ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

生徒がくれたもの

2010年09月21日 00時46分53秒 | 日記
合唱コンクールのDVD。
これまで受け持ったクラスの。
日本の学校を紹介することがあるかもしれないと思ってもってきたもの。
と、私のお守り的な意味もある。

タイで見たらいけない、里心がつく、くじけるかもしれないと思って封印していたのに、
ついつい、今日見てしまった。
さっき、見てしまった。
うかつにも、見てしまった。
つい、卒業式のDVDまで。

泣きまくりです。
タイにいることがさびしいとかではなく、あの時に戻りたいとかでもなく、
こんなすごいプレゼントを自分はもらったんだという感激でいっぱいになって
泣きまくりです。
これを号泣といいます。
目がはれます。

歌う生徒達の顔、ひとりひとり映し出されるのを見ながら、
すっと名前が口から出てくる。
その時の思いがぐっと胸につまってくる。
すごいよ、この子たち、とうまく説明できないけど、
大きな感動で苦しくなる。

   

今、みんなの家に家庭訪問して
「ありがとうね!」「ありがとう!」「ホント、ありがとう!」
と、ひとりずつ握手したい気分。
日本にいたら、本当にやってたかもしれないけど、ここでは事情が許さないので
夜の空を見上げて みんなこんなすごい歌、それと楽しかった思い出、
ありがとう、と気持ちを送ることにする。

生徒の力はすごい。 
こんな頼りない先生を、先生にしてくれたもんね。
最高に幸せな担任だったと思っています。

下瀬谷中学校、長尾中学校、西福岡中学校、すべてが大事な私の一部分。
泣きべそかいたなー。
今日も泣きべそかいちゃったなー 卒業式並みに。
みんな、元気かな。
携帯も水没しちゃったし、データもない、でも、必ずつながっている。


元気で、笑っていてくれますように。

ウアン! ウアン! =太る 太る!

2010年09月20日 18時11分09秒 | 日記
体が重ーい。

任地に来て1ヶ月以上、夕方からは家を出ず、
近所に何があるか分かっているようでわかってなく、
こんなにいろんな店があるとも知らず。

タイ料理、タイお菓子、カオニャオ(もち米)、ガイヤーン(鳥のあぶり焼き)
こんなにおいしいものが近所にたくさんあると知ってから
食の暴走が…

朝からカオニャオ(もち米)を食べ過ぎてしまった日。
これじゃいけない。この満腹感のままお昼を食べてはいけない、と
一番の楽しみの給食(食堂でみんなで食べる)を今日は抜こうと覚悟。
お昼時になると声がかかります。

「さちえ、パイキンカーオ!」=ご飯食べに行くよ

「あんまりお腹がすいてないので、今日はいきません。」

「まあ、そうなの。」

それでも、何人も
「さちえ、パイキンカーオ!」=ご飯食べにいくよ~!
と声をかけてくれます。
修行のようにじっと自分の机にいると、一人の女の先生が現れて

「さちえ、今日はソムタム(パパイヤサラダ)なの。
 ソムタム好きでしょう? 早く来ないとなくなっちゃうからって
 食堂から電話がかかってるの。
 だから、行ってきなさい。」

うわーん! やさしい!

そのやさしさがうれしくて、ちょっとだけ食べようと思って食堂へ。
本当にお腹がすいてないんです。

食堂に行ったら、おお来た来た、やっと来たぞという感じで
私用のソムタムを出し、ガイヤーンを出し、カオニャオを出し
さあ、食べなさい、残しちゃだめ、全部食べなさい、と
食堂のおばちゃんが目の前に座って食べさせてくれます。

食べないという選択権はなーい!

  カオニャオ(もち米) 竹のかごに入っています。
   

  手で小さく にぎにぎして食べます。 手で食べるのが本場のマナー。


  ソムタム(パパイヤサラダ) タイ料理代表格。 
          すでに私もやみつきです。 にぎにぎしたカオニャオと食べるとまたおいしい。
    


「アロイ、アロイマーック =おいしい、とってもおいしい!
 テー ウアンクン… =でも、太っちゃいます…」
と悲しげに言うと、
皆さんきゃあきゃあ笑って
「もっと食べて太りなさい、太ったらきれいじゃないの!」

って、太ったほうがいいんだ…
私が食べないと電話で呼び出すし、食べると嬉しそうだし、
食べまいと思うと少々複雑だけど、みなさんの優しさはすごくうれしい。

一番ほっとする時間は、お昼の食堂。
食堂のおばちゃんたちも大好きだし、「おいしい」の言葉ですべて通じ合えるから。


  
                             ごめんなさい、目閉じてるとこ写しちゃって。

 体重増加、4キロ。 増えてる、増えてる! いかーん!


声出して行こう!

2010年09月20日 00時06分56秒 | 日記
先輩隊員の活動を見てから、明らかな変化がある。
すごく引き気味だった自分が、少しだけ前のめりになれている。

翌日から、急に留め金がとれたように、
「ゲンジャンルーイ!」(とても上手ねぇ!)
「ゲンマーック!」(すごく上手!)
「スースー!」(がんばって!)
「イアム マーック!」(Very Good!)
これらの 簡単なタイ語を連発している。

そうすると、子供もわずかに反応するし、親がクルー(先生)として見てくれはじめた気がする。
これまで、間違ったらどうしよう、通じなかったらどうしようと尻込みして
ずっと押し黙ってきたけれど、
ああ、こういう簡単な言葉でいいんだな、と赴任して2ヶ月たった今思う。

声を出せば出すほど、前のめりになればなるほど、
子どもたちのと距離が近づくのも感じる。
お客さんでいられる時期はもう終わりつつあると思っていただけに、
この近づき感がうれしい。
自分が近づくかどうか、 距離は自分次第なんだと改めて思う。


午後の個別学習の時間。
私がいつも行く教室に、誰も生徒がいなかったので、別の教室に行ってみることにした。
知的障害クラスで個別学習をやっているの見つけ、入れてもらうことに。
そのまま自然な流れで、親と子どもと一緒にやることに。


男の子がやっていたのはシール貼り。
リンゴの絵の枠に、赤いシールを貼っていくというもの。
色の識別、シールをはがすときの手指の使い方、集中力をのばす作業だと思う。

   

じっと横で見てみる。
単調でつまらないなと、横で見ている私が思うんだから、
ずっとやっているこの子は偉いな、
飽きつつあるのを、お母さんが叱咤激励してなんとか続けている。

今までだったらそれでも、見ていただけ。ひたすら観察に徹していた私だったけど
ふと、入り込みたくなった。


シールを貼るところに、鉛筆で 小さな○
目印を描いてみた。
「ここに貼ってください。」 タイ語で言ってみる。
すると、この子も変化が目新しいらしく、ちょとうきうきとした感じで○印の上に貼る。


シールで丸印が隠れると、次は?次の○は? という気になる。

たかが、○印
だけど、マークの力は大きいんだ。


その偉大な効果のために気をつけないといけないこと、

 ・絶対に、1つしか○印は描かない。
 ・1つ描いて指示を出し、その指示通りに貼れたら、「ゲンマーック!」(とても上手!)
  これは何度でも言う。しつこくてもいい。
 ・確実に1つ終わらせてから次に進む。
 ・急がせない。 ペースを見守る。
 ・指示は短く、一度だけ。作業中(考えているとき)にしつこく声をかけない。

そうしたら、作業に弾みがついてきて、なんだか楽しそう。
その子が顔を上げて、私を見てにっこり。 なんていい笑顔!
その笑顔を確認してから、次の○印をつける。
一つ一つ、絶対に急がずに。


自閉症の子とは、また違うこの少年の活動にたいする取り組み方。
落ち着いていて、ゆっくりだけど、粘り強い。
「チャラー! チャラーッマーックナ!」(かしこいね!とてもかしこいなあ!)
とほめると、お母さんが
「この子は遅いんです。」
「まったく問題ありません。ゆっくりでもこんなに確実にできてます。かしこいです。」
と言うと、お母さんも笑顔。
本当にそう思うから言った。


作業の時間が長すぎると思い、このあたりで最後に向かおうと
「イーッグ ハアアン」(あと5つ)
とカウントダウンに変更。 丸印も数字に。
お母さんも
「ほら、あと5つだってよ!」と一緒にのってくれる。
        ・・・・私も、なにげにタイ語が通じているのがうれしい。

「イーッグ シーアン」(あと4つ)
  


「イーッグ サームアン」(あと3つ)
  


「イーッグ ソーンアン」(あと2つ)
  


「イーッグ ヌンアン」(あと1つ)
  


「スッターイ!!」(最後!!)
  


どんどんにこにこ笑うようになって、最後は満面の笑み。


  満足そう! この顔が見られて幸せ!


この日初対面だったこのお母さんが
「クーサーイ、タイ語がとても上手。何年住んでいるの?」
「実はまだ上手じゃないんです。2ヶ月ちょっとタイにいます。」
ええー とびっくりしていたお母さん。

日常会話になると、まだ全然だけど、今日この子を誘導した言葉しか聞いてない
このお母さんは、私がかなりしゃべれるのだと思ったようです。
指示を短くすると意識しているということもあり、数字とちょっとした短い言葉しかつかってないから。


今日気づいた。
前のめりになって、やってみて気づいた。
子どもに指示を出す短い言葉なら言えるじゃないの。


よっしゃー 声出していこう! 
  って、まるで何かの試合始まる前みたいだけど、まさにこの気持ち。


びびるな ビビるな

 捕りに行くよー  声出して行こう

自転車こぎこぎ

2010年09月19日 22時49分34秒 | 日記
自転車での通勤。 

 
 この自転車、2700バーツ。 日本円で7100円。
 「青い色になんでしたの?!男の色じゃないの!」と配属先の人は言う。
 青=男 って・・・・・

JICAに申請を出し、許可が出たのち、買ったのは私。
だけど、費用はJICAが出しているので、これはJICAから貸与された自転車ということ。
私が任期を終えてここを去るときには、この自転車はどうなるかな。
JICAに返すか、JICAの許可を得て配属先に寄与するか。
寄与する方向かな。 
しかし、とりあえず、まだあと1年7ヶ月。
私を乗せて走れ走れ。


通勤時間は20分。 
JICAから任地訪問に来てもらったとき、
「ここ、毎日通ってるの? 女の人にはキツくない?」
と、調整員さんにも同情いただいた、私の通勤ルート。
なーんにもない、うっそうとした木々しかない道が続く。

 

 これはお店。 壊れかけた家みたいだけど、ちゃんとした食堂。
 

  ブーン 下り坂と上り坂有り。今は雨期で、朝晩が涼しく、自転車もずいぶん楽。
  朝は心地いい。
 

 
  よく、道路を横断していくにわとり。
  



  途中、小学校あり。朝礼の様子を横目で見ながら通るのが日課。
  


  牛! うし! 牛!!
    
  小学校で飼われているらしく、よく道に出てきて草を食べている。



  コンケンは東北部第一の都市で、なかなかの都会だけど、ちょっと中道に入ると古きよき田舎のタイがある。
  私の家の周りもまさにそう。  これらはタイの家屋。
  
  
 JICAは自動車やバイクの運転、バイクについて乗ること自体も禁止してるので、
 この自転車が私の足。
 1年7ヶ月、よろしく頼みます。

チェンマイ少年の家

2010年09月19日 15時04分06秒 | 日記
ついこのあいだ、週末チェンマイに行ってきた。
チェンマイはタイの北部。北方のバラと言われる美しい街。
コンケンからバスで11時間~12時間。

総会の時に会った、先輩隊員の活動を見たかったから。
私と同じ立場の現職教員参加者で、中学校教諭、しかも特別支援学校での経験のある人。
境遇似てる。

もっとも驚いたのは、日本にいるときに見ていたブログの書き主だったこと。
写真が美しく、文章も美しく、知的で、繊細かつ豪快。
まるで詩のような、なんて美しい文章を書くんだろうと思っていたら、その人と総会で会うとは。

どうかな、チェンマイ行けるかなー とずっと悩みつつ
職場で
「チェンマイに行きたいけど、どうやったらいいでしょうか?」
と聞いてみる。
そこから、みなさん大騒ぎ。
さちえがチェンマイに行くんだってよ!!
と大騒ぎして、あれよあれよという間に
 チケットはもうないかもしれないぞ!
 何で早く言わないの! 買ってきてあげたのに!
 すぐに家に荷物を取りに帰って準備しておいで!
バス乗り場に送られ、チケットも付き添って買われ、帰りのチケットを買うための手紙まで書いて持たせてくれ、
あれよあれよという間にチェンマイ行きのバスの中に。
山道揺られること12時間。


前日に、行けたら行きたいんだけどという程度の連絡しかしてなかったけれど、
嫌な顔一つせず、配属先に連れて行ってくれた先輩隊員。
(いや、少ししたかも)

チェンマイ少年の家。
様々な事情で親元で過ごすことができない子達の暮らす施設。
虐待された子もいれば、HIVに感染している子も、学校に行けない子もいる。
そこで、学校教員ではなく、青少年活動ボランティアを行っている隊員。
「学校とは違う場所に行きたかった」という彼の言葉に目を覚まされる感覚。
守りに入らない人だな。


「男の子ばっかりだから、どんな反応するかな?」
なんて言いながら、行ってみると、まあ、子どもたちのなんてかわいいことか。
照れてはいるけれど、まっすぐに見つめる目に、こちらがたじろいでしまうほど。
 
 
マジックバルーンや、切り紙、折り紙を一緒にやる。
  


子どもたちの好奇心と、探求心と、待ちきれない期待が体から躍り出る感じ。


 わらわらわら  小さい子は特にまっすぐに懐に入ってくる。
    



鶴とか、誰でも折っちゃうのにびっくり。すでに折り紙は教え込まれてる。
 この子のポーズかっこいい。
  

 先輩隊員が私の似顔絵を描かせてくれた。 これ、もらって帰ってくれば良かった・・
 


子どもたちと遊んでいるときに、かける言葉は当然タイ語。
私は、子ども相手にタイ語でこんなに声かけしたことはない。
「ゲンマーック」(=すごく上手!)

これで、にこっと笑ってうれしそうにする子たち。
すると、こちらももっともっと言いたくなる。
「ゲンマーックジャングルーイ!」(本当にすごく上手!)
「ナァラック ジャングルーイ!」(本当にかわいい!)
「デックディーナ」(いい子ね!)
どんどん言いたくなる。

ほめたい、かわいい、なんていい子なの!すき! と思う気持ちを伝えて
子どもたちがそれを分かってくれることに、そしてうれしそうにしてくれることに
ひどく感激して、うれしい連鎖がとまらない。
  
 

コンケン第9特別教育センターに配属されて1ヶ月半。
毎日、ただ見ているだけ。 
子どもたちと直接関わることはほとんどなく、保護者と話すこともほとんどない毎日。
言いたいことがあっても、先読みされて相手から言われてしまい、
だんたん口を開くことも少なくなって、「はい」「いいえ」くらいのタイ語しか使わない日々。

たった一日だけど、遊びながら、私のつたないタイ語でもコミュニケーションがとれたことが きっと私の自信になった。

 



それと、先輩隊員の姿。
見させてもらって本当に良かった。
こんなに自分の気持ちって変わるのかと自分でもびっくりするくらい、ほろりと抜けおちたものがあった。

もともとの自分の職種とは違う分野なのに、
体ひとつで飛び込んで子供たちに混じっている。
   

それを見ていると、私なんか、「これまでのやり方と違う」なんて、口に出しちゃいけないなと思う。
体すべてが子どものためにある、休日も返上して、勤務時間延長が日常。
熱くて正面からまっしぐらにぶつかっている。
ひかない、絶対に。 その意志の強さ。
誰のためにここにいるのか? 子どものためにいるんだなと、はたで見ているだけでもそう思える。
この暑い国で魂すり減らして、生きているように見えた。


日本では肢体不自由の子の担任だった方なので、
私が知りたかった動作法も少しだけ教えてもらい、
時間がたりない!と思いつつ また12時間かけてコンケンへ。
明け方、朝日を見ながら考える。
 


刺激があった、知識とヒントをもらった、自信ももらった、
前に進まないといけない。

ウアン!  =太る 太っている

2010年09月18日 22時00分28秒 | 日記
タイでは食べものが本当においしくておいしくて。


朝からこんなものを食べてしまって。

揚げパン。
 


これは、スライムではなく、あまーいあまーいクリームです。
 


揚げパンにつけて食べます。 こうやって。
 



揚げパンのカロリーに、甘いクリームのカロリー。
すごい高カロリーに違いない。
だけど、甘くてすごくおいしい。

こんなものが、売ってるんです。朝っぱらから、我が家の近所で。

近所には、食事を買える店はないと思っていたら、
職場の人が「たくさんあるわよ!」と教えてくれました。

しかも、朝出歩くと、夕方とは違う朝の食事が売られています。


珍しいものばかり、そしておいしそうなものばかり。

大好きなカオニャオ(もち米)も。

揚げパンを食べておきながら、こんなものまで食べちゃう。
 
 カオニャオ(もち米)の上に、プリン(あえて言うならば)が載っています。
 美味 おいしい


こんなのも。
 ローティーサイアイ といいます。
最初は、なに? この糸くず? っておもったら

 綿菓子が細い細い線状になったものでした。

 専用の皮にのせて、巻き巻きして食べます。
   

 アロイ!(おいしい)  綿菓子の焦げた風味のある甘さがたまらない!  びっくりするほどおいしい、これ!



太っちゃうよー 

と、思いつつ、どれもこれもおいしいので食べてばかり。
ほんとうに、食べてばかり。

訓練所で増加した体重も落とし切れていないのに、体重計がこわい!



そんなある日、活動中に、子供用の椅子に座ろうとしたら・・・・
 

座れない! おしりが入らない!!!
この間まで座れていたのに!!!
キャーーーーーーーーッッ! どういうことっ?!

体重計にのってみると、3㎞増えていました。 ああ・・・

職場で、
「ウアン クン レオ! 3キロ!」(太ってしまいました!3キロ!)
と、叫ぶと、みんな大笑いして明らかに喜んでいます。
副センター長なんて、私のほほを撫でながら、
「さちえ、そうなの、太ったの。かわいいわね。私も4キロ太ったのよ。同じね。」
と笑います。
太ることでかわがられるこの感じ

そのほかの皆さんも、
「2年ここにいたら、もう服を買い換えなきゃ入らなくなるぞ。」
「さちえの家族は、さちえが太ったら誰かわからなくなるわねきっと。」
と、本当に楽しそうに話します。
ちょくちょく「太っちゃう!」とよく口にしながらも、タイの人たちは、
太っていくことが、いいこと、しあわせなことのようです。


あー、だけど、私はいかん、いかん。
異常な食欲。
なんでだろう?
どんなに毎日楽しくても、海外にいると必ずストレスがかかると言われたことがあったけど、
やっぱり、ストレスかな。

いかーん。いかーーん、体重増加、ここらでストップ。


ラムタイ 今日も

2010年09月17日 21時09分11秒 | 日記
今日も午後からやっています。ラムタイ(タイダンス)。
誘われて見に行くと、今日は メイクも。
初めて見る、ラムタイのメイク。

念入りに念入りに、30分かけてメイクを仕上げます。
   
  もともと美人な彼女。 儀式用のメイクなのでとても派手だけど、彼女ならきれいだろうな。
   どんなできあがりになるのか、片時もそばを離れずじっと見つめる私に、彼女が照れ笑い。


 
  ん? よく見たら、手に、手に何をにぎってるの???


    
   とうもろこし!! しかも食べかけ!
   顔はこんなにきれいになっていくのに、トウモロコシの食べかけを握ってメイクされているこの状況が
   おかしくておかしくて、写真をとりながら、ひとり笑い転げる私。
   彼女は「もう何を笑ってるの?!」と横目でかわいくにらみながらメイク続行。



 できた!!

 Before  After


  

              おーーーー  スーアイ スーアイ 
                          ※スーアイ=美しい



タイ美女達のラムタイ。指の動きがほうっと見とれるくらい美しいんです。
今週ずっとこうやって練習。 本番は衣装も着てどれだけきれいんなんだろう。
   

見るだけで十分に楽しかったのだけど、やっぱり
「さちえ!入って入って!」と入れてくれます。
「教えてあげるから!」と手を引っ張っていかれ、輪の中に。


隣で教えてくれるのを見ながら見よう見まねで、足をくねくね。腰を振り降り。
  
 ん? なんか、このポーズ、志村けんの 変なおじさん とかぶる。


   
  片脚あげてー。 中腰になってー。 背中かがめてー。 手はひねってー。 指先までそらせてー。
  ちょっとできてるかも?!


  
  いいねいいね たのしいー


   
   と思って調子に乗っていたら、間違えちゃった   あれ



 ちょっと休憩。 
 その時やってきたトノ。 赴任する日、私をバンコクまで迎えに来てくれ、その後もいろいろと面倒を見てくれる男の子です。
 トノがラムタイを踊ってみせると、一同大うけ。 大笑い。
 愛嬌があっておかしくて、時折悲鳴のような声を上げるので、そこが笑いのツボ。
 私も大笑いしていたら、「さちえー」と呼ばれ、しばしの間トノの一対一のラムタイ特訓。

    
    
   たーのーしーいーー 
 

まさか、自分がタイでラムタイをやるなんて思ってもなかったなあ。
タイ人に囲まれて、仕事して、タイダンスを教わる時が来ようとは。
人生、何があるかわかりません。
きっとこれから先も。


今日の一番のヒットはこれ。
ラムタイをやってるお母さんを差し置いて、カメラ前に出てきて仁王立ちするチビッコ。
この何とも言えない表情で、仁王立ちする姿にうける。

 
   ポーズもそろってるじゃん



ラムタイ

2010年09月16日 21時42分25秒 | 日記
私の爪を 青く仕上げてくれた女の子、プロイ。
真剣に仕事をしています。

 

と思いきや、流れるまるで演歌のような曲。
パソコンにはなにやら、ダンスのようなものが。

  
 
 ラムタイ = タイダンス  です。

 そこに現れた職員がひとり。
 書類のサインをもらいにきた彼女。
 なんだけど、
 ラムタイの音楽にあわせて、その場で陽気に、ひと踊り見せてくれます。

  


 午後、
「さちえ、上の会議室で、今ラムタイやってるよ。見ておいで。」
と言われ、見に行くと、やってるやってる。

 

 足をひねって上げたり、手首をひねったり、
 体をゆらゆら揺らしながら、腰を落として振りながら、
 なんとも魅惑的なダンスです。
 指の先、足のつま先まで神経を行きわたらせて踊っています。
 その仕草がとても美しい。

   
 
どうやら、今週末の土曜日に、何かのイベントがあるらしく、
そこで、ラムタイを披露する、その練習のよう。

さちえも入れ入れと言われて、最初は見てただけの私も
一緒に入ってタイダンス。

 

  むずかしい!!

  だって、こんなきれいな踊りなんだもん、そう簡単にはできない。




 

一日の活動の流れ

2010年09月15日 20時44分27秒 | 日記
★☆★ さちえ 第9特別教育センターでの週(一日)の予定 ★☆★
          仏歴2553(2010)9月現在 この先変更の可能性大


  
8:20  出勤 自転車にて汗だくで、配属先に到着。
         「サワッディーカー」 あいさつは必ず全員に自分からを徹底。 にっこり笑って。
      


      これが、出勤簿。出勤時間、昨日の帰宅時間、サインを書く(タイ語)
 
        



8:30   アクティビティ。中庭に全員集合。
     といっても、まだこの時点では来ていない子もけっこういる。
     国旗を揚げる。いろーーんな歌を歌いながら決まった振り付けをしてダンス、体を動かす。
      
     私も一生懸命覚え中。まだ歌って踊れる曲は4曲しかない。



 9:00  教室へ

       月・火  自閉症クラス
       水    決まってない。
       木・金  聴覚障害クラス

     カウンターパートが考えてくれたこのスケジュールでぐるぐるセンター内を回っている。
     履歴書に、手話がちょっと出来ることを書いたら、週2日、聴覚障害クラスに
     いくことになっていた。
     タイの手話はまた違って、全く役に立ってない私。
     だけど、私が吸収するものは大いにあり。
   
     クラスは 自閉症クラス2つ  知的障害クラス3つ  身体障害クラス1つ
     聴覚障害クラス1つ。 欲張りだけど、実は知的障害クラスにも行きたい。

           オーティスティック=自閉症  
       



          


10:00  おやつタイム 30分間 これも勉強のうち。
     
     




11:30  昼食
     子どもたちと親が食べるのをよそったり、声かけたりしつつ、
     ちょうどいいぐあいのころに、自分も食べる。
     一日の一番の楽しみ♪
          

      今日のメニューは キュウリの肉詰めスープ・唐揚げのチリソースかけ・バナナのココナッツ煮
           
      バナナのココナッツ煮は アロイマーック!(とてもおいしい!)
      とーってもあまくて、ちょっと酸っぱくて、おしいったらない!




13:00  個別指導
     あらかじめ指名されている子どもと話す練習や考える練習。
     主に自閉症クラスを見学。
     しかし、指定のクラスに行っても、子どもがいない場合がよくある。
     なぜ?と聞くと ①先生の仕事が忙しい  ②子どもが休みたい
     のどちらか。
      
     今の私はほぼ見てるだけ。 できそうな補助をしているのみ。
    


15:00  自分の机に戻って、考えタイム。 学習材のこと、自分のこれからの活動のこと。
       
     特に活動のない時には、ここで過ごす。  でっかい私の机もある。


16:30   終了 自転車で帰宅。
      このとき、雨にやられるときあり。
      全身びしょびしょ。 

      タイでの時間はゆっくり流れる。

フアラムポーン駅

2010年09月15日 17時49分15秒 | 日記
タイ鉄道の要。
バンコクのフアランポーン駅。
      




  
語学学校に通っていたとき、フアラムポーン駅見学があった。
切符を買うときの尋ね方や、買い方を 事前に学習してから、実際にやってみるもの。
     


駅には、やっぱり 王様の肖像画。
タイ人は王様をとても愛している。

「私たちは王様を愛している。」
と書かれたTシャツを着ているタイ人をよく見かける。
    


フアラムポーン駅は各地への列車が出る駅で、タイの中心の駅。
ここから、北部のチェンマイまでも行くことがきる。
しかし、列車は遅い!
時間も1時間くらい平気で遅れる。
日本だったらありえないけど、それが あり得ちゃう。
だから、早く行きたい人はもっぱらバスを利用する。


さあ、切符を買って出発。
   


景色を見ながら、列車が進む。

  
  
やっぱり、列車には列車のよさがあるなあ。
エアコンもないけど、風に吹かれながら心地いい。
このレトロな感じ、列車マニアにはたまらないはず。


スラム街。

   

そびえ立つビルと、エアコンのガンガン聞いた室内。
ブランドの数々。
そのすぐそばで、バラック小屋のような建物に集まる人たち。
急激に発展するタイ。
そこには貧富の大きな差が生まれる。

 貧富の格差、タイの抱えている問題の一つを見た。

手応えが

2010年09月15日 00時54分56秒 | 日記
午後の時間はいつも、子どもと先生1対1の個別学習。
いつも見学させてもらっているけれど、
「さちえ教えてみて。」「出来るよ、簡単よ。」と言われ続けてきた。

「簡単よ」と言われるのがいやで、簡単なはずがないでしょう、教えるということは
とても難しいことだといつも思ってた。
簡単って、どうしてそう言えるの?
どの子にも同じことをやっていいならば簡単かもしれないけれど、
そんなことしに私はここに来たのじゃないし、と、もんもんと考えることが多かった午後の時間。
よく子どもを観察して、ちゃんと準備をして臨みたいと思ってきた。

だからこれまで、
「さちえ、教えてみる?」と言われても言葉を濁してきたのに、
今日は断れない状況になってしまった。
先生ひとり、しかも別件で保護者が来て忙しそう。
子どもは放置。
あれ、私がやるしかないじゃないの。

おそるおそるやってみるけど、このタイ語であってるのかなと自信がいまいち持てないから声が小さい。
自信のない人を子どもはすぐに見抜く。
ぜんぜん、私の言葉に耳を貸さない。
というか、自閉症のその子の世界に私が入れていない。
てごわい。子どもも、自分のふんぎりも。

忙しそうにしている先生が、時折子どもに大きな声で指示を与える。
すると、その声に反応して言われたことをやろうとする子。

うーん、ショック!
というか、悔しいというのかな。

子どもを観察すること、子どもの動きを待つこと、子どもの興味の方向を見極めること、
そしてやる気にさせること
自分はそれができると思ってた。

準備も何もしてなかった、観察も出来ない急だった、だけど
やっぱり、もっとできたはず。
自分の遠慮も、踏み込み方も足りない。
目の前にいる子に、私を見てもらってない。

何をしてるんだろうという失敗感をずっと感じてた。

何より、子どもの反応。
こんなに手応えのない気持ちは初めて。
くやしい。
くやしいぞ。 
自分の中に悔しさのバネができてる。
子どもの中に入りたい。声を届かせたい。一緒に勉強するときに笑わせたい。
このバネをつかって なんとか、なんとか。

最初からうまくいくはずがないと、言ってくれた人がいました。
日本での経験があることで、私はできるとおごってたかもしれません。
ここは、私の最初。
最初からうまくいかない。
だから、これからうまくいくように、これからのことを真剣に考える。



月火水木金土日  曜日カラー

2010年09月14日 20時11分12秒 | 日記
センターでの日常に、朝のアクティビティがあります。
全員中庭に集合。
そこから朝が始まります。

その集合風景を見て、びっくりした当初。
 え?? なんでみんなピンク???



訓練所でも習ったことだったのを思い出しました。
タイでは、曜日ごとに色があるのです。

 月曜日 黄色 =王様の色
 火曜日 ピンク
 水曜日 緑
 木曜日 オレンジ
 金曜日 青  =王妃様の色
 土曜日 紫
 日曜日 赤


タイでは、自分が生まれた曜日も重要です。
生まれた曜日の色を大事にしたり、占いの時にも必要だったりします。
タイ人がこよなく愛する王様と王妃様にも、誕生日カラーがあり、
王様が黄色、王妃様が青、国民皆の常識です。

さて、驚いたことに、タイでは、公務員や、学校など公の場所では、職員がこの曜日カラーを着るのが一般的。
私の配属先の第9特別教育センターもそうです。

着ていないのは、洗ってなかったか、アイロンが間に合わなかったか、見つからなかったか、というくらい。
職員だけでなく、保護者も子どもも曜日カラーが多く、
ほとんどの人が同じ色を着ていて見事!




では、曜日カラーを紹介。

月曜日 黄色
      
 ↑赤い服を着ている子はスパイダーマン好き。
  迷彩色の子はこの日軍人の気分だったから。
  着ていないのには、正当な理由がありました。
  



火曜日  ピンク
 先生だって、アロハシャツのピンクです。  子どもも親もずらりピンク。
  



水曜日  緑
   



木曜日  オレンジ
    

  

金曜日  青
   



最初は、白いブラウスや、ストライプのシャツ、チェックのシャツを着て行ってた私。

配属されて3週間がたつ頃、買いました。
すべての色を。
だって、早くタイ人になりたいし!

 
   ずらーーーり

曜日の色を着ていくと、皆さんとても喜んでくれます。
「まあ!さちえが!どこで買ったの? スーアイ!(=美しい)」
と、曜日の色を着ているだけで、服が安物だろうと、メイクをしてなかろうと
スーアイ! スーアイ! (=美しい!)の大絶賛です。
お互いに。

買った服はそれぞれ、100~170バーツ程度。
一着 300円~510円くらいです。
曜日の色があると、服選びが楽。
みんなも喜んでくれて一石二鳥。

楽しちゃって、日本に復帰できるかな・・・?







魔女のような指先

2010年09月13日 20時06分47秒 | 日記
センターには、ありがたいことに、私の机が用意されています。
センター受付の奥。
そこには、女の子が2人、事務仕事をしています。
その2人がとてもおしゃれ好き。

午後のまったりとした時間。
ひとりが、マニキュアを塗り、乾かし、
カッターナイフを手に指の甘皮をとっています。
念入りだなあ、と感心しながら じっと見ていると

  
        「さちえ~、 やってあげる!」


私に指を出すように指示。

うん、まあ、おもしろいかも!
と、やってもらいました。
重ね塗り重ね塗り、器用にやってくれます。


まあ、こんな青い指先に!
ギラギラです。



日本だったら絶対しません。
まして、これで学校になんて、絶対に行きません。
絶対しないだろうことをしてみる、
たかが青マニュキアだけど 一歩外枠に出ちゃったような
悪いことをしているような、妙なわくわく感っです。

小さな子の大きな力

2010年09月11日 23時11分30秒 | 日記
特に何も活動できていない毎日だけど、子どもたちに癒されることは多くあります。
小さな子に、大きな癒しをもらいます。

昨日の午後のこと、
てくてくと歩いてきて私の隣に座った男の子。
それだけでも、私に居場所があるようでうれしい。
顔をすりつけてきたり、膝をさわってきたり。
無性にかわいい!

ほとんどはっきりとした発語はないけれど、
絵本を読んでほしいと訴えてくる。
絵本を開くと、もちろん、全部タイ語。
あら・・・ う~ん・・・ 
とりあえず、すべて嘘で読んでみた。
絵にあわせて、その場で作り話をしてみた。
使えるタイ語で、作り話。 

すると、それで十分に満足みたいで、たまに見せるものすごくかわいい笑顔。
もう、ホロリときちゃいます。

この子のお気に入りは、このタイの国旗を掲揚するページ。

  

タイでは、学校などで必ず毎朝国旗を揚げます。
うちのセンターでも同じく。
そして、国歌を歌う。
私もはっきりとは歌えないけれど、なんとなくなら歌えます。
この子と一緒になんとなく 楽しく合唱。
国歌は好きなようで、一気に表情がかわります。


1対1で初めて、長い時間向き合って、ふれ合った子です。
私のタイでの、最後の時にも思い出すのかもしれません。
記念すべき、私の大事な子です。

  
  なかなか見せない笑顔だからこそ、その笑顔がたまらない。


考える

2010年09月10日 02時59分03秒 | 日記
今朝はなんだかお腹が痛い。
たぶん昨日のことでお腹が痛いんだな。
おおざっぱなくせに、変なところがデリケート。
すぐお腹がいたくなっちゃいます。
毎年、合唱コンクールの朝はお腹を壊して学校に行ってたな。
担任のくせに。


昨夜、大家さんのジョーさんが、大学生の男女2名を連れて私の部屋にきました。
2人はコンケン大学の獣医学部の同級生。
男の子の名はジョウ。
この間まで私が住んでいた階下に住んでいます。
女の子の名はビュウ。
ジョウの友達で、日本語を勉強しているので教えてほしいということ。
日本人である私と話をしたいということ。
じゃあ今日の6時に、と約束。


3年前に一人で本を買って、日本語の勉強をし始めたそうで、日本語でのあいさつができ、
ひらがながだいたい読めます。
すごい。
3年間、こつこつとやってきたんだ、一人で。
2人で話すときはタイ語です。
だけど、彼女は私のタイ語を分かってくれるし、彼女のタイ語もよくわかります。

2時間半、いろんな話をして、時間が去っていました。
2時間半、タイ語で会話できたということ。
彼女には、私に分かってもらおうという気持ちがあるし、
私も彼女に分かってもらいたいという気持ちがある、
だから、きっとお互いにわかりやすいのだと思います。
人によってこんなに違うんだ。

うちに蟻がいて、トイ レにいつも蟻塚を作ると話したら
ジョウが蟻よけの薬をもってきてくれ、2人で蟻の道に薬を塗ってくれました。


彼女が、ジョウと話すときは、とても早いタイ語になります。
やはり、私と話す時は意識してゆっくりにしてくれているんです。
彼女がジョウに言っていた言葉。
「さちえさん、2ヶ月勉強してからタイに来たんだって。
 すごいよ。 ゆっくり話したら何でも理解できる。」
本当は何でも理解できてはないけれど、“ゆっくり話したら”
と、私に近づいてくれる彼女たちの気持ちがうれしい。
  



そんな、今日は、いろんなこと考えたな。

日本の学校に来ていたALTの先生のこと。
 心細い思いをしていたんだろうな。
 英語が話せる訳じゃないからと、逃げ腰で、話しかけることも滅多になかったけど、
 話しかけてもらうだけで、どんなにうれしかっただろうな。
 もっと話しかければよかったな。

子どもたちのこと。
 理解しないあなたが悪い、なんで理解できないの、って思うことは絶対ダメ。
 理解できるような話し方をしてるのか、理解してもらいたいと思って、私から近づいているのか。
 相手が「出来ない」んじゃなくて
 私が「出来てない」のだと見つめ直さなくては。
 子どもたちは、理解する能力を、絶対にもっている。