趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

大野先生好きだなあ♪

2006-06-06 01:12:20 | Weblog
バウを観てきました。
やはり私は、あのマニアックさが好きなんですね~(爆)。
それと、大野先生の脚本の、台詞のセンスが好きなんだな~とも。
語彙の選び方が、すごく耳に心地良いんです。それに、その時代に合った言葉遣い、時代の雰囲気を壊さない台詞。
「睡れる月」の時、「将軍家を弑し奉る」とか「ご寵愛を受くる」とか、時代用語にきゃあ~♪と色めき立ったものでした・・・(笑)。
でも、今の若い子は意味がわかるのかな~?と思うのも事実。その辺りも、大野作品は難しい、と思われてしまう一因なのでしょうか。

とはいえ、今回は洋物ということもあり、きらびやかなドレスや軍服といった、宝塚ファンにはお馴染みのコスチュームに助けられて、それなりに観やすい作品にはなっていたと思います。
しーちゃんの健康的なあったかさのおかげで、全体の雰囲気が明るい色調だったのも○。
大野作品マニアには、日本物における、あの光と影の対比性と、その闇の深さみたいなものがたまらないのではあるのですけど、一般向けでないのは確かでしょうし、その点では明るくちょっぴりほろ苦い切なさを滲ませた今回の作品は、普通に受け入れられやすい
のではないかと、信じたいですね~(苦笑)。

プログラムの、相変わらずの細かさにもウケました(笑)。
しかも、大野先生のご挨拶の言葉が・・・。第二帝政時代のバブル期に触れて、バブルといえば「下がり続けるバイト代、見つからない就職先」と書いておられるのが、うわ~同世代、という感じで(爆)、実感こもってますね~(笑)。

私個人の趣味として、大野先生にぜひやって欲しい~!と思うのは、やはり室町、南北朝!
あの時代独特の、表面のきらびやかな華やかさと裏腹な、戦乱の時代ゆえの深い闇。そのイメージをあんなにビジュアルとしても綺麗に見せてくれるのは、南北朝ファンには本当に嬉しいです。しかも、マニアックに細かい!(笑)
「更に狂はじ」や「睡れる月」での、あの歴史背景と小道具に到るまでのこだわりには感服仕りました(笑)。
以前は、月組でサエコさんの楠木正行と楠木一族を~なんて夢見てましたけど、今だったらかしげさんとタニちゃんで、足利尊氏&直義の兄弟物なんていかが?と思っちゃいますね~☆
なかなかに妄想広がる兄弟愛に加えて、周りの人物たちの絡んだ野心と争乱の愛憎劇。
具体的に語り出すと止まらなくなるので、それはまた今度・・・(大爆)。


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