趣味の日記

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フライパンと拳銃

2008-12-21 23:56:02 | Weblog
V6の長野君が主演の舞台、植本さんがご出演だったので観てきました。
G2作品を観るのは、何作目になるんだろう?そういや最近では、夏に「夏の夜の夢」を観ましたね。ジュリさんの大阪弁バリバリのタイテーニアに爆笑でしたが(笑)。あの作品にも植本姫がパック役で出てました。

今回もコメディだと聞いてましたが、それ以外のあらすじやらの情報は一切チェックせずに観に行ったので、ホールに入ってまず、お葬式のセットが置いてあって意表を突かれました(苦笑)。
ストーリーは、ドタバタコメディ。
長野君は、レストランのオーナーシェフという肩書きの裏では、実はヤクザのボス。でも、好きになった相手がカタギの女性だったため、裏家業を隠して結婚。ところが、偽の父親役だった男が姿をくらましてしまい、辻褄を合わせるために仕方なく、父が死んだことにして葬式を出す羽目になる・・・。
まず、長野君がヤクザってことに、ウッソ~!?ってなところがミソ(笑)。そうは見えないからこそ、成り立つ話ではある(爆)。
実際、あわあわしてる長野君って、「プロデューサーズ」のレオそのまんまです(笑)。女性に迫られて煮え切らないところも(笑)。でもちゃんと、ヤクザ相手に啖呵きってますよ(苦笑)。
奥さん役は、富田靖子さん。女性らしさと、きりっとしたところのメリハリがあって、もともと好きな女優さん。この奥さんも、実は秘密があって・・・というところで、夫婦でお互い騙し合いっこというか、誤魔化し合いっこなところが笑えます。でも、奥さんのほうが断然しっかりしてる(爆)。
長野君の部下を演じた三上市朗さんが、また上手かった。特に一箇所、客席大喝采&大爆笑なシーンもございました(笑)。今思い出しても笑える・・・。
葬儀屋のスタッフを演じた風間俊介君がまた、いい味出してて・・・。かなり面白い子ですね~!
押しかけてくるヤクザ役の高杉亘さんも、いかにもコワモテ(苦笑)で、だからこそ可笑しいというか。
長野君の経営するレストラン・スタッフの黒川芽以ちゃんがまた、押せ押せなもんだから、余計に長野君がヘタれて可愛い(爆)。
長野君の父役の斉藤暁さんと、富田さんの母役の野川由美子さんが、しっかりと上手いので、なかなかに絶妙。
そして肝心の植本姫は、刑事役。出番は少なめながら、スパイス役ですね。ひょうひょうとしながらも鋭く突っ込むので、周りが飛び上がって慌てるという。ぼ~っとしてそうで、実はしっかり見るとこを見てる、みたいな役は、姫の持ち味なので、安心して観ていられます。

物語だけ追うと、ブラックな内容ではあるんですけど(苦笑)、でもその過程でのドタバタが、どうしても笑わずにはいられない作品ですね。
結末だって、素直にハッピーエンドと言っていいのか・・・っていう終わり方をしますし。
どんどん嘘を積み重ねていく怖さと虚しさを、笑いのペーストでくるんである、そういう物語でした。

会場だったサンケイホール・ブリーゼ。この秋に新しくできたばかりの劇場ですが、昨日観に行ったドラマシティとは、梅田を横切った端と端(苦笑)。梅田の地下街を延々と西梅田の端っこまで歩いて、ようやくたどり着きました。
ビル自体は新しいですが、やはりオフィスビルの中にある劇場なので、縦に長いという感じ。2階席がかなり急勾配ですね。入り口やロビーも狭くて、想像してたよりも、観客としては使い勝手の悪い劇場じゃないのかな。
でも、大阪はただでさえ劇場数が減ってきているので、演劇公演可能な中劇場は、貴重な存在でもあります。これからはブリーゼで舞台を観る機会も、増えるかもしれないですね。


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