趣味の日記

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初観劇

2009-01-12 23:50:05 | Weblog
飛鳥レポも書きたいのですが、長くなっちゃいそうなので(苦笑)、まずは先にこの連休に観てきた舞台感想。

日曜日。「エリザベート」を観てきました。これが今年の観劇始め。
イチロさんがご結婚で主演降板されてからの新キャスト版。まずはコムちゃんバージョン。
小柄で愛らしい、少女なシシィ。歩くとまだ男役が出ますけど(笑)。
でも奔放というよりは、周囲にまったく心を開かない、頑なさのほうが先に立つ印象。最初から、自分の考えに閉じこもったまま、自分の世界観でしか物事を捉えられない、幼くて身勝手なシシィという感じ。
もともと低いコムちゃんの声ですが、今回の歌は、なんとか高音も出るようになりました、というレベル。高い声を出そうとするとどうしても細くなるので、聴き取りづらいところもあるのは、仕方ないことでしょう。
トートの武田君。イメージカラー・赤、なトートですが、なんとなく魑魅魍魎系(笑)。小柄で華奢な感じなのと、どこか仕草がナヨッとした風情(爆)なので、どこか性別不祥みたいな感じもします。そんなところが、洋風悪魔ではなく、和風妖怪系(大爆)っぽく見える要因?
そんなネトッとしたところが、コムちゃんの硬質さにネバ~ッと絡み付いてる感じが、面白かったですね。
フランツは鈴木さん。もうすっかりベテランですから、安心していられるフランツ。
シシィが無邪気にニコッとするだけで、たぶん可愛くてたまらなくなっちゃうんだろうな~と思わせる惚れっぷりが、かえってものすごく切ない。どんなに優しくふんわり包もうとしても、コムちゃんシシィの硬質さにパチンパチンと弾き返されてる様子なのが、とっても気の毒なフランツです。
ルキーニの高嶋さんは、もはや自由自在。一人で空間を動かしてます。初演の時から一人でず~っと演じ続けてるんですもんね。誰も高嶋さんには敵いません(苦笑)。
ルドルフは浦井君。やっぱり私は、浦井君が一番好きです。ちゃんと皇太子であるのと、繊細というより神経質っぽい感じと、死に導かれる時の狂いっぷり(爆)が、ツボにハマる(笑)。
背も高くてバランスのいいしっかりした体格の浦井君に、小柄でねっとりした武田君が絡みついてるのは、私的にはものすごくバッチリでした(大爆)。
ゾフィは初風さん。やっぱり、ちょっとお年を召してきたのかなぁ?お声の張りが、以前と比べるとだいぶ落ちてきている気もします。もともとソプラノな初風さんが、ゾフィのアルトを響かす音域に苦労しておられるのは、初演の頃からですけど。ただ、フランツとの決裂の場面は、やはり泣けました。
今回ものすごく気になったのは、ヘレネの南海ちゃん(笑)。ぽわわ~んとして、引っ込み思案で、おろおろオタオタするヘレネがもんのすごく可愛い(笑)。せっかく可愛いのに、お見合いで何でそこまで♪ヘンなドレスとヘンなヘアー♪にするかな~?と思ってしまうほど(苦笑)。
ほかにも南海ちゃん、王宮の女官とか、娼婦とかでも出てましたが、ついつい目で追ってしまう(笑)。
全体のイメージ的には、どこかウィーン版のおどろおどろしさを思い出すような、そういう方向へ作ってあるのかなと。
いずれカナメさんのシシィも観る予定なので、またコムちゃんとは違ったシシィを楽しみにしておこうと思います。

月曜祝日。雪組バウで音月さんを観てきました。「忘れ雪」。
印象としては、‘昼ドラ’というか、‘韓流系’か?というようなメロドラマ。「花王・愛の劇場」みたい(爆)。
一幕が純愛メロドラマなのに、二幕でサスペンス風になって、あまりにガラッと変わったので正直???とはなりましたけど。原作物なので、元からそういう展開なんでしょうけど、あまりに唐突に変わったので、児玉先生の演出手腕にもよるのかも(苦笑)。
現代の動物病院の獣医師と、彼に救われて想いを持ち続ける少女の純愛物語。
子犬を映像処理して見せる方法は斬新でなるほどと思いますが、全体としての演出が雑なのは、児玉先生相変わらず(汗)。
音月さんは、何をやっても上手い(笑)。白衣がさまになり、有能な獣医師にもきっちり見えます。珍しく‘静’の役で、前半のメロドラマはしっかり抑えた演技ですが、後半のサスペンスになると、熱血さが頭をもたげてきますね(苦笑)。ラストシーンまで、もう少し抑えたまま踏ん張って欲しかったとも思います。
ヒロインの舞羽美海ちゃん。かなり下級生のはずなのに、度胸満点の現代感覚な娘役さんですね。役柄的にはもう少しはかなげなほうがいいのかもしれないけど、現代日本の小説のヒロインと思えば、ぴったりとも言えるかもしれません。
親友役のかなめ君。最近のかなめ君の役柄の中では、一番似合ってて出来もいいですね。サックスの演奏は、あれってほんとにかなめ君が吹いてるの?だとしたらすごい!
今回はバウにしては意外に大人数。でも、雪組は下級生までしっかりと出来る子が揃ってますね。「カラマーゾフ」にあれだけ回して、それでもまだこれだけの陣容が揃うのは、雪組の層の厚さだと思います。
細かくいろいろ書き出したらキリがなさそうなので、とりあえずこんな感じで。

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