ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

メーサー・エレファントキャンプ  in チェンマイ   

2011年09月05日 02時20分06秒 | チェンマイ

タイといえば象。
タイではいろんな場所で象に会える。
大きなバスターミナルには、「出稼ぎ象」「物乞い象」をよく見る。  (→2011/09/03ブログ 「物乞い象」
私の任地、コンケンの田舎に行くと、野で自由に歩く象もいる。
飼い猫ならぬ、飼い象だ。
古都アユタヤでも、アスファルトの上ではあるが象に乗って遺跡を巡ることができる。
そういう象の国タイだが、一度にたくさんの象を見たいならエレファントキャンプ。
自然の中でふれ合いたいならば、象使い体験がおすすめ。

そして、エレファントキャンプの密集地が北部チェンマイやチェンラーイ。


以前、チェンマイのメタマーン・エレファントキャンプで象を堪能した。 (→2010/11/25過去ブログ 「メタマーン・エレファントキャンプ)」
今回は家族連れのためチェンマイ市内から最も近い、メーサーエレファントキャンプへ。
チェンマイ市内から車で約40~50分。 途中、タイガーキングダムを通り過ぎる。 (→2011/08/10ブログ 「タイガーキングダム」

 象のショーのみ    120バーツ(360円) 1日3回 午前中
 象乗り(2人乗り)  30分:800バーツ(2400円)  1時間:1200バーツ(3600円)

交通手段は、ツアーでいくか  →前日までに申し込み、ショーのみ一人600バーツから
トゥクトゥクをチャーターするか  →交渉次第、交通費のみ250バーツから
バイクをレンタルするか。 →交通費のみ200バーツから




こ・・・この道路標識は・・・。
象に注意?!
さすがのチェンマイ。
この標識があると、いよいよエレファントキャンプが近いということ。
    


さて、メーサー・エレファントキャンプ。
山岳民族の衣装を着た子どもたちが迎えてくれる。
   

ショーは象の入場行進から始まり、象のサッカー大会、丸太運びの労働風景、
象画伯たちの絵描きなど、賢い象たちの1時間ほどのショー。
ショーが終わるとお客さんのもとに象たちが近づき、来客サービス。
帽子を頭にのせてくれたり、鼻で巻き付いてきたり。
   

       

     

  

    

象の背に乗っての山歩きは、斜面では激しく揺れる。
ちょっと体調が優れないと、酔っちゃうかも。
だから、30分コースで十分に満足。
     


象使いの優しい笑顔も、鼻を伸ばした象も魅力的。
      



市内から最も近いエレファントキャンプであり、観光客ツアーが多いからか
施設はとてもきれい。
だが、メタマーン・エレファントキャンプにくらべ、象との写真撮影時間が短いのが残念。
メタマーン・エレファントキャンプだとちょっと遠いが、食事付き、いかだ下り、牛車のり、象乗りと
乗りまくりコースでお得感はあったような…。


象を満喫。
すっかり象が好きになって、帰りには象グッズを買いあさる。
以後のタイでの買い物では、象キャラクターに目がない人たちとなる。
そんな、魅力たっぷりの 象パラダイス、エレファントキャンプ


         

行列の出来る豆乳屋 in チェンマイ

2011年08月02日 04時24分26秒 | チェンマイ
น้ำเต้าหู้ญี่ปุ่น  ナム・タオフー・イープン


チェンマイ、お堀沿いの通りで、たくさんの人垣ができている屋台。
看板には、「ナムタウフー・イープン」と書いてある。
   



「ナム」=「水」
「タオフー」=「豆腐」
「イープン」=「日本」
で、
直訳すると 日本の豆乳。
噂によると、この店の主人が豆乳造りの修行を積んだ工場の工場主が
かつて沖縄で豆腐造りを学んだ人だったとか。
もとを辿り辿りしていくと、「イープン」=「日本」に行き着くらしい。


さて、この「ナムタウフー・イープン」は、行列ができる豆乳屋。
待てないタイ人が、あのタイ人が並んでまで買うなんて、
いったいどんな豆乳なのか。


ナムタオフー(豆乳)とパートンコー(揚げパン・油条)を売る。
豆乳の濃度は濃く、こってり。
妙な臭いやクセもない。
カボチャ、トウモロコシ、黒ゴマを材料にして作ったものもあり、
砂糖が入り、甘めの味。
   


この小さな屋台の、豆乳売り場だけで、店員さんが3人もならんでいるのが
この店が人気店で客足が多いという証拠。
店員さん3人が、早業で豆乳を袋に入れ、ビュンビュン袋を回して輪ゴムで縛る。
あっぱれ。 
         


タイでは、豆乳にはつきもののパートーンコー(揚げパン)。
   


サイズが大きく、サックリ、もちもち。
こちらがかなりの人気で、夜の9時過ぎには売り切れてしまうとか。 
       




   



チェンマイ  ワット・ジェットリン

2011年04月10日 02時25分21秒 | チェンマイ

普通の観光ではまずできない体験 その4


タイには多くの寺がある。
多くの僧侶がいる。
僧侶を見かけることはタイでは日常的だが、僧侶と親しく話をするということは
あまりなく、特に普通の観光ではまずできないことだろう。
家族のリクエスト “僧侶と話したい”


チェンマイ ワット・ジェットリン。
    


静かで落ち着いた雰囲気と、池にかかった手作りの橋と庵が
とても好きで、チェンマイ1のお気に入りの寺。
        

      

  
初めて訪れたとき、一人でここに座っていた私に話しかけてくれた数人の僧侶がいた。
数回通ううちにさらに親しくなり、今ではコンケン-チェンマイ間で
スカイプでつながる間になった。
今では携帯電話に電話もかかってくる僧侶の友達。
   


その寺に家族を連れて行く。
タイの人たちは家族というものをとても大切にする。
さちえの家族が来たと、ソンクラーン準備の手を止めて歓待してくれる。
      


お気に入りの池の上の庵に腰かけて、時間がたつのも忘れて楽しく話す。
優しくて、あたたかい彼らのもてなしぶりに、私の家族も心から感激。
以前、福岡から友達が来たときにもこのワット・ジェットリンで歓待を受けた。
時間の許す限り、ずっと話をしてくれる彼ら。
(→過去ブログ 「チェンマイ寺巡り」
       

       



私にとって特別な寺、ワット・ジェットリン。
この寺も庵も、池も橋も、親しくしてくれる僧侶たちも大好き。

      

アカ族  水タバコを吸うダンディなおじちゃん

2011年01月30日 15時17分58秒 | チェンマイ
以前、チェンマイの少数民族、アカ族の村にいったときのこと。

   → 過去ブログ 「カレン族(首長族)  ~アカ族・リス族・ヤオ族・モン族~」



緑の豊かな村の中で、鮮やかな赤いシャツを着たおじちゃんが
タバコを吹かしているのを見た。
        


それが、パイプを切って作った、手作りの煙管(きせる)。
タバコの葉を入れて、火をつけ、煙をすうのだが、
耳を近づけると、コポコポ・・・ と煙管の中から水の音がする。
       


これは水タバコ(水煙管・水パイプ)というらしい。
タバコの煙を水にくぐらせた後、長い煙路を経て吸引する。
煙が水を通る間に多少冷やされることもあって、昼間の気温が高いインドや中近東で人気。
昼間喫茶店で男性が水たばこを嗜む姿を良く見かける。
1人ではなく何人かでゆっくりと味わいながら、
お茶や雑談をするという、日本ではあまり見られない喫煙具だ。


このおじちゃんの水煙管は手作り。
パイプは、日本でもよく水道管などで見かける
あの青いプラスティックのパイプだ。


嫌煙家の私だけれど、このおじちゃんの、
タバコをふかす姿が、あまりにかっこよくて、様になっていて
長時間、見とれてしまった。
おじちゃんも、ニヒルな笑顔をななめ顔にしてこちらに向け、カメラサービスしてくれる。
なんて心得た人だ。


ハリウッド俳優でも通用しそうな、ダンディなおじちゃん。
タバコをふかす、その背中までも哀愁漂ってかっこいい。
アカ族の村で出会った、このおじちゃんは、
私にとって、「タイ人のかっこいい人ランキング ベスト5」に入る。
  


 





サンデーマーケットの演奏者たち

2010年12月01日 14時17分28秒 | チェンマイ
チェンマイ

毎週日曜日の夜、ターぺー門から歩行者天国となり、
ずらりと魅力的な露店が並ぶ、サンデーマーケット。

山岳民族の売り子さんがいたり、絵画を売る芸術家がいたり、
胃袋をくすぐるおいしいおいしいタイグルメが売られていたり、
見て歩くだけで楽しい、夜のマーケット。
   

人々がごった返す その道の中央に
盲の演奏家たちがいる。
  


一列に並び、ハーモニカやギター、太鼓を叩き、歌もまじえて演奏する。
この人たちは、先日見学に行った北部盲学校の卒業生たち。
シニア隊員から、そう聞いて、
いつも見ていたこの人たちを、もう一度じっくり見て演奏を聴きたいと
足を運んだ。
 表情、絞り出す歌声、楽器、1列に並ぶこの人達の一体感も、すごくいいんだ。
  

 


置かれた箱には、次々と、道行く人がお金を入れていく。
それもそのはず、
この人達の演奏は、なんだか胸にグッと来るものがある。
 

この人達以外にも、
道の中央には、山岳民族の衣装を着た少女が楽器を奏でたり、踊ったり、
歌う人や、パフォーマンスをする人が何人もいる。
その中で
もっとも輝いているのが この人達。 と私は思う。

なにか、伝わってくるものがある。
じっと見たくなる。
じっと聞きたくなる。
グッと来るから、お金も入れる。
この人達の演奏の、対価として。

 



これは、立派に自立して
仕事をしていると言えるのではないか。

アカ族の村で

2010年11月27日 20時27分46秒 | チェンマイ
福岡からやって来た友達と一緒に、ラフ族の村 フィクップカップ村に泊まり、
翌日のこと。

少し時間があるので、ガイドのベックさんが、アカ族の村か、カレン族の村へ連れて行ってくれることに。
カレン族は首長族として有名で、観光の目玉的な存在になりつつあり、
村に入るのも200バーツ(600円程度)かかる。
そういうところは、またいつでもいけるけれど、地元の人間であるベックさんに連れて行ってもらえる
このチャンスは、普通ならば行きにくいアカ族の村に行くべき。


つい先日、ゴールデントライアングルツアーに参加して、見たアカ族の村とは全く違う雰囲気。
素朴、見せるための生活ではなく、そのままの自然な生活、お金お金と言わない、普通の村。
  → 過去ブログ 「ゴールデントライアングルツアー2 アカ族・ラフ族の村」

ああ、これだこれ。
こういうそのままの村を見たかったんだ。
   
 

子どもたちは人慣れしていて、逃げず、にっこり笑ってくれることに驚く。
    

    


 人形遊びをする小さな女の子
      


 一度だっこすると、何度もだっこをせがむ。
  

 よく笑う明るい子。 つい先日見たお金をせがむあの子達は、みなこんな目をしてなかった。
           暗い表情で、光のない目をしていた。 
  


 なんてかわいいの! すりすりしちゃう。
  


 ふごっ! 鼻に指を突っ込まれてしまった
  
 なんて、おちゃめなことをしてくれるんだ。






 友達にこのタイでの時間、なにが一番心に残ってる?と聞いてみる。
 「毎日すごくて、それぞれが普段出来ない体験だったのだけど、フィクップカップ村が今一番残ってる。」


 コンケンの私の活動先で過ごした一日から始まって、毎日ぎゅうぎゅうに詰めた濃縮な経験の数々。

 食べものにしても、イサーン名物、ガイヤーング(味付け鳥のあぶりやき)、カオニャオ(蒸したもち米)、
 ラープムー(豚肉のラープ)、ソムタム(パパイヤサラダ)、虫(コオロギやバッタ)、
 サイコォークイサーン(豚挽肉ともち米の腸詰め)過去ブログ 「屋台アロイ」


 ナムプリックオォーング(豚挽肉とトマトのナムプリック) → 過去ブログ 「タイ人必須アイテム ナムプリック」
 パッタイ(タイ風焼きそば)、グイッティアオ(タイ風ラーメンorうどん)、
 カオソーイ(ココナツカレーかけ揚げ麺)
 
 カオニャオマムーアン(もち米の上にマンゴーがのったお菓子)、マムーアンパン→ 過去ブログ 「カノニャオマムーアン=もち米マンゴー」
 デンモーパン(スイカのシェーキ)、クルアイパン(バナナのシェーキ)
 マカム、
 カノムクロッ(米粉とココナッツミルクを混ぜた焼いたお菓子)→ 過去ブログ 「屋台アロイ」
 カオニャオピング(バナナをもち米で包んで焼いたお菓子)、カオニャオアイス
 カーオラーム(小豆ともち米を竹筒で炊いたもの)
 揚げパン

 時期はずれのドリアンも。


 何でも食べてくれる彼女は、かなりのタイグルメを味わった。


 ツアーコンダクターさちえ。
 お好みのツアーを組みますよ。
 タイにいらっしゃいませ。
 


 

山岳民族 ラフ族の村へふたたび

2010年11月26日 18時26分34秒 | チェンマイ
10月にいってきたラフ族の村。 フィクップカップ村。
観光隊員で活動する先輩が、管轄する地区にある。
 → 過去ブログ 「ラフ族の村へ4 道中」   
            「ラフ族の村へ5 共生する村・ラフ族の学校を見る」
            「ラフ族の村へ6 脱穀・水シャワー」
            「ラフ族の村へ7 ラフ族の村の夜・ゆびきりげんまん」
            「ラフ族の村へで感じたこと」


観光化、商業化された山岳民族の村は多いが、
 → 過去ブログ 「ゴールデントライアングルツアー2 アカ族・ラフ族の村」
この村はさすが、先輩隊員がすすめるだけあって、素のままの人々の暮らしに触れることができる。

ここで活動する観光隊員が言うには、
チェンマイの旅行会社がファラン(西洋人・白人)をこれらの村につれてくるが、
宿泊代一人20バーツ(60円)という現状で、地域開発どころか村人たちの生活の向上もままならないのだと。
そういう問題を抱えながら、素朴なありのままの暮らしで横たわる村々。

そこで2日間すごさせてもらった。

タイに来たことのない日本人には、山岳民族の村への宿泊は厳しいものがあるのでは、と先輩が心配してくれたのだけど
すばらしい、私の友達。

水シャワーのみ寒くて苦しんではいたものの、トイレも茅葺き高床式住居も、食事も、すべてすっかり受け入れて自然に過ごしていた。





道中は、日本語が達者なガイドのベックさんと、トレッキング。
休憩中、ナイフを取り出し、竹を削って箸を器用に作る。
  

「サーイもやってみて」(サーイは私のタイネーム)
「はい!こういうの好きなんです!」
と、意気揚々ナイフをもって30秒後 指を切って、出血。
ベックさんがとても気の毒がって、代わりに作ってくれました。

 
 作ってみたかった・・・・

トレッキング中に出会う、ファラン(=西洋人・白人のこと)
滝に向かっているのだろうけど、それにしてもすごい格好だ。
蚊がわんさかいるし、とげのある枝や、手を切る葉っぱもあるのに。 すごいな。
 



2時間半、山を登って 到着。
 空に近い村。フィクップカップ村。
 

ああ、ここここ! 来たよ! また来ますっていう約束、果たしたよ-!
 




宿泊するホームステイ先  ああ、懐かしい感じ。
 


あの おかあさんがいる! 
 

前回は、帰る直前まで なかなか笑うことも話すこともなかったお母さんが、今度は抱きしめて迎えてくれた。
 

前回、カメラを向けるとぷいと顔をそらし、ほとんど口もきいてくれず、
最後の最後になって、一緒に遊んで笑いあったこの子、ポムとも再会。
「さちえ!」と名前を呼んで迎えてくれた。 覚えてくれていたんだ。



村の子どもたち。 この顔も、この顔も見たことあるぞ。 
前回よりもすんなり打ち解けてくれて、よく笑う。


これが当然のことだ。
初対面からにこにこ笑う方が不自然なことで、少しずつうちとけていくものだ。
この村の人たちはなんて自然なんだろう。


今回、友達が、福岡から古着をもってきてくれた。
先輩にもベックさんにも確認したところ、商業化された他の村はそれなりの収入があり、
難民とされるカレン族には古着支援がすでに定着してるが、
このような知られていない村には、それがどこからも届かない。
村の人たちは欲しがっているが、そのルートがない。

私も、日本の家族に、私の服を送ってくれるように頼んだ。
個人的にではあるが、これから、日本の知人や学校関係者と連携してなにか出来ないだろうかとも考える。



電気のないこの村で、薪で火をたき、かまどで夕食を作る。
夜がやってきて、子どもたちの歌が始まる。
2度目だけど、かわらず 胸にぐっとくる。
友達を見ると、やっぱり目に涙がいっぱいたまってた。
   
歌のお礼に、お菓子をプレゼント。
チェンマイに来る途中のバスターミナルで選んだ、巨大いちごポッキー。

ものすごく喜んでくれて、子どもたちがみんなで顔をつきあわせて分け合い、
わけられたお菓子を、お母さんやお父さん、おじいちゃんおばあちゃんにもっていく。
なんとも、あったかい、素敵な光景。

電気のかわりにろうそくに火をともし、
道中で拾ってきたマコーという木の実を焼き、
お茶を飲み、薪をくべながら、
寒い寒いチェンマイの山の上で ゆっくりと夜が更ける。


夜中から、時間を間違えているニワトリの声がうるさく響くけれど、
朝は、ニワトリにくわえて、ブタと犬の声が加わり、けたたましい大音響。
これもなつかしい。


朝になると、お父さんにも再会。
 
この子、昨日あげた巨大ポッキーの箱を大事そうに抱えている。

どこに行くにも抱えて歩く。
 

分かるなあ。
私も初めて巨大ポッキー、巨大チョコレート、巨大シリーズを買ってもらったときには
箱が捨てられなかったもん。

その箱に、宝物を大事に詰める。
   

宝物を見せてもらうと、お札。 ドラゴンボールのお札がどっさり。
  


朝食をつくり、
にんにくのきいたおいしいカオトム(おかゆ)をいただいて
  


友達の要望により 村の学校を見学
  


休日なので、子どもたちが入り込んで遊んでいる。
   

    


今回は子どもたちと遊ぼうと思って折り紙とはさみを持参。
折り紙を広げると、子どもたちの食いつきが違う。
「アオマイカ?」(=いりますか?)
ときくと、
「アオ!」(=いる)
何度かそのやりとりを繰り返すと、子どもたちの声がそろいだし、大きくなりきれいに
「アオ!」
と声がそろったとき、ゾクッとした。
学校の教壇にいる感覚が一瞬だけ走って、目の前に中学校の教室が一瞬見えたような。
ああ、そうだったな、学校で教師やってたなと思い出す。
    

    


村を出るとき、虫さされ用の塗り薬を置いていくこにした。
お母さんが、「アブヤーッ」(=ラフ族の言葉で「ありがとう」)を何度も繰り返す。
別れるのがさびしいと、奥に入って泣いたお母さん。
 
私もさびしくなる。
今回も感動して、考えさせられたな。


この村に来たことのある日本人は、すべて協力隊員。 
ここで活動する隊員の紹介でやってくる。
だけど、先輩隊員も任期終了間近。
任期を終えて日本に帰ってしまったら、ここにはもう日本人は来なくなるのでは、と心配しているよう。

私の友達は、協力隊以外で初めてこの村に足を踏み入れた日本人ということになる。
「ここに友達を連れてきたいと思う、その気持ちが分かる。」と言ってくれた彼女。
誰でもオッケーというわけではない。
この生活をいいと思える人でなくちゃ連れてこられない。
いい友達をもったものだ。

この先、また、誰か友達がタイに来てくれることがあれば、この体験をぜひ勧める。
普通の旅行やツアーでは絶対に体験できないものと、心に響くものがある。

メタマーン・エレファントキャンプ   in チェンマイ   

2010年11月25日 16時58分58秒 | チェンマイ
福岡からやって来た友達のリクエストにより、日程の中に「象を見る」は必須。

コンケンのバスターミナルでも象が歩いているけど、そういうはぐれ象、出稼ぎ象ではなく
「象だらけ」を見せなければ。
  → 過去ブログ 「振り返ればやつがいる」

チェンマイ、オボトークッチャン地区で観光隊員として活動する任期残り少ない先輩に、
また、プランをくんでもらった。

このクッチャン地区・メタマーン村には、エレファントファームとエレファントキャンプがある。
だから、そこにいる象たちが仕事の合間に道を歩くこともよくある光景。
 → 過去ブログ 「山岳民族ラフ族の村へ 象が迎える」

この2つ、どう違うか、簡単にいうと
 エレファントファームは、椅子などついてない裸象の背中に乗り、象の言葉を習ったり、水浴びをさせたり、
             一日一緒に過ごして一緒に泥んこまみれになる、普通出来ないすごい 象使い経験。
 エレファントキャンプは、象のスポーツ大会や絵かきなどのショーを見て、象の背中(椅子)にのって、
             山をハイキング。

先輩隊員も、象使い経験をぜひにとすすめてくれたのだけど、時間が限られていたため、断念してエレファントキャンプを選択。
しかし、これでも、十分にいい経験。

チェンマイのチャンプアックバスターミナル前から、白いソンテウに乗って、まずはメマライ市場へ。
ここまで1時間くらい。
  

さらに、メマライ市場から車で40分ほどのところにある。


ところで、ソンテウは
  ソン(=2) テウ(=列)
その名の通り、2列の椅子が並んでいるのだけど、このソンテウは

  
 3列目が追加されている!

  サム(=3) テウ(=列) ではないですか?!






●メタマーン・エレファントキャンプ●

  
  パオォォォォォォォォォォォォーーーーーーーン!


  ショーの前に水浴び。 わさわさどさどさと水に入っていく象たち。
  



 象のショーの始まり

   ようこそのあいさつ「パオォーーーン!」
  


 ちょくちょく鼻を伸ばしては、バナナやチップをもぎとっていく象たち。
 この鼻、自分に突っ込んできたときは、それはもうすごい迫力なのだ。
  


ゾウだ ゾウだぞ

 牙がすごいんだゾウー
  


 おすわりだってできるゾウー
   


 おっと、立ち上がれないゾウー  うんとこどっこいしょ
   


 サッカーだってできるゾウー    でも全然入らないゾウー
   


 バスケットだってできるゾウー   高さ的にダンクシュート余裕だゾウー
  


 お絵かきだってできるんだゾウー
  


 ゾウの描いた絵、なかなかの出来映え。
  



ショーが終わると、ゾウ乗りタイム。
ゾウの背中に乗った友達は 興奮がちに話す。
 「今まで一番好きな動物は?って聞かれたらパンダって答えてたけど、今度からゾウよ。だって、パンダの背中には
  乗れないけど、ゾウには乗れるもんね!」
 

私もー!
  


象の鼻に乗っている人がいる! 私も乗りたい!

こんな風にのせて! と象使いにリクエスト。



 ・・・こんな風に乗りたかったのに・・・・


 「ぎゃ------!!!!  ちがーーーーーーう!!!」

  象使いも笑っている。


 「これじゃない、これじゃない!」 でも、もう笑うしかなーい! わっはっはっはっは! 



 「お? なんだか、これはこれでいい具合になじんできたぞ。」



 「しかも、お前かわいいじゃないか。」 ポッと顔を赤らめるゾウ。 二人の間に何かが芽生えた瞬間。



地上に降りたったあと、そっと寄り添うゾウ。
「ふぅー。びっくりしたけど、ちょっとお前のこと好きになっちゃったぞ。愛い(うい)やつめ。」



だけど、正面から見ると変な顔だった。







まだまだ続くゾウ満喫コース
次は象に乗って川渡り&ハイキング。
 

ゾウの上から見る。
 


椅子には手すりがついているけれど、上下左右にすごい揺れ。 油断したら落ちてしまいそう。
もし、落ちたらただではすまない高さ。
いや、落ちたらゾウに踏みつぶされる方が先かな。
 


時折 別の象に追い越され、追い越しながら、山道をはげしく揺さぶられながら歩く。
この揺れも、だんだん気持ちよくなってきた。
    



次のコース
 ゾウを降りると、何故か今度は牛舎に乗る。
 
  ゾウの時より、格段地面に近づいた。


次のコース
 牛を降りると、なぜか楽しい筏下り。
 ゆったりと気持ちがいいのだ。
 

 さっき歩いてきた山道にゾウが。
 

筏下りの最中、筏の前後2人の船頭さんと話す。
ミャンマーからで稼ぎに来ている人で、私のお給料はいくらなのかと聞いてくる。
タイでは、初対面でも月給を聞かれることがあり、私も保護者から数人聞かれた。
日本のように、稼ぎを聞くのが失礼という感じはない。
ちなみに、ボランティアなので、お給料はもらっていない。もらっているのは現地生活費。
ミャンマーからの出稼ぎの2人は 月に3000バーツ。(9千円程度) 一日100バーツ(900円)
一日に100バーツ以上を使っているこの時、なんだか深く頭を垂れて考えてしまう。


船頭さんが、こぎ方を教えてくれ、いかだ下り船頭体験。

 えんやこら~ えんやこら~
 

  にこっ
 



メタマーン・エレファントキャンプ

 象 ゾウ 象 ゾウ 象 ゾウ 象 ゾウ 象だらけ。
 
 一生に一回は体験しておくべきだな。 ゾウワールド。


この日の かわいいゾウのお気に入りショット

  「おしり」
    

 すごい迫力だ。 でも負けてなるものか! 私だってタイに来てグンと太って大きくなったのだ!

  
 


 








ゴールデントライアングルツアー 2  ~ラオス領・メーサーイ・アカ族・ヤオ族の村~

2010年11月22日 15時21分01秒 | チェンマイ
ゴールデントライアングルツアー


●ラオス領●

ラオス領の 小さな島。
パスポートもビザも必要ない。


 はじめの一歩
 

 話しに聞いてた ラオスビール
 


入って感じたこと。
こんなに近くの国なのに、タイとは全く雰囲気が違う。
はっきり言ってしまえば、ひどく貧しい。

ラオス国旗がはためく下に、子どもたちがたくさん。
  

この子達は、ものもらいをして生活する子どもたち。
船が着いたとたんに、群がってきて、私たちについて歩く。
手を出し、懇願する姿を見せる。
 

船が出るときにも、ギリギリまで群がって、手を出して お金を懇願する子どもたち。
 

貧しさを目の当たりにした。








●ミャンマーとの国境の町 メーサーイ●

タイ最北の町、メーサーイ。 国境の町のため、人が行き交い、店も多くずいぶんと賑わっている。
 


この門を超えて、100メートル歩いて行けば、そこがミャンマー。
 


私は通れないので、金網越しにミャンマーに行き来する人たちを見る。
 

すると、足下で金網をはげしく揺さぶり、叫ぶ声が。
 
ミャンマーの子どもが、物乞いをしている。
ここもか、と胸の奥が痛い。

貧しさをこれでもかというくらいに目の当たりにすることは、日本にいたときにはなかったことだ。







●アカ族・ヤオ族の村●
 山岳少数民族の村を見られるのは、とーっても楽しみだった。
 2つもいけるの? とうれしかった。
 ただし、どちらもほんの15分~20分程度。
 ほほう、と入り口近くの民家と店を見たら終わり。

 まず アカ族の村
  チベット高原が起源の少数民族。
  女性は頭に銀製の兜をかぶり、悪霊が体内に入らないように、独自の衣装を着る。
  寝るときも兜を外さない、自分たちの文化を誇りにしている。
  高床式茅葺きの住居に住み、部屋や炉が男女別にある。
    

      



 ヤオ族の村
  中国やベトナム北部にも分布する民族で、中国が起源。
  漢族・道教の影響を強く受けていて、葬式や婚礼などの儀式では漢字を使い、
  年長者の男性では漢字の読み書きが出来る人も多い。
  土間式の住居に住み、箸を使って食事をする。
  
  車から降りたとたん、このおばあちゃんが、走り寄ってきた。
   

  そして、女性客に抱きついた。みんな、さもほほえましいというように笑う。
  だけど、私はこのあとが見えて笑えなかった。
  

  手を握って、自分の店に連れて行くおばあちゃん。 それは絶対断れないよ。
  もちろん、この女性客は バッグのような何かを買ってた。
        
                      握った手はずっと放さずに。



  先輩隊員のすすめるラフ族の村にいったときとは、ずいぶん違うなというのが、この2つの村を訪ねて思ったこと。
  → 過去ブログ 「ラフ族の村へ 竹細工を作る」    「ラフ族の村へ 共生する村・ラフ族の学校を見る」
  「ラフ族の村へ 脱穀・水シャワー」   」「ラフ族の村へ ラフ族の村の夜・ゆびきりげんまん」

  ここでは、子どもたちがついてまわり、ものを売ろうとする。
  写真を撮ったイギリス人に20バーツを要求する子ども。

  観光客が押し寄せ、商業化された結果なのだ。
  生きるためにの結果なのだ。

 とても複雑な思い。
 あの、素朴なラフ族の村がとても恋しく、貴重な存在に感じた。


ゴールデントライアングルツアー 1 ~温泉・ワットロンクン・ゴールデントライアングル~

2010年11月22日 12時11分12秒 | チェンマイ
福岡からやって来た友達を連れて、
以前から興味のあったゴールデントライアングルツアーなるものに参加してみた。

朝7時発 
 ・チェンライの温泉
 ・チェンライ ホワイトテンプル ワットロンクン
 ・タイ・ミャンマー・ラオスの3つの国境ポイント、ゴールデントライアングル
 ・ラオス入国
 ・ミャンマーとの国境の町メーサーイ
  ・少数民族 アカ族の村
 ・少数民族 ヤオ族の村
夜8:30ごろチェンマイ着

これだけ回って、昼食付きの 800バーツ(2400円程度)
ロットゥーと呼ばれるこのような乗り合いバンで10名前後のツアー。
西洋人が多く、英語・タイ語のガイドがつく。 
  

インターネットで日本語を入力して検索すると、とんでもなく高いツアーしか出てこないけれど
現地チェンマイでは この値段でのツアーがごろごろ転がっている。
  





●チェンライの温泉●
勢いよく吹き上げる温泉。 HOT SPRING 
 
 
 あたりには硫黄の匂いがどことなくただよっていて、 温泉卵も。
   





●ワットロンクン●
真っ白な真っ白な、とにかく真っ白なお寺。  WHITE TEMPLE
ある隊員のブログでこの寺を見てから、自分の目で見てみたくて仕方がなかった。

  

太陽の光に照らされて、白がキラキラ光る。
   

この奇抜な白一色のお寺。
タイの有名な建築家が手がけているそうで、見たことのないツンツンデザイン。
どこもかしこもとんがっていて、ツンツン  ツンツン

   

後ろから見ても ツンツン
 


 
柵もツンツンしているので、写真を撮るのに夢中になってたら、手首をざっくりやってしまった。
このツンツン、見かけ倒しではないぞ。


この白さ、太陽の下で輝いて美しいな・・・と思うけれど
よく見れば、入り口には 地獄から這い出たかのように手がのび、


堀には悪魔のような生き物が


寺の側面道路にあるコーンはどくろ。
 

いったい何を意味して、どういう思いを伝えようとしているのか、
この寺を手がけた芸術家の意図はつかめないけど、
白の美しさと、ツンツンの気高さと、地獄のおぞましさが入り交じって、なんともいえない。






●ゴールデントライアングル●
メコン川をはさんでタイ、ラオス、ミャンマーの3つの国が互いに目の前に存在するところ。
まさしく、国境。
   


ボートに乗って出発
メコン川の赤褐色の川がそのまま国境になっている。
  

奥に見えるのがミャンマー
右に見えるのがラオス
左に仏像を構え、国旗をはためかすのがタイ。



3つの国の国境に立つ。
初めての経験。

日本は島国であることもあり、国境を意識したことはなかったけれど、
陸続きの大陸にある国々は、こうやって国境を意識し、
すぐそこに他国を見ながら暮らすことがあるんだなと、
大陸というものの大きさを考える。

ゴールデン トライアングル。
まさしく、トライアングル。
  ずっと見たかった国境を見られて満足。

チェンマイ寺巡り

2010年11月21日 16時48分03秒 | チェンマイ
福岡からやって来た友達と、夜行バスに乗って12時間、チェンマイへ。
12時間のバス旅、タイにいたら普通のことだけど、
友達にとったらびっくりの長旅。
バスの冷房に凍えながら、12時間をなんとか友達は乗り切った。
私はというと、タイに来て5ヶ月、めきめきたくましくなっている。


チェンマイの寺を2人で巡る。




●ワットドイステープ●

タイで2番目に高い場所に位置する ワットドイステープ。
  →過去ブログ 「ワットドイステープ」

2匹のナーク(蛇神)に守られた長い階段。
その左右には灯籠がずらりと並ぶ。
ロイクラトン祭りが来週に迫り、チェンマイの街には灯籠が目につく。
 

少数民族衣装を着たかわいらしい子。
かわいい!と声をかけると、私の膝にちょこんと座る。
        

かわいいねえ、かわいいねえと、写真を撮り、その場を去ろうとしたら
「20バーツ」と要求してくるこの子。
ちょこんと膝に載るのも、かわいい笑みを浮かべるのも、仕事だったか。
私も抜かったな。
生きるために仕方ないとは言え、もの悲しい気持ちになる。
  


エメラルド仏像は太陽の光を体に吸い込んで光を放つ。
  


タンブンするために、友達とドークブーアの花を作る。
初めてやっている友達だけど、なかなかなかなか 上手上手。
     

花と線香とろうそくをもって、祈りを込めて歩く。
   
  







●アイスクリーム売り●

ワットドイステープからチェンマイ市内に降りる途中、
見晴らしのいい展望台。
そこにあるアイスクリーム売り。
  

カオニャオを入れたアイスに目がない私は、見つけたら必ず買う。
「いや、もち米はちょっと・・」といやがる友達にもぜひにと勧め
トライさせてみると
「お、・・・おいしい!」
でしょう!  初めての食体験。

このアイス売りが陽気な人で、話しが弾む。
英語が話せても、タイ語が話せる日本人や外国人というのは少ないので、
タイの人は、私がタイ語が話せるとなると、いつもとても喜んでくれる。
「“さちえ”は呼びにくいからタイネームの“サーイ”がいい。」
そして、アイスは自分で作れと道具を私に手渡し
「サーイがアイスを売ってるよー! サーイがアイスを売ってるよ-!」
と大声で叫んでお客を集める陽気っぷり。
初めてのアイス売り体験、楽しいったらもう。
   

こんなにモリモリ入れちゃった。
    

パンにアイスとカオニャオをはさみ、練乳とピーナッツをかける。大のお気に入り。
これで、10バーツ。(30円程度)







●ワット スアンドーク●
 ちょうど夕暮れ時。
 夕日にあたるジェディの段の上で、すやすや気持ちよく寝るワン太。
 タイの犬は、どこでも安心しきっている。
 見た目はすすけているけど、日本の犬よりもずっと幸せそうに見える。
    


    






●ワットプラシン●
 チェンマイ有数の格調高いお寺。
 確かに豪華絢爛。 京都の寺でたとえるなら金閣寺かな。
     
   



●ワットパンターオ●
 だけど、私の好きなのはこっち。
 しっとりと落ち着きがある。 たとえるなら 銀閣寺。
     






チェンマイで一番好きなお寺。
●ワット ジェットリン●

なぜ好きかというと、この池と手作りの橋、そして庵に心が和むから。
ここもロイクラトンの祭りに備えて灯籠がずらり。
ロイクラトンの時はきれいだろうなあ。
  

もう一つの好きな理由。
初めて来たときに タイ人だけど日本名をもった僧侶たちと
長い時間 話したのがこれまた心が和んだから。
  →過去ブログ 『北方の寺』
  タイ語できないなあと自信をなくしてたときだったので、
タイ語で僧侶達と話した時間は、欠けた自信を埋め合わせてくれる時間だった。
太郎さん、リョウさん、いるかなー、と足を踏み入れると
・・・いた! また会えた!
この寺に来るのは3度目、その3度とも太郎さんに会えている。
思いは通じるものだ。


自分の故郷や、寺での生活の写真を見せてくれる太郎さん。
僧侶といえど、パソコン、ネット、携帯あり。

私のつたないタイ語でも一生懸命に聞いてくれるので、話したくなる、自然と話も弾む。
会話って、お互いの 聞こうとする気持ちが一番大事だと実感する。
ここで 穏やかに時間が流れて、あっというまに夕方。

友達に聞いてみた。
「今日の一番印象に残った思い出は?」

「ワットジェットリンで、僧侶に囲まれたこと。こんな経験、絶対できないでしょ!」
かこまれて若干萎縮気味の友達。 少し間が開いてるのは、僧侶は女の人に触れてはいけないから。
 

3度通い、顔見知りになった太郎さんやリョウさん。
話していると、その友達、その友達とどんどん集まってきた。
わいわいがやがや、タイ語・日本語・英語・中国語いろんな言語が飛び交いながら
楽しく話した時間。
会話の媒体って、何でもいいんだな。
話したい、伝えたい気持ちが一番にあれば。




●夜 ターぺー門●
もうすぐロイクラトン祭り。
灯籠がすでにこんなに。
   
 チェンマイのロイクラトン、そしてコムローイを一斉に空にとばすというサンサーイイーぺー。
 もうすぐ。







  







十三支?! 

2010年11月11日 04時08分40秒 | チェンマイ
日本で言う干支。
古代中国で考えられ、日本に伝えられた 12の動物。

子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)


おなじみの十二支がタイにもある。


チェンマイのある寺で
  


庭にずらりと並ぶ動物の像。 
 


おお、十二支だー 

一つ一つ確認してみよう。



子 ねずみ!
    


丑  ウシ!
  


寅  トラ!
  



卯  うさぎ!
   
 


辰  竜!ドラゴン!
   



巳  へび!!!
  
  でも、これ、コブラ・・・・。


午   馬!
  


未  ひつじ! めぇめぇ
  



申  さる! ウキー
  



酉  とり! コッケコッコー!
  



戌  いぬ!! ウウーー わんわん!
  



亥  いのしし! 
  
   いや、これ、イノシシって言うか、ブタ・・・・。




 

 
あれ? いっこ多くない?
ゾウ?
 



さすが、タイならではのオチ。

アブヤーッ    ラフ族の村で感じたこと

2010年10月06日 04時35分47秒 | チェンマイ
ガイドのペックさん。
山岳民族の村のことをとても考えている人だった。
私たちに喜んでもらおうと一生懸命で、自宅の庭に招待し、
ランブータンをこんなにたくさんプレゼントしてくれた。


木になっているランブータンを見たのは初めて。
もぎたてのランブータンは、固くて、みずみずしくて、とんでもなくおいしかった。
     








おばあちゃんは、昨日、虫に手を刺されて、手がぶっくりと腫れてしまった。
痛くて手がうまく曲がらない。

 

医者に行ったらいいのだけど、行くお金がないという。
もう一人の隊員が、塗り薬を塗ってあげた。
すると、少し良くなった、痛くなくなってきたようだと、喜んでくれた。
腫れた手のおばあちゃんをどうにかしてあげたくて、
何かしてあげたくて、その隊員が薬の瓶ごとおばあちゃんの手に握らせ
「ポム ハイ カップ」(あげます)
と言った。
おばあちゃんは
「アブヤー アブヤー」(この民族の言葉で『ありがとう』)
と手を合わせて何度も繰り返していた。




鳥を撃ちに行くおじいちゃん。パチンコを片手に、ポーズが決まってる。
かわいらじいおじいちゃんだった。
おじいちゃんが着ているこれまたかわいいスヌーピーの服は、日本人からもらったものだそう。



ガイドのペックさんが言う。
 「この村にはお金がない。 
  自給自足をしているけど、お金もいる。現金がいる。
  だけど、とても貧しい。 みんな貧しいの。
  かわいそうでしょう? 
  だから、服とか、ぜひあげて。
  タンブンだね。」
   ※タンブン=仏教の考え。徳を積むということ。


 タイの協力隊員で、やはり少数民族のミャンマーからの難民、カレン族難民に古着を送る支援を継続してやってる。
 古着をあげる、ということに、私は若干抵抗があるのだけど、
 それが本当に求められていることならば、そして私たちが力になれる立場にあるなら、出来ることをしたいと思う。


だけど、本当に求められているのかを確かめないといけない。
一番大事なのは、望んでいるかどうか。
やってる側の自己満足で終わるのだけは、絶対に良くない。
じゃあ、この村では、本当に古着の支援を望んでいるのか。



ガイドのペックさんが「かわいそうでしょう」「タンブンです」といった言葉がずっとひっかかっている。
タンブンは、タイではよく聞く言葉で、人に対していいことをしてあげて
自分の徳を積み、来世はさらにいいものに生まれ変わろうとする考え方。
このタンブン。
弱いものに憐れみを施すことが自分を高めるという考え方も、
いいものに生まれ変わりたいという考えも、打算的に思えて
私はあまり好きじゃない。


でも、タイ文化には、いたるところで「タンブン」の考え方が映し出されている。

道に座り込む物乞いに、お金を恵むのもタンブン。
恵まれない子どもたちに、プレゼントを届けるのもタンブン。
障害のある人たちに、優しく接するのもタンブン。
どれも、上から目線がビシビシ感じられて、
そうしているときのタイ人は、
「どう?優しいでしょう?私。」という自己満足感が大放出されてる感じがする。

自分のため、来世のため。 
裏が見え見えの強欲な打算的な優しさ。
だから、この村に何かをすることが タンブンである というならば 私はいやだ。



もう一つ、
「かわいそう」と同情するのは、この自給自足の生活をし、この山で長いこと生きているこの人達に対して失礼なことだと思う。
現金は確かに持たなくても、それが「かわいそう」なのかな。
子どもも大人も 土で汚れた服を着てる。
だけど、それが「かわいそう」なのかな。
山岳民族である彼らは、この涼しい気候で暮らし、下界の人ほど汗はかかない。
地理的にも水が貴重であるだろうから、洗濯を毎日するような習慣はないと思う。
そしてこの山は赤土。 ちょっと歩いても、座っても、赤土がつく。 
だから、みんなの服は土で汚れている、でも、きっとそれは「かわいそう」なことではなくて、ここでごく自然なことだと思う。
日本だって昔から、今のように洗濯、洗濯して、汚れ一つない服を着ていたわけではないはずだし。


他からやって来た人間、特に日本人などからしてみたら
彼らの服は汚れていて、「かわいそう」に見えるかもしれないけれど
私は、「かわいそう」なことは何もないと思う。


野菜を育て、鳥を飼い、豚を飼い、自給自足の生活。
山を駆け回り、健康であり、食べものをおいしく食べる。
家族を大事にし、子どもも大人も働き、家の仕事をするのが自然。
長い間の自分たちの暮らし方を大事にし、誇りを持っている。

    

泥がついた服を着ている。
電気はない、山の上の暮らし。
現金をほとんど持たない。
これは 誰の尺度で 「かわいそう」だったり「貧しい」ことであったりするんだろう。

     


もう半年で任期を終える ある隊員が 私にこんなことを言ったことがある。
「豊かさってなんだろうと、考えた。
 俺はその答えをもう見つけた。
 時間はある。考える時間はたっぷりある。
 自分なりの答えを見つけるといい。」

この2年間の中で、私なりの答えを見つけてみようと思った「豊かさ」
村にいる間も、ずっと考えてた。

外の人間から見れば 足るを知る生活をしているように見える彼ら。
不必要に笑わないけれど、だからこそ 笑った時はその笑顔が本物の彼ら。
  


私なりの、「豊かさ」の答え、
そのヒントをたくさんもらった気がする。

山岳民族 ラフ族の村へ 7   ラフ族の村の夜  ゆびきりげんまん

2010年10月05日 20時23分15秒 | チェンマイ
電気がないこの村では、夜になると、ろうそくに灯りをともす。
ろうそくの中での食事。 
ろうそくの灯りって、何とも言えずいい。 ゆらゆらゆらゆら。 
電気のように明々としていなくて、しんみり自分の心を映し出すような灯り。 
こんな場所であるからこそ、特になのかも。 じーっと見ていると、穏やかな気持ちになる。
  
    


おばあちゃんが私たちのために、料理を運んだり、お茶を入れたり、
ご飯の最中もずっとそばにいて、ご飯をよそってくれる。
次第にちょっとずつ笑うようになって、カメラを向けると、ちょっとにこっとしてくれるようになったおばあちゃん。
  



 この子もちょこっと出てきて一緒にごはん。 恥ずかしがって、なかなかしゃべらないし打ち解けず、なかなか笑ってくれない。
 そこが、すれていないこの民族の魅力に思える。
  


「夜は子どもたちの歌とダンスがある」と聞いていたら
民族衣装を着た子どもたちが。
   



そして、特別に私たちにも民族衣装を着せてくれた。
新品の、とても高価な民族衣装を。

  まるで、「お父さん、お母さん、子どもたち。」  大家族の図。
   

あとで聞いたことだけど、この村を管轄して何度も泊まりに来ている
先輩隊員でも、この民族衣装は着てない、ペックさんとこの家の皆さんの
特別なはからいがあってのことだったそう。 



シャイな子どもたちが、一列に並んで、歌を歌い出した。
「ラフ」という言葉が所々に聞こえるその歌は、どうやらラフ族の民族の歌のよう。

  


恥ずかしがり屋のこの子達が、私たちに、こうやってもてなしてくれていること。
日本からは遠く離れた このタイの山の上で、何かの縁で会えたこと。
一生懸命に歌っているその姿を見て、胸がぎゅうっとなった。
理由は説明できないけど、涙が出た。
感激したのと、切ないのと、いろんなことを考えて涙が出た。
そうしたら、隣にいた隊員も、泣くのをこらえていたんだって。
  



村での夜は、ちっとも静かな夜ではなく、ニワトリが鳴き、豚が鳴き、とてもにぎやか。 
コケコケコッコー(にわとり)  グフグフ(ぶた)  フガフガ(ぶた)  フギャー!(ネコ)
昼よりうるさい。 そして、寒い。 ついでにかゆい。 何かいる・・・。 ダニ?
そんな中、毛布を何枚も重ねて、いろんなことを考えながら寝た。
  



明け方目が覚めると 寝ているのがもったいなくて、景色を眺めた。 ここでも太陽が昇っていく。
  


ここの村では仏教。 昨日いったラフ族の村とは、同じラフ族でも信仰がちがうんだ。
  


朝御飯作り。
  


 朝のメニューは 野菜炒め、卵焼き、そしてお弁当にチャーハンも作る。
     


いただきます!  


おばあちゃんが、バナナの葉っぱでお昼ご飯チャーハンを包んでくれる。 私たちもバナナの葉っぱを拭いてお手伝い。
  


うーん、おいしそう!







そろそろ、この村を出るときが近づいてきた。 
さびしいな、と思っていたら、子どもたちがやってきて、恥ずかしそうにしながらも、自分たちから近寄ってくる。
昨日までのシャイさが少しゆるんでいるみたい。
いいぞいいぞ。 チャーンス! 
もっていたレシートや、お札を使って手品をやってみせると、キャアキャア声を上げて笑う子どもたち。
私たちだってできる、とばかりに、ひもをもってきて、そこからは子どもたちが私たちに教える手品教室。
本当に上手にやってみせるので
「すごーい! すごーい!」を連発して大盛り上がり。 子どもたちの笑った顔がすごくいい。
  


どこかで聞いた、どこかの村での話で、そういえばこんなのがあった。
村の人と一緒に 村のものを食べ、一緒に寝て、一晩を寝食共にして、やっと受け入れられるって。
確かに、そうなのかもしれない。
一緒に食事を作り、同じものを食べ、同じ場所に寝て、やっと、ほんの一歩近づけるのかも。
そして、一歩近づいて、やっと子どもたちが笑顔を見せてくれるようになったところで、お別れ。
さびしい。 なんだか、すごく、さびしいぞ。 

まだ帰りたくないー もう少しここにいたいー うう、さびしい・・・
と思って子どもたちを見ると、一番大きなお姉ちゃんのこの子が ぎゅうっと抱きついてくれた。
 

見ると目に涙が浮かんでる。
この子達にとっても、私たちが来たことは新鮮で、刺激的で、楽しかった時間だんたんだろうな、きっと。
とても恥ずかしがり屋で、最初はまったく寄りつかず、写真を撮りたいとお願いしても全くだめ、
話しかけても顔を背けて逃げていったこの子達だったけど、そうしながら、とても楽しかった時間だったんだと思う。

表現の仕方って、
 うれしそうにしているから うれしい
 悲しそうにしているから  かなしい
とは、わからない。
  まったく違う方法や、逆の方法で示すことだってある。

ってことを、今までの教員生活でも子どもたちに教えてもらった。
ここでも、この子達に体で感じさせてもらった。


おばあちゃんがやってきて、私たちに手を合わせ「アブヤーッ」(=この民族の言葉で「ありがとう」)を繰り返す。
また来てちょうだい、ここに来てちょうだいと、おばあちゃんが言う。

子どもたちも「アブヤーッ」を口々に言う。
私も「アブヤーッ」 いくら言っても言い足りない。


ゆびきりげんまん   また会えますように。  
  


絶対また来きます、と約束をしてめそめそしながら村を出た。
 

ゆびきりげんまんした指を見ると切ない。

あの子たちの作られていない、本当の笑顔が 指切りげんまんしたこの指の先にきっといつでも見える。
私は絶対に忘れない。 

 

 

















山岳民族 ラフ族の村へ 6   脱穀・水シャワー

2010年10月05日 11時41分06秒 | チェンマイ
脱穀体験。 みんなで 踏み踏み。 踏み踏み。  
     


籾殻を宙に浮かせてふるい落とす。私もやってみようかと思ったけど、お米を落とすような気がすごくしたのでやめた。ここでは、笑い事にならないと思った。
  
   


脱穀が終わったら、食事の支度が始まる。
ここが台所   部屋は台所として使われていて、皿や食材、包丁などが置いてある。
  


 ネコ!  ねこ! 危ないよ!  焼けちゃうよ!!!
   
 じーっと居座る・・・・。 熱くないのかな???


 夕食は一緒に料理を作った。 竹の子の炒め物。 これがまた、めちゃくちゃおいしい! 
 ほか、メニューは、鶏肉のスープ。 ナムプリック。  かぼちゃとさつまいも。 さっき脱穀したごはん。
    



 おじいちゃんとおばあちゃん。 


  トイレとシャワーはこちら。歩いて行った先に・・・
     


   初めての水シャワー。 この涼しい山の上で水シャワーは 体がしびれるほど冷たかった!
  


   夜は寒いので夕方までにシャワーを終える。 電気はないので、夕方でも中から見るとこんな感じ。
    



   「水シャワー初めてなんです。」といったら、先輩隊員達が「ええ?それって恵まれてる!」
   そうか、私は恵まれているんだな、と分かった。