛だそうです。 赤いトウガラシよりも。 おお、こわっ


 使った調味料は、おもにナンプラーと砂糖。
  ほかに、ちょいちょい。
   


 タイ料理をもっと食べてみたいと思った今日。
 なにもかもおいしかった。


 明日は、語学のあと、講座テストがあります。
 訓練ものこり少なくなってきました。
 今までの講座で学習した、JICAの基本理念や、異文化理解、安全対策、疾病などのテストです。
 再テストにならずにすみますように。 合格して派遣されますように。

注射はコワイ! 岳温泉でリセットします  〈訓練49日目〉

2010年05月25日 21時22分35秒 | 日記
火曜日は注射の日です。 つらいです。
今日はまた、日本脳炎の予防注射を打ちました。

A型肝炎とB型肝炎 2本の予防接種を打つ日はつらい。 1日に2本の注射だからです。
毎週の注射。
もともと苦手な注射が、慣れることはなく、狂犬病の時の痛さから、ますます怖くなって、こればかりは苦痛です。


そして、火曜日はお風呂メンテナンスのため、湯船に入れません。
シャワーのみ。

だけど、ここはまだ寒いんです。
先週だって、夜は気温7度の日が!

だから、あったかいお風呂にゆっくり入りに岳(だけ)温泉におりました。
岳温泉はいいお湯です。 白くてまったりとして。

今日は、ちょっと奮発して 庭園風呂に入ってきました。

庭園が見事な温泉です。




庭には大きな松の木が。 いったいどれほどの年輪があるんだろう。

   

岳温泉にいくのはいつも楽しい。 岳温泉にいくっていう楽しみで、注射あと何本かな?
のりきるぞ!

外で楽しくタイ語の勉強  アウトドアレッスン♪    〈訓練48日目〉

2010年05月24日 21時06分05秒 | 日記
今日は アウトドアレッスンの日。
1日外にお出かけして、外で実際に習得言語を使う、生きた勉強をする日です。
この日をとーーーーーーーーーっても、楽しみにしていました!!!


タイ語クラスのアウトドアレッスンは、先生と相談の結果、四季の里という場所に行くことになりました。
生徒2人と先生の3人です。

先生は、
 「クン サチはお菓子が好きだから、お菓子作りがいいんじゃないのか。和菓子作りができるところもある。」
     (「クン」は「~さん」という意味です。)
とずっと言ってくれていたのですが、四季の里ではマイグラスが作れると聞いたので、ぜひとも四季の里に行きたい!
と、リクエストしました。

朝からあいにくの雨。
「雨が降る」はつい先週習ったばかりです。 「フォントッ」

朝から、ずーっと  フォントッ。
バスに揺られて、二本松の駅まで降ります。
英語以外のクラスはみんな今日、アウトドアレッスンの日なので、たくさんの隊員がバスに揺られ二本松駅は賑やかです。
二本松駅にきたのは、訓練所に来たとき以来。
な・・・なつかしい!
ここで、地元の方々が横断幕をあげて「ようこそ、JICA」と迎えてくれた日。
あの日以来、ここまで来たことはありませんでした。
次に二本松駅に来るのは、退所して福岡にいったん帰るとき。
そう考えると、寂しくなります。

さて、二本松駅で先生と待ち合わせ。
時間は9:30の約束。
でも、まだ時間があるからなあ・・・と、待合室に入ると、荷物に伏せて寝ている人が。
なんとウィキ先生じゃないの!

寝ている顔を写真を撮ったら目を覚まして、「モーホ~ッ!」(=怒る)と笑っていました。
先生は、
「これ、いいものいいもの。サチは初めて見るかもよ。きっと喜ぶ。」
と、荷物をごそごそ・・・。
と取り出したのは、マンゴスチン。 タイの友達からもらった、タイのマンゴスチンだそうです。
わあ~。  うれしい!!

     
          先生、ありがとう!

「はい、これ、ポンラマイ(=果物)じゃなくて、バクダンだよ。」
 にこにこしながら 冗談言って嬉しいプレゼントをもらいました。 確かに、これが果物か?と思うような見た目です。



二本松駅から電車で福島に向かい、そこからさらにバスで30分。四季の里に到着です。
田園の中を歩くと、稲が。 訓練所あたりでは田園はあまり見ていなかったので、新鮮です。
糸島の田園を思い出します。
今頃、うちのまわりも田んぼに水が入り始めた頃なのかなあ。
    

四季の里を目指すチームが他にもいました。
ラオス組、インドネシア組、マレーシア組、シリア組です。



グラスに好きな絵を彫れる、これがやりたかったんです。
先生が、
   「それ、おちゃれだよ。タイにはそういうのないから。自分で描くとかおちゃれ。」
タイ語は 「しゃ」と「ちゃ」の区別がほぼありません。
だから、先生は、「おしゃれ」を「おちゃれ」と言います。
日本語めちゃくちゃうまくて、「うなぎって泥くさいから、あんまり好きじゃないな。」なんて表現する先生が
たまに出す外国人っぽさ。  キュートです!


 どんなのにしようかなぁ・・・、記念に残るもので、タイと日本を使いたいなあ、タイ語も入れたいし・・。
 と迷っていたら、先生が、
 「この絵いいんじゃないの? クン サチにそっくりで。」

    

  わ、わ、わ! 先生、ホント、そっくりー!  ガジガジ食べているところや、グ-スカ しているところが! 

でも、先生おすすめの絵は、今回 ご遠慮させていただいて・・・・
  タイの象と、日本の竹、そして両国の国旗、今日にぴったりのタイ語を描くことにしました。

 まずペンで下絵を描いて、彫りスタート! 
  夢中になること30分。

      
     ウィィィィィィィィィィィン!!        ウィィィィィィィィィィィン!!   超集中!!!
     私のカメラで、いつのまにか、ラオス組の子が写真を撮ってくれていたのも気づきませんでした。


できたーー!  


見えにくいので、紺色の布の上に置いてみました。
             タイの国旗と象さん                              日本の国旗と竹(竹しか日本ぽいものが思いつかなかった・・・) 
  

 文字は、大好きな「マイペンライ=大丈夫」と「ダイ=できる」を入れることは決定。

  ほかに、「先生、何が今日にぴったりですか?」と聞いたら
     「キッギア!」と先生が言ったので、「キッギア!」も入れました。
     「キッギア!」は「ああ、めんどくさい」という意味で、タイ人はよく使うそうです。 笑

     
      上から「毎日が楽しい!」
         「ああ、めんどくさい」
         「大丈夫、できるよ」

 これは、心配してくれる家族に置いていくことにします。
 わがまま聞いてもらって、タイに行かせてもらうから。 本当は家族分みんなのを作りたかったけど、時間がないので一つだけ。
 思いを込めて、置いていきます。


アウトドアレッスン、
  「この道を右に曲がって、次の角を左。」
  「この料理の値段はいくら?」
  「この色の中でどれがほしい?」
  などなど、日常のいろんなことをタイ語で先生と話しながら、楽しく勉強した一日でした。

 楽しみの後には、たんまりと今日の感想をタイ語で書くという宿題があります。
 さて、今からがんばるぞ!

ここは福島  東北の電車には こんなボタンが  〈訓練47日目〉

2010年05月23日 17時10分10秒 | 日記
訓練所のインターネットが故障し、この4日間(3日間かな??)全く使えなくなっていました。
みんな、とても困っていて、「いつになった復旧するの!!」と、金切り声を上げる人も多々あり。
この山奥で唯一の接続手段だからなあ・・・。携帯もあるけど、私は水没して携帯はお墓に入っちゃたし。携帯が無事な人も、ソフトバンクの人はほとんど通じないし。
ネット全く不可。
そういう状況を味わって、私たちはネットに頼ってる人間なんだなーと実感です。
途上国に行こうとしてるのに、なんだか、複雑です。

本日、やっとネット復旧です。
ここ数日は、ブログを見られなかったので、変な更新状態だったようです。
書きかけのものや出すはずのないものが間違ってアップされてしまっていました。





さて、今日は日曜日。
ゆっくりと寝て、岳温泉まで歩いてお風呂に入り、マッサージ機でもみほぐされ、帰ってきました。
明日までに覚える単語、これまでの復習、これからたっぷりとやります。

訓練所生活も47日目。
残りが少なくなってきました。。。。。


 この訓練所にくる時のこと、カルチャーショックがありました。

 JRの電車に乗ろうと思ったら……


 停車中の電車  ドアが閉まっている! ええ? どうやって乗ったらいいの??
       


 あっ! ここに何かかいてあるぞ!
         

    ボタン発見! 押してみると
       

  押すとドアが開きました。
  びっくり~ 
  福岡じゃ、電車のドアを自分で開け閉めするなんてありません。
  暖房をできるだけ逃がさない。
  寒い東北ならではの電車です。

  ちなみに、乗った後も、またボタンを押して閉めないと開いたままでお客さんたちが寒い思いをします。


すごいぞ  ラジオ体操   〈訓練46日目〉

2010年05月22日 23時03分05秒 | 日記
今日の朝の集いで、ラジオ体操をしてるときに、体の異変にきづく!

屈伸の運動で、今までかたくて地面に届かなかった手が、簡単に地まで着くようになってる!

筋金入りのかたい私の体が、目に見えてやわらかくなってる!!

体ののばし方姿勢、手の向き、視線、体のどこを意識するか、ポイントを教えてもらって、気をつけてやるようにし、続けること 40日をすぎ・・・・。
明らかな変化が!

さすが、体操研究所がつくった NHKラジオ体操!

毎日、こんなに神経をつかいながら、細かいところまで意識し、真剣にラジオ体操をやり続けたのは初めてのことです。
毎日、ラジオ体操が終わると、息が軽く上がっていて、ハアハアといっています。
そのくらい、ラジオ体操は(しんけんに取り組むと)運動量があるんです!

すごいなー
ラジオ体操!

小・中学生、高校生、大人、みーんな ラジオ体操すごいんだぞ!!!

道のりはまだ長いタイ語     〈訓練45日目〉

2010年05月21日 23時10分52秒 | 日記
訓練所の掲示板に、タイの安全管理情報が日々増えていき、今は掲示板の多くをタイ情報が占めています。
当然、 「タイ大丈夫?」といろんな人が聞いてくれます。
会う人会う人、みんな心配してくれています。
先生も、会う火と会う人みんなから聞かれて
 「答えるのにちょっと疲れた。精神的にもタイがあんな状況だと情けなくて落ち込む。」といっています。

この間のテレビ中継は、途中停電になりましたが、そのあと、バンコクや私が行く予定のコンケン県では、
放火や破壊活動があり、より深刻な状態になりました。
現在、タイにいるJICA関係者もすべて自宅待機です。
訓練が終わった後、派遣されるまでの間に様子を見て、私たちも派遣されるかどうかが決まります。








さて、最近よく思います。
ウィキ先生はプロだなあ。
きびしいけど、あとで少しでも困らないように基礎をたたきこんでくれている。


隣のクラス、エジプトクラスにタイで2年間日本語教師をしていたとい人がいます。
3月に日本に帰ってきて、そのまま協力隊に参加しているので、つい最近までタイにいて、タイ語がしゃべれます。

タイが大好きで1年留学していたという人や、何度も何度もタイに行って、一人旅をして滞在していたという人もいます。

タイ好きな人は、たまにタイ語クラスに遊びに来てタイ語をしゃべって楽しみます。
そのときにこれを見て

 
  これ、ものの名前を 覚えるために、私ともう一人のタイ派遣隊員とかわるがわるに描いた絵です。
  絵を描いてはそれを指さして、「これはなんですか?」と聞いて、聞かれた方が答えるという授業のあとです。

     

2年間タイにいた日本語教師の隊員が、これを見て
     「これ全部言えない。」
それから、12ヶ月の名称も言えないと言っていました。
12ヶ月の名称って、ついこのあいだ、先生におこられ、以来、有気音と無気音を気をつけるようになった単語です。



つい先日、任期を終えてタイから帰国してOVDAYにきてくれたOBも、このホワイトボードを見て
 「これ、全部言わないといけないの?」とびっりして、このホワイトボードを「記念に」と写真に撮って行かれました。


ほかにも、タイに留学していた人や、タイが大好きで長期滞在した人が数人いるけど、

 「声調? わかんないよ。 声調とか気にしてたらしゃべれないから。」
 「有気音と無気音? できないけど、大丈夫だったよ。」
 「文字読めない。 読まないで過ごしてたよ。 難しいから。」

と、1年や2年いた人でも、こういった感じです。

だから、それでも、いけるってことです。
生活もできる。
だけど、先生は、声調が違うと
 「それじゃ、タイ人に通じないよ!」ときちんと直させます。
そして、こう言ったことがあります。

「声調が正しくできれば、タイに行って、タイ人と変わらない発音ができる。
 辞書にも声調が載っているから、声調記号から正しい声調どおりに発音できればタイ人と間違われるようになる。
 日本語は、何年勉強しても、外国人と日本人がはっきり違ってわかるでしょ。
 ボクは、ずっと日本語を勉強していても、外国人だとすぐ分かられてしまう。 悔しいと思うときがある。
 タイ語は、ゆっくりでも、一つ一つ正しく声調と有気音・無気音ができれば、タイ人と変わらないようにしゃべれるから。」

OBの話をきても、隣のクラスの隊員の話を聞いても、一筋縄ではいかないタイ語。


だけど、適当でもしゃべれればいい、 とにかく、相手が読み取ってくれて通じればいい、とせず、
こんなヒヨっ子の私たちに かなりのレベルのものを求めてくる先生。
今、全然、それには応えられないけど、
あとで、あれだけたたき込んでもらってよかったと思う時が必ずくると感じています。


面倒だから、難しいからと、そこを突き詰めずに適当にしていて、あとでそれをきちんとやり直そうと思っても、
あとからだと、その何倍も時間がかかったり、
それでも元に戻せなかったり、  そういうことがあると思います。


母音と子音から始まって、ほかのクラスよりも ずーっとあとを行っているように感じたことがありました。
中間テストのちょっと前、外から英語クラスの散歩する英語の声が楽しそうに聞こえてきて 
「いいなあ。 余裕があって。」と漏らしてしまった私に、先生は
「英語は、中学校、高校、大学、ってずーっと勉強してるでしょ。
 10年以上勉強してるでしょ。 だけど、タイ語はまだ1ヶ月。
 できなくて、あたりまえだよ。 英語クラスは余裕があって当たり前。」
と言いました。


先生が言うことは、なるほどと思うことばかり。
あとから、先生が言ったとおりだったと思うこともたくさん。
賢くて、すごい先生です。


 一つ一つ丁寧にやる。 
 おおざっぱで、ちょっとおっちょこちょいの 私にとって、とても苦手なことだけど、
 がんばります!


ほんとうの空がある場所  〈訓練44日目〉

2010年05月20日 22時00分47秒 | 日記
二本松に着いたとき、駅の案内に
「高村智恵子 生家」とあるのを見てびっくりしました。

あの、詩集『智恵子抄』の 高村智恵子の住んでいた場所とは

『智恵子抄』は、大好きな詩集で、必ず国語の授業でも生徒たちに紹介します。
絵画の才能に恵まれながら、思うような評価を得られず、東京での生活の中で精神を病んでしまった智恵子と、
その妻を見つめる夫、光太郎の切ない思い感じる詩集です。
言葉のかっこよさに、何度読んでも感動があります。

ここが、智恵子の……  かなりの感動でした。

すぐに頭に浮かんだのは「磐梯山」という言葉。
そうか、詩の中に出てきた磐梯山、ここかー!
訓練所は磐梯山の山腹に位置しています。


     「山麓の二人」

    二つに裂けて傾く磐梯山の裏山は
    険しく八月の頭上の空に目をみはり
    裾野とほく靡(なび)いて波うち
    芒ぼうぼうと人をうづめる
    半ば狂へる妻は草をしいて坐し
    わたくしの手に重くもたれて
    泣きやまぬ童女のやうに慟哭(どうこく)する
    -わたしもうぢき駄目になる
    意識を襲ふ宿命の鬼にさらはれて
    逃れるみちなき魂との別離
    その不可抗の予感
    -わたしもうぢき駄目になる
    涙にぬれた手に山風が冷たく触れる
    わたくしは黙って妻の姿に見入る
    意識の境から最後にふり返って
    わたくしに縋(すが)る
    この妻をとりもどすすべが今は世に無い
    わたくしの心はこの時二つに裂けて脱落し
    闃(げき)として二人をつつむこの天地と一つになった。

 この磐梯山のどこかに座って、光太郎は智恵子が病んでいく姿を見つめたんだなあ。
 



     「あどけない話」

    智恵子は東京に空がないと言ふ、
    ほんとの空が見たいと言ふ。
    私は驚いて空を見る。
    桜若葉の間に在るのは、
    切つても切れない
    むかしなじみのきれいな空だ。
    どんよりけむる地平のぼかしは
    うすもも色の朝のしめりだ。
    智恵子は遠くを見ながら言ふ。
    阿多太羅(あたたら)山の上に
    毎日出ている空が 
    智恵子のほんとの空だといふ。
    あどけない空の話である。

 東京にどうしてもなじめない智恵子。
  その 知恵子の痛切な訴えを、光太郎は「あどけない話」ととらえる光太郎。
  なんか切ない。

 この「あたたら山」山頂にむかうロープウェイが訓練所ちかくにあります。
 「あたたら山の上に毎日出ている空がほんとうの空だという。」
 まさに、ここの空が、智恵子の言う 「ほんとうの空」なんだ。

        
 

 智恵子が求めた「ほんとうの空」を毎日見ながら過ごせるなんて、

 感激だー


     おまけ  『智恵子抄』といえば有名なのはコレです。
              
         「レモン哀歌」

        そんなにもあなたはレモンをまってゐた
        かなしく白くあかるい死の床で
        わたしの手からとつた一つのレモンを
        あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
        トパアズいろの香気が立つ
        その数滴の天のものなるレモンの汁は
        ぱっとあなたの意識を正常にした
        あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
        わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
        あなたの咽喉に嵐はあるが
        かういふ命の瀬戸ぎはに
        智恵子はもとの智恵子となり
        生涯の愛を一瞬にかたむけた
        それから一時
        昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして
        あなたの機関はそれなり止まつた
        写真の前に挿した桜の花かげに
        すずしく光るレモンを今日も置かう


       智恵子は結核で亡くなります。
       この詩の「山巓」もこのあたたら山だったのかなあ。 



同じ班の人たちが、「智恵子抄」に興味を持ってくれて、ぜひ、話を聞かせて!といってくれたので、
この間、朗読会をしました。
「私も『智恵子抄』 好きなの!」という人もいます。
でも、大半は「智恵子抄ってなに?」「だれ?」「聞いたことあるかも。」というくらい。
だけど、「梅酒」「山麓の二人」「レモン哀歌」「あどけない話」など、読んでいくと
みんな しーーーんとして、目に涙をためている人も。

詩って魔法だと思います。
ビリビリッと、魔法にかかるときがあるんです。
心打たれるときがあるんです。

ここに来られたのもなにかの縁。
あたたら山と、智恵子の生家にかならず行かねば!

タイとの通信  タイが近かった…!    〈訓練43日目〉

2010年05月19日 19時41分08秒 | 日記
昨日の狂犬病予防注射のあとが、ぶっくりとはれてきて 赤く赤くなっちゃいました。
昨日は、班の中にも具合が悪くなった人がいて、「肝炎の注射は大丈夫だけど、狂犬病予防注射のときだけ具合が悪くなる。」
と言うから、心配したのだけど・・・。

私は、注射はこわくて痛いけど、具合が悪くなったことはなかったので、今日はすごくだるくて、熱っぽかったけど
ただの寝不足かな? 最近深夜まで勉強しちゃったからな、というくらいに思ってました。
そうしたら、ふと見ると 注射の後の腕が腫れてました。 あら。これは??
今日は早めに寝ることにします。








タイでのデモ騒動が悪化して、いろんな人が心配してくれます。
訓練所の掲示でも、タイの状況についてお知らせがありました
 4枚にわたって「タイの安全管理情報 バンコクにおける非常事態宣言 」が貼り出されました。

    


一般渡航は見合わせなので、もし今、タイに行く、ということならば、できませんが
6月の派遣はまだ取りやめにはなっていません。



教室では、今まで、

   「あれは、バンコクの一部だけであっていることで、メディアが一部分を取り上げてるの。
    だから、大丈夫。 マイペンライ マイペンライ。」
と言ってた先生が、2日前のニュースでは

   「う~ん。危ないかもね。 延期して、しばらくしてから行った方がいいよ。」
と言ったので、本当に心配になりました。

やはり、危ない状況では、派遣はされません。
そういう場合は現地にいる隊員たちも、緊急避難です。
派遣国変更の場合もあり、駒ヶ根訓練所には派遣国変更になった隊員がいるそうです。


もし、私が派遣されない場合は、状況が落ち着くまで自宅待機です。
半年しても、派遣できない場合は、そこで打ち切り。 契約終了。
派遣自体が取りやめになると、最初のオリエンテーションで聞きました。
そんなことはないだろうと思っていたけど、自分がまさかその立場になるかもしれないとは。

協力隊に入るまでに、訓練所に入るまでに いろいろと困難があったので、
ここにきて、ま・ま・・・またか! です。





そんな中、在外事務所 テレビ講座というのがありました。

派遣国のJICAの事務所とテレビ電話でつながり、話ができます。
今日を楽しみにしていました。


今日のテレビ講座で、治安状況を含め、いろいろ実際の状況を聞いてみようと思っていました。

  夕方5:10   訓練所の会議室と、タイの事務所がつながりました。
        タイが身近に感じて、感激!実際の空気を感じるように思えました。
 
     「そちらは今、気温は何度ですか?」
      「36度です!」
    うわー! タイだ! やっぱりタイだ!

   

   このカメラで 
   

          


 タイ事務所 所長と、調整員(協力隊OBで現地でいろんなお世話をしてくれる方です)2名とお話ししました。
 

 現在、全員が携帯をもって、必ずつながるようにし、自宅待機。
 だから、事務所も限られた人数しかいない、本来なら大勢でテレビ中継するのに、と申し訳なさそうに言われました。

      


  バンコクに着いたら、すぐに任地にいくのではなく、いったん、バンコクの語学学校でしばらく語学の勉強をします。
 その、私たちが通うはずの学校は今、どうなっているのかと聞いたら、
 休校で、自宅待機だそうです。
 デモ隊により、水やガスが止められていると話している最中に、向こうが停電になりました。
 「停電はよくあるんですか?」と聞いたら
 「かなり発展しているので、停電はない。 もしかすると、水やガスを止めているのと同じくなんらかデモ隊の阻止行為かも・・・・。」
 ただ、この状況は1ヶ月後には回復していると見込んでいるので、私たちの派遣は今のところ予定通り。
 しかし、可能性は派遣・派遣取りやめ、どちらもある。ということでした。

 食べ物は困らないし、辛いものが苦手な隊員も多いけど、食べ物で困ったという話は聞いたことがない。
 医療は大変発展していて、歯科医療もすごい。
 アメリカの歯科医が、タイに治療を受けに来るほど。
 数カ国にいったスタッフがたいの歯科医療が日本よりいいかもしれないと思うほど。 器用で上手。 ただ、費用はかかる。

 などなど、実際の生活のことから、養護学校や公立学校のこと。
 もう一人派遣される隊員は、農業のことを聞いていました。


 今日で、ぐっと身近に感じ、 「本当に行くんだなあ。」(行けたらだけど)という気持ちです。


協力隊は、急に途上国に飛び込むようなイメージがあったけど、福岡で説明会に行ったときや、ラジオでOBの体験談を聞いたとき、
ちゃんと、前段階を十分に踏んでから行くということを知りました。

本当にその通りで、語学から、行った後のケアまで、何から何までJICAすごいです。
今日のテレビ講座も、本当にありがたいと思います。
不安が少しずつきえて、自信が少しずつついていくようになっているなあと思います。


明日は、所外活動2日目。
以前行った特養老人ホームに2回目のおじゃまです。
明日は、何か出し物を披露してくださいと言われているので、 歌ってきます!