遠足の余韻が、センター全体に残っているのを感じます。
まず 話題にのぼる。
そして、子どもたちもまだ興奮が冷めやらない。
これはいいぞ。
行事を楽しんで盛り上がっているとき、そういうときは普段の生活より
何事も 何倍もうまくいくもの。
中学校ではそうだった。
これはいいチャンス。
何かできないかな、と考える。
もしチャンスがあれば・・・ ともくろんで、昨日の夜は恐竜切り紙の練習。
ダイノーサオ~♪(=恐竜) 毎朝のアクティビティで歌うこの歌を歌いながら
何枚も切って練習。 スイスイできるように練習。
今日の午前は聴覚障害クラス。
先生から、スケッチブックと、絵の具を手渡され、絵を描かせてと頼まれる。
やったあ、チャンス到来!
描くように言われたのは、
バーン =家
アーティッ =太陽
トンマーイ =木
プーカオ =山
ドーッグマイ =花
わかりました。 と返事して、これに、サプライズで恐竜を混ぜちゃおう、とたくらむ。
わくわくしてきた。
はじまりはじまり~
①今からやることの説明
短く、言葉は簡潔に。
私がタイ語がうまく操れない分、ゆっくりで、言葉が少ない、
それが逆に功を奏しているのかも。と前向きになれちゃう。
「今から 絵を描きます。
クーサーイの言うことをよく聞いてください。
クーサーイのやることをよく見てください。
きれいに描きおえることができたら、プレゼントがあります。」
この「プレゼント」と言うところで 目を輝かせて わーっ!という表情の子どもたち。
こういう喜び方や笑顔は国境がない。
② 鉛筆で大きく○を書いておく。
なんなの?なんなの?という顔の子どもたち。
「約束です。この丸の中には何も描かないこと。」
キョトンとしています。
ふふふ この丸の中には、あとで恐竜を描くんだ。
まだ秘密。 秘密があったほうが楽しい。
③ 一つ一つ指示を出しながら、指示通りに絵が描けるように誘導する。
急がない。
保護者も一緒に声をかけサポートしてくれる、先生達も。
心強い味方がたくさんいる。
生徒は3人。3人ともできたら、次に進む。
子ども先生、どちらとも 待つことも大事。 これも勉強。
④ 言い渡されていたお題を描き終えたら、残された○印の出番。
「クーサーイを見てください。 口の動きをよく見て。」
注目したら、
「質問です。 昨日は何を見ましたか?」
手話で「恐竜」を作る子どもたち。 正解!! それ、言ってほしかったの!
ダイノーサオ~♪ 歌いながら、恐竜を鉛筆で描いてあげる。
子どもたちがきゃあきゃあ喜んでくれると、うれしい。
それぞれの指に直接絵の具をつけて、それぞれの恐竜の色塗りが完成。
赤い恐竜もいれば、紫の恐竜も、ミックス色の恐竜も。
子どもたちの目で見た恐竜観が広がる。
⑤ プレゼント!
指示をよく聞いて、自分勝手せず、最後まで上手にできたので、
プレゼント!
日本から持ってきた色紙を広げ、一枚ずつ選ばせる。
その目がもうわくわく感でいっぱい。
ダイノーサオ(恐竜)に切っていく。 真剣に見つめる子もいて、自分でやりたそうです。
最後の仕上げを子ども達が自分でできるように、簡単なところを残して線を描いて渡す。
しっぽを切ったら 恐竜のできあがりだぞ。
できあがり、ダイノーサオ! 喜んで、描いた絵に貼る子どもたち。
日本語で「とても上手です。よくできました。」とハナマルと猫の絵をつける。
この日本語とハナマルが、なかなかの好評で、私も私もとみんな描いてほしがる。
最後は記念写真。 写真を撮って見せるととても喜んでくれる。
遠足の余韻でうまく行った、今日の活動。
ダイノーサオ、ありがとう。 遠足にも感謝。
昨日、恐竜の切り紙を練習しておいてよかった。
月曜日、火曜日は、自閉症クラス。
午後は、ほぼ毎日自閉症の子どもと 話す練習などの個別学習。
昨日今日は聴覚障害クラスでちょっとだけうまくいった。
だけど、私の求められていることは、自閉症の子たちに対する支援。
それが、難しいんだ。
なかなか手ごわい。 私自身の踏み込み方も足りない、遠慮もしてる、ふんぎりもついてない。
だけど、子どもたちの顔も覚えてきて、子供たちからも覚えられてきて、
ここの子どもたちが とてもかわいいと思うようになってきた。
一歩ずつ、うまくいったり、うまくいかなかったりしながら、
私がやれることを ここでやっていこう。