ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

タイ人から見た私という 外国人

2010年09月30日 15時51分26秒 | 日記
人生マックスの体重の増量に不安を感じて、
夕方に歩いてみることにしました。
できれば、走りたい。

だけど、日本から持ってきたスニーカーはすぽんすぽんと脱げてしまう浅いスニーカー。

思い立った時に始めなきゃでしょ!

と、昼休みからソンテウにのって、コンケン1のデパート、センタンに買いに行ってきました。

  

その時のこと。
ほぼ満席のソンテウに乗り込んだら、ある女の子がさっと席を立ち、
「ナンルーイ!」(=座ってください。)
と、それはそれは鮮やかに、爽やかに席を譲るんです。
日本だったら、私くらいの年の人が席を譲られるってことは
目に見えてお腹の大きい妊婦でもない限りないことでしょうが、
タイでは、年上の人や小さな子、男性ならば女性に席を譲るのが当たり前。
バンコクなどの都心部よりも、田舎に行くとそれが顕著。
そして、座っている人は立っている人の荷物を持ってあげるのも当たり前。
こういう風景を見ると、ほぉぉー っと感心して なんだかニコニコしてしまいます。
タイの人にとったら普通のことなので、ニコニコ見ている日本人の意図が分からないようだけど。


男の人から席を譲ってもらったことはあるけれど、
女の子から席を、しかもこんなに鮮やかに譲られたことはなく、
なんだかもう、すごいなあ、と感心するばかり。

「まあ! コップンマーックカー」(=本当にありがとう)
というと、女の子は驚き顔。
年上の人に譲るのも当たり前のことなので、
見ていると、だいたい譲られた方はお礼も言わないことが多いよう。
だって、それは当然のことなのです。
だから、私がお礼を言ってうれしそうにニコニコしているのに驚いたみたい。

その後は、その子の友達も含め女の子3人から
「どこの国の人ですか?」
「タイには何しに来たんですか?」
仕事をしに来たと答えると

「お給料はいくらですか?」
これ、日本ならまず聞かないことですが、タイではよく聞かれます。

「どうしてタイで仕事がしたいんですか?」
おお、突っ込んだ質問だ。 答えるのは難しいなあ。

「どのくらいタイにいるんですか?」
3ヶ月前に来て、だいたい約2年間タイにいる予定。
と答えると、なぜか
「おおおーーーーー!!」と3人で声を合わせて歓声が。
なぜだろう? 

いくつなの?と聞くと、3人とも17才。
学期休みで、センタンに遊びに行くところだそうです。
3人ともとってもかわいい、と言うとまた、
「おおおーーーーー!!!」の歓声。


目的地に到着。
ソンテウを降りて、じゃあね、と手を振ってお店の中に入りました。
だけど、なんだか、ちらちら、ついてきている感じ。
私が入るお店にちょっと入っては、3人で何か話して恥ずかしそうにしています。


それでも私はお目当てのスニーカーを探し、いくつも店内の店舗を回っていると
もじもじしながら、3人で近づいてきて
「あのう、Eメールアドレスを教えてもらえませんか?」

うーーん、かわいい。 17才。


ここコンケンは日本人に対して、優しい人が多い。
もちろん、悪い人もいる。
だけど、圧倒的に日本人に興味があって、優しくしたがる人が多い。
日本人がそう多くないということもあるし、とても人なつこい。
あの子たちも、外国人と話した今日は心躍ったんだろうと思う。
これだけで終わりたくなくて、なんとかならないかとあとをついてきて
勇気を出して連絡先を聞く。
そういう17才の女の子3人がかわいらしかった。



私の小さい頃のことを思い出した。
私が初めて外国人にあったのは、小学校の高学年。
福岡の大丸デパート。 海外物産展。
どこの国の人だか知らないけれど、白人のきれいなお姉さんが
日本語で
「カリフォルニアオレンジはいかがですか?」と
トレイにきれいに並べたカリフォルニアオレンジを勧めてくれた。
その時に間近で見た肌の白さ、髪の色、日本語をしゃべっていてもちょっとちがうイントネーション、
今でも、強烈に覚えていて、あれは絶対に忘れないと思う。

びっくりして、オレンジを受け取って、ぼうっとしてしまった。
でも、それで終わりにしたくなくて、お姉さんのあとをついて歩いて、
やっとのことで声をかけて、握手してもらった。
握手っていうのが、今だとかわいくておかしいけど、その時は
それでも一生懸命だった。


あの子たちも、それにちょっぴり似た感じかな。
外国人に出会う、って、そこから自分のいる世界じゃないものを
想像していくことだと思う。
出会うことでつながる世界、結びつく世界があるといいな思う。
日本っていう国を、どう想像してくれただろうか。