趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

ミー&マイガール

2008-03-30 23:58:01 | Weblog
あいあいちゃんジャッキー版、観てきました。
・・・でも正直、観てこんなに切なくなるとは思わなかった(汗)。
最近、スカイステージでもCMとかで初演版の映像とかがチラチラ流れてて、それを目にする機会も多かったのが、却っていけなかったのかもしれません。
やはり私は、初演版が一番好きだった・・・一番ハッピーだった・・・それを、思い知らされるような気がした、今回の観劇でした。
前回の天海さん版は、はっきり言ってほとんど記憶に残ってない(爆)。宝塚に一番興味を失ってた時期でもあったし、立見で1回観たっきり。麻乃佳世さんが、お声をつぶしてて気の毒に思った覚えがあるくらい。
でも、初演のウタコさんとミミちゃん版は違う。当時、私は小学生から中学生になるかならずだったはずですが、初演、続演、それぞれ1回ずつ観ただけのはずなのに、くっきりはっきりよく覚えてる。
いかにビルが楽しく、そして優しく、そしてあったかかったか。サリーがいかに可愛く、いじらしく、健気だったか。
カナメさんのジャッキー、桐さと実さんのジェラルド、サイコさんのジョン卿、ひとみさんのマリア、それに、未沙さんのパーチェスターと星原さんのヘザーセット、あらゆるすべてが楽しくて、観ていて幸せでした。
今日、観劇して、わけもなく切なくて、ランベスウォークのシーンで号泣してたのって、劇場で私だけでしょうね、きっと(爆)。

アサコさんが、特に悪いわけじゃない。でも、基本的にビルじゃないんだと思う。
人間が大好きで、誰からも愛されて、それでもどこか孤児だった淋しさ、独りで生きてきた強がりな部分、それら全てを理解し、分かち合える半分がサリー。
アサコさんのビルは、淋しがり屋で孤児だったのはわかる。そしてサリーが大好きで、とても大切な存在なのもわかる。
ただ、人好きで人懐っこくてあったかい、だからこそ誰からも愛される、そういうビルじゃない。周りの人々全てを巻き込むだけの大きなあったかさ、そこにどうしても物足りなさを感じてしまう。
やはりアサコさんは、愛されたいと願いつつも、愛すること、そして愛されることにも臆病な、「A-Rex」のアレックスがハマり役だったんだと思う。
かなみちゃんのサリーは、さすが上手ですし、アサコさんのビルが絶対に失えない存在であることもわかるし、健気でいじらしい。そこに、可憐さがあるところが、かなみちゃんらしさでもあるし、ミミちゃんサリーの強さとビルとの絆の深さとの違いでもあると思う。
あくまでも、アサコさんのビルを立てようとする、かなみちゃんの良い奥さんぶりが伺われました。
ミミちゃんサリーは、あくまでもウタコさんビルと対等であり、それだけの信頼の絆があり、2人で1つの存在だったから。

キリヤンのジョン卿は、ダンディなイギリス紳士でした。キリヤンも上手いし、生真面目さは似合ってますし、あとはもう少し落ち着いてきてから、固さが取れてくればいいんじゃないかと。
マリアのタキさんとも、さほど相性が悪いわけでもなかった。でもまだお互いに、お芝居の呼吸が合わせ切れてないようなもどかしさはありましたが。
タキさんも、マリアとしての厳格さとビルへの愛情は伝わってきます。1つだけ、公爵夫人としての品格よりも、おっ母さん、というほうが似合うタイプではありますが。
あいあいちゃんのジャッキーも、それなりに計算高くてちゃっかりしてるのはわかるけど、それが愛嬌として可愛らしさにつながるかはビミョー・・・。一歩間違うとイヤミなだけの役になりそうで、心配。さてみりお君版はどうなのか・・・。
ジェラルドのはるひさんは・・・頑張ってね、としか言えない(爆)。昨年末のゆうひさんバウの時や、「フィッツジェラルド」でのヘミングとか、生真面目な役のほうが本領だと思う。ジェラルドは・・・キャラ違いじゃないかなぁ(ファンの人、すみません)。

下級生のアンサンブルは、かなり鍛えたようでよく揃ってました。そこは往年の月組らしさを継承してるのが、ホッとするところ。
ああそうだ、ランベスウォークのシーン、2階席にも初舞台生の乱入があります(笑)。
客席降りが1階だけだと淋しく思う人には嬉しいサービスだし、本舞台の主要メンバーをもっと観たい人には、ちょっと遮られてあわあわするかもしれませんけど。
ちょこちょこと、初演版とは台詞がカットされて違ってる箇所もありました。
序曲とエンディングのオケがあるのは、やはりミュージカルらしくて嬉しいですね。

・・・などと、感想を書いてみましたけど、辛口はどうかご容赦を。でもまだ、新公とみりお君ジャッキーとを観ますし、博多のキリヤン版だって観る気はあるのですから、決してイヤなわけじゃないんですよ。
花の道の桜が2~3分咲きで、それを行きがけに見た瞬間、サエコさんの宝塚最後のお稽古日(あれも桜の咲き初めの頃だった・・・)のことを思い出し、突然あの時の淋しさと切なさを、観劇前に思い出してしまったのもいけなかった(爆)。なにかしんみりした気分で、観劇に臨む羽目になってしまったんですね・・・。

初演版を最高のキャストで観る、というのは、ものすごく幸せでもありますが、再演した時の切なさもひとしお感じるものなんですね。
思わず、もし「プロデューサーズ」が今後何年も経ってからまた再演、となった時のことを考えてしまい、それもまた、今回みたいな切なさが募るんだろうなぁなどと、余計なことまで思ってしまいました(汗)。


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