ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

私の部屋

2010年09月02日 20時46分54秒 | 日記


私の住むアパート。 
前任者も住んでいたアパートで、大家さんもまた日本人に貸したいと思っていたのだそうです。
だから、私にとてもよくしてくれます。
1階の部屋に住んでいたのですが、2階があいたので2階にお引っ越し。
安全面でぐっとよくなりました。   2階からだと眺めもいい。
   


 
エアコンがあり(ものすごく音がうるさいけど)洗濯物干し場があり、
冷蔵庫とテレビとレンジつき。
タンスと鏡台と勉強机と、ベッドとスプリングがつき、ネット完備。
なかなかの好条件です。
他の国に派遣された友達とスカイプで話していても 部屋の様子を見て
「なにそれ?すごく整っているじゃないの!」
とびっくりされます。
私だって、びっくりなんです。 

窓には格子つきで、安全面もちゃんとしてます。
ドアにも三重のロックがあります。
大家さんの家はすぐ隣。

家賃は2400バーツ。
日本円で7200円程度。
コレが高いのか、安いのか、このあたりの相場が私にはよく分からないけれど
職場の女の子は「高くないよ」と言ってくれます。

タイルの床にも慣れてきたなぁ。
「住めば都」になるかな。


 あまり好きじゃなかったけど、職場のみなさんが強引に選んで付け替えてくれたあのベドカバーもこの際チェンジ。
  
 うーん、これでさらに快適。


トイレは、洋式の便座がついています。
タイでの一般的なトイレは 中国や日本の和式トイレのような形です。
だから、洋式便座は、ちょっと今風。

これが私の家のトイレ。
    

壁には 「捨てるのは禁止」と書いてあります。
ティッシュはトイレには流しません。
というか、ティッシュは使わず、トイレに備え付けの小さいシャワー
(写真左にある赤いホースがシャワーです)
で洗っておしまい、というのが一般的。

最初はびっくりしたし、なかなか慣れなかったけど、
ティッシュでふく日本のトイレより、毎回毎回水で洗い流す
タイのやり方の方が、清潔で、しかもエコ。
理にかなっているなあと思います。
手動ウォシュレット。



そして、これが、シャワー。 トイレと同じ部屋にあります。
温水シャワーがついているのは恵まれている方です。
    

日本にしたらちゃちな作りのシャワーだけど、
ここではかなりのステイタス。
他国に派遣されている隊員も、
「さっちーのところは温水シャワーついているの???ええー!」とびっくりしていました。
2日に1回 水を汲みに行かないといけないケニヤ隊員もいるというのに、これでいいのかなと思うくらい恵まれています。

ただ、温水といっても、日本の温水とは全く違って
ちょっとぬるい水が出てくるという程度。
タイ人は熱いシャワーには当たれません。


そして、このリッチな温水シャワーの下にあるのが水道蛇口。

   

我が家の唯一の手洗い場です。
お箸やスプーンもここで洗います。
トイレと同じ部屋なので、当然、ここで水を使うと トイレまで床はすべて水浸しです。

それは慣れたんだけど、もっとも困ったことは、この蛇口、水が下に落ちません。
普通、水って蛇口をひねったら 重力で下に落ちるよね-??
だけど、手裏剣のように横に飛んできます。
ブシュブシュブシュブシュッー と音を立てて。
だから、顔を洗いたくても水がすくえず、
私の足やしゃがみ込んでいる体が濡れるばかり。
仕方ないので、外で汲んできた水をペットボトルに入れて
手を洗ったり歯を磨いたりに使っています。


職場の女の子が部屋に来たときに、この蛇口を見せて
「これは普通のことなの?」
と聞いたら
手裏剣状に飛び散る水を見て ケラケラ笑いながら
「普通のことよー。」
と言っていました。

しかたないな。
ホースをつければいいか。


このトイレの貯水タンク。
なんとなく 開けてのぞいてみたら・・・
小さな虫がうじゃうじゃいました。
 ギャー!
と叫んで、ふたを閉め 洗剤を投入。
次の日、漂白剤を買って、投入。
虫はいなくなり、トイレの便器も真っ白な清潔な色になりました。


引っ越した部屋の天井には、穴をテープでふさいだあとが。
ガムテープで? な・んてちゃちな・・・。
  

まあ、タイだからしかたないか。
と思って、次にトイレを見ると、天井に無数の穴が。
    

これは、ほっとけないでしょ! というくらいに穴が開いています。
虫が進入して来るじゃないの!


どうりで、電球や天井にクモの巣がいっぱいあると思った。
こわいようー こわいようー この穴から何が入ってくるかわかんないよー

大家さんにお願いしてふさいでもらいました。
大家さんの奥さんが
「さちえ。虫が怖いんでしょう? 一休さんも虫が怖いのよ。」

こちらでは、日本のアニメ一休さんが放送されていて人気です。
そうか、一休さんも虫がこわいのか。 
それはよかった、説明が短くてすむ-。 タイの人、全然怖がらないんだもーん
国際理解に一役買ってくれた一休さん、ありがとう。

天井の板を取り外して修理してくれて、この通り。

だけど、そのあとトイレは、上から落ちてきた虫のフンだらけ。
床が真っ黒、ぎゃーこわーい! と思っておびえていたら、奥さんが掃除してくれました。
そして
 「さちえ、リアップローイ!」
 リアップローイは「きちんとしてる」とか「きちんとできあがった」というような意味があります。
リアップローイ? ああ、よかったー
と思ってトイレを見ると、まだまだ たくさん虫のフンが・・・ わ・わ・・
これで、リアップローイなんだ・・・ 

そのあと、部屋の天井のクモの巣をほうきで払ってくれる奥さん。
だけど、バサバサ クモの巣を落とすので、ベッドの上も、食器の上も、
食べものの上にもクモの巣やほこりが・・・。
日本だと、濡れたぞうきんを棒に巻き付けたりして、下に何があるかも意識してクモの巣とりするかなぁ・・・
なんて、思いながら明日の朝食べるつもりのパンの上にもゴミが落ちるのを
びくびくして眺めた時間でした。

どうしても、まだ 私日本人なんだなー


ある夜、洗濯物干し場で、ペットボトルの水を使って歯磨きをしていると
かわいいヤモリが 「チッチッチ」と鳴き声をたててやってきました。
私はヤモリが好きです。
福岡の実家にもたくさんいて、窓ガラスに外から張り付いているのがかわいかった。
福岡では「かべチョロ」と呼んでいました。
タイのヤモリは日本のヤモリより色が白く、目は真っ黒
とても愛らしい顔をしています。
私が流したペットボトルの水を飲んでいるヤモリがかわいいなあと思って、寝床に着いた翌日。
そのヤモリが 洗濯物干し場で死んでいて 大量の蟻がたかっていました。
 ギャーーー!!
何とかしなければ、蟻が、蟻が!!!
ヤモリは好きだけど、死体のヤモリはいやーーーー!!
まだ柔らかいヤモリの死体を、紙でつついて 洗濯物干し場の隅にやり、
落とすまで 
「ギャーッ ギャー!」
と叫びながら、汗だくだく。
朝からどっと疲れました。


夜は、犬が扉の前を歩いて行く足音、
「ハッハッハッ」の息づかいが しょっちゅう聞こえます。
夜は、犬の活動が活発になります。
あぶないあぶない。
水を汲みに外に出ようとドアを開けたとき、真正面でご対面すること数回。
ハッッハッ と息を荒くして部屋の中に入ってくる勢いの犬です。
こわーい。 
きっと時間が解決してくれると信じて、 「住めば都」きっとなる。