趣味の日記

観劇・歴史・小説・漫画などなど、思いつくままの語り日記

雨の定例会③

2019-10-22 21:38:22 | 歴史散策
どんどん雨が強くなり、再びカッパとレインズボン装備に。
こんなに役に立つことは、これまで定例会ではまずほとんどなかったのですけど。

天香久山神社は、古代の信仰がいまだに濃く残っていて、ご神体は山そのもの。



神話の名残がよく残っているのが、この天香久山の特徴というか、特殊なところなんでしょうね。
そしてこの神社の境内に、波波迦の木というものがありまして。



平成天皇御即位の際の大嘗祭に関連する儀式で、この木の皮を燃やして亀甲を焼き、占いをおこなったのだそうです。
ちょうど令和の御即位と重なり、タイムリーなお話ですね。

本当ならここから、香久山の山頂へ向かうはずだったのですが、雨が強く、道がぬかるんでて危ないということで、断念。
残念でもありましたが、疲れが来ていたのもあり、行程が短縮されたのは正直助かりました。



神話の宝庫、天香久山には、天照大神が隠れた天岩戸があるという伝説もあります。
実際、岩戸のような岩盤がいくつかあるようですね。
その岩戸の前で、神々が宴会を開き、天照大神を引っ張り出すという物語は有名ですが、その宴会の余興の舞に使った笹だ、といわれるものが、民家の庭先のような竹藪で残っています。近年までは、湯笹明神として祀られていたそうですが、今は祠がなくなってしまったそうです。このまま、忘れ去られて埋もれていっちゃうのは、淋しい気がしますね。

最後に、大官大寺跡へ。



その頃には、もはやどしゃ降りという状態で、だだっ広い田んぼのど真ん中で遮るものもなく、せっかく説明していただく声も雨音で聞こえないくらい。



まぁ何とか、バス停までたどり着き、行程を無事に終えることができました。

しかしこれだけの距離を、しかも我々はバスを使いながらですが、宣長さんたちはすべて1日で歩いて回ったというのですから、昔の人は健脚だなぁと、改めて思いました。

一日の終わりは、打上宴会。
手伝ってくれた学生さんたちも一緒に、わいわいと盛り上がりました。

雨の中、皆さま本当にお疲れさまでした!
心配していた体力も、おしゃべりしながら楽しく歩けたおかげで、最後までもって、本当に良かったです。
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雨の定例会②

2019-10-22 21:35:23 | 歴史散策
まずは、安倍寺跡へ。
足元はベショベショでしたが、金堂跡と講堂跡。
心礎のあった辺りは、草ぼーぼーで見えず。お手伝いの学生君が、柱替わりに立ってくれました(笑)。

安倍文殊院。
有名なお寺のわりに、行ったことがなかったのですが、大層立派なお寺で。







今どきのお寺らしく、Wi-Fiスポットまでもうけてあるという最新設備。

境内には古墳があり、玄室にはお不動さんが座しておられました。


安倍文殊院を出て艸墓古墳へ向かいました。が、これまた坂、坂、坂。
バテてきていた身には、キツかった(汗)。
住宅街の路地裏で、こんなところ!?と驚くような細い通路の奥、艸墓古墳がありました。
土砂が崩れて危険ということで、中には入れなかったのが残念。

てくてくと、古代街道である横大路、竹内街道へ繋がる道を歩く途中、戒重という場所を通りかかり。
戒重といえば、楠木正行と一緒に四條畷で戦った戒重西阿!と南北朝にちょっと思いを馳せつつ、次のポイント蓮台寺へ。
吉備真備の墓、というか供養塔では?という五輪塔。
形が入鹿さま首塚とよく似ているので、鎌倉時代頃の同時代に建てられたものでは?、というお話には納得。
鎌倉~南北朝にかけてのこの地域のゴタゴタを考えれば、五輪塔だの供養塔だの、在地武士たちがそれぞれにあれこれ建てていても不思議はないなーとか。

膳夫寺跡では、聖徳太子のロマンチックなエピソード。
太子が通勤途中に村娘を見初めて、お妃にした、という伝説が。そのお妃となった膳部菩岐々美郎女は、聖徳太子の亡くなる前日に、息を引き取っているそうで。

最後の目的地、香久山へ向かう途中で、再び雨が降りだしました。

続く。


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雨の定例会

2019-10-22 21:31:46 | 歴史散策
5月以来の、両槻会の定例会。
本居宣長の「菅笠日記」の飛鳥紀行ルートを実際に歩いてみようという企画。
今回はいつもより少し距離が長め、それもアップダウンありと聞き、夏バテ後の体力低下の身で果たしてゴールできるのかと心配しつつ参加しました。
…ら、珍しく雨。
傘をさしたりカッパを着たりで、かなり濡れもしましたが、代わりに雨天コースとなったおかげで、若干距離が短くなったのが、助かったと言える定例会でした(苦笑)。

出発は飛鳥駅。バスで観光会館前まで行って、そこからウォーキング開始。
最初から、岡寺の心臓やぶりの坂登りで始まりました。ひぃぃ。
宣長さんは、岡寺前の宿屋に泊まって、早朝から参拝に登っているらしい。元気だなぁ。

岡寺から、酒船石へ。
その頃には、雨が強くなり、足元もぐちゃぐちゃに。さすがに傘では間に合わず、カッパとレインズボンの装備になりました。
雨のウォーキングで改めて、レインズボンのありがたみを実感。ズボンの裾が濡れる濡れないで、体感の冷え具合が違う。
酒船石には水が溜まっていて、逆にそれが、実際に儀式に使っていたであろう状態になり、雰囲気が出ていたのは、雨のおかげですね(笑)。

飛鳥寺へ降りてきて、入鹿さまの首塚へ。



暗殺された入鹿さまの遺体の上に雨が降り…というエピソードがやはり浮かびます。
…ま、この五輪塔を宣長さんは、そんな古くも見えないなぁとバッサリ言ってるそうですが(苦笑)。



甘樫丘も、雨でけむってました。

飛鳥坐神社前の屋根のある休憩所で、神社とその近隣の鎌足生誕地の説明を聞いてから、ちょっと早いけど昼食。
宣長さん、最初に訪れた神社が火事で焼失してたのが悔しかったのか、再建されたあとにもう一度立ち寄っているのだとか。
参拝するまでしつこく訪ねるほど、当時はこの神社がそれだけ立派で有名だった、ってことかな。

昼食休憩している間に雨がやみ、なんと出発する頃には、青空が見えて晴れてきました。
雨か曇りの天気だとたかを括っていたので、日除けの帽子を持ってくるべきだったと後悔。



青空と、稲刈り前の金色の田んぼのコントラストが、鮮やかで綺麗♪



畝傍山と二上山の間に雲海も広がり、滅多にない風景なので撮ってみたのですが、うーん、あんまり綺麗に写ってないな(汗)。

飛鳥資料館前のバス停から、山田道を通って安倍文殊院へと向かいます。

続く。
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