ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

庶民のバイタク

2011年08月31日 20時41分01秒 | 日記
タイの庶民の足はバイク。原チャリ。
みんなバイクに乗っている。

一応、タイの法律ではヘルメット着用が義務で、2人乗りまでとなっているようだが
守られていないのが現実。
一台に2人乗り3人乗りはよく見る光景で、4人乗り5人乗りの光景も見るし
     

あきらかに子どもが運転しているときもある。
    

荷物を運ぶためにサイドカーのように荷台がついたものや、
屋台もバイクと合体しているものもある。
  




さて、そんなバイクと切り離せない庶民たちの使うバイタク。

 バイタク = バイクタクシー

     

協力隊員はJICAから禁止されているのでバイクには乗れないけれど、
庶民は タクシーよりも、電車よりも、バイタク。


バイタクに乗るときは、行き先により交渉してお金を払う。
タイ語ができないと高くお金を払うことにもなるので、
旅行者にはメータータクシーをおすすめする。

バンコクではごった返しているバイタク。
   

バイタクは、中央線もはみ出して、反対車線を走ったり、
歩道を走ったり、なんでもあり。
確かに、JICAが禁止するだけあって あぶないんだけど、
渋滞知らずで、庶民にはなくてはならない足。

   


買い物帰りの女性や、女子大学生、
   っv

こんな小さな小学生も利用するし、
    

学校帰りの少年も サッとバイタクに乗っていく。
    






バイタクのみなさんにカメラを向けると
ここがタイ人の素敵なところで、
「お?カメラか? ちょっとまってろ、おい、集まれ!カメラだカメラ!」
というような感じで声かけが始まり、みな集まってかっこよくポーズまで決めてくれる。
タイ人はカメラに対してすごくサービス精神旺盛。
通りすがりに撮らせてもらっても、手を振りポーズをつけてくれる。
ノリノリなのだ。
そんなタイ人が好きなのだ。
かっこいいなあ、もう。
    


  
バイタク運転手は、チームごとに同色のベストを着る。

この背中の模様は・・・・
タイ数字の背番号。
タイ数字は日本の漢数字みたいなもの。

   これが 70
  

   9 と 17
  

   151
        


こんなの、こんなの数字なのー?! と訓練所では思ったものだったけれど
日本の漢数字だって、外国からみると、コレが数字??って思うだろう。

今はこのタイ数字も大好き。 
かわいい。



しかし、交通法があってないに等しいタイ。
バンコクでは歩道をバイクが走ってくる。
庶民の足はなかなか心臓に悪い。

フルーツピラミッド

2011年08月29日 01時01分40秒 | タイの季節

一年中、タイではフルーツが楽しめるが、
雨季は一番フルーツに恵まれている季節。

市場では、日本では見られないフルーツピラミッドが
どかんどかんとそそり立つ。

    




ロンゴーンのピラミッド。   
           →過去記事「ロンゴーン」
       




ドリアンピラミッド。
           →過去記事「トゥリアン アロイ」  「はまるドリアン」
     



ランブータンの壁。
タイ人好みのこのディスプレイ、なんて美しい景観。
           →過去記事 「ランブータン」
    



みかんピラミッド。 ミカンはタイ語で「ソム」
   



サポディラという甘い実のピラミッド
    



果物の女王 マンゴスチンピラミッド
            →過去記事「マンゴスチン」
    



ドラゴンフルーツピラミッド
           →過去記事「ドラゴンフルーツ」
    



ピラミッドがずらりと並ぶ市場はバスターミナルにある。
安くておいしい果物を、タイ人は毎日食べる。
今日も袋にどっさりと買って帰る人々。
    

 

ロンゴーンの向こから笑ってくれる屋台のおじちゃんも
フルーツに負けず劣らずの、あまーい笑顔でしょ?
     

霜からできた氷の板

2011年08月26日 08時54分16秒 | 日記
私の部屋の家賃は 2400バーツ。
日本円で7200円程度。

冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、エアコン、ホットシャワー、
本棚、ソファー、タンス、ベッド、インターネット
がついてのこの家賃。
鳥の巣、アリの巣との同居はしているが   (→5/18ブログ 「鳥の巣 蟻の巣」
なかなか気に入っている私のアパート。

さて、わが家の冷蔵庫。
MITSUBISHI製の冷蔵庫。
冷凍庫に霜がびっしりとはりつくので、定期的に霜取りをしないといけない。


基本、アリ除けのため、どんな食べ物でもすべて冷蔵庫にいれるので、
冷蔵庫の中はいっぱいいっぱい状態。
それを時々、外に出し、霜取りをする。
アリンコ、今は寄ってこないでね~ と祈りつつ。

数日前のこと。
冷凍庫の霜取りボタンを朝押して、夕方配属先から帰ると
霜の塊が 一面ばりっと取れた。
気持ちのよいほど ばりっと取れた。
冷凍庫から出た巨大な氷の板。


毎日毎日、暑くて暑くて、夜も服が着られないほど暑いのに
冷凍庫の中から生まれたアイスプレート。


南国タイのアパート内で、でっかい自家製氷の板をもって
こんなことなかなかないでしょうと、面白がって写真に収める。


ほらほら見てみて。
うちの冷凍庫の霜、こんなにすごいの!

    


洪水

2011年08月25日 02時00分39秒 | タイの季節
タイは今、雨季。

朝、夕にドバーッと雨が降る。
雨季はだいたい10月まで。
しだいに雨の勢いが弱まってきて、ああ雨季も終わりに近づいたなと感じる。

しかし、今年はこの時期を過ぎても雨が勢いよく降り続き、
海の水位上昇とあいまって危ない状態だ。

雨がドバーッと降ればあちこち洪水状態になるタイだが、
このぶんだと首都のバンコクでも例年を上回る洪水に見舞われるおそれがあるという。
バンコク都庁排水下水局は8月22日、今年はラニーニャ現象の影響で雨季が長引き、
バンコクが洪水に見舞われる可能性が高まるとの見方を示した。
   
  
 
そして、水害拡大。
防災局は21日、台風8号「ノックテン」が東北部・北部にもたらした豪雨・洪水の被害が拡大しており、
7月25日からの水害関連の死者数が37人にのぼっていると発表した。

冠水が続いている県は13にのぼっており、150万人が影響を受けている。
アピシット党首も、
「政府は、被災した農家への経済支援の指針を早急に打ち出す必要がある」と打ち出している。


大使館やJICAタイ事務所からの緊急メールでも、
アユタヤを含む8地域に対し、洪水注意が出されているため、
これらの地域、およびチャオプラヤ川近くに滞在、訪問予定の場合は
十分に気をつけるようにとの知らせがきた。


かつて水の都バンコクと呼ばれたそれは美しいほめ言葉であっただろうが
水に悩まされ逼迫した今は、一日も早く水に立ち去ってもらいたいところ。
しかし、そんな中でもタイ人たちは事態の深刻さを満面にたたえることはなく、
足まで水につかっても屋台で食事し、笑い、朗らかで明るい。

    

なぞれない「4」   正しいのは誰?

2011年08月22日 13時07分17秒 | コンケン 第9特別教育センター
数字を、鉛筆でなぞる練習をしているこの子。
真剣な目で数字を見つめ、ゆっくりと鉛筆を動かす。

     

えらいぞ、がんばってるぞ。

お母さんが一緒に勉強しているのを、
私も横から加わってじっと見る。


4という数字。
ちゃんと点線をなぞって書けている。
上手上手。
視覚でとらえる先に、
点を線としてつなげて見ることができているのだ。
いいぞいいぞ。

   


だけど、おかしな形の4を書いた。
お母さんが
「キーアンディーディー!」(=きれいにちゃんと書きなさい!)
とおこるのだが、
今までできていたのに、
なぜ、この一つだけ変な形の「4」になったんだろう?
点々を線としてつなげて見ていくことができるのに。

目をこらして、この子がなぞった「4」をみてみると
あ!
    


印刷したときのちょっとしたゴミか、それとも汚れか、
点らしきものがあるじゃないか!
だから、なぞったのだ。
順序よくなぞったのだ。

この子は間違っていない。
こういう点でできている「4」を与えたのだから、
こうなって当然だ。
この子は正しい。



引き続き、4をなぞっていくが、
しばらくして、鉛筆がとまった。
お母さんが
「キーアンルーイ!」(=書きなさい!)
と促すが、鉛筆が動かない。


自閉症の子は、言葉をうまく使うのが苦手なので、
表現はヘタだが、素直で正直者なのだ。
正直に、言われたままに行動しようとする。
だけど、今ずっと続けてきたその行動がストップしている。
なぜなのか、彼の理由が必ずある。


彼が止めてしまった 「4」の点線をじっと見てみると、
あ!
わかった!
この、4とは離れたところ、左下に小さな点が一つある。
なんてまぎらわしい!!
    

私たち大人の世界だと、こんなものゴミか汚れかと一瞥もくれないで
無視してしまうが、
この子は素直な正直者なのだ。
この、「・」に真剣に向き合っているのだ。
点線をなぞれと言われれば、点線を忠実になぞる。
じゃあ、この離れたところにある一つの点をどうなぞったらいい?
と、迷ってしまったのだ、どうしていいか分からないのだ、きっと。



これは、出題者のミス。
と、私は思う。
この子は間違ってないぞ。


そのあと、私がボールペンで点線を書き、
その子がなぞるというを練習をしてみた。
一つだけ、うまくなぞれなかった「4」がある。
なぜだろう? よく見てみる。
わかった、わかったよー。
この、彼がなぞれなかった部分だけ、点が等間隔じゃない。
「・」が離れている。
だって、「・」がつまっていた「4」ならば、さっきまでこうやってきれいになぞれているのだから。
急に傾向が変わると、それに対応できないのも自閉症の特徴なのだ。
     

まぎらわしい「・」がない、何をするべきかはっきりと
提示してある、きれいな点線の「4」が出てくると
ホッとするだろうな、この子。
まぎらわしい「・」がある時、「・」がやけに離れているとき
すごく困るんだ、この子は。


自閉症の子はまっすぐで、正直。
裏を返せば、それは融通がきかないということ。
臨機応変には対応できない。
まあいいか、と妥協もできない。
ま、これくらいなら、と見逃すこともできない。

だけど、彼は正しい。
問題を出す側、大人側の見落としだ。



いくつかの4がなぞれない彼。
だけど、それには理由がある。
気づかれずに、
「もう、横着したらダメじゃないの! 丁寧に書きなさい!」
と、これまでも何度怒られてきたのだろう。

正しいのは 誰??


すべての子どもがそうであるように、
自閉症の子どもも、その行動のすべてに、必ず理由がある。
その理由を、うまく言えないだけ。
言葉の引き出しから、自分でうまく出せないだけ。
だから、周囲の理解が必要なのだ。

   


大人になると、どんどん こういう子どもの目線から
見ることが難しくなる。
彼の目線にあわせる、
そういう姿勢を失っていくのかもしれない。


私も、きっと目線を同じくすることができずに
誤解したまま、彼らなりの理由を見逃してしまったことが
これまで多々あるに違いない。


この子の鉛筆がとまったとき、
「わかってよ、見つけてよ。」と合図を送っていたのか。

正しいのは大人だと、思い込んでいるところがある。
子どもを見くびってはいけない。

正しいのは、だれ?

タイの宝くじ ロッタリー

2011年08月21日 02時09分50秒 | タイ文化

   タイの宝くじ  「ロッタリー」 ลอตเตอรี่ 

     


タイではよく見かけるこの宝くじ。
屋台でごはんを食べているときにもよく売り子さんが現れ、
テーブルにやってきて箱に入った宝くじを買ってくれと広げてみせる。

タイの人はよく宝くじを買うようで、そういう売り子さんからちょくちょくと買っているのを見かける。
自転車で売って歩く売り子さんにもよく遭遇する。
近所の人を見ていると売り子さんを呼び止めて念入りに番号を選んで、宝くじを買っている。
宝くじは広く庶民に浸透しているようだ。
        

コンケンでは一人の売り子さんが、自転車やバイクで売り歩いたり、
市場で広げていたりするのだが、
   

バンコクにいくと宝くじ街があり、ずらりと宝くじがならぶ。
日本で、宝くじ当選数が多い店に行列ができるように、タイでも行列ができたり
すごい人気だったりするのだろうか。
     
   

2枚1ペアで販売されていて、1枚40バーツ(120円程度)。
毎月1日と16日の2回抽選が行なわれる。
自分で番号を選んで買うため、人気の番号は1枚50バーツ (150円) 以上になることもあるらしい。
数字とにらめっこして、みんなじっと数字を見つめ、これだ!という宝くじを買う。
      


一攫千金を夢見て買ってみようか?!
と思ったこともあるが、もしも当たっていても情報入手能力の低い私、
きっと気づかずに葬ってしまうだろうと思うと、やめておいた方がいいみたい。

抽選日にはみんな、宝くじの番号を、あたってたらどうしましょう!と 目を輝かせながら見ているのだろう。
タイでも日本でも人々の、大金持ちを夢みる気持ちは全く同じ。

ロンゴーン

2011年08月19日 00時42分27秒 | グルメ

タイのフルーツシリーズ 9


     ลองกอง  ロンゴーン 

      


ロンゴーン。
日本名はない。
日本名がないくらいだから、日本にいてこの果物を目にすることはまずない。

じゃがいも???
と見まがう外見。
だけどれっきとしたフルーツ。


タイ南部・中部が産地、8月~2ヶ月ほどが旬の時期。
タイでは食卓によくのぼるフルーツで、私の配属先のセンターでも
ほんとうに、しょっちゅうしょっちゅう、みんなよく食べる。
タイ人が好きなフルーツだ。


皮をむくと半濁色の白い実があり、
ぷりっとした食感。
ちょっとだけ苦みがあり、甘みのあるグレープフルーツのよう。
   
   

マンゴーのように包丁でむく手間が入らず、
ライチのように汁が飛び散ることもない、この簡単さが
人気の理由の一つかもしれない。


同じ頃に出回るフルーツ、ラムヤイ(竜眼)と外見はよく似ている。
漢字で書いたら名前も似ていて、よくごっちゃにしている人もいるが
別物のフルーツ。

ビタミンCが高くお肌にいい。
お値段、私の近所で1キロ20バーツ(60円程度)。


ジャガイモみたいな見た目、でもグレープフルーツ味。
いやー
日本にはないな、こりゃ。
アメージング タイランド。

       




  過去ブログ  
 タイの果物シリーズ 1 「トゥリアン アロイ」  「はまるドリアン」
              2 「カヌン ジャックフルーツ」
              3 「マンゴー」
              4 「マンゴスチン」
              5 「ランブータン」
              6 「ドラゴンフルーツ」
              7 「ライチ」
              8 「ノーイナー」






真夏のスケートリンク

2011年08月18日 14時43分00秒 | 日記

バンコクの 伊勢丹。

突如目の前に スケートリンク。

このあついあつい国で、氷のリンクがデパート内に。

     


まともに滑れる人なんているの?と興味半分にしばらく見ていたら、
かなり上手にすいすいと滑っていくサラリーマンもいて、
意外や意外。

とはいえ、
バンコクという首都圏に暮らし、裕福層に位置する人たちの遊びであることは間違いない。


真夏のスケートリンクを珍しげに眺める人たちの注目を浴びつつ、
滑って転んでの演技を披露する人たち。

トムヤムゴップ

2011年08月17日 18時01分32秒 | タイ料理

あるお店で、何食べようかなーと考えていると、
店のご主人が

「トムヤムゴップ アオマイ?」(トムヤムゴップあるよ。食べる?) 


といい笑顔でにっこりと話しかけてくれた。
二つ返事で
 
 「トムヤムゴップ! 食べたことないんです! 食べてみたい! ください!」

ご主人も自分が言っておきながらびっくり顔で笑い、
 「本当に?」
ご主人の奥様が
 「えええーー??!! 本当に食べるの?!」
と驚く。


トムヤムクンといえば、タイ料理の定番中の定番。
甘い、辛い、酸っぱいの3味の複雑に絡みあうのがタイ料理のおいしさだが、
その甘い、辛い、酸っぱいが見事 三位一体となったスープ。
世界の三大スープの一つでもある。

「トムヤムクン」の「クン」は「えび」の意味。
それでは、
「トムヤムゴップ」とは?

「ゴップ」の意味は「カエル」
トムヤムクンは、エビではなくカエルが入ったトムヤムスープなのだ。

タイ、特にイサーン(東北)や北部ではカエルを食べる。
コンケンの市場でもよく見かけるけれど、食べたことのなかったカエル。

  →カエル関係過去ブログ記事 「かえるぴょこぴょこ」(2011/7/11)    
                      「フィリピンの同期隊員 コンケン来訪」(2011/4/28)
                      「ゲコゲコ」(2011/11/7)

 
そのカエルがやっとお口に入るときが来た。
運ばれてきた トムヤムゴップ
     


トムヤムスープに入るカエルは雨蛙のような小さなものではなく、
手のひらほどの大きなカエル。


そうだ、カエルと言えば、
派遣前訓練を受けた福島の訓練所には、
協力隊員が無事に任国から帰ってこられるようにと、“無事カエル”という
カエルの置物があったっけ。
     →過去ブログ 「やっとの休日  〈派遣前訓練5日目〉」(2010/4/11)
あのカエルの置物の背中に貼り付けられていた、カエル、あのくらいの大きさだろうか。
それがぶつ切りになってスープに入っている。


では、いただきまーす。
   


うん、アロイ!(おいしい)
鶏肉のような、でも鶏肉よりもちょっとやわらかいカエル肉。
アロイ!
なるほど、アロイだから人気なんだな。
そりゃ、おいしいからみんなが食べるに決まってる。
確かに確かに。

ルージャックアハーンマ-ッククン!(食の世界が広がった!)

仙台の子どもたち タイに招待 

2011年08月15日 03時55分04秒 | 日記

被災地の子どもたちがバンコクに到着した。


東北関東大震災の被害に遭った子どもたちに、
夏休みの旅行を無料で提供しようというボランティアプロジェクトだ。

   くわしくはこちら → 「無料でタイに行こう 被災地の子どもたちに夏休みを」


第1回の旅行参加者は10名。
8月10日から8月22日の2週間。


タイ旅行をプレゼントするため寄付金を募り、
寄付金が集まれば、第2、第3回と続くという。
出来るだけ多くの子どもたちにタイ旅行をプレゼントするために、
今も、呼びかけは続いている。


NHKニュース「おはよう日本」でも参加者の皆さんが到着した所が放送されている。

    → NHKニュース こちらから



  

王妃様の誕生日

2011年08月12日 16時16分40秒 | タイ文化
 母の日 วันเฉลิมพระชนมพรรษา สมเด็จพระนางเจ้าฯ พระบรมราชินีนาถ 


今日、8月12日(金)は、タイでは母の日。
タイ語では 「ワンメー」。
タイにも母の日がある。
   


タイ人にとって大いなる母と言えば、王妃様。
日本と違う意味を持つのは、この母の日が、現シリキット王妃の誕生日だということ。
タイでは、王妃様の誕生日=母の日 なのだ。
   


もちろん、父の日もある。
現プーミポン国王の誕生日、12月5日がタイでは父の日。
王様をこよなく愛するタイの人たちはこぞってお祝いする。


さて、母の日には日本ではカーネーションを贈るのが一般的。
タイでは、母の日に贈る花はジャスミンの花。
この国でジャスミンは母親の愛の象徴とも言われている。
   
   

母の日が近づくと日本ではカーネーションの値段が急騰するが、
同じくタイでも、
ジャスミンの価格が倍に近い値段にまで急騰する。
どこも商売上手。


王妃様の誕生日=母の日 とはいえ、同時に母親に感謝の気持ちや愛を示す日でもあるため、
この日、母親から遠くはなれたところに住む人は、
お母さん、元気?会いたいよ、と 母親に電話する。
友達のタイ人は
「朝9時にお母さんに電話して、自分が一番乗りだと思ってたのに
 弟がその1時間前にすでに電話していた!」
と、くやしがる。



日本と違うびっくりな点は、当日一日アルコール類の販売が禁止であるというところ。
仏事や、国王様関係の祝日は、タイではアルコールは禁止となり、
販売されないのだ。
タイに来たばかりの時はそれを知らずにセブンイレブンで店員さんから注意され、
全く意味が分からなかった。


そして、王妃様の生まれた曜日の色である、水色、
そのシンボルカラーにあふれる。
みんなが水色を身につけてみんなで喜びを表現する。
街中に水色の服の人があふれ、
ちなみに、バスにも王妃様のマークが記されるなど、
この日はあちこちで特別仕様が見られ、
お祭りに近いさわぎになっていいる場所だってある。
   


この日は朝のタンブンも、水色の服を着ているタイ人たち。
この国王・王妃様を頂に掲げたタイ人の団結力、すごい。
    

タイガーキングダム

2011年08月10日 13時02分49秒 | 旅行
チェンマイ市内から北へ15キロほど。
     


タイガーキングダム。
トラとぺったりくっついたり、
トラにすりすりしたり、
そんなポスターを市内でよくみかけ
ネコ好きの私としては気になる存在だった
タイガーキングダム。


外国人観光客向けのテーマパークという
においがポスターからもプンプンとにおう。
青年海外協力隊も9ヶ月目となる身としては
もろ外国人観光客な行動をするのは
多少気が引ける。

が、何でも経験。
タイのことを知り尽くす勢いで、
行けるならばどこにでも、どんどん行ってしまおう。
ということで、一路 タイガーキングダムへ。


市内から路線ソンテウでいくか  往復30バーツ(90円程度)
ソンテウをチャーターするか  交渉次第 往復400バーツから(1200円程度から)
トゥクトゥクをチャーターするか  交渉次第 往復 250バーツでいいというおじちゃんアリ(750円程度)

この中にはない選択肢「自転車で行く(無料)」という方法をえらび、
片道1時間10分の道のり。
じりじりとした日差しの中、汗をかきかき、自転車こぎこぎ。
だけど時折曇りがかかって、自転車での往復に天気も味方してくれてるかのよう。
   

   

やっぱり、外国人観光客だらけ。
ツアーの一部に組み込まれているようで、
大型のバスがきては、団体客がどさどさとやってくる。
聞こえるのは、韓国語、中国語、英語、アラビア語? 日本語。
現地タイ人が来ている様子はほぼ見られない。
建物はきれいで、レストランもビュッフェ。
さも、ファラン(欧米人)をターゲットとしたつくり。




 トラの大きさ4種類
  Big(大) Mideum(中) Small(小) Smallest(ちび)

 ふれ合いたい組み合わせを選ぶ。
 お値段こちら。

   1 大+小  =740バーツ
   2 大+ちび =840バーツ
   3 大+小+ちび =1260バーツ
   4 大+中+小+ちび = 1380バーツ
   5 大+中+小×2+ちび =1900バーツ
   6 大のみ(15分) 420バーツ
     中のみ(15分) 420バーツ
     小のみ(15分) 520バーツ
     ちびのみ(10分)520バーツ
                 ※バーツは約3倍で日本円に換算してください。
   
日本人としての値段からしたら、決して高くない、
むしろ安い値段設定だが、
タイ人の暮らしからすると敷居が高い。
気軽に遊びに行けるタイ人のためのテーマパークではない。


4の 大・中・小・ちび の4種類制覇コースを選ぶ。
1380バーツ。 日本円で4140円程度。




トラー!
   


係員がほぼつきっきりで、一人ついてくれ、
案内されながら、大・中・小・ちびのトラのいる檻を回る。


これはトラではありません。
ゴリラでもありません。
  


ちびから大トラまで堪能。
なんとまあ、どのトラもゆったりのんびしていることか。
大きなネコがたくさんいる感じ。
   
      




ちびトラかわいい!
手はしっかりと大きくて、
これから立派なトラになることを予想させる。
   


こんなことしちゃう
   



やっぱり、ネコだな、と思う。

ネコパンチ、ネコキック。
迫力の戦い(トラにしたら遊んでいるだけ)
にも、ネコ的動作がたくさんで、ネコ好きにはたまらない。


  おらおらおらー ネコパンチじゃー 
  

  ネコキックじゃー
     

  がっし がっし! ねこつかみ!
   

  がるがるがるるるるー
  

  ネコパーンチ! 水もかけちゃうぞコラー!
  


  にゃーーーーっ! ニャアーーーーっ!
  
   



肉球が、肉球がたまらん。

      


無防備な子トラ
     


   肉球  肉球  肉球  
        


そんな子トラと一緒にお昼寝中
  ぐうぐう ぐうぐう
      

   ぐうすか すやすや すやすや
   
  



成獣の毛並みの美しいこと!

  ガオーーー!
   

  ウンガーー!
   

  ガオガオガオーー!!
   

  ん? 
   

  トラ「なにやってんだ、おい?」 目ぱっちり
   

  ふふふ おとなしくしてなさい
   


グギャーーーッ!
 
  



すりすり~  トラの鼓動がどくどくしていて、体温があつい。毛皮はとってもなめらか。
  


じーーっ  起き上ったトラは間近で顔を合わせると大迫力
  



このタイガーキングダム。
トラの近くにいる間は、安全管理のため
職員がお客さんにぴったりとつく。
写真に夢中になっても嫌な顔一つせず、
長い時間、満足のいくまで写真を撮らせてくれた。
トラとお客さんの適度な距離をはかってくれ、
お客さん重視、お客さんの満足を第一に優先する
といったホスピタリティが感じられるスタッフと施設。


さて帰り、駐車場を見渡すと、トゥクトゥクやバスだらけ。
自転車は一台のみ。
外国人むけ、市内から10キロ以上離れたテーマパーク。
自転車で来ている客なんているわけなし。
完全にういている、青年海外協力隊員のお客様。


日本でトラの赤ちゃんを抱っこして写真を撮ったことがあるが、
本当に、写真をとるだけ。
触らせてもらうこともほぼなく、それでいてお値段もけっこうなものだった。


タイ。チェンマイ。
タイガーキングダム。
いい!


 
またきてねー
  



    
      

ガイヤーン 

2011年08月08日 19時12分57秒 | タイ料理
イサーン(東北)名物 ガイヤーン。


「ガイ」=「鶏」
「ヤーン」=「焼く」

ということで、味付け鶏のあぶり焼きのこと。
イサーンの名物であるが、今や、タイ中の人々がこよなく愛す
タイ料理のメジャー級メニュー。
バンコクでもどんな田舎でも、そこら中で見かけるガイヤーン。
でもやっぱり、本家本元のイサーンでのガイヤーンは、気持ち格別。
道で、朝からガイヤーンを焼くいい匂いが。
カオニャオ(蒸したもち米)や、カオジー(焼きおにぎり)と食べる。
      


スパイシーな漬け汁に丸一日、じっくりつけ込んだ鶏を香ばしく焼く。
しっかりした味付けと、照りのある焼き上がりで、
美味しそうな見たまんま、本当に美味しい。
  

イサーン名物とはいうけれど、
とんでもなくおいしいガイヤーンに巡り会ったのは
コンケンでもイサーンでもなく、北部チェンマイ。


『エス・ピー・チキン』 住所: 31/1 Sriphum Road 
黄色い看板と、店先で鶏をぐるぐると回しながら焼いているのが目印。
   

ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる。
このぐるぐるに目を奪われ、つい立ち止まりじっーと見てしまう。
この店は、鶏肉1羽を丸ごとじっくりと焼いているため、
外の皮はパリパリ、中はとってもジューシー。
鶏肉の中心には、いろんな薬味が詰められ、
こと、ニンニクのいい匂いが、ものすごーーく食欲をそそる。

   

       

照り輝くこの肌つや。
うーん 見た目からしてちょっとそんじょそこらのガイヤーンとは違うぞ。

 1羽 105バーツ(315円程度)
 半羽 55バーツ(165円程度)

     

 21:00までが営業時間だが、そのころにいっても
「モッレオ~」(=売り切れ~)と言われてしまう。
  

ぺろっと 一羽食べられちゃうかも、というおいしさ。
これ以上おいしいガイヤーン、まだ出会ったことがない。


ぐるぐる回る ガイヤーン
見てるだけでも楽しくなっちゃう。
お腹も鳴っちゃう。


       

アンパワー 水上マーケット

2011年08月07日 07時02分54秒 | 旅行
バンコクの南西約75km、車で約1時間半、サムットソンクラーム県にある
水上マーケット、アンパワー。
   

水上マーケットといえば、外国人にはダムヌンサドゥアックが有名。
アンパワーは外国人には認知度が低いが、
タイ人の観光として人気が高い。
バンコクからの手頃な観光地として、多くのタイ人で賑わうが、
日本人をはじめ、外国人がほとんどいないというのが、穴場で魅力的。


タイに来たばかりの頃、一人で冒険気分を味わって行ってみた。
その後も気に入って、足を運ぶ。
1500バーツ(3500円程度)で日帰りツアーもあるが、
自力で行けば、300バーツ(900円手度)もかからない。


水上市場の活気があり、
昔ながらの縁日の雰囲気と現代的なおしゃれさが混じり合う
女の子が好きそうな、歩くだけで楽しいところ。

      


もともとは、観光用ではなく、地元の人々の台所として生まれた市場なので、
タイのローカル雰囲気は満点。
週末のみの開催。
船の上ではタイ料理やシーフード料理が作られ、安価で食べられる。
     



クルージングもあり。50バーツ。(150円程度)
地元の人か? 川で水浴びする光景も。 ずいぶんと水は茶色だけど、きれいになるのかな。
     


日が落ちると、また違う顔を見せる。
朝の ダムヌンサドゥアック。
夜の アンパワーと言われるだけあって。
夕方からのアンパワーはさらに魅力的。
          


夜は、感動の蛍ナイトクルージング
ホタルは、熱帯の生物だが、ここでは一年中見られる。
一斉に点滅し、すごい点滅の速さ、そして力強さ。
日本のか細い光を淡く灯す、あの幽玄な雰囲気とは全く違う。
木にどっさりと光が点在し、勢いよく点滅する光景は、まるで
クリスマスツリーのイルミネーション。
日本のような情緒はないが、タイの力強い蛍の光。



さて、夜のお楽しみ。
船でおばちゃんが焼いてくれる、びっくりサイズのでっかいエビをいただきます。
    


なんておいしそうなんだ! ふっふっっふ
   


うっひょー! でっかーーい! さあ食べちゃうぞ。
   


じーーーーーっ  見つめ合って・・・
   


ちょっとふざけてみたりして
  「ふんがー」
   



いただきまーす! あぐっっっ!
   


ぐびぐびー
   



おいしーーーい!
    


にこっ
    


アンパワーのゲストハウスは少ないが、
泊まると早朝の、僧侶の托鉢の光景が見られる。
タイでは、朝6時くらいに道で待っていれば 僧侶が托鉢にやってくるのに出くわす。
ここでは、運河を船に乗った僧侶やってくるというので、
それはぜひ見なければ。
と、頑張って 苦手な早起き。

待ってる間に耐えられず寝てしまう。
水の音がここちいい~
  

船をこいでみたり
  


そうこうしているあいだに、やってきた、僧侶。
小舟に乗り、托鉢に漕いで来る。
     


     


おしゃれで、週末はタイ人で賑わうアンパワー。
朝の静寂と、昼の熱気と、夜の蛍。
様々に顔をかえ、飽きさせない。
おすすめ穴場観光地。

   

       


世界文化遺産 アユタヤー遺跡 2 

2011年08月05日 10時57分38秒 | 旅行
世界文化遺産 アユタヤ遺跡を巡る旅。
 1のつづき(前ブログ→






◆◆ ワット・チャイ・ワッタナラム ◆◆

カンボジアに対する勝利を記念し、境内の中央に高くそびえる
プラーン(仏塔)をクメール様式にして建造したもの。
ビルマ軍侵攻によって破壊されてしまったが、
現在では修復され、広々とした平原に4基の仏塔がそびえ立つ。
    



               

遺跡すみにある、大きな水たまり。
その水面に映った ワット・チャイ・ワッタナラム。
まあ、なんと。息をのむほど美しい。
だけど、正面からしか見てない観光客のほとんどが、
この美しい光景があるとことすら気づかない。
見ないまま帰って行く。

視点をいくつももてる人は、見える世界も増える。

私も自分では見つけられなかった一人だが、
教えてもらった以上、今度は嗅覚をもう少し研ぎ澄まし、
自分でこの美しさを見つけ、
そばにいる人に教えてあげたい、と思う。

   



  







  ◆◆ ワット・プー・カオ・トーン ◆◆

意味は、「金色の山」。
遺跡郡から離れ、北西へ3~4㎞の水田地帯にそびえ立つ。

高さ80mはあろうかという、巨大なチェディ(仏塔)がひときわ目をひく。
ビルマ軍が手に入れたのち、改築して高くしたもの。

    


頂上からは遠くアユタヤの町が見渡せる。
『地球の歩き方』には、「絶好のサンセットポイント」とかてあるが、
日没時にどこでアユタヤの記念すべき夕日を見るべきか、
考える。

ここに来るまでにあった、湖。
その湖畔から、ワット・プー・カオ・トーンと夕日を共に見るべきか。
それとも、
このワット・プー・カオ・トーンの頂上から、田園に沈む夕日を見るべきか。
一度しかない夕日のアユタヤ、判断を間違うな! だ。


夕暮れはどんどん近づく。


選んだポイントは……  最後のお楽しみ♪







 

  ◆◆ バーン・パイン離宮 ◆◆


アユタヤから南へ約20キロ。
チャオプラヤー川の中州に築かれた、夏の宮殿。
アユタヤーの歴代の王たちは、ここを離宮とした。

広い敷地の庭園には、様々な建物が点在。
じりじりと太陽が照らす中、見て回る。
太陽の光のすごいこと。日本の何倍の強さだろうか。
   


美しいには美しいのだけど、
ここは、タイなの?と言いたくなるくらいにタイ離れした雰囲気。
西洋風の建物があったり、中国風の物見の塔があったり。


池の中央にある美しいタイ建築の
プラ・ティナン・アイワサン・ティッパアート。
   

  
時の流れに風化した遺跡の方が、
よほどにずっしりとした重みがあると感じるのは
私だけかな。


ヨイショッ
      











  ◆◆ ワット・ヤイ・チャイ・モンコン ◆◆

アユタヤを象徴する仏教寺院の遺跡で
遠くからでも見えるチェディ、ずらりと並ぶ坐仏像が壮観。
   


ビルマ軍が改築して高くしたワット・プー・カオ・トーンに対抗して
天を突くような高い塔を建てた。
が、わずかに及ばなかったことが、残念。
スリランカ様式の大仏塔が高くそびえる。
     


仏像の存在感が、どっしりとくる。
   




おまけ
  ◆◆ 僧侶も観光 ◆◆

 さすが、アユタヤ。
    



  ◆◆ アユタヤと言えば、象 ◆◆

アユタヤでは象が道路を歩く。
遺跡を背景に何ともオリエンタルな雰囲気。
だが、象さんはアスファルトの上を歩くよりも、
土の上を歩きたいんじゃないだろうか。
柔らかくて、草の生えた、でこぼことした土の上を。
    




  ◆◆ 夕日 ◆◆

たった一度きりのチャンス、アユタヤの夕日。
日没時にどこでアユタヤの記念すべき夕日を見るべきか。

選んだポイントは、『地球の歩き方』おすすめの、
ワット・プー・カオ・トーンの頂上からの夕日、ではなく、
夕日とワット・プー・カオ・トーンの組み合わせ。

日が暮れる前に急げ、急げと、来た道を引き返し、
湖へ。
きっとこの判断は正解だと信じて。


日没にぎりぎりセーフ。
そして、
やっぱりこの判断は正しかった、と思える
記念すべきアユタヤの夕暮れ風景を目に写す。
          
   









さて、暑かった、とにかく暑かったアユタヤ遺跡巡り。
炎天下の太陽のもと、汗をだらだらと流し 皮膚を焦がし
古都アユタヤを満喫。


仏像たちは、この焼けつく日差しの下、
長い年月、人間たちを黙ってじっと見てきた。
汗一つかかず、涼しい顔をして。
人間たちの争いはどんなに愚かに見えただろう。

だけど、過去があるから今がある。
過去はどんなものでも、今につながっている。
繰り返された戦いの歴史も、今につながっている。
     


きっと、人間そのものも同じ。
失敗したことも、ひどく傷ついたことも、苦しかったことも、
身を裂かれるような悲しみも、
それらすべてが今にたどり着く要素の一つ。
すべてを肥やしにして、人間の中身を変容させながら、
少しずつ中身を豊かにしながら、生きていっているのだと思う。
そう考えると、生きているだけで、
少しずつ成長して、
前に、前にと 進み続けているのだな。




    世界文化遺産 アユタヤ遺跡