ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

フィリピン そして モンゴルから

2010年09月24日 23時23分02秒 | 日記
世界にいる仲間から、はがきが届いた。

フィリピンで理数科教師として活動中の友達。
そして、モンゴルで保健師として活動中の友達。
二人同時に同じ日に。

 
 私に送るために選んでくれたこのはがきの写真。
 何度も見る。 こういう世界にいるんだなあって。


 

 フィリピンからのはがきは、停電の中、ろうそく一本の灯りで書いてくれたもの。
 やっぱり、手紙っていい。

 字があたたかい。
 ありがとう。

遠足の余韻

2010年09月24日 20時58分04秒 | コンケン 第9特別教育センター
遠足の余韻が、センター全体に残っているのを感じます。


まず 話題にのぼる。
そして、子どもたちもまだ興奮が冷めやらない。
これはいいぞ。
行事を楽しんで盛り上がっているとき、そういうときは普段の生活より
何事も 何倍もうまくいくもの。
中学校ではそうだった。
これはいいチャンス。
何かできないかな、と考える。

もしチャンスがあれば・・・ ともくろんで、昨日の夜は恐竜切り紙の練習。



ダイノーサオ~♪(=恐竜) 毎朝のアクティビティで歌うこの歌を歌いながら
何枚も切って練習。 スイスイできるように練習。
   



今日の午前は聴覚障害クラス。

先生から、スケッチブックと、絵の具を手渡され、絵を描かせてと頼まれる。
やったあ、チャンス到来!

描くように言われたのは、 
  バーン =家
  アーティッ =太陽
  トンマーイ =木
  プーカオ =山
  ドーッグマイ =花
わかりました。 と返事して、これに、サプライズで恐竜を混ぜちゃおう、とたくらむ。
わくわくしてきた。





はじまりはじまり~

 ①今からやることの説明
  短く、言葉は簡潔に。 
      私がタイ語がうまく操れない分、ゆっくりで、言葉が少ない、
      それが逆に功を奏しているのかも。と前向きになれちゃう。

  「今から 絵を描きます。 
   クーサーイの言うことをよく聞いてください。
   クーサーイのやることをよく見てください。
   きれいに描きおえることができたら、プレゼントがあります。」


  この「プレゼント」と言うところで 目を輝かせて わーっ!という表情の子どもたち。
  こういう喜び方や笑顔は国境がない。




 ② 鉛筆で大きく○を書いておく。
   なんなの?なんなの?という顔の子どもたち。
   「約束です。この丸の中には何も描かないこと。」
   キョトンとしています。
   ふふふ この丸の中には、あとで恐竜を描くんだ。
   まだ秘密。 秘密があったほうが楽しい。




 ③ 一つ一つ指示を出しながら、指示通りに絵が描けるように誘導する。
   急がない。
   保護者も一緒に声をかけサポートしてくれる、先生達も。
   心強い味方がたくさんいる。

   生徒は3人。3人ともできたら、次に進む。 
   子ども先生、どちらとも 待つことも大事。 これも勉強。

     




 ④ 言い渡されていたお題を描き終えたら、残された○印の出番。
   「クーサーイを見てください。 口の動きをよく見て。」
   注目したら、
   「質問です。 昨日は何を見ましたか?」

   手話で「恐竜」を作る子どもたち。 正解!! それ、言ってほしかったの!

   ダイノーサオ~♪ 歌いながら、恐竜を鉛筆で描いてあげる。
   子どもたちがきゃあきゃあ喜んでくれると、うれしい。

    
    
   それぞれの指に直接絵の具をつけて、それぞれの恐竜の色塗りが完成。
    赤い恐竜もいれば、紫の恐竜も、ミックス色の恐竜も。
    子どもたちの目で見た恐竜観が広がる。




 ⑤ プレゼント!

   指示をよく聞いて、自分勝手せず、最後まで上手にできたので、
   プレゼント!

  日本から持ってきた色紙を広げ、一枚ずつ選ばせる。 
  その目がもうわくわく感でいっぱい。

  ダイノーサオ(恐竜)に切っていく。 真剣に見つめる子もいて、自分でやりたそうです。
  

  最後の仕上げを子ども達が自分でできるように、簡単なところを残して線を描いて渡す。
  しっぽを切ったら 恐竜のできあがりだぞ。
  

  できあがり、ダイノーサオ! 喜んで、描いた絵に貼る子どもたち。
  日本語で「とても上手です。よくできました。」とハナマルと猫の絵をつける。
  この日本語とハナマルが、なかなかの好評で、私も私もとみんな描いてほしがる。
  
   
  

  最後は記念写真。 写真を撮って見せるととても喜んでくれる。
  




遠足の余韻でうまく行った、今日の活動。
ダイノーサオ、ありがとう。 遠足にも感謝。 
昨日、恐竜の切り紙を練習しておいてよかった。

月曜日、火曜日は、自閉症クラス。
午後は、ほぼ毎日自閉症の子どもと 話す練習などの個別学習。

昨日今日は聴覚障害クラスでちょっとだけうまくいった。
だけど、私の求められていることは、自閉症の子たちに対する支援。
それが、難しいんだ。
なかなか手ごわい。 私自身の踏み込み方も足りない、遠慮もしてる、ふんぎりもついてない。
だけど、子どもたちの顔も覚えてきて、子供たちからも覚えられてきて、
ここの子どもたちが とてもかわいいと思うようになってきた。

一歩ずつ、うまくいったり、うまくいかなかったりしながら、
私がやれることを ここでやっていこう。