ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

遠足  ガラシン 恐竜博物館

2010年09月22日 22時25分54秒 | 日記
先週、アロハシャツが職員に配られた。


    
 胸にはタイ語で 「第9特別教育センター」 の文字。  コンケンのお寺と、コンケンの恐竜、コンケンお花がデザインされて、かわいらしい。


「これ着て、22日、恐竜を見に行くのよ。」


恐竜を見に行く?
なんだかよく分からないところもあるけれど、とにかく7時に来なさいといわれ
いつもより1時間30分早く配属先へ。

誰もいない。
7時って確かに言ったのに・・・。
 

食堂ではすごい数のお弁当が。 今日は遠足?
 

暇なので、食堂の手伝いをしていると、食堂のおばちゃんが
「朝ごはん食べたの? 食べなさい。さあ食べなさい。」
もう、おばちゃん大好き! バナナを食べてきたけど、朝ごはんもごちそうに。
早起きしてよかったかも 


名前を書くように言われて、名札をわたされる。と、この女の子が書いてくれた。
 
   
         「クルーサーイ」と、書いてくれた。  かーわいい! これを首から提げる。

    
   大きな名札だー


遠足だよね。 どこまで行くのかなあ? 何なのかなあ今日は。
分からないことが多い毎日けど、流れに乗ってればそのうち分かるだろうと楽観的に考えて、今日も流れに乗ります。


センターの子どもたち、保護者、職員が2台のバスに。
私が乗った方のバスはエアコンなし。
狭い3人掛けの席。
こういうバスは初めて。
  
 
天井の扇風機が忙しい。
  


2時間バスに揺られて、着いたのは コンケンから離れたカラシン県。
マーマチマー寺。

幻想的な樹木が生い茂る中、仏像がしっとりと構える。
    

   


祈りを捧げる人の顔って美しいなといつも思う。
   


 寺の僧侶にひざまずいて祈り、 ふるまれた食事をいただく。 日本とは違うなあ。
     













※※ 恐がりな人はこのブロックを読みとばしてください ※※



「さちえ、ここ見たことないでしょう?連れて行ってあげる。」
と、プロイ(青いマニキュアをしてくれた女の子)が連れて行ってくれた場所。
なんと、人間の遺体が。
どういう処理がしてあるのか、高僧のようだけど、こ・・・こわい。
おびえている私に、プロイは
「がんばってがんばって。 ね、きれいでしょう。」
半ミイラのような遺体がずらり並んで、中には内臓が見せてあるものもあって、
声が出ないほどの驚き、衝撃。
太った体、やせた体、黒い体、すべてがリアルで・・・・
かなり驚いたし、気分のいいものではなかったけれど、これも経験。
なかなかない経験。

 ※※そんなもの見たくない!という人は、目の焦点をあわせず、すぐさま とばしてスクロール※※ 

                               
   
















         

マーマチマー寺の見学を終えたら、田舎道をさらに1時間走り

  


来た! 恐竜!

 

着いたところは恐竜の博物館。 すごい、恐竜の化石ワールド。
 


 このお腹の大きさ。人間なんか噛まずに丸呑みできちゃうよなぁ‥ と、肉がない骨だからリアルなのかもしれない。
 森で絶対に出会いたくないよーう。


すごい迫力の、恐竜の骨! 骨なのに、すごい迫力!
びっくり! すごい! 感激! こんなの見たことない!

  
  
 
これに肉がついたらどれほどに圧倒的な力を見せるのかな。
骨であるからこそ、その動きを生々しく想像できるのかもしれない。
小さい頃図鑑で見た、あの恐竜たち。
はるか古代の恐竜たちの声が聞こえてきそうな世界。

  


だけど、写真好きなタイ人達は、自分たちの写真をたくさん撮ることがメイン。
恐竜の化石なんて見ていません。
次々記念写真をとって、
「さちえー! 写真撮るよ!入って入って!」
「さちえー! 写真撮って!」
「さちえー! 行くよー!」
慌ただしいのなんのって。
   
 といいつつ、ちゃっかり写る。 タイ人感覚も大事にしたいし、タイ人になりたいから。


しかし、すごい!本当にすごい!
本物ってすごい!!
腰の骨ってこういう風になってるの?!
しっぽの骨ってこうやってつながってるの?!
うわ、すご、すご!すごい!
と、じっくり見たいのに、みなさん興味ない様子。
もったいない!!
   

 

同期の理数科教師がこれを見たら、
同期の小学校教師がこれを見たら、
きっと、悲鳴を上げて喜んで、1時間でも2時間でもじっくりと見るに違いない
このお宝の恐竜の化石たち。
私だけが唯一、時間おしげに 一人で置いて行かれながら
しつこく恐竜のもとに居とどまっていました。

興奮したなぁー。




午後をすぎ、暑い暑い中、エアコンなしバスも 扇風機と窓からの風でなかなか快適。

帰りの道中で、私の頭を後ろからがっしりとつかんで
顔を寄せ、くんくんとにおいをかぐ子が。
後ろの席にいるこの子。
 

まぁー かわいい。 なんてかわいい。
スキンシップに飢えている自分に気づいちゃったじゃないの。
もっと、くっついてちょうだい! さあさあ、遠慮せず匂いかいでかいで!


ミイラに衝撃、恐竜に衝撃。
恐竜はできることなら、私の知るたくさんの人たちに見せてあげたいすごい世界だった。
惜しいなあ、タイ人。