大 大 大好きな詩がある。
自分の感受性くらい
茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/3f/7d7e1ea73d6687fe649af308cbfb74dc.jpg)
茨木のり子さんの詩はどれも、読むと浄化される気がする。
しなやかで、凛として、厳しいけど、優しくて。
甘やかさないけど、背中を押してくれる。
背筋を伸ばして、恥ずかしくないように、顔を上げて、まっすぐに歩いて行こうと
そんな気持ちになる。
日本では、よく国語の時間に生徒に個人的に紹介したものだったが
今もこれらの詩の、片鱗でもどこかに残してくれているだろうか。
つい最近のこと。
自信がない、私には力がない、魅力もない、とぼやいてしまった私に
友達が言った。
「自分の可能性や魅力くらい 自分で守れ ばかものよ。」
この詩を引用したのだが、
知る人ぞ知るもの。
すばらしい友達だ。
互いに、最後の「ばかものよ。」をほぼ同時に声に出し、
笑い転げた。
私の可能性は私がきめる。
私の可能性も 魅力も 感受性も そのくらい自分で守らなくてどうする。
誰かにほめられる人生を目指しているわけではない。
私が喜ぶ、私の生き方を、あちこちぶつかりながら、見つけていく。
これまで歩いた来た道は、すべて間違いはない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/34/1f89642e0939d76b9b226caedbc7aa14.jpg)
自分の感受性くらい
茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/3f/7d7e1ea73d6687fe649af308cbfb74dc.jpg)
茨木のり子さんの詩はどれも、読むと浄化される気がする。
しなやかで、凛として、厳しいけど、優しくて。
甘やかさないけど、背中を押してくれる。
背筋を伸ばして、恥ずかしくないように、顔を上げて、まっすぐに歩いて行こうと
そんな気持ちになる。
日本では、よく国語の時間に生徒に個人的に紹介したものだったが
今もこれらの詩の、片鱗でもどこかに残してくれているだろうか。
つい最近のこと。
自信がない、私には力がない、魅力もない、とぼやいてしまった私に
友達が言った。
「自分の可能性や魅力くらい 自分で守れ ばかものよ。」
この詩を引用したのだが、
知る人ぞ知るもの。
すばらしい友達だ。
互いに、最後の「ばかものよ。」をほぼ同時に声に出し、
笑い転げた。
私の可能性は私がきめる。
私の可能性も 魅力も 感受性も そのくらい自分で守らなくてどうする。
誰かにほめられる人生を目指しているわけではない。
私が喜ぶ、私の生き方を、あちこちぶつかりながら、見つけていく。
これまで歩いた来た道は、すべて間違いはない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/34/1f89642e0939d76b9b226caedbc7aa14.jpg)