ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

誇り高き山岳民族  モン族

2010年09月28日 20時44分22秒 | チェンマイ
ずーっと行きたかった タイ北部の山岳民族、モン族の村に行ってきた。

もともと、少数民族という言葉にすごく惹かれる性質で、
協力隊に来る前は、中国に少数民族を訪ねてよく行ってた。
少数からなる民族集団。
多数派の民族と独立を求めて争い、同化政策などによって危うくなりながらも
その独自性を保とうとしている民族の暮らしを、その地で見たい、生を見たいと
想像しても、写真を見ても、たまらなく惹かれてしまう。
タイでも 絶対に行きたいところナンバー1。


タイでは、山に住む少数民族(山岳民族)が約64万人がいるという。
北部のチェンマイ県には10.2万人が住んでいて、
タイの人達は彼等のことを「山の人々」と呼んでいる。
もともとは中国やミャンマーから移住してきた人々。
最も人口が多い民族は「カレン族」(首に金のコイルを巻き付けた首長族が有名)、
次いで人口が多いモン族、このモン族に会いに行った。


コンケン~チェンマイ間  バスで12時間。
タイに来て、この12時間という時間にも、ちっとも驚かなくなった。
金曜日、夜に出発。


タイの北部山岳地帯の標高千数百m以上の高地に住む。

 


中国でミャオ族、タイではメオ族と呼ばれるが、
タイのモン族はメオ族と呼ばれることを好まず、
「自由」を意味する「モン」を自称する。
誇り高き自由の民  モン族。
独立自尊の気風が強く、宗教、世界観、独自の言葉など、伝統的な文化をもち続けている。


かつて、東南アジアで繁栄し、モン文字などを開発し先住の文明民族として東南アジアを統治していたモン族。
王国を建てながらも、コレラの大発生によりそこを去ったと言われている。




 住居は平土間式家屋で、集落は丘の斜面に数十の家。

  

    




 民族衣装や、手製のお土産を売る店がずらりと並ぶ。

  

 

  女性の民族衣装はろうけつ染のプリーツスカートで、精緻な刺繍が施されている。
  すばらしい芸術作品。


  村ではどの女性も、手には布と針をもち、刺繍をしている。
  どれも見事な刺繍で、これらの土産品すべて、手作りの品なんだと改めて思う。
 
     
 


  売りものの民族衣装の間に、ちょこんと出てきた子。   

   

 
  この子達は、どうやら鬼ごっこをしているみたい。

   
 


  なにやら、手伝いをしてる少年。

 



  その手伝いの合間にも、自分の遊びを見つけて夢中。 ここにもいた遊びの天才。

  

  


  ゲラゲラ笑って、本当に楽しそうな子どもたち。
    子どもが遊ぶ姿は、どこの国でもどの民族でも変わらない。

  



  お母さんにだっこされる小さな小さな赤ちゃん。 お母さんと目が合うと、にっこりと微笑んでくれた。

  



  青い空が、モン族の暮らす村のすぐ上にあった。
  山岳民族であるモン族は、ずっとこの近い空と暮らしてきたんだろうな。

  

  思ったよりも、商業化された村だった。

  だけど、少数民族という言葉が感じさせる、悲哀と美しさと誇りがやっぱりそこにあった。

  


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごーい (ゆかい)
2010-09-29 23:33:22
素敵~。

慣れたと言っても、12hrは結構きつかったでしょう。
お疲れ様。
サラカムからだとプラス2hrか・・・。
おお、遠い~。
でも、行かねば~。そのうち。
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ゆかい様 (さちえ)
2010-09-30 03:06:25
楽しみがあるから、苦ではなかったよ。
どうしても見たかったし。
まだ、他の民族も見たいし、チェンライにも行ってみたいし。

だけど、私のいけないところだけど、
思い立ったらがまんできない。
前もって計画を立てられない。
急に思いついて、やってみるとこうなった、みたいな。
地球の歩き方見て、行こうと思ったら次の日着いてたみたいな。
これも、職場で「行きたいんですよねえ」って言ったら
トントン拍子に進んじゃったの。
本当は前もって、チェンマイの山岳民族乃村に住んでる先輩隊員にも
いろいろ伺ってたのに、
ホームステイしてもいいよとまで言ってくれてたのに
急に飛んじゃったので、会わずじまい。

だけど、モン族の村に着いたときは、
ああ、ここまできたー と感無量でした。
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